子宮の病気

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先日、日本百名山

富士山金峰山(きんぷさん)富士山富士山瑞牆山(みずがきやま)富士山

アタックしました。


前日までの雨が嘘の様に晴れ、まさに絶景を堪能できました。

「口笛はなっぜ~音譜」って、ついつい口遊んでしまいました得意げ

今回は1つの山を登って降りて、再び別の山に登ると言うアラワザ…えっ

なんちゃって山ボーイ(…シラー)の私にはキツかった富士山


金峰山の山小屋には可愛らしいブラックのラブラドールがいました。

大人しく非常に訓練された子でしたが、

写真に収められなかったのが何とも残念でなりません。

…ただ、撮り忘れただけなんですけどね…ガーン


さて、今回は女の子の病気である子宮疾患についてお話します。


暖かくなり、発情期を迎える子が多いと思います。

日々の診察でも、発情出血が終わったばかり、とか、

今まさに…、と言うわんわんにゃーを見かける機会が増えました。



わんわんではごく一般的に見られる発情出血ですが、

ネコは交尾を行わないと排卵が起こらないため、

発情による出血は通常発生しません。


1 動物の発情期


わんわんの発情期で説明をしますと、発情出血は2~3週間程度で止まり、

キラキラ黄体期キラキラと呼ばれる時期に突入します。


この時に分泌されるのが黄体ホルモンと呼ばれるホルモンで、

受精卵の子宮への着床を助ける役割を果たすと同時に、

着床した受精卵を維持する役割を担っています。


わんわんにおいて黄体ホルモンは妊娠の有無に関わらず分泌され

妊娠していないのに乳汁が出たり、

ぬいぐるみを抱えて子育てごっこを始めたりする子もいます。


この状態を妊娠 と呼びます。


2 発情後に起こりやすい病気~子宮蓄膿症~


わんわんで偽妊娠が起こっている時期は、

腟の細菌が子宮内へ侵入しやすくなっているため、

子宮内膜炎子宮蓄膿症と呼ばれる病気を起こすことがあります。


子宮蓄膿症は子宮に膿が溜まる危険な病気で、

腟から膿が排泄されるタイプと、全く排泄されないタイプ

2種類に分かれます。


加齢により卵巣に腫瘍が出来ているわんわんも、

同様の病気を起こし易くなっています。


では、にゃーではどうでしょうか。

ネコは犬に比べて、子宮蓄膿症は少ないと考えられています。


前述の通り、交尾刺激によって排卵する動物ですので、

交尾しなければ黄体ホルモンも出ず、偽妊娠にもなりません。


黄体ホルモンが出なければ、子宮蓄膿症にもならない…と言うのが

上に書いた理論ですが、実はそうでもないんです。


一部のブタネコの中には恋の季節になるとオスの鳴き声などが原因で、

排卵を起こす子がいるそうです。


そうなると、排卵によって黄体ホルモンが分泌され、

子宮蓄膿症の要因を作ってしまうようです。


お家のネコがそれに当てはまるのかどうか、

陰部からの出血などが無い限り、残念ながら判断できません。


3 症 状


膿が排泄されるタイプの子は、腟から膿が出るのですぐに分かります。


排泄されないタイプの子は要注意です。


熱っぽい、食欲・元気の低下、水を良く飲む下痢・嘔吐、目ヤニなど、

発情行動および発情出血から2ヶ月後くらいに見られた場合、

急いで動物病院にご相談下さい。


様子を見ていると助けられない事態へと発展しかねません叫び

数日の差が生きるか死ぬかの境界線です。



『子宮蓄膿症の超音波画像』



『子宮蓄膿症のX線写真』



4 治療方法病院


アメーバ手術による治療

発見が早ければ卵巣子宮摘出術によって助かることが期待できます。


一方で発見が遅ければ、細菌毒素によるショック死、

子宮破裂による細菌性腹膜炎などで死に到ります。


手術後は安全かと言うと、まだそうとも言えず、

細菌毒素などによる不整脈で死亡することもあるため、

術後3日間くらいは慎重な経過観察が必要です。


アメーバお薬による治療

子宮内膜炎であれば、抗生物質の投与で治るケースもありますが、

おそらく表面的な症状が乏しいため、来院の判断が困難です。


蓄膿症の場合、抗生物質単独の治療では、

経験的に大きな期待は抱けません。


そのため、高齢な子や重い病気があって麻酔が難しい子には、

子宮に溜まった膿の排泄を促すお薬を使用する事があります。


日本では手に入らないお薬ですので、海外から輸入しています。

従って全ての動物病院で実施可能な治療ではありません。


ただ、一度治ったとしても、次回の発情期では再発することも多く

発情が始まったら偽妊娠の時期が終わるまでの2ヶ月以上、

抗生物質を服用するなどの措置が必要です。


発情期が訪れる度に終生必要になる治療です。


5 病気を回避するには?


子宮蓄膿症を起こす前に避妊手術によって、

卵巣摘出もしくは卵巣子宮摘出を受けることが予防手段です。


「若いうちに避妊手術をしておけば良かった…」と言うのが、

毎回飼い主様から溜め息とともに漏れてくる言葉です。


避妊手術は絶対にしなければいけない、とまでは考えていませんが、

この病気になって体の状態が悪いときに手術されるよりは、

元気なうちに…と思ってしまいます。


もちろん若いうちに手術をすることによって、

寿命の延長が期待できたり、乳腺腫瘍の発生率が低下したりと、

充分なメリットもあります。


にゃーにおいては、恋の季節で興奮して家出し、交通事故に遭う車

命を脅かすウイルス感染症、などの危険を減らすためにも有効です。


手術による命のリスクも、体への負担も、もちろんお金¥のことも、

避妊手術の方がずっと軽くなりますしねニコニコ


この病気についてご不明な点やご相談などございましたら、

遠慮なく当院までご連絡下さい。



さいたま博通り動物病院
〒360-0015
埼玉県熊谷市肥塚1-6-35
電話:
048-577-3774
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