2005-03-11 00:50:57

観察対象と観察者の関係って意外と難しい

テーマ:まなび
最近流行の質的研究だが,いわゆる「科学的」にはどうしてもいかないもの.
だからといって,疎んではいけない.エスノグラフィーにしかない良さもあるはずだから.
そうはいっても,「フィールドと観察者である自分の関係」は永遠の課題.

ということで,バック・トゥー・ベーシック.
メソッド関連がならぶHの書架で,二つほどピックアップ.
むかし,方法論の授業でちょっとは読んだはずだけど...

Coffey, A. 1999. The Ethnographic Self: Fieldwork and the Representation of Identity.
Atkinson, P. 1990. The Ethnographic Imagination.
2005-01-25 22:53:24

過去の社会学博士論文をいくつか

テーマ:まなび
午前中、大学の論文が保管してあるところで過ごした。
過去の論文は、図書館ではないレコード・センターにおいてあり、いちいち申請しなくてはならないのだ。

社会学部のD論を適当にしらべて、目についた三つを持ってきてもらう。
手にとった一つめは、香港の中学校におけるcitizenship教育について。
返還の前に書かれているから、かなりホットだったのだろう。先生とか生徒とか、たくさんインタビューしている(42人)のを見て、かってに焦る。結論までは、読まず。

二つめは、civil disobedienceについてのとっても理論的な論文。
ロールズとか、ハーバマスとか、ドゥオーキンとか。
ちょっと、自分のとは方向性が違うみたいだけど、気になる文献をメモ。
ある状況下においてはcivil disobedienceが社会の権利だといえる、という主張は、なんとなくうなずける。こないだみた映画のは、行きすぎだったけど、「なんか変!」と声を上げようとするのは、当然のことだと思う。でも、ちょっと声を上げようとすると、「何やってんの?」っていう圧力がかかるんだよなぁ(日本語でいうところの「世間」)、たぶん。だから、なんか意固地になって過激な方、怪しげな方、にいっちゃったりするんじゃないだろうか。

そして、三つめは、genetic informationと生命保険の関係についての論文。去年書かれたばかりの新しい論文。これが、一番役に立ちそうなので、とくにResearch questionsとMethodologyのところをしっかり読む。体裁がしっかりしていれば、結構言いたい放題できるのだということに気づく。自分のデータのまとめりのなさが、気になるものの、自分もなんとかいけるんじゃないかと感じ、明るくなる。でも、最後にcitizen's juryを持ってきて終わらせちゃうのは、いかがなものか・・・。いや、自分も最後になにか持ってきて、まとまらせればいいのか!(とまなぶ)。

ここ二週間ぐらい、「書くの、絶対ムリ」って思ってたから、早くここに来ればよかった。と、とりあえず気もちは上向き。
2005-01-21 23:05:09

科学コミュニケーションのまとめ

テーマ:まなび
今日は、Science communicationについて、主に英語の文献を参考にしつつまとめてみた。友人が企画した、あるミーティングで使ってもらおうかと思って作成したのだ。結局うまくまとめられたとはいえず、いくつかの文献という感じになってしまった。ミーティングの導入として使えるかどうか?あとは、ファシリテーターの友人に一任。ボツになるかもなぁ。でも、参考にはなるハズ。

いまになって気がついたことでもないのだが、あらてめてScience communicationが謳われている文献をならべてみると、どの文献もthe public(公衆と訳されることが多い)が重要なポイントになっていることがわかる。(自分の関心や資料の集め方が影響しているともいえるが)

このことは、もしかしたら科学コミュニケーションとして日本語に訳されてしまうと、抜け落ちていってしまうところかもしれない。もともと、パブリックという概念をどう訳していいものか、そして自分ですらこの概念を理解しているのかと不安になってしまうくらい、日本語にない考え方なのだから、無理もないかもしれない。

公衆といわれてすぐ思いつくものは、公衆電話と公衆便所だし・・・。

とにかく、「科学」も「コミュニケーション」も「パブリック」も、よく使われる言葉だけど、なんとなくしっくりこない。どう表現したらいいかわからないけど、どうしてもこういう言葉は、それを使う人たちの心がこもらないというか、責任が感じられない気がする。

それは、輸入言葉を使っている日本語の問題なのか、もっと普遍的な問題なのか。

おそらく、後者のような気がする。
そして、ここでは「ヘゲモニー」がなんとなく重要な気がする。
グラムシを近々、読まねば。



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