舞妓Haaaan!!!

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結構、面白かったです。

東京にある食品会社で働く平凡なサラリーマン、鬼塚公彦は、修学旅行で京都を訪れて以来、熱烈な舞妓ファンで、「お座敷で、舞妓と野球拳をする」ことを夢見ていました。そんな公彦が、ある日、舞妓のいる街、京都の支社に転勤(左遷)することが決まります。勤務する会社の社長があるお茶屋の馴染み客であることを知った公彦は、社長の猛アタック。「仕事で結果を出せば、好きなだけお茶屋に連れて行く」との約束を取り付けます。生まれ変わったように必死に働いた公彦は、具を別売りにした新しいカップラーメン「あんさんのラーメン」を開発したところ、大ヒットします。そして、お座敷デビューを果たすのですが...。


ずっとありえない展開、無理やりなストーリーが続くのですが、テンポが良く、ほとんど疑問を感ずる間もなく、グイグイ、物語の世界に引き込まれていきます。中盤で、少々、間延びした感じになってしまった部分はありますが、その後は、きちんと挽回していました。


途中、わき道にそれることもありましたし、異様さ爆発ではありましたけれど、それでも、あまりに一途な一生懸命さには、惹かれるものが感じられます。公彦自身は、相当に変わっているというか、オタクというか、ヘンタイというか...。実際に、このような人が身近にいたら、不気味さを感じるような気がしますが、映像で見る公彦には、ある種の可愛らしさというか、愛しさのようなものを感じてしまいます。


現実に存在したら、迷惑であったり、邪魔であったり、不気味であるような人物を、何らかの魅力がある人物として存在させてしまう背景に、俳優の力や演出の力といったものがあるのでしょう。中心人物たちから脇役まで、それぞれの持ち味が活かされていて、安心して作品の世界に遊ぶことができました。


もっとも、本職の舞妓さん、芸妓さんが見たら、どうなのでしょう。花街の世界になじみのある人が見たら、かなり、違和感があるのだろうなぁとも思います。花街の内実をあまり知らないでいてこそ、単純に楽しめる作品かもしれません。この手の作品で、本職をも笑わせ、唸らせたら、たいしたものだと思うのですが、なかなか、難しいのでしょうね。


主人公の勤務先で作っているものはカップ麺。本物の美味しいラーメンとカップ麺の関係と、実際の花街と本作の花街の関係が重なるようでもありました。


ちょっとしたところに、思いもかけない大物が顔を出している場面もあり、わずかな時間で存在感を放っています。中でも、植木等さん。いかにも、遊びなれた大家のご隠居さんといった風情を醸し出していました。これが、遺作だったのですよね。ご冥福をお祈りします。




公式HP

http://www.maikohaaaan.com/index.html



舞妓 Haaaan!!!@映画生活
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