2014年07月26日(土)

非吸収性注入物について~アクアミド除去~

テーマ:他院の修正治療

当院へのお問い合わせのなかで、


『他院の修正治療を希望』がという依頼がありますが、


その中でも最近多いのが、


「アクアミドを除去したいのですが取れますか?」


・・・というものです。


アクアミド???


聞き慣れない言葉ですね。


実はこのアクアミド・・・


ポリアクリルマイド(PAG)と呼ばれていて、



たくさん種類があり1990年代後半頃より、


長期間生体内で形態を維持できる・・・“非吸収性注入物”として開発され、


シワの改善や、簡単に鼻を高くするために使用されてきました。


患者様にとっては、、、


“吸収されにくい”というフレーズは、


“長期間効果が持続する”と考えてしまいます。


ちなみにヒアルロン酸は“吸収性注入物”で、


約半年間生体内に留まり、徐々に吸収されていきます


ところで、


日本ではPAGの中でアクアミドが普及していました。


しかし、


ここ数年海外を中心にPAG注入後の合併症が数多く報告されるようになり、


その安全性が疑問視されるようになりました。


それに合わせネットでも簡単に検索されるようになり、


心配になって・・・


冒頭に述べた多くの問い合わせにつながっているものと思われます。



ではこのアクアミド・・・除去するにはどうすればいいのでしょうか?


「注射で取り除くことができますか?」


・・・と簡単に取れるものと勘違いされている患者様もいらっしゃいますが、


実はそんな簡単に除去できるものではありません。


・・・というのも、


特に非吸収性の注入物を入れた場合、


人間の体はそれを異物と見なし、


カプセルを作って囲い込んだり、


肉芽腫として腫瘍化してしまうものもあります。


周囲組織と癒着してしまうわけです。




上記の症例は・・・


目の下のシワに対して、他院でアクアミドを注入したのですが、


数年を経過し目の下が突然腫れてきたので当院に来院されました。


手術は局所麻酔下で行い、約2cm以上の塊を除去しました。


病理組織に提出したところ、


眼輪筋(目を閉じる筋肉)のまわりに、すでに肉芽腫を形成していました。


このように、PAG手術でしか取り除けません。


特に手術前にはMRIなどを撮影して、


注入されたPAGがどこに存在し、


また周囲の組織とはどのような位置関係にあるかを把握して手術した方が安全です。


もちろん当クリニックではMRI撮影を推奨しています。



いかがでしたか?


私は非吸収性の注入物の使用には否定的で、


ヒアルロン酸など安全性の高い吸収性の注入物を使用しています。


それは、生体に吸収されるものほど安全性が高いと言えるからです。


一方で、


吸収が遅い注入物や非吸収性の注入物は特に注意が必要です。


また今回の症例が示しているように、


注射で簡単に取り除けるものでもありません!


注入される前には必ずその安全性を確認しましょうね。



                 丸山成一






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