子どもの親への暴言は、「子ども返り」に起因するケースがほとんどです。





子ども返りは幼児退行とも呼ばれ、そのような行動をとる年齢でもないのに、一緒に寝たいといって親の布団の中に入ってきたり、ひざの上で甘えたりする現象をいいます。





なかには一緒に風呂に入りたがったりする子どももいて、それらをすべて受け入れてしまうと、幼児退行がさらに悪化していく結果を招きます。





一定の年齢を過ぎた子どもとの身体接触で唯一安全なのは握手です。子どもの要求はなるべく受け入れるようにしたほうがいい場合も多々ありますが、子ども返りをした子どもの要求は、「ゲームソフトを買って来てほしい」という要求とは別のものとしてとらえなくてはなりません。





子ども返りの原因は、何でも先回りをし、こまごまと世話を焼き続けた親にあります。





身の回りのことを何でもし続けた親自身が、親は自分のいいなりだと子どもに思い込ませてしまったことが問題の原因なのです。





こういう子どもが不登校やひきこもりの状態に陥り、同時に子ども返りの症状を起こした場合には、注意を払わなくてはいけません。





なぜならある時点で、親が自分の言いなりにならないということがわかると、それが気に入らなくて一気に爆発し、暴言を吐くようになるからです。





暴言がエスカレートすると、そのうち暴力さえもふるい始める危険性がありますが、まずは子どもの暴言を抑えることを考えなくてはいけません。





実際に、子どもが暴言を吐くようになったら、親はどんなに忙しくても手を止めて、子どもの横に座り、子どもの顔を見ながら話をじっくり聞くようにしてください。





そして、悪かったと思うことがあれば、素直に謝るようにすることが重要です。





暴言を吐く子どもに真剣に向かい合わず、いい加減な態度で聞き流していると、親に対する暴言はとまらず、2時間、3時間と続くこともあります。





それでも怒りが収まらない場合には、夜中に親の寝室までやってきて、朝まで暴言を吐き続けるケースもあります。





極端な例をあげれば、連日にわたる子どもの暴言に耐えかねた親が、子どもに土下座をしてしまうことすらあるのです。





親は、子どもがいくら間違っていることを言っていても、子どもから逃げずにきちんと向かい合って話を聞いてあげてください。





そうすれば暴言はそんなに長くは続きません。およそ30分もあれば必ずとまるはずです。





大切なのは、話を聞いてあげるという姿勢を見せることです。そうすれば次の日には、子どもは何もなかったようにケロッとしているということがよくあります。



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