2013年05月06日(月)

眼瞼下垂の治療~挙筋前転法~

テーマ:眼瞼下垂

今回は眼瞼下垂のお話です。


眼瞼下垂とは、


まぶたを挙げる筋肉(上眼瞼挙筋;じょうがんけんきょきん)の機能が弱くなり、


目が開きにくくなっている病態をいいます。


ここで鑑別しておきたいのは、


年齢と共に皮膚が垂れ下がり、


上眼瞼挙筋の機能は問題ないのに、


まぶたが挙げにくくなっている状況・・・


つまり上まぶたの皮膚のたるみによって、


目が開きにくくなっている状況とは異なります。



それでは症例を供覧しましょう。


ヒルズ美容ステーション

上の写真のように眼瞼下垂の患者様は、


筋肉の機能が衰えており、


眉毛をあげて目を開けようとしています。


しかし、この症例は眉毛をあげいるにも関わらず、


ほとんどまぶたが挙がっていませんね。


このような場合はどうすればいいのでしょうか?



もちろん、


通常の上まぶたの皮膚を取る(まぶたのたるみとり)だけでは改善しません。


何故なら先にも述べたように、


上眼瞼挙筋がほとんど機能していないので、


皮膚を取っても目は開きたやすくなりません。


このような場合、


“少ない筋力”で上まぶたが挙がるように、


上眼瞼挙筋を短く(挙筋前転)してあげれば良いのです。



その前に上まぶたの解剖をおさらいしましょう。



ヒルズ美容ステーション

上眼瞼挙筋は瞼板に付着しています。


右端の写真で、下の白っぽく見えるのが瞼板で、


その上に筋肉が付着しているのがわかります。


上眼瞼挙筋は目を開ける際には“斜め上”方向に挙がります。


眼瞼下垂手術の挙筋前転法は、この筋肉を短くします。


手術は局所麻酔で行います。


では・・・


この手術によってどこまで改善したか見てみましょう。


ヒルズ美容ステーション

直後の状態です。


腫れていますが、目が開きやすくなっています。


5日目に抜糸を行います。


ヒルズ美容ステーション

2ヶ月後の状態です。


腫れもすっかりひき、まぶたがしっかり挙がっていますね。


患者様も「目がとっても開きやすくなった!」


・・・と大変満足されました。


では最後に経過をみてましょう!


ヒルズ美容ステーション


腫れは2週間程度落ち着き、


1~2ヶ月もすれば完全に落ち着きます。


そして開きにくかった目が、


少しの力で開けやすくなっています。


上まぶたの形も自然な感じになっていますね。



いかがでしたか?


今回の症例のように、


年齢と共に筋肉が働きが衰えていっても、


衰えた筋肉を縫い縮めるだけ改善することもできるんです。


しかし、


ただまぶたを挙げれられるようになればいいのではなく、


同時に目の形も綺麗にしないといけません。


もちろん!


目の解剖をしっかり理解して行わないと、


その後のトラブルにつながりますので、


慎重に行う必要があります。





                  丸山成一







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