2006-04-18 09:38:03

サマースクール情報(科学コミュニケーション、科学論等)

テーマ:ブログ

カナダのバンフにある、バンフ・センターでの2週間のサイエンス・コミュニケーションのコースの締め切りが延びたらしいです。科学者と科学コミュニケーターがいっしょになって、作品を仕上げるそうです。おそらく、そういう人たちが集まってきているのだろうと推察されます。

http://www.banffcentre.ca/programs/program.aspx?id=527


サマースクールといえば、去年私が参加したルンド大学のサマースクールは今年も充実しています。

http://www.icomm.lu.se/summerschool/index.html


フラーは「無責任権力(Minogue)」であるジャーナリズム論でまた物議をかもすみたいだし、シェーマーはユートピア二ズムを軸に去年よりも筋の通った論考を進めるみたいだし、ハレは音楽の心理学についてさらに論考を進めるらしい。今年はあたらしく国際紛争解決の専門家らしき方もいるみたいです。さらに、客員で社会学や哲学の先生たちが数人いるし、学生はいろんな分野と国からきています(スウェーデン政府の援助で旧ロシアの国からもきている)。もし、ある程度英語ができて、知の巨人の肩に乗ってみたい方には大推薦いたします。


2006-04-11 23:57:27

ちっちゃい科学とちっちゃい市民(デモス報告書)

テーマ:科学技術と社会

同僚との会話中、ふと思い立ち、イギリスのシンクタンクの「デモス」のページに久々に行く。
http://www.demos.co.uk/


Governing at the Nanoscale
http://www.demos.co.uk/catalogue/governingatthenanoscale/


ここ一年ぐらい走っていたNanoDialogueというプロジェクトの成果だ。
イギリスは、GM作物・食物でまずいパブリック・コミュニケーションを経験しているだけに、いわゆるナノテクの議論は冷静に行っていこうとしている。


報告書は、多くのインタビューとフォーカス・グループ・インタビューの結果で成り立っている。流れとしては、まずGMを振り返り、ナノテクで議論されている論点を洗い出し、そのなかであられるimaginariesについて区分しながら論じ、そしてフォーカス・グループででてきた市民の声を丁寧に拾っている。特に、5つのimaginariesに分けて論じているところは、「抽象論」とか「イメージの問題」だとか、たんなる「誤解」だとかで片付けられがちな問題をうまく切り取っている(のではないか)と思う。斜め読みだったから、もう一度読もう。


研究機関、科学者、社会科学者、市民がかかわってここまで真面目にナノテクノロジー(ナノサイエンス)について考えようとする試みは他にないのではないだろうか。読み物としても、科学技術社会論の基本的概念は踏まえているし、科学者を含めた市民(科学者も市民だし)を巻き込みながら進める研究(実践研究とでもいおうか。ちなみに、Public Sociologyなる概念をこの報告書ではじめて知った)の手本としても、とても参考になると思う。


とくにフォーカス・グループという調査手法は、マーケティング調査ではよく使われているようだが(そういえば、最近シンクタンクで働く友人へインタビュイーを斡旋した)、社会問題や政策に関わる調査でも、もっと使われるべきかもしれない。


ちなみに、このプロジェクトには、Hugh Hartfordという映像作家も関わっている!!


★Nanoscientists Meet Nanopublic


は、上記のホームページで見ることができる。ちょっときついアクセントの人もいるけれど、雰囲気はよくつたわってくる。このかっこよさには、衝撃的。こんなんやってみたいっす。

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