デスノート the Last name

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前編 を観たら、やはり、観ずにいられなかった後編です。


実は、前編を観た段階では、前編では原作 の最初の方、少ししかストーリーが進んでいなかったので、どうなるかと、一抹の不安を抱いていたのですが...。面白かったです。原作とは、ストーリーを変え、予告通り結末も大枠は変えていないものの大きく変更されていました。


入り組んだ人間(+死神+ノート)関係とキラとエルの頭脳戦が原作の最大の魅力だと思っていますが、映画では、ずっと、ストーリーをシンプルにし、分かりやすく変えてありました。そのために、原作の魅力が損なわれた部分もありますが、あの原作の展開をそのまま映画で観せられたら、何が何だか分からなくなっていたことでしょう。


そこを大きくいじることで、ストーリーが整理され、映画として理解しやすく、素直に作品の世界を楽しめるものに仕上がっていたと思います。


原作と比較して観ても、それなりに満足できるし、映画単体で観ても、楽しめるものになっていたのではないでしょうか。


ただ、残念なのはラスト。もう少し、前で終えていたほうが良かったのではないかという気がします。ちょっと、余計なものを加えすぎたような...。


ライトは、神になろうとし、新しい世界を築こうとしました。理想の新しい世界を。


犯罪は、人を傷つけ、様々な痛みや哀しみ、恨み、憎しみを惹き起こします。けれど、全く犯罪のない世界は人にとって住みやすい世界なのか?「水清ければ魚住まず」とも言います。犯罪のない世界は、もしかしたら、安心できる居心地の良い世界なのかもしれません。けれど、「一切、悪いことはできない世界」というのは、たまらなく窮屈で生きにくい世界のようにも思えます。


罪を犯し人を傷つけることは酷いことです。けれど、決して完全無欠ではない人間が、すべてを支配しようとすることは、それ以上に、恐ろしいことのように思えます。


デスノートを使いこなすようになるにつれ、常軌を逸していくように見えるライトの姿に、逆に、人間の弱さが見えるように思えましたし、その弱さの故に、自分に害を及ぼしたものを赦すことが重要なのだと思えてきます。ライトの動機は、確かに”正義”でした。けれど、その正義は、あまりに独りよがりで幼かった。そして、そのために、滅びざるを得なかったのでしょう。


重いテーマを内包しながら、娯楽作品としてもそれなりに楽しめるものになっていたと思います。


死神二人の映像は、リュークの方が丁寧に作られているように見えました。レムの方も、もうちょっと、丁寧に作れているとバランスが良かったのではないかと思います。


エルの奇妙な動作と不思議な存在感は印象的でした。何だか、CGのようにも見える独特な雰囲気が、いかにもエルらしかったと思います。後編の主人公は、ライトよりもエルだったかもしれません。エルが登場する場面では、誰よりも、エルの姿に目を惹き付けられました。


ライトがどんどん追い詰められ、余裕をなくしていくように見えるのに反し、エルは、本作では、笑いをとる余裕を見せていました。特にエルがライトを大学に尋ねていく場面の”ひょっとこ”は最高でした。ライトの子どもっぽさとエルの大人の余裕。前編では、洋風スイーツ一辺倒だったエルが、和風の甘味を好むようになったところも、前編より成長したエルの渋さの表現だったのでしょうか...?




公式HP

http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote/


デスノート the Last name@映画生活

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