コンスタンティン

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コンスタンティン [DVD]
¥1,194
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悪魔を見分ける能力を持ったジョン・コンスタンティンは、人間界に潜む悪魔を地獄に送り返していました。コンスタンティンは、大量に吸い続けたタバコのために肺癌に冒され、余命は1年。自殺を試みたために地獄に送られることが決定的になっていたコンスタンティンは、"点数を稼ぐ"ことにより、天国に行かせてもらえるよう交渉しようとしていたのです。そして、悪魔祓いを繰り返す中、天国と地獄の均衡が崩れかけていることに気付きます。一方、双子の妹の自殺に不審を抱く刑事、アンジェラが、コンスタンティンに協力を求めてきます。妹、イザベルの手首には、サタンの子、ルシファーの印が刻まれていて...。


天使と悪魔、天国と地獄といった物語は、キリスト教圏の人々にとって、描いても描いても描き足りず、追っても追っても追いきれないテーマなのでしょう。そして、地獄に落とされることの苦しさ、天国に行けることの幸せ...それは、あまりに自明すぎることなのでしょう。


ただ、その"戦い"が単にドンパチなアクションで片付けられてしまったところに、何ともチープな雰囲気が漂います。天使と悪魔の戦いが、こんなに力だけでねじ伏せようとするような形でいいものだろうかと...。もっと、宗教的な力のようなものを感じさせてくれなければならないのではないかと...。


何だかキラキラした武器を使った銃撃戦が中心を占めてしまうせいか、全体的に軽い感じがしすぎて、物足りなさも残ります。もう少し、オカルトチックなおどろおどろしさがあった方が、重みが出て、天使と悪魔という雰囲気が出たのではないかと思いますが...。


ガブリエルが結構ワルだったり、ルシファーが意外にも良いことをしていたり、単純な二元論を超えた描き方をしている点は面白かったです。そして、計算高い行動をしていたコンスタンティンが、最後には自己犠牲の精神を発揮するところ。コンスタンティンの内面を下手に単純化せず、複雑なものを抱えながらもその奥には"善"があるといった描き方になった点も良かったとは思います。


まぁ、とは言え、バッタバッタと悪魔やその手下どもをねじ伏せていく映像には、それなりに爽快感がありました。ただ、"その場限り"といった感じもします。観終えて、何が残るかというと...まずは、ガブリエル役のティルダ・スウィントンの美しさ。折角、それだけ美しいのですから、同じワルをするにも、もっと、それなりに天使らしさを感じさせてくれる理屈があっても良かったのではないかと思いましたが...。いや、一応の理屈は言っていたのですけれど、あまり"天使"らしくないというか...。そして、ルシファーによる"ニコチンで真っ黒になった肺癌の治療"くらいでしょうか...。


もっとも、そのたった2つの点が、結構、際立っていて、それだけでも、DVDをレンタルする価値はあると思いましたが...。



コンスタンティン@映画生活

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