ちょっとお休みします。
テーマ:ブログここの更新をちょっとお休みいたします。よっぽど書きたくならない限り更新しないと思います。でも、ちょっとしたリンク紹介はするかもしれません。秋以降復活予定です。
最近、更新がめっきり減ってきているので、あまり変わりはありませんが、たまに読んでくれる方もいらっしゃるようですので、お伝えしておきます。
では、ごきげんよう。
ここの更新をちょっとお休みいたします。よっぽど書きたくならない限り更新しないと思います。でも、ちょっとしたリンク紹介はするかもしれません。秋以降復活予定です。
最近、更新がめっきり減ってきているので、あまり変わりはありませんが、たまに読んでくれる方もいらっしゃるようですので、お伝えしておきます。
では、ごきげんよう。
生協書店のKさんに紹介していただいた本。ネタが豊富で、主張もはっきりしているので、読みやすかったです。現代における知識や科学について、そしてなによりも大学について考えるには、必読の本だと思います。ちなみに原題はもう少したんたんとしていて、内容もたんたんとしています。たんたんとしたなかに、力がこもる、といった感じでしょうか。
その原題は
Science in the private interest: Has the lure of profits corrupted biomedical research?
著者のシェルドン・クリムスキーは、タフツ大学(マサチューセッツにある名門大学のひとつ)の都市・環境政策計画学科の教授だそうです。本書で延々と議論されているのは、研究者(とくにバイオ系)、あるいは大学の「利益相反」の問題です。簡単に言ってしまえば、研究者や大学が企業などと関わりがある場合に、その企業の利益に反し、かつ社会的にも重要な研究結果がでてしまったらどうするのか?という問題です。本書でも例にあげられているように、しばしば軋轢が生じてしまうのですが、研究するためには外部資金の調達はますます重要なものになっているだけに、研究者や大学の経営陣にとっては、とても頭のいたい問題なのです。
クリムスキーの主張は明快です。それは、大学は利益相反の問題をあいまいにしながらうやむやにするのではなく、断固として排除し、「公共の利益」のための科学、大学という特殊な組織の自立性、学問の自由を守らなければ、社会がより大きな損失をこうむると主張しています。「アメリカの研究機関の高潔さを守るということは、グランドキャニオンのような自然資源を、そこに眠っているかもしれない資源を求めての乱掘から守ることである」とまで言い切ります。
「話はわかるけど、もう手遅れじゃないか」と思ってしまう人が多いなかで、ある意味正攻法の主張をしています。彼が本のなかで言っているように、さすが批判精神を担保するためにはじまったテニュア(大学における終身雇用)を持っている先生です。「公共の利益」とか、「批判精神」とか、「学問の自由」とか、机上の空論になりがちな言葉を、現実と結びつけながら魅力的に語っているとおもうし、大学の問題の核心をついていると思います。
日本語タイトルをみただけでは、科学が堕落するから産学連携はやめろ、みたいな乱暴なことを言っているように思ってしまいますが、そうまではいっていません(大きくとらえるとそういうことだと思いますが)。それよりも、大学や知識の社会的役割を考えると現実的にprivate interestに近いところで研究するのは、あまりいい戦略ではないから、違う方法を考えたほうがいいのではないか、という提言だと思います。(それにしても「公共の利益」って感覚として理解することが難しい輸入言葉ですねぇ。)
そして、この本は今後の考察にもつながってきそうです。たとえば、それぞれの事例の歴史的検証をもっと深めていくことや、彼の示している論拠を確認していくこと、そして「学問の自由」について考えを深めていくこと、などです。近場の大学を事例にして考察をすすめていくことも大切かもしれませんね・・・。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4764265826/249-0407723-9756337
湯浅八郎がICUの初代学長だということは知っていたけれど、どんな人だったのかということはまったく知らなかった。
加藤哲郎さんの書評で紹介されていた。
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