今週のTBステーションのお題は、「もう一度スクリーンで観たい映画」。ということで、思い浮かんだのが...
東芝EMI
ルードヴィヒ ― 神々の黄昏 完全復元版

1864年、18歳でバイエルン王に即位したルートヴィッヒ。その若き王の次第に常軌を逸していく姿を描くこの作品は、ヴィスコンティらしい豪華さと滅びていくものの哀しさ、滅びていくものへの愛惜に溢れていて、胸に染み入りました。


ヴィスコンティらしい豪華な映像は、TVサイズの画面でなく、やはり、大きなスクリーンで観てこそきちんと味わえるような気がします。

イノシュヴァンシュタイン城の内部の映像は、ため息物。豪華絢爛の歴史絵巻に圧倒されます。この豪華さをもって初めて表現できたような美しくしき退廃。自分の信じた美に殉じ、現実の中で生きることを拒否するかのように狂気に陥っていくルードヴィッヒの哀しさが、映像の美しさと見事なハーモニーを生み出しています。


この豪華で美しい映像と音楽の世界は、是非、また、大きなスクリーンときちんとした音響装置で味わいたいものです。





ルートヴィヒ/神々の黄昏@映画生活
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今週のTBステーションのお題は「恋人にしたい映画の主人公」。


「恋人にしたい」ということで、まず、浮かんだのが、「Dear フランキー」に登場するジェラルド・バトラー演ずる「ストレンジャー」です。


ハピネット・ピクチャーズ
Dear フランキー コレクターズ・エディション

公開当時、映画館で観て、感想は↓に書いたのですが、優しさに包まれた印象的な作品でした。

http://ameblo.jp/hippopotamus-0319/entry-10002839641.html


この作品でのストレンジャーは、フランキーとその母、リジーのもとに、フランキーの「一日だけの父親」を演じるため、母と息子の前に現れます。母と息子を救うため、素性も明かさず...。


陰りのある表情が渋く、存在感がありました。不器用でぎこちない行動の中にも、確かな優しさと強さが感じられ、とても魅力的でした。


こんな風に、静かに、力強く、支えてくれる人って、とても素敵だと思います。どちらかと言うと、「恋人にしたい」というよりは、「夫にしたい」かもしれません。地味でもしっかり見守って支えてくれる、そんな男性って、素敵だと思うのですが...。

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映画音楽

テーマ:

今週のTBステーションのお題は、「あの映画音楽が好き」。


映画には音楽がつきもので、映画の一シーンを思い浮かべると、その場面の音楽も思い出されてくることが多いですし、音楽なしで映像だけ観ると全然印象が違ってくることも多く、切り離せない関係であることを実感します。


で、音楽や音楽家そのものがテーマになっている作品は取りあえずおいておくとして、それにしても、挙げていけばきりがなく...


「第三の男」


「ゴットファーザー」


「太陽がいっぱい」


「ピンクパンサー」


「死刑台のエレベーター」


「バグダッド・カフェ」

http://ameblo.jp/hippopotamus-0319/entry-10004277888.html


「フォーエバーフレンズ」

http://ameblo.jp/hippopotamus-0319/entry-10004912715.html


「戦場のメリークリスマス」


「ランド・オブ・プレンティ」

http://ameblo.jp/hippopotamus-0319/entry-10005337584.html


まだまだ、一杯あったような...


そして、一つ挙げるなら、


「ひまわり」です。


ビデオメーカー
ひまわり

戦争に行ってしまった夫、アントニオを待ちつづける妻、ジョバンナ。ジョバンナは、戦後も帰ってこない夫を生きていると信じ、ロシアに単身探しに行きます。そして、そこで、残酷な現実を知ることになり...。


ソフィア・ローレン主演の古典的名作。音楽は、ヘンリー・マンシーニ。大御所ですね。


さんさんと輝く太陽に向かって花を咲かせる畑一杯のひまわり。本来、明るいイメージの花であるひまわりが、アントニオとジョバンナの運命の過酷さ、戦争の残酷さを浮き出させていて、そこに、音楽が見事に合っていて、心を揺さぶられます。この音楽があることで、一面のひまわりの花とジョバンナの哀しさと戦争の残酷さを上手く結びつけられて、強く心に残る名場面に仕上がっています。


音楽を聴くだけで、涙が出てくるような、とても印象的な音楽です。

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乳泉村の子

テーマ:

TBステーションの今週のお題「一番泣けた映画」。


とにかく、泣けて泣けて、最後には、目も鼻も真っ赤、涙で顔がボロボロになった、文句なく一番泣けたのが、「乳泉村の子」。中国残留孤児の半生を描いた作品。日中友好条約締結15周年を記念して作成され、岩波ホール25周年を記念して公開された、1991年の作品です。


中国河南省の乳泉村。日本軍が撤退した後の廃墟で、息子と娘の3人で生活する羊角は、捨てられた赤ん坊を拾い孫として育てるようになります。その赤ん坊は、犬坊と名付けられ、「侵略者である日本人の子ども」としていじめられながらも、聡明な少年に成長します。羊角の息子が事故で亡くなり、羊角は、犬坊を里子に出すのですが、犬坊は義両親に可愛がられず、結局、再び、羊角の元に戻ります。やがて、犬坊は、仏門に入るため、清涼寺に預けられ、明鏡という法名を授かります。厳しい修行に耐え、中国仏教団体の一員として日本を訪問することになります。そして、実の母との再会を果たし...。

主人公である犬坊(明鏡)は、様々な苦難、不幸を体験し、波乱の人生を送ります。そのジェットコースターのような波乱振りは、少々、作りすぎている感じもするのですが...。


いかにも「泣かせる」作りになっています。ストーリー自体に目新しさはなく、先の展開は簡単に読めて、どんどん予想通りの方向に進んでいきます。観ていると、もうすぐ泣かせられる場面だというのが、きっちりカウントダウンできるほどに読めるのですが、しっかり、泣いてしまう...。


最初は、会場のところどころで啜り泣きが始まり、段々、ボロボロと泣き出す人があちこちに、そして、会場中、号泣...。目が涙で曇り、一部、スクリーンを観られませんでした。そして、フィナーレを迎え、エンドロールが終わっても、涙は収まらず、仕方なく、ハンカチで目を押さえながら、ホールを後にする人の群れ...。


ベタベタの泣かせる展開に、不思議なほど、我ながら呆れるほど、見事に嵌ってしまいました。この先に落とし穴があるとわかっているのに、何故か、そちらの方に足が進んでしまい、お約束通り落ちてしまう、そんな感じでしょうか。


明鏡が日本で宿泊するホテルの部屋の中が、何故か、ネオンでキラキラしていたり、まぁ、突っ込みどころもあるのですが、十分に、観る者の心を揺さぶる力を持った作品です。




http://www.lastscene.net/newsen.html


乳泉村の子@映画生活

今週の「TBステーション」のお題は、「映画ファンド、投資するなら?」。


映画ファンドといえば、仲間由紀江&オダギリ ジョーの「忍」がそれで話題になりましたが、投資としてはどうなのでしょう?「忍」は、それなりにお客も入っていたようですが、「割の良い投資」となったのでしょうか?


どうも、イメージ的に映画製作への出資を投資目的で行うというのが、今ひとつピンときません。もし、資金を出すとしたら、「投資」というより、参加する喜びを味わうことの方が大きな目的になるような気がします。もちろん、結果として収益が上がれば、それに越したことはないと思いますが...。


ですから、「儲かるかどうか」というより、作品の内容とどれだけ出資者にしか得られない特典(関連グッズとか優待券とか)が付くかで選ぶような気がします。


で、自分で投資するとしたら...


まず、頭に浮かんだのは、「ホテル・ルワンダ」です。ルワンダで1994年に起こった大虐殺事件を取り上げた作品で、昨年度のアカデミー賞で主要3部門にノミネートされながら、なかなか、日本公開の目処が立たなかった作品です。


あちこちで、公開を求める声が上がり、「『ホテル・ルワンダ』日本公開を求める会(現在は、『ホテル・ルワンダ』日本公開を応援する会、に名称変更)」ができ、署名活動なども行われ、来春、公開されることとなりました。


「ホテル・ルワンダ」日本公開を応援する会HP

http://rwanda.hp.infoseek.co.jp/index.html


「ホテル・ルワンダ」は、今月、移転する渋谷の「ユーロスペース」の跡を改装して12月に開館する映画館で公開される予定のようです。楽しみな作品です。


さて、「映画ファンド」ですが...


映画製作に出資するファンドにも興味はありますし、この「ホテル・ルワンダ」のような、なかなか私たちが気付かない世界に目を向けた作品へ出資してみたいという気持ちもあります。


そして、製作のために出資するファンドだけではなく、こうした、「名作であるにも拘らず、買い手がつかず、公開の道が開かれない映画作品」を公開するための資金を集めるファンドがあると面白いのではないかと思います。出資者を募ることが作品の宣伝にもなりますし、「これから作る映画」より「すでに出来上がっている」作品へrの出資の方が、「好きな内容の作品への出資」をしやすいような気がしますし。


いずれにしても、映画なら興味のある分野。今後、どんな映画関係のファンドが登場するか、楽しみにしていたいと思います。

ワーナー・ホーム・ビデオ
風と共に去りぬ

「あの映画みたいな生き方したい」というお題で、真っ先に思い浮かんだのが、「風と共に去りぬ」の主人公、スカーレット。


かなり我がままに情熱的に生きるスカーレット。一見、「どうしようもない我がまま女」のようでもあります。しかし、この激動の時代を生き抜くことができたのは、スカーレットの並大抵ではないエネルギーの故。その世間の常識や道徳を超越するような強さに惹かれました。そして、あれだけ「我がままに、自分に正直に」生きるには、それを支えるために、世間体や常識といったものに負けないだけの強さが必要だということなのでしょう。


激しく揺れ動く時代の波に曝されながらも、自分に正直に嘘をつかずに生きようとしたその凛々しさは、素晴らしいと思いました。


あまりに有名な最後のセリフ「Tomorrow is the another day.」。大きな絶望があっても、そこから立ち直り、生き抜いていこうという力強く、前向きな姿勢がよく表現されているセリフだと思います。困難な状況にあるとき、思い出すと勇気付けられる、そんなセリフです。



風と共に去りぬ@映画生活

笑いの大学 他

テーマ:

笑えるコメディ映画と言えば・・・。普段、あまりコメディものは観ないのですが、二本、挙げてみました。


先ずは、「笑いの大学」。


東宝
笑の大学 スペシャル・エディション

公開時、映画館で観たのですが、かなり笑えました。


元々は、ラジオドラマとして作られ、やがて、 舞台になり、さらに、映画化された三谷幸喜脚本の作品です。


第二次世界大戦中の日本。様々な表現活動への規制が厳しくなる中、喜劇作品への風当たりも強くなります。そんな中で、自分の任務に忠実な検閲官、向坂(役所広司)は、浅草の人気喜劇団の座付き作家、椿(稲垣吾郎)の脚本に対し、無理難題を吹きかけ、何度も手直しさせます。椿は、向坂の要求を呑みながらも、脚本をよりよいものに仕上げていきます。


最初は対立関係にあった二人ですが、徐々に、「協力してより良い喜劇を作り上げていこうとしている同士」という雰囲気になり...。


この二人のやり取りを中心にストーリーは展開し、他の人物はほとんど登場しません。最初は、脚本に難癖をつけるだけだった向坂が、一緒に脚本を作ろうとするようになる、その変化に無理がなく、この辺りは、役所広司の演技力を堪能できます。そして、その役所広司に、稲垣吾郎が、しっかりついていっています。


全体のテンポもよく、随分、笑えました。最後で、ホロッと泣かされますが、笑いについて真剣に議論しあう二人のやり取りから、笑いの本質が垣間見えるような感じすらします。




そして、もう一本・・・


ジェネオン エンタテインメント
バッファロー・ソルジャーズ 戦争のはじめかた

こちらは、結構、ブラックです。アメリカの軍隊の様子を描いた映画ですが、登場する兵士たちが、滅茶苦茶やっています。軍の規律はユルユル。主人公のエルウッドも、物資の横流しなどに手を染めています。まぁ、コメディというより、ブラックユーモアという感じではありますが、あちこち、笑える場面満載です。


ただ、この作品、脚本家が軍隊の内情について想像たくましく話を作ったのだと思っていたのですが、実は、実際に起こった出来事を元にして書かれた脚本なのだとか...。それを知って観ていたら、とても、笑えなかったかもしれません。


それでも、軍隊という存在の愚かしさを上手く伝えているという点で、評価できる一本だと思います。

勝利への脱出

テーマ:
ワーナー・ホーム・ビデオ
勝利への脱出

第二次世界大戦中、ドイツ軍と連合軍捕虜のチームとの間で行われたサッカーの試合を描いた作品です。連合軍捕虜チームは、この試合を利用して、大脱走劇を企てるのですが...。


純粋な「スポーツ映画」というのとも違うのでしょうが、神様ペレも出演し、サッカーの試合の場面も、迫力のある仕上がりになっています。


若い頃のシルベスター・スタローンも出演しています。サッカーの試合より脱走して自由になることしか頭にないハッチを演じているのですが、脱走するチャンスをつかんでは引き戻される様子がコミカルで、後年のスタローンの作品でのただマッチョな役どころより魅力的な感じで、好感が持てました。


試合では、審判団が露骨にドイツチーム寄りの判定を繰り返します。圧倒的に不利な状況の中、大きな脱走のチャンスを逃してまでも、勝利にこだわるようになる選手たちの姿に、スポーツマンのプライドが見事に表現されていました。


選手たちの勝利へのこだわり、選手たちの必死のプレーが観衆の心の中に呼び起こす感動、そんなスポーツの魅力がたっぷりと描かれ、それが、ストーリーの展開に上手く絡まっていて、印象に残る作品に仕上がっています。




青春映画といえば...。二本挙げてみました。


ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
セント・エルモス・ファイアー

大学卒業の四ヵ月後、友人の事故をきっかけに再会した社会人になったばかりの七人の仲間の姿を描く作品。


それぞれの夢、希望、挫折、恋...、まさに青春の光と影が丁寧に描かれて、印象に残る作品です。何度か見直しても、その時々に新しい発見のできる映画です。


ロブ・ロウ、デミ・ムーアなど、当時の若手スター、今や大物たちが出演しています。


アミューズソフトエンタテインメント
モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版

若き日のチェ・ゲバラを描く作品。学生時代、仲間と南米を旅する話で、この旅がチェ・ゲバラが革命家になるきっかけになったとも言われています。


それまで、生まれ育った環境とは違う世界に出会って、新たな自分の道を見つけ出す。これも、青春の姿だと思います。各地の風景や人々の姿の美しい作品です。