金メダル男

テーマ:
金メダル男 [DVD] 金メダル男 [DVD]
4,104円
Amazon

 

 

秋田泉一は、小学校の運動会での徒競走で一等賞を取った時に褒められ、"一番"になることの魅力に取りつかれます。何についても一番になることにこだわる泉一は、"金メダル男"と呼ばれるようになります。小学生の時は"金メダル"を取りまくりますが、中学生になると途端に一番になれなくなりますが...。
 

団体競技が苦手と言っていた泉一が、部長として後輩をきっちり指導してしまったりとか、女性に気を取られて力を出せない彼が頼子と一緒に挑戦するようになったり、寿司屋に弟子入りしながら他に事に使う時間をたっぷり持っていたりとか、違和感のある部分が多く、なかなか物語の世界に浸れませんでした。

 

泉一の活動を支えた資金についても疑問は残ります。最初に海外に行くための資金はバイトで貯めたようですが、彼が使った金額は、普通にバイトで貯められる金額を遥かに上回っているような...。それに、帰国後の生活と様々な活動を支えう資金の出処は全く不明。

 

とにかく一番を目指すというのも、あまりに安易で、一番を取ることへの切実な気持ちが伝わってきません。行き当たりばったり過ぎて、本気で一番を狙っているのかも疑問。この辺り、シリアスな方向で描くのか、コミカル路線で行くのか、中途半端で笑うに笑えない微妙な雰囲気になってしまっています。

 

挑戦し続けることの大切さは確かにその通りだと思います。けれど、どんな分野でもそう簡単に一番になれるワケもありません。子どもの頃の夢を見続けることも大切ですが、いつまでも大人になれないというのは、それはそれで問題なワケで...。

 

泉一の場合は、妻である頼子の支えがあったわけですが、頼子がどうしてそこまで泉一を支えたのかも今一つ伝わってきませんでした。

 

2011年3月11日を示すカレンダー。ここの描写は良かったです。ワザとらしくなく、過度な演出もなく、それでも印象に残るシーンとなっていますし、その後の物語への繋がりも感じられます。

 

ところどころ今一つな感じ。それでも、監督・脚本・主演をこなした内村光良の一途さは伝わってきました。その熱さは見応えありました。

 

レンタルで十分かと思いますが、観ておいて損はないと思います。

AD