2010年11月22日
気球を追いかけて
テーマ:旅
得られたわずかな手がかりを頼りに、その場所にたどり着いた時、
まさに無数の気球たちが一斉に飛び立って行く所だった。
暮れかかる空に色とりどりの気球たちが、バーナーの音とともに次々に頭上を通過してゆく。
あまりに現実感のない光景に心が躍った。
久しく忘れていた感覚だった。
いつか見た空は続いていたのだ。
今年の後半は色々と打ちのめされる事が多かった。
いわゆるスランプなのかもしれない。
もとよりこの危うい綱渡りが上手くいっていることの方が不思議ではある。
仕事も、人生も。大きな曲がり角に来ていることは確かなようだ。
伸ばした手が、実際には届かないとしても。
その胸の高鳴りこそ、人が生きる糧なのだろう。
それぞれに追いかけて行けばいい。
風に流されて、気球たちが小さく散り散りになっていく。
束の間のショーをしばし茫然と見つめながら、
そんな事を思った。






