ALWAYS 続・三丁目の夕日

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日本アカデミー賞を総なめにし、話題となった「ALWAYS 三丁目の夕日」 の続編です。


昭和34年の春。東京オリンピックの開催が決定し、日本は高度経済成長時代に足を踏み入れようとしていました。取引先も増え、経営も軌道に乗ってきた鈴木オートに、事業に失敗した親戚の娘、美加が預けられました。しかし、お嬢様育ちの美加と一平はケンカばかりしています。一方、一度は淳之介が茶川の元で生活することを許した川渕でしたが、一平の将来を案じて、再び、茶川の元から淳之介を取り戻そうとします。淳之介を手放したくない茶川は、芥川賞への挑戦を決意し...。


悪くはなかったと思います。前作あっての本作という感じではありましたが、左程、がっかりさせられることもありませんでした。むしろ、背景となる時代の雰囲気のようなものは、前作より、よく出ていたような気もします。


冒頭の映像も良かったです。この時代を象徴する"ヒーロー(のマガイモノ?)"の登場と、その"ヒーロー"によって、破壊される本作に時代を象徴するものとして登場するもの。


まだ、貧しさが残ってはいたけれど、「未来が明るく輝いている」「明日は今日よりも豊かになれる」そう信じていられた時代。「今が豊か」であることより、「明日は豊かになれる」という思いの方が、人を前向きにさせるのかもしれません。


そして、そんな時代だったからこそ、後で、その時代を体験した者の心の中にも、その時代を知らない者の心にも、シミジミと響いてくるのかもしれません。


ただ、いろいろなエピソードを盛り込みすぎて、全体としてのまとまりに欠けた感は否めませんでした。いろいろなエピソードの中で、核になっているのは、茶川の芥川賞挑戦と茶川にまつわる人々のエピソードということになるのでしょう。この部分は、上手くまとまっていたと思うのですが、一平の両親、それぞれが引き摺ってきた戦争の影の描き方など、やや唐突な感じがしてしまいました。


それでも、戦争中に所属していた中退の同窓会に参加した一平の父親、則文が、翌朝の妻、トモエの表情で戦友の現在について悟る場面、美加が鈴木家を離れる朝、トモエがクリームを手渡すシーンなどは、特に印象的で胸に迫ってきました。(この本作で新たに登場した美加は、なかなか良い存在になっていたと思います。)

ということで、「期待せずに観ればそこそこ楽しめる」作品といったところでしょうか。いずれにしても、もうこれ以上、続編を作るのはやめたほうがいいような...。


そして、昭和34年の東京の夕日はきれいだったかという問題。今より、ずっと都内に工場も多く、公害問題も深刻だったのではなかったかな?中学時代、社会の先生から、「私が子どもの頃、工場の煙突から出る煙が出て空を曇らせていたけれど、それは、公害というよりも、日本の経済成長の象徴として、捉えられていた」というような話を聞いたのを思い出します。多分、夕日も川の水も今の方が綺麗なのですよね。



公式HP

http://www.always3.jp/


ALWAYS 続・三丁目の夕日@映画生活

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