お盆シーズンの8月某日、
バンドで知り合った仲間に声をかけてもらって、
福島県の南相馬市で、ボランティア活動などをする旅に、行ってきました。
その旅について、レポートします。


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わずが2泊ほどのことで、これが「被災者や被災地の現状だ」なんて、まことしやかに語ることはできません。
あくまでも、ぼくが感じたこと、考えたことのレポートです。
それでも、読んでいただけたら、うれしいです。

ぼくをふくめ4名で、レンタカーに乗り合わせ、
深夜に東京を出発し、早朝、福島・南相馬に着きました。

震災があった直後から、ずっと行きたかった、けど行けなかった福島、
生まれてはじめて訪れることができました。(声をかけてくれた仲間に、とびきりの感謝を!)

出迎えてくれたのは、南相馬の住民のみなさんで、
ご自身も津波の被害にあい、さらに原発の影響で、大切な「我が家」を失いつつも、自分たちの力で復興や支援の活動をおこなっている方々です。

自己紹介やあいさつも簡単に、
さっそく、仮設住宅で暮らす人たちが自由に使えるようにつくられた農園で、農作業のボランティアをしました。
生まれてはじめての農作業、畑にふか~い、大きい、お風呂がはいれるような穴を掘りました。

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なかなかハードな「労働」ですが、土とカラダのコミュニケーションって感じで、けっこうハマる!し、やりとげた「やったー」感もありました。
そして何より、「わー、立派な穴を掘ったね」って褒めてもらったり、「ありがとう」って感謝してもらえて、めっちゃルンルンになりました。

農作業の合間には、住民の方々から、
とりたての野菜やくだものをごちそうしていただいたり、
いろんなお話をうかがうこともできました。

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今、ふりかえってみると、あいさつもそこそこで得体の知れない「よそもの」のぼくなのに、リラックスした雰囲気で受け入れてもらったなぁって思います。

農作業のあとは、お家にウェルカムしていただき、シャワーで汗を流させていただき、さらには食卓でごちそうになりながら、震災の経験や、「我が家」を失った今の暮らし、原発や被災地支援に対する思いなど、
たくさんお話をうかがいました。
けして、考えを押し付けることも、語気を荒げることも、ドラマティックに語ることもなく、終始、おだやかな表情で、お話くださいました・・・
だけど、我が家をうしなったことなどを語る途中、
まぶたに涙があふれてきてました・・

その後、車で、津波や地震で被害にあった場所や
(めちゃめちゃになってしまった、ご自身たちの「我が家」も、みせていただきました・・・)
がれき処理の現場、
そして、原発の「警戒区域」と、「立ち入り禁止」地点などを、
案内していただきました。

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立派な樹木がずらーと並び立っていたという海岸沿いは、
ぼうぼうに生えた雑草以外、ほぼ何もない、殺風景でした。
(雑草というものは、たくましく、生い茂るものですね)
原発の「警戒区域」となった影響で、解体がすすまないエリアには、
いまにも崩れ落ちそうな建物が、まるでいつまでもホッと成仏できないように、
いくつもありました。
(神戸の震災のときのことを、ぼくは思い出してしまいます・・・)

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原発10キロの「立ち入り禁止」地点の前にも行きました。
そのとき、ぼくは車を運転していたのですが、案内してくれた方は、
近づくにつれ、
「もっと近づいていい」「もっと前に行ってもいい」
って、おだやかな口調ながら、繰り返しておっしゃってて、
そこにこめられた思いとは、
いったいどういうものだったんでしょう・・・

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その後,ある仮設住宅の集会所を宿としておかりし、
普段の生活では考えられない?!ような早い時間から、
ねむりにつきました。
次の日も。朝5時頃から、農作業です!

・ ・・つづく

で、

福島・南相馬の2日目、
前日とは別のところにある、仮設住宅で暮らすひとたちでシェアしてる農園で、
農作業ボランティアをしました。
この日は、畑の草刈り、これまたはじめての経験です。

鍬をつかって、ぼうぼうに生い茂った草やツタをかっていくのですが、
それらは、雨の日が続いて手を入れられなかったほんの2日ほどで、生い茂ったとか。
こうした草刈りをしないと、せっかく育ててる畑の野菜に栄養がいかなくなっちゃうそう。

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やー 雑草って、たくましいなあ。成長も早い早い・・
だから、農薬とか使っちゃうんですね。
だけど、農薬をつかって効率や生産性をアップさせたら、
それとともに、農薬の危険(だって“殺す”薬ですもんね)や不安もまねいてしまう。

効率や生産性の“誘惑”と、それとひきかえに招く“死”や“破滅”の危険や不安・・・
原子力発電所の問題とつうじることなのでしょうか。
そんなことをボーッと考えました。

この日も、作業の合間、住民のみなさんから
もぎたての野菜をごちそうになったり、お話をうかがったりしました。

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そうしてるうち、
ぼくのなかで、だんだん気づいてきました、
出会ったひとたち、みなさん誰もが、この土地、福島をどれだけ好きで、大好きで、大大好きだってことが!


それは、「私たちは福島を愛しているのです」みたいな直接的な言葉からではなく、

「福島の桃が一番!おいしいんだよ」
「ここのトマトは、おいしいでしょう」
って、うれしそうに自慢したり、

「この土地は、いろんな野菜や果物がとれて、どれも最高だよ」
「こんなに住みやすいところはないよー」
「ここに住んだら、ほかにはいけないなぁ」
って、弾むような会話から、

「本当にいいところだよ」
って、かみしめるように口にした言葉から、

ぼくは、感じました。
ああ、みなさん、この土地をめちゃくちゃ愛おしくおもっているんだ・・・

福島について語るみなさんは、
まるで、自分の大事な家族のホームビデオをみせるような、
大大好きな音楽について夜通し語るような、
そんな表情でした。

そんなみなさんは、ぼくらに「~してほしい」って“お願い”することは一切なかったのですが、
ただひとつ、“お願い”をしてくださったことがあり、
それは、
「紅葉のときに、ぜひ福島に来てみて。
美しい福島を見てほしい」
ってこと、でした。


「ああ、ここで暮らしてる人たち、ほんまにこの場所のこと好きなんや、大切なんや、愛情をもってはるんや・・・」
今回、南相馬を訪れ、いろいろなことを知り、学びましたが、
ぼくにとって、もっとも感じた、気づいたことは、このことでした。

そして、
原子力発電所は、そんな大切な、愛おしいもの、
自分の子ども、親、パートナーのような大切な存在を、
めちゃめちゃに傷つけ、
とりかえしができないように破壊してしまったのだ、
ということを実感しました。

それをふまえて、今、
福島の方々の、原発に対する怒りや、悲しみについて、
あらためて、ぼくなりに思いめぐらせています。


私は、これまで、「脱原発」のデモや活動に参加してきました。
そのなかで「脱原発」「再稼働反対」「原発いらない」
といった言葉を口にしてきました。

これからは、その同じ言葉を口にするとき、
今回の旅で感じた、福島の人たちの思いを
かみしめながら、言いたいとおもいます。

「原発いらない」「脱原発」



このあたりで、
今回の、福島・南相馬の旅についてのレポートを閉じたいと思います。

長い文章、読んでいただき、ありがとうございました。

そして、南相馬でお世話になったみなさま、
ほんんんんんんんんとうに、ありがとうございました!!!!!!!!!!



p.s.
福島は、素敵なところです。
訪れたことのない方は、ぜひ、一度、行ってみてくださいね。
美味しい果物や野菜、美しい自然(紅葉!)そして、
やさしく、たくましい人たちが、きっとウェルカムしてくださいますよ

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今回の、
ぼくが担当する専修大学の「現代文化論」の授業では
ゲストに、『安心ひきこもりライフ』の著者で、「ひきこもり名人」としても知られる
勝山実(かつやま・みのる)さんが、ゲストとして登場!
大学生おおよそ300名の前で、トークライブをおこないました☆

勝山実さんのブログ「鳴かず飛ばず働かず」→http://ponchi-blog.cocolog-nifty.com/

また『安心ひきこもりライフ』の出版にかかわった編集者のいとうさんも、トークに参加してくださり、盛り上げてくださいました☆

(以下の写真は、授業の様子)
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勝山さん、さすが
「名人」の称号は、ダテじゃないっ
センス抜群、とんちのきいたトークで、
笑いをさそいつつ、大学生の♡をロックしました!


ちなみに、ぼく的には
勝山さんのチルしたレイドバック感ある語り口、
まるでCurren$yのラップでカッコええのです(Jet Life yeahhhhh!!)

(写真は、ラッパーのCurren$y)
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http://www.youtube.com/watch?v=649fq79BCuw


そんな、いっけん
ゆる~い雰囲気ですすみつつも、
勝山さんのトークには、
世の中の「常識」にカウンターをくらわす
パンチラインが ちりばめられてて、
授業をうけた大学生のみなさんは、ハッとしたり、
あたらしい発見や学びがたくさんあったようでした☆

また、人生のすっぱーいところも、甘いところも、いろいろと経験してきた
(勝山さんの言葉だと「ひきこもり資産」がたっぷりの)
勝山名人は、

「夢は、あきらめたら、叶うんだよね」

といった印象的な言葉、「名人語録」も残してくれました!!


さらに「現代文化論」のあとは、勝山さんといとうさん
現在、卒業論文にむけてガンバリ中の4年生のゼミ
にも、特別講師!として登場し、
ナイスなアドバイスをしてくださいましたーっ 

(以下の写真は、ゼミの学生さんと「特別講師」の勝山さん&いとうさん)
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ありがたや~~~


勝山さん、いとうさん、ほんま、いたれりつくせり、どうもありがとうございました~☆
また来てくださいねー センディも待ってますっ!

(以下の写真、専修大学のマスコット「センディ」と一緒に!)
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そして、大学生のみなさま、
勝山さんのトークのなかには、
慣れ親しんでる「常識」をえぐられるようで
ちょっぴりビターな、ほろ苦い感もあったかもしれませんが、
それは これから生きてく中で、きっときっと糧になる 大事な「お宝」
になってくれると思いますよ 応援してます!!

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7月1日、東京は梅雨空が復活し、雨が降り続きました。

この日、大飯原発の再稼働をめぐって、
それに反対するひとたちの声が各地であがり、抗議行動がされました。

東京の新宿でも、高円寺の「素人の乱」の
松本哉さんたちが中心になって声をかけて集まったひとたちで
原発やめろ野田やめろデモ!!!!!」がおこなわれました。
ぼくも参加しました。
(以下は、その日の様子の写真3枚です)

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マスメディアを使ったのでも、政治家でもない「素人」の呼びかけに
応じて、何千人のひとがあつまり、行動がおきたという 
これは、ものすごい 現実やと思います
(ほんの数名でも、じっさいに動いてもらうのは、ほんとームズカしいですよね!)

しかし、
そんな何千、何万人の反対の声やアクションがあるにもかかわらず、
「国民の生活を守る」という名目で首相が再稼働にGOサインおくってしまえるという
・・・これも、ものすごい 現実やと思います

だけれども、
そんな矛盾?!摩擦!?をかかえつつも、
「日本」という社会はまだ続き、
世の中は終わらない・・・という現実 これも考えてみると、ものすごい


人間の「現実」というものは、
どんだけ素晴らしくて、醜くて、逞しくて、
・・・わけがわからないんだろう

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