2016年07月29日(金)

凹んだ傷をつくらないためには〜黒子除去の注意点〜

テーマ:傷跡治療
私のクリニックには凹んだ傷跡の修正希望の患者様が大勢いらっしゃいます。

凹んだ傷ができた原因は、

水疱瘡であったり、ニキビであったり様々ですが、

意外にも・・・

“美容外科や皮膚科で“黒子”を治療したあとに凹んだ”

・・・という訴えが非常に多いことに驚かされます。

というのも・・・

黒子を治療する場合には、

レーザー治療、電気焼灼、切除など様々な治療法がありますが、

患者様の多くは以下のように勘違いされています。

『手術による黒子切除は傷が残り』、

『レーザーや電気焼灼での治療は傷が残らない』、

・・・と思っている患者様が意外に多いのです。

手術、レーザー、電気焼灼のいずれの治療も、

黒子を取り除くということは、

“壁に穴をあける”こと同じような意味合いがあります。

つまり壁を修復しても前の壁と全く同じものになるわけではなく、

限りなく前の壁と同じになるといった方が正確でしょう。

皮膚も同じで、

いずれの治療後も瘢痕という組織に変化するために、

周りの皮膚と全く同じにはならないということなんです。


手術によって切除すれば縫合した後は一本の線状の瘢痕となり、

レーザーで治療すればその部分の皮膚は周りの皮膚と近い状態となり、

電気で焼灼すれば一種のやけどのような状態になります。

特に電気焼灼の場合は傷が深くなりがちで、

後々凹んだ傷になる可能性が高いため、

施術する医師が相当慣れていないとオススメできません。


凹んだ状態で治癒してしまうと、

お化粧などをしても実はその凹んだ傷を隠せません。

何故なら・・・

凹んだ部分にお化粧が入り込み余計に目立ちますし、

また蛍光灯や太陽光など光の当たる角度によって、

その反射でとても目立ちます。

このような状態を本人が強く意識し始めると・・・

常に鏡を見るようになり、

人からその傷を見られている気にもなり、

マスクをしたり、最悪引きこもってしまいます。

この状態は身体醜形恐怖症(しんたいしゅうけいきょうふしょう)といって、

治療が非常に困難になります。

もちろんレーザーやヒアルロン酸注入などの治療を行っても改善しません。

平らな状態にするにはその部分を切除し縫合するしかありません。

そして同時に心のケアを同時に行っていかないといけません。


凹んだ傷になることを避けるためには、

患者様自身も黒子を取ることは簡単な治療だとは思わず、

どのような方法で、どのように取るのか、

またその後どのような状態になるのかを担当医に聞くことが重要です。

私の場合は、

大きな黒子は切除、

小さな黒子は炭酸ガスレーザーで行い、

黒子が深ければ、レーザを数回に分けて照射するようにしています。

そうすることで極力凹まないよう工夫しているわけです。


いかがでしたか?

黒子を切開したら切開する方向や縫合によって、

目立たなくすることはできますし、

レーザー治療でも

深い黒子などは、

よかれと思って1回で全部綺麗に取りきるために、

真皮層の深いところまであえて追わず、

数回にわけて治療すれば、

そんな目立つほどの凹んだ傷にはなりません。

どのような治療を選択するにせよ、

施術前に患者様には、

黒子を取ったあとどのような状態になるのか・・・

しっかりした説明を行うべきです。

           丸山成一




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