アクロス・ザ・ユニバース

テーマ:

ビートルズの名曲33曲を使ったミュージカル映画。


1960年代。イギリス、リバプールに母と暮らしていたジュードは、かつてアメリカ兵としてイギリスに駐屯していたことがあった父親を探しにアメリカに渡ります。父親との再会は期待していたようなものではなく失望したものの、そこで出会ったマックスやその妹、ルーシーと意気投合。やがて、ジュードはマックスとNYに行き、歌手のセディが住むアパートの一部屋を借りて住むようになります。ギタリストのジョジョ、東洋系の女性、プルーデンスらと出会い、自由な日々を満喫。ジュードは、兄を訪ねてやってきたルーシーと恋に落ちます。一方、マックスの元には召集令状が届き、ベトナムに送られ...。


ベトナム戦争真っ盛り、そして、日々悪化していく戦局に、反戦運動が盛り上がっていた頃。一方、国内では人権運動が活発になり...。アメリカという国が大きく動いていた頃。


現在、アメリカは、イラクでの戦いが思うよう用に進まず、日々、被害が拡大し、戦いに対する熱気も冷め...。今のアメリカの姿と重なる部分もあり、考えさせられるところもありました。とは言っても、決して、かたい雰囲気の作品ではありません。反戦を訴えるような部分もありますが、それは、どちらかというと、本作の背景になっていて、メインはあくまでラブ・ストーリー。それも、お約束のハッピー・エンド。いろいろな要素を取り入れながらも、軽く楽しめる作品になっています。


映像も良いし、60年代という時代の空気感が上手く出ていて、音楽という面を抜きにしてもツマラナイ作品ではありませんが、やはり、音楽の魅力が占める部分が大きい作品であることは確か。けれど、 ビートルズの熱狂的なファンでなくても、「多少は聞いたことがある」レベルで十分に楽しめる作品にはなっていると思います。


皮肉に使われる「I Want You」の場面などは秀逸。他の曲も上手く、ストーリーや映像と合っていて楽しめます。特に、ゴスペル調にアレンジされた「Let It Be」は涙もの。「Strawberry Fields Forever」が流れる場面での「血を流すイチゴ」も印象的でした。


あくまで曲を中心に据え、そこに様々な解釈を加えながら、基本的なラインとしてはシンプルなラブ・ストーリーとして纏められていて、その辺りに無理がなく良かったのでしょう。


なかなか、お勧めです。



公式HP

http://across-the-universe.jp/



アクロス・ザ・ユニバース@映画生活

AD

コメント(4)