2月29日!

テーマ:
さて、今日は2月29日です。4年に一度(厳密には400年に97日だそうですが)だけお目にかかれる日付。だからといって、どうということもないのですが、その年は、一日多くてお得なのか損なのか...。いずれにしても、本ブログを始めて、3回目の2月29日です。

私自身が、閏年の生まれで、学校時代は、たまに、クラスメートに、2月29日生まれがいたりしたものです。「4年に1つしか歳を取らなくていいから羨ましい」と冗談を言われるのはお約束。

暦の帳尻合わせのため設定された4年に一度の日で、一年が366日になり、最近、時々行っている基本的に年中無休のパン屋さん、"365日"はお休み。2月29日に営業したら、"366日"になってしまいますから...。(こういうこだわりは、かなり好きです。)

4年に一度の日付だから特別なことが起こるってワケもないのですが、こうしたちょっとしたことへの特別感は大切にしたい気がします。

今日は月曜日。一週間が始まり、明日からは3月。今年度最後の一カ月。いよいよ年度末です。年度末から新年度にかけて、人事異動があったりで、何かとバタバタするのは恒例ですが、今年は、特別。仕事を辞めることにしました。3月末で丸29年続けた仕事ですが、色々と無理も出てき出てきて...。未練が全くないワケでもありませんが、様々な事情が重なり、潮時かと...。暫くは休みたいと思いますが、少ししたら、今後のことを考えなければ、です。

で、今日は、日中は、比較的暖かかったのですが、夕方に向かって気温が下がり、夜は、結構、寒くなっていました。都内では、ひょうが降ったり、北海道は大荒れの吹雪の一日だったりしたようですが、この時期にはあること。当たり前ですが、いつもと同じような時別に何という程でもない一日が終わろうとしています。まぁ、勿論、丁寧に一日を見れば、特別なアレコレが起きていたのでしょうけれど...。

次の2月29日は、4年後の2020年、東京オリンピックの年です。もめにもめた国立競技場もこの間に造らなければならないわけで、これから、バタバタと準備が進められていくのでしょう。その時、どうなっているのか、楽しみなような、不安なような...。


↓よろしければ、ポチッとお願いします。
人気ブログランキング
AD

マイ・インターン

テーマ:
マイ・インターン ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]/ロバート・デ・ニーロ,アン・ハサウェイ
¥4,309
Amazon.co.jp


40年の会社勤めを辞め、妻を亡くし、1人になったベンは、悠々自適の日々を送っていましたが、もう一度、社会との接点を持ちたいと、シニア・インターン制度に応募、アパレルサイトを運営する「ABOUT THE FIT」という会社で働くことになり、創業者のジュールズ(アン・ハサウェイ)の下に配属されます。ジュールズは、僅か1年半で、200人以上もの従業員を抱える企業に成長させ、彼女を専業主夫として支えるマット、可愛い娘のペイジに囲まれ、多忙だけれど幸せな日々を過ごしていました。そんな中、40歳も年の離れたベンをどう扱ってよいか分からず戸惑うジュールズでしたが、ベンは、自分なりにできることを探し、その仕事振りから周囲の信頼を得るようになり...。

出会うはずのなかった異質な者同士が、ちょっとしたきっかけで出会って、ギクシャクしながらも、徐々に信頼し合うようになり、無二の関係となっていく物語。それ自体は、ほとんど古典的な使い古されたパターンですが、多少の波乱はあるものの、全体的に穏やかな温かい雰囲気で描かれ、基本的に悪人は登場せず心地よく観られる作品になっています。

ジュールズは、忙しそうにしている割には、ビジネスウーマンとして有能には見えません。いつも会議に1時間も遅刻って、スケジュール管理ができていなさすぎ出し、成功したのが不思議なほどマーケティングの方向性はズレているし、部下の状況は把握していないし、公私混同しているし...。ベンも人の好いオジサンではあっても、ビジネスマンとしてできる感じではないし、"年の功"的アドバイスの内容も陳腐なものでしかありません。ジュールズの生活も、マットやペイジとの関係も、綺麗に描かれ過ぎて現実感には欠けます。

で、ジュールズは、外部からCEOを迎え入れるためにいろいろと動き回るのですが、それもグズグズ。何人か候補者があったようなのですが、折衝の場面もないせいか、無駄にバタバタして、手間と時間を浪費しているようにしか見えません。そんなことで、本当に経営者としてやっていけるのか...。トップががむしゃらに働いて何とかしようとするだけではどうにもならないわけで、いずれにしても、ジュールズの働き方を変える必要があるのは確か。本作の結論は、それはそれで良いとしても、他に何らかの手段を講じる必要はあるでしょう。その辺りがないと、ジュールズの成長が見えにくい感じがします。

ちょっとしたトラブルはあっても、優しい夫が側にいてくれて、頼りになる人生の先輩の支えられ、なんだかんだ言っても従業員たちにも大切にされ、社会的にも成功し、可愛い娘までいたら、これ以上、望むことはないでしょう。そんな"女子"のお伽噺といったところ。ただ、それにしても、甘過ぎたような...。もう少し、塩も利かせないと、折角の甘味が生かせないのではないかと...。

ベンを肩の力を抜いた自然な雰囲気で演じたロバート・デ・ニーロとか、有能なビジネスウーマンには見えなくても可愛らしかったジュールズ役のアン・ハサウェイとか、良い感じだっただけに勿体なかったと思います。それなりに楽しめましたし、悪くはなかったのですが...。


↓よろしければ、ポチッとお願いします。
人気ブログランキング
AD

レッド・ライト

テーマ:
レッド・ライト [DVD]/キリアン・マーフィー,シガーニー・ウィーバー,ロバート・デ・ニーロ
¥1,543
Amazon.co.jp


科学者のマーガレット(シガーニー・ウィーヴァー)とトム( キリアン・マーフィ)は、超常現象の科学的解明の研究に没頭していました。そんなある日、30年前に引退したはずの超能力者サイモン(ロバート・デ・ニーロ)が復帰するというニュースが世間を騒がせます。マーガレットは以前、サイモンの超能力のカラクリを暴くため彼に挑んだことがあり...。

超常現象が本当に存在することを願いながら、偽物を排除しようとするマーガレット、自身の超能力を気付きつつそれに戸惑っているようトム、それが偽物だと自覚しつつ本物のように装うサイモン。

前半で、トムは、マーガレットへの執着を見せます。マーガレットに自身の超能力の真偽を見極めて欲しかったのかもしれません。マーガレットが超常現象のからくりを見抜く能力に期待していたからこそ、サイモンとの対決を強く望みもしたのではないかと...。あるいは、植物状態のマーガレットの息子、デイビッドの魂がトムに憑依したのか、デイビッドがこうなった原因にトムが関わっていたための贖罪か...。

サイモンの語ることは、どこまでが自身のことなのか、本当のことなのか、ジョークなのか、よく分からないところがあります。そして、作中でその真偽が明確にされず、物語は終わってしまいます。色々と解釈できるといえば聞こえはいいのですが、曖昧でモヤモヤしたままの部分が多く、スッキリしない感じが残ります。

クライマックスのトムとサイモンの対決。トムは"彼女(マーガレットのことでしょう)"が全部偽りだとは知らなかったと言います。そして、お前は知っていたのかとサイモンを問い詰めます。何が偽りだったと言うのか...。トムの能力のことだと解釈するのは無理があるような気もするのですが...。トムの能力のことだとすると、ずっとマーガレットたちと接触がなかったはずのサイモンが知っていたと言うのか...。

マーガレットを演じたシガーニー・ウィーヴァー、サイモンを演じたロバート・デ・ニーロ。2人の大ベテラン、特に、タイトルロールでトップに登場し、本来、主役だであるはずのキリアン・マーフィを押しのけ、ポスターやDVDジャケットでは一番目立っている超大物、ロバート・デ・ニーロに負けず存在感を見せたトム役のキリアン・マーフィ。いずれも、さすがの演技で、その点では、見せてくれます。それだけに、消化不良感が残念でした。

あまり分かりやすくしすぎるのも、それはそれで詰まらなかったりするのですが、モヤモヤしすぎるのも気持ちが落ち着きません。その辺り、微妙な作品でした。


↓よろしければ、ポチッとお願いします。
人気ブログランキング
AD

TOHOシネマズ 新宿

テーマ:
新宿エリアに、割と最近、といっても、2015年4月ですから、もう1年近く前になるワケですが、比較的、新しいシネコンです。私にとっては、近くのシネコン3カ所目ということになります。

同じ新宿エリアのシネコンとしては、新宿バルト9(2007年開業)と新宿ピカデリー(2008年開業)があります。バルト9が東映系、ピカデリーが松竹系、そして、こちらが東宝系。邦画3社が勢揃いです。

で、他の2館は9スクリーンなので、この中では、一番、スクリーンが多いということになります。さすがに新しいだけあって、設備も良く、映像も音響も座席も快適です。何よりも良いのは、バルト9が9~13階、ピカデリーが4~11階にスクリーンが別れているのに対し、2フロアだけで、移動の負担が少ないこと。バルト9やピカデリーだと、建物に入ってからスクリーンに辿り着くまで思いの外時間がかかってしまったりするのですが、その点は、とてもラクです。

歌舞伎町真っ只中という立地だけあって、夜遅くなったりすると、生き帰りの道は慣れない雰囲気で気持ちがザワザワする部分もあるのですが、特に危険を感じるようなこともなく、行き来できます。

バルト9やピカデリーと重なる上映作品も結構あって、ピカデリーと重なる時はピカデリー、バルト9と重なる時はこちらを選択することが多いです。その理由は、ポイント。会員カードを作ることで、ポイントを貯めることができ、色々と特典もあるので、やはり、こちらを選ぶことになります。

"ウリ"となっている最新設備(IMAXデジタルシアターとか、MediaMation MX4D™とか)は、未経験ですし、プレミアシート系も利用したことはないのですが、ちょっと興味があったりはします。観たいと思う作品が、3Dや4Dになる対応のものでないことが多いので、最新の技術を駆使したスクリーンを体験するチャンスはあるかどうか分からないのですが、シートの方は、特別な時か、特に期待できそうな作品を観る時に試してみたいものです。

建物自体は30階建てで、1、2階は飲食店、3~6階が映画館、その上がホテルです。話題になったゴジラの頭は8階です。この"ゴジラヘッド"、ホテルに宿泊するか、8階のカフェ、ボンジュールを利用すると、見学ができるようです。こちらにも、興味を惹かれています。映画館のショップでも、ゴジラグッズを売っていたりで、映画以外でも楽しませてくれています。

ここで初めて観たのが、昨年5月の「新宿スワン」で、その時に、早速、カードを作りました。それから、これまでに10作品をここで観ています。カードを作った以上、度々通うことになりそうです。どんな作品に出会えるか、楽しみです。


公式サイト
http://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/076/TNPI2000J01.do


↓よろしければ、ポチッとお願いします。
人気ブログランキング

愛と哀しみの果て

テーマ:
愛と哀しみの果て [DVD]/ロバート・レッドフォード,メリル・ストリープ,クラウス・マリア・ブランダウアー
¥1,543
Amazon.co.jp


1937年に出版されたアイザック・ディネーセン(本名はカレン・ブリクセン)の小説「アフリカの日々」を基に作られた映画。原作は未読です。

1913年のデンマーク。裕福だけれど未婚のカレン・ディネーセンがは、友人のブロア・ブリクセン男爵に"便宜上の結婚"を申し入れます。貴族ではあったものの経済的には厳しかったブロアは、結婚に同意。2人はアフリカに移住して酪農場を始めることにします。英領東アフリカへの到着してすぐ、カレンはブロアとの簡単な結婚式を挙げ、ブリクセン男爵夫人となります。ブロアとの生活は擦れ違いが続きますが、そんな中、ハンターのデニス・フィンチ・ハットンとも出会い...。

欧米の白人たちが、アフリカの大地を欲しいままにし、現地の人々を支配することが当然のことと受け止められていた頃のお話です。原作小説は、原作者の自伝的な内容になっているとのことで、ストーリーは概ね事実をなぞっているようです。欧米からやって来た人々が、何の疑問も持たずに伸び伸びとアフリカを搾取していく姿が描かれるのですが、今の視点から見てしまうからなのか、明るさに忍び寄る影が感じられ、彼らの特権が終わる予兆が漂います。

カレンの人生は、かなり波乱万丈ですが、全体に淡々と描かれ、静かな雰囲気の作品となっています。いろいろあっても、悪い方に転がっても、誰かを恨んだり、運命を呪ったりすることなく、全てを受け入れ、次に向かって歩んでいくカレンの姿は頼もしいのですが、その"全てを受け容れていく姿"に寄り添って物語を描いていくとドラマチックな味わいが失われてしまうのかもしれません。

そして、物語の描き方がゆったりしていて、161分という長い上映時間の割には、内容が薄く、冗長な印象を受けてしまいました。

アフリカの自然を写した映像は美しく、音楽も映像の雰囲気によく合っていたと思います。今から100年以上も前にこんなにも凛々しく人生を切り開いていった女性がいたという事実そのものは興味深かったですし、メリル・ストリープがその変に肩肘張らない逞しさを見事に表現していましたし、デニスを演じたロバート・レッド・フォードもカッコよかったですし、2人で飛行機に乗るシーンはとても印象に残ったりしたのですが、全体としては、魅力を欠いた作品になってしまった感じが否めません。

もっと面白い作品になり得たと思うのですが、残念です。


↓よろしければ、ポチッとお願いします。
人気ブログランキング

クライシス・オブ・アメリカ

テーマ:
クライシス・オブ・アメリカ スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]/デンゼル・ワシントン,メリル・ストリープ,リーヴ・シュレイバー
¥2,980
Amazon.co.jp


リチャード・コンドンの1959年の小説「影無き狙撃者」を1962年に映画化したJ・フランケンハイマーの「影無き狙撃者」のリメイクだそうで、原題は同じです。原作小説は未読、フランケンハイマー映画も未見です。

湾岸戦争の最中、米国陸軍大尉、ベンが率いる小隊は、敵の待ち伏せ攻撃に合い窮地に追い込まれます。ベンは戦闘中に意識を失ってしまいますが、軍曹、ショーの英雄的な活躍で小隊は救われます。その後、ショーは名誉勲章を授与されて除隊し、政界の若きホープとして名を馳せていました。しかし、ベンは何かが納得できませんでした。毎晩のように夢に出て来るおぞましき光景。ベンは真実を追い、やがて核心に迫りますが...。

原作は湾岸戦争よりずっと前の作品で、朝鮮戦争での出来事となっています。アメリカは、その後、ずっと戦争を続けてきたわけで、ヴェトナム戦争、コソボの空爆、アフガン戦争...、常に"自由のため"戦い、そのために様々な悲劇も引き起こしてきて、本当のような、嘘のような、いろいろな"陰謀"の存在が取りざたされてもいます。それだけ、戦争の背景には、大義名分や正義の問題だけではない、権力や利益の問題が絡んでくるということなのでしょう。膨大なエネルギーや武器を注ぎ込み、大勢の人間を動かすのですから、当然なのでしょうけれど...。

本作では、湾岸戦争を舞台とした陰謀が描かれています。どこかで囁かれているような、まぁ、ありがちな内容ではあります。原作小説が発表された頃なら、洗脳という手法に目新しさがあったのかもしれませんが、ちょっと使い古された感じはします。"チップを埋め込む"が多少は新しさを出しているのでしょうけれど...。基本的には、時代を置き換えるために、いろいろ工夫しているのは分かるのですが、無理をしている感じが否めません。

"陰謀"についても、大掛かりな割には、その本当の目的が、良く分かりません。"夢"の内容も、どこまでが真実なのか、妄想なのか、良く分かりません。"夢"の中で、2人の兵士が殺される場面があるのですが、場面により、殺害方法が違ったりしますが、それも、何がどうなってそうなったのか、分かりませんでした。

そして、結構、重大なことが繰り広げられているにも拘わらず、全体に緊迫感が薄く、スリルにもサスペンスにも欠けています。冒頭は、不気味な空気を漂わせていて、期待させられたのですが、それだけに、中盤からの失速感にはがっかりしてしまいました。

ショーを大統領にしようとするショーの母、エレノアを演じたメリル・ストリープは、さすがの力のある演技で不気味さを感じさせてくれますし、ベンを演じたデンゼル・ワシントンも安定の演技で魅せてくれています。設定自体は、悪くなかったので、描き方を工夫すれば、もっと面白くなったでしょうし、2人の演技も生かせたのだろうと思います。残念です。


↓よろしければ、ポチッとお願いします。
人気ブログランキング

みんなのしらないセンダック

テーマ:
みんなのしらないセンダック [DVD]/モーリス・センダック,スパイク・ジョーンズ,ランス・バングス
¥4,104
Amazon.co.jp


世界的ロングセラー絵本「かいじゅうたちのいるところ」の実写映画化を実現させたスパイク・ジョーンズ監督が、原作者モーリス・センダックへのインタビューを敢行し、その人となりに迫る短編ドキュメンタリー。

「かいじゅうたちのいるところ」は、1963年に出版され、1966年に日本で「いるいる おばけが すんでいる」のタイトルで七五調で翻訳され、1975年に新訳出され、現在のタイトルになっています。日本に入ってきてから、今年で50年になるワケですが、今も子どもたちに人気の絵本で、ちょっとした本屋さんに行けばお目に書かれます。独特の味わいの絵は印象的で、内容を知らなくても、あの表紙の絵を見たことがある人は多いはず。そんな時代を超えた名作を生み出した人物に迫ります。

成程、センダック自身が、物語に出てきそうなキャラクターで、この絵本の作者であることが納得できます。若者への"すぐにこの世を去れ"というアドバイスなど、ちょっと危ない冗談やを交え、嘘か誠か分からないような話で煙に巻き、けれど、そんな姿が、いたずらっ子のように可愛らしく描かれます。製作者側のセンダックへの愛や尊敬が伝わってきます。そして、センダックの側も、製作者側に心を開いていることが感じられます。だから、40分程度の短い時間で、彼の人となりが伝わってくるのでしょう。

同居する"運命の女性"、リン・カポネラやシェパード、ハーマンとの温かい信頼関係も伝わってきて、センダックの今の暮らし振りを感じ取ることができます。

撮影当時、センダックは81歳。年齢を感じさせない若々しさは、それだけで、感動的ですらあります。

描かれる側と描く側の間に確かな絆が感じられつつも、変に持ち上げたり、おもねったりすることはなく、適度な距離を持ちつつフェアに描いている感じにも好感を持てました。

センダックのファンには勿論、そうでなくても、観ておいて損はない作品だと思います。お勧めです。

センダックは、2012年5月8日、脳卒中の後遺症で亡くなっています。そういう意味でも貴重なインタビューと言えるでしょう。ご冥福をお祈りいたします。

↓よろしければ、ポチッとお願いします。
人気ブログランキング

オペラ座の怪人

テーマ:
オペラ座の怪人 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]/ジェラルド・バトラー,エミー・ロッサム,パトリック・ウィルソン
¥3,990
Amazon.co.jp


がストン・ルルーの同名小説を元にしたアンドリュー・ロイド=ウェバーの同名ミュージカルを映画化した作品。がストン・ルルーの小説は、1916年(ドイツ、日本未公開)、1925年(アメリカ)、1943年(アメリカ)、1962年(イギリス、日本未公開)、1988年(アメリカ、日本未公開)、1989年(アメリカ)、1991年(アメリカ)、1998年(翻案映画化 イタリア/ハンガリー)と8回映画化されています。2004年制作の本作は、原作小説というよりは、ミュージカルの映画版。
小説は未読、ミュージカルも、過去の映画作品も未見です。

1919年、パリ。かつて栄華を誇ったオペラ座も廃墟同然。僅かに残った備品や装飾品のオークションが行われようとしていました。当時のパトロンだったラウル・シャニュイ子爵とバレエ教師のマダム・ジリがペルシャの衣装を纏ったサルのオルゴールを競いましたが、ラウルの思い入れの強さが伝わったのか、マダム・ジリはあきらめ、オルゴールはラウルの手に渡ります。やがてオークションは、昔、天井から落下して大参事を引き起こしたシャンデリアへと移ります。道具方が修復したシャンデリアを天井へ吊り上げると、ラウルの記憶の中でシャンデリアは当時の輝きを取り戻し、劇場の天井に燦然と輝き、当時の記憶が甦ります。1870年、パリのオペラ座。プリマドンナが事故に巻き込まれて役を降ります。新人のバレエダンサーのクリスティーヌが代役をこなし舞台は成功を収めます。実は、オペラ座の地下には、音楽の才能豊かな怪人が住み着いていて、クリスティーヌに恋をした怪人は彼女に歌を教え、彼女を主役にするために劇場側を脅迫していたのです。ところが、クリスティーヌは、幼馴染で、新しくオペラ座のスポンサーとなったラウル子爵と再会し、恋に落ちてしまいます。怪人は、クリスティーヌを地下に隠れ家に連れ込みます。クリスティーヌは、そこで怪人のマスクに隠された醜い顔を見てしまい、怪人は怒り狂いますが、クリスティーヌは、そんな怪人に孤独にあえぐ哀れな魂を感じ取ります。幼くして親を失い孤独だったクリスティーヌは、姿を見せずに歌を教えてくれた怪人を"音楽の天使"と慕っていました。彼女を妻としようとする怪人を恐れながらも、彼の音楽には魅力を感じており、怪人とラウルの間で心が揺れ...。

豪華な舞台、大道具、小道具、衣装は、眼を楽しませてくれます。そして、耳に残る数々の名曲が心に響きます。クリスティーヌ、ラウル、怪人、この中心となる3人の中で、怪人の歌唱力に他の2人との明らかな差が感じられてしまうのは難点だったと思います。何たって、この怪人さん"音楽の天使"なのですから...。歌っていない時の怪人の存在感は良かったと思うのですが...。(見世物されていたという過去がしっくりこないイケメン振りとか、キャラクターから想像される姿より若すぎることも気にはなりますが...。)もっと重みのある力が感じられる歌声が欲しかったです。歌は無理に本人の歌唱にしなくても、吹き替えで良かったと思うのですが...。

そして、怪人については、見世物にされていたという生い立ちでどうやって音楽の知識を身に着けたのかという疑問も感じてしまいました。ここは原作の問題かもしれないですし、大人の対応をすべきところかもしれませんが...。

ミュージカル映画で、歌と映像に重きを置きすぎたのかもしれませんが、人物描写は物足りない感じもしますし、物語自体は単純で平凡な感じがしました。まぁ、オペラ座という舞台そのものと豪華絢爛で美しい映像と、何より、見事な音楽を楽しむための作品と言えるでしょう。家でDVDで観るより、音響設備の良い映画館で観たい作品です。

何かと"字幕問題"が取りざたされている作品でもあり、確かに、それ程、英語力があるわけでもない私でも違和感を覚える部分があり、引っかかりました。字幕で"ファントム・オブ・オペラ"って変ですよね。"ジ・オペラ"でないと"オペラ座"ではなく、ただの"オペラ"だし...。時にファントム、時に怪人というのも気になりますし...。

と、何だかんだと気になる部分はありましたが、それでも、これだけお金がかかっていそうな映像を気軽に楽しめるというのは有難いことです。

自分でも歌ってみたい曲もいくつかありました。まずは、クリスティーヌが父親のお墓の前で歌う"もう一度姿を現して"に挑戦したいと思います。


↓よろしければ、ポチッとお願いします。
人気ブログランキング
2007年からテレビ東京系列で放映されているバラエティー番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の劇場版。TV版は、毎回ではありませんが、何度か観ています。

レギュラー出演者である太川陽介と蛭子能収のコンビが台湾へと飛び出し、マドンナの三船美佳と路線バスを乗り継いだ旅を繰り広げます。台風の直撃によってバスが全線運行禁止になるハプニングが発生する中、彼らは、ゴールに辿り着けるのか...。

旅のルールは
1.高速バス、鉄道、タクシー、自転車、ヒッチハイク等、他の交通機関の利用は禁止。(徒歩は可)
2.インターネット、スマホ等による情報収集は不可。
3.ルート決め、宿泊、撮影交渉等、全ての交渉を自分たちで行う。

TVとの違いは、舞台が日本でないというだけで、基本的にそのまんまです。日本国内でロケをしているTV版はともかく、海外で撮っている映画版で、どこまで"ガチ"なのかは分かりませんが、TVのようなCM前のドキドキワクワクなわざとらしい演出がないからか、TV版より、リアルな印象を受けました。

"言葉が通じない"とは言え、ところどころに通訳の声が登場します。その入り方にルールがあるようなないような、中途半端な感じで、違和感がありました。何らかの説明があっても良かったような...。(私が聞き逃したのでしょうか...。)この通訳の存在、そして、英語や日本語を話せる人も多いことが、旅の適度に難易度を下げ、その点でも、変に演出過剰な印象を持たなくて済んだのではないかと思います。

言葉の問題と高速道路を走るバスが多いという難しさはありましたが、台湾のバス事情を見ると、バスを乗り継いで旅をするという点については、以外に難易度が低かったのかもしれません。台風襲来が大きな障害となるのですが、偶然か、狙いがあったのか、程よく、旅を盛り上げています。

3人の行動とは別に、きちんと観光名所を見せてくれてはいますが、それだけではなく、普通は観光客が行かないような土地やそこの人々の様子を窺うこともできたり、地元の人しかいないような食事処の料理が美味しそうだったり、台湾を魅力的に見せてくれています。

マドンナの三船美佳さんは、とっても前向きで明るくて、本作全体によい雰囲気を加えていました。なかなか良い人選だったと思います。太川陽介、蛭子能収は、TV版そのままの掛け合いが楽しかったです。

映画だから、張り切って海外でというのも分かる気はするのですが、ただ、日本でない分、地名を聞いてもピンとこず、画面の片隅に台湾の地図を入れるとかして欲しかったです。映画館で観るとなると、自分で地図を広げながら、というわけにも行きませんから...。DVDになってから、自宅で地図を片手に観る方が楽しめる...のかもしれません。

ご本人たちの言葉通り、1800円を払って観る価値がある作品と言い切れるかというと疑問もありますが、なかなか楽しめました。


公式サイト
http://www.rosenbus-movie.com/


↓よろしければ、ポチッとお願いします。
人気ブログランキング

しあわせへのまわり道

テーマ:
しあわせへのまわり道 ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/特製ブックレット付) [Bl.../パトリシア・クラークソン,ベン・キングズレー,ジェイク・ウェバー
¥4,309
Amazon.co.jp


The New Yokerに連載されたキャサ・ポリットのエッセイ「Learning to Drive」を映画化した作品。原作未読です。

ウェンディはニューヨークで書評家として成功を収めていましたが、20年以上連れ添った夫、テッドは若い女性と浮気をし、ウェンディを捨てて、彼女の元へ行ってしまいます。失意の日々を過ごすウェンディでしたが、それまで夫の頼っていた車の運転を自分でするために運転免許を取ることにします。インド人のタクシードライバー、ダルワーンに運転を習い始めますが...。

テッドの浮気に関しては、ウェンディは"被害者"なのですが、その背景には、ウェンディのあまり他人を慮らない性格もある様子。テッドも寂しかったということなのでしょう。

ダルワーンは、インドから亡命してきたシク教徒。インドでは宗教的な問題から迫害を受けていたわけですが、ニューヨークも安住の地とは言えず、いわれなき差別を受け、偏見ゆえに職業についても制限を受けます。難民を取り巻く問題や差別の問題など社会的な問題も巧く取り入れられています。

運転を覚えることで自分の人生をを見つめ直していくウェンディと運転を教えながら自分の子持ちを整理していくダルワーン。テッドに頼っていた運転を自力でできるようにするということは、テッドから自立するということでもあります。そして、その手段を得るための師が異文化の人だということも興味深いところ。運転を教えられ、教える中で、互いに成長する過程がしみじみと描かれます。何かが画期的に進化するわけではないけれど、確実に何かが変わっていく。そして、そんなちょっとしたことが、とても大切な経験になっていったりする。ウェンディとダルワーンの中に拡がっていく波紋が、観る者の心にも伝わってくるようです。

ウェンディとダルワーンの別れの場面も心に沁みます。「たまには、コーヒーでも...」と、友人としての付き合いを求めるダルワーンの申し出を断ります。「あなたは誠実な人」と。交流を続ければ、いつか、その誠実さゆえに彼が大きな悩みを抱えることになるのを慮ったのでしょう。ここに、ウェンディの大きな変化が見えます。

90分と短めの作品ですが、映像の作り方がうまく、短い場面の中で、登場人物たちのキャラクターや彼らが置かれた状況がしっかりと描かれています。冒頭のホンの数分間、ダルワーンのタクシーにテッドが乗り込み、ウェンディがテッドを追って駆け込み、言い争う過程で、それぞれの人となり、2人のこれまで、タクシーに乗る前の出来事などが伝わってきます。そして、インド訛り訛りの英語を話すインド人にしか見えない御年70歳のイギリス人、ベン・キングスレーの名演と、ウェンディを演じたパトリシア・クラークソンのしっとりとした演技が作品の味わいを深めています。

作品全体を包み込む静かな空気感の割には、下ネタ満載なのですが、お下品にならないのは、熟練の演技陣と製作者のウデゆえでしょうか。オトナな雰囲気の味わい深い作品でした。


↓よろしければ、ポチッとお願いします。
人気ブログランキング