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2006-11-06 20:14:13

無印レビュー・第14話「ウソホント!? にせプリキュア大暴れ」後半

テーマ:レビュー

  無印第14話「ウソホント!? にせプリキュア大暴れ」より





無印レビュー・第14話「ウソホント!? にせプリキュア大暴れ」後半(2004年5月2日放映)





夏京偽プリキュアは、ポイズニー姐さんが指を鳴らして指図すると、ゴロゴロと転がって、ビル屋上の端まで進み、そのまま落下しようとしました。


なぎほのプリキュアは、それを止めるため走って行き、手を持って引っ張り上げようとします。


すると、姐さんは、また新たな指示を出し、夏子は、自分を助けようとして手を引っ張っているなぎさブラックの手をグイグイと引いて、「心中」しようとするのでした。


それでも、なんとか助け上げられますが、次に姐さんが指を鳴らすと、夏京は、またしつこくも、今度は歩いて端まで進み、そのまま「飛び降り自殺」しようとしたのです。


今見ると、なんともえげつない演出ですね。これがにせプリキュア「大暴れ」の内実だったとするなら。


「自殺」を匂わせて、なぎほのを困らせるというわけです。なぎほのと夏京に、肉弾戦のバトルをさせるわけには行かないということで、両者の対決を「非暴力」によって描くにはどうしたらいいかといえば、これしかなかったのでしょうね。


しかし、積極果敢に殴り合うよりも、よほど残酷な気がしないでもありません。


そのように、この14話には、実は「ブラック」なネタが見え隠れしています。ちょっと、昨今の情勢では、このような演出は使えないでしょうねえ・・・いえ、当時だって、なぜこんな危険描写がボツにならずに二度も三度も繰り返し使われたのか、不思議な気がするくらいですが。


さらに、毒姐さんは、夏京だけでは事足りぬと見て、ザケンナーさえ召還し、ビル壁破壊用の鉄球に乗り移らせ、なぎほのらを攻撃させました。


なぎほのプリキュアは、それを避けるため、夏京の腕を引っ張って、無理やり階段を降り、地上まで戻って来ました。


すると、姐さんは、なかなか多彩にも、さらにザケンナーを、何台ものブルドーザーに取り憑かせ、その上、わざとそこで夏京の催眠術を解き、正気に戻した上で、恐怖を味わわせようとおぞましい策を企んだのです。


夏京は、恐怖で絶叫し、身を縮めます。

このとき、なぎほのプリキュアは、ザケンナーの攻撃から夏京を守るため、空前絶後の不思議なバリアを放出しました(トップ画像参照)。


このバリアは、過去にも一度だけ使われたことがありますが(第2話)、そのときは、プリキュアが自分たちの身を守るために咄嗟に放射していました。


それに比べ、今回は、か弱い同級生を守るために、自らが人間の盾になるような形で出されたということもあってか、何か格段に格好よく感じられます。


夏京は、悲鳴を上げながらも、本物のプリキュアによって守られていることを認識していました。


プリキュアも、夏京に対して、「こどもたちのヒーローなんでしょ! がんばりなさい!」と叱咤激励します。


励まされて少し踏ん張ってみる夏京でしたけど、しかし所詮はただのひと、「がんばりたいけど!・・・もうだめ」と音を上げて、あっさり気絶。意気地がまったくありません。


結局、なぎほのがふたりでがんばるしかなくなり、PMSを放射。ザケンナーを撃破。ゴメンナーに分解。ポイズニー姐さんは、まさに「チッ!」と舌打ち鳴らして飛び去って行ってしまいました。


それを塀に隠れて見ていたのは、キリヤでした。キリヤは、このバトルが終わるのを見届けると、「ふん」とニヤついて、またどこかへと消えて行きました。


戦い終わって、工事現場の片隅で目を覚ます夏京。


普段着の姿に戻ったなぎほのがそこにはいましたが、プリキュアはもういません。


夏京は、プリキュアはどこ?と問いますが、なぎさはさっきわたしたちが駆けつけたときには、そんなひとたちはいなかったけど、としらばくれてみせます。


夏京は、プリキュアは夢だったのかと疑いますが、もしそうだったとしても、なんだかこれ以上プリキュアの真似をし続けるのが恐ろしくなったようで、ふたり同時に、プリキュアごっこをもうやめようか、と言い出しました。


それを聞いて、少しホッとするなぎほのでした。


後日、学校帰りのなぎほのが、例の公園の前を通りかかったときのこと。


なにやら、子供たちが集まっています。さらによく見ると、また夏京がプリキュアごっこをしていたのは、もはや定番の終わり方。


しかも、ふたりの決め台詞「さっさとおうちに帰りなさ~い」は、未だ変らず、もはや矯正不可能と見て、諦め顔で「とっととだってば~」と嘆くなぎさ、そして、頭痛を催すほのかだったのでした。



 

 

無印第14話「ウソホント!? にせプリキュア大暴れ」より




結局、プリキュアの正体バラシの危機にまつわる話は、これを最後にパッタリとなくなってしまいました。


もちろん、この14話でも、プリキュアをキャラショーの存在として「ジョーク」にしてしまうことで、今後この問題が深刻な現実になって行かないようにするための予防線が張られていたことは確かです。


でも、果たして、なぎほのがプリキュアであるという秘密を、プリキュアの重大テーマの一つにするつもりがもとはあったのかなかったのか、それに関する裏事情については、未だによくわかりません。


ただ、あったとしても、そのキーマンは、夏京ではなかったでしょう。しほりーなでもアカネさんでもなく、恐らくは、さなえさんだっただろうと思われます。


でも、この話も立ち消えになってしまいました。


そのため、プリキュアの秘密に関する話は、この夏京を最後に全くなくなってしまったわけですね。


僕は、このことを、非常に残念に思っています。



さて、次回15話は、これまた特異な展開となりました、なぎほのの旅行先での畸譚です。


この話は、とにかくバトルシーンが面白いし、珍しいです。全然プリキュアっぽくない、別アニメみたいな感じがします。


また、ポイズニー姐さんのコミカルさと残忍さが、これまで以上に如何なく発揮されています。


さらにいえば、「家族愛」が美しい話でもあり、畸譚であると同時に一種の綺譚でしょうね。


レビューをお楽しみに。





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2006-11-05 09:45:16

無印レビュー・第14話「ウソホント!? にせプリキュア大暴れ」中

テーマ:レビュー

 無印第14話「ウソホント!? にせプリキュア大暴れ」より




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無印レビュー第14話「ウソホント!? にせプリキュア大暴れ」中(2004年5月2日放映)



下校途中、なぎほのが、自分たち以外にプリキュアを名乗る者がいることを心配し合って歩いていた矢先、ちょうど前方を、キュアブラックとキュアホワイトそっくりのコスチュームに身を凝らした二人組が駆けて行ったのでした。


それは、夏子と京子でした。


ほのかは、それを見た瞬間、「やっぱり」と納得しました。ほのかは、すでに、家庭科の時間の夏京の変な発言から、ふたりが「犯人」であることを推理していたのでしょう。


なぎほのに見つかってしまって、夏京は、気まずそうに笑ってみせ、「これには深~いわけが」と言って、公園のシートでそのわけを語り始めます。


けれども、聞けば、深~いわけといったものではなく、むしろ、軽はずみなきっかけで始めた遊びにすぎませんでした。


ふたりの証言によると、こういうことでした。


まず夏京は、少し前、この同じ公園で、13話の科学発表会のとき目撃したプリキュアの実物の噂をし合っていました。


その姿が、ふたりの目にはなかなかカッコよく映ったらしく、とくに夏子はブラックに憧れ、自分がブラックの正体よと言って、演技してみせるほどでした。


すると、それを見ていた小さな子供たちが寄って来て、「プリキュアって何?」と尋ねるので、夏子が、「悪いやつらを退治する女の子の二人組よ」と答えます。


子供たちが、なんでそんなこと知ってるの?と聞き返すのは当然です。


そこで夏子はここぞとばかり、「お姉ちゃんがプリキュアだもん」と言い切ったのでした。


子供たちは、当然「うっそだあ!」と言って信じようとしません。そこで夏子は、今度ここで見せてあげると子供たちに約束したのです。


後日、夏京は、この公園で、「プリキュアショー」を実際に開催。子供たちも多数押しかけ、なかなかの盛り上がりを見せて初演は成功裡に終わった模様でした。


 第14話「ウソホント!? にせプリキュア大暴れ」より



こうして、子供の要望ある限り、夏京は、何度でもここでプリキュアに変身して見せ、「さっさとおうちにかえりなさ~い」と、うろ覚えで少しフレーズ違いの決め台詞を吐き、サービス満点のショーを繰り返していたというわけです。


夏京は、プリキュアの変身バンクのセリフこそ、若干記憶違いのところはありましたが、コスチュームに関しては、ほんのちょっと見ただけなのに、寸分たがわず再現してみせていました。


ふたりによると、徹夜で制作したそうです。ファッションデザイナーの才能があるのでしょう。


これが、夏子には「越野」夏子、京子には「森」京子という姓名が命名された理由であったということについては、無印視聴者諸氏なら、どなたでもご存知でしょう。


実際、夏京のこのファッションデザイナーのセンスは、その後、よし美先生の結婚式やロミジュリ演劇の衣装の仕付けにも生かされたし、MHになってからも、修学旅行・太秦篇で江戸娘の衣装を作って来てコスプレしてみせたり、牛若弁慶演劇篇でまた衣装係として活躍したりと、プリキュアの文字通りの衣装係として、欠かせない存在となりました。


でも、ふたりはもともとは、これほどまでのサブキャラにされる予定はなく、初めは桜組のモブキャラとしてデザインされたという誰かスタッフ(たぶん稲上さん?)の発言をVFBで読んだ記憶があります。


それが、上のような重要なサブキャラにまで昇格し、ついには、なおみ~うにさえまだ許されていない、持ち歌まで宛がわれて、夏京の存在は、プリキュアワールドの中で、不思議にいつまでも消えずに残っているのですから、キャラの運勢というのはわかりません。


やはり、女児アニメですから、裁縫が出来るというのは、最大の強みなのでしょうね。ほのかにこの方面でも、才能が与えられていたなら、夏京の存在は必要ないところでしたけど、ほのかもスーパーマンではなかったらしく、この方面では、さなえさんに頼りっきりで、夏京ほど熟達してはいないようでした。


・・・


さて、「深いわけ」というのを聞き終えて、なぎほのは一応納得します。


けれども、この衣装で外をウロウロしていると、ドツクゾーンに狙われる恐れがあることに変りはないので、なぎほのは、ふたりにそれをやめさせようとしました。


しかし、真の理由は明かせないため、なぎほのの制止はただの言いがかりにしか聞こえず、当然夏京は不快感を露わにして、走り去ってしまいます。


なぎほのは、夏京の勝手にさせるよりほかないと一瞬思いましたが、でも、やはり心配になり、後を追います。


案の定、ひとけなき工事現場に差し掛かった夏京の前には、さっそくポイズニー姐さんが立ちはだかりました。


姐さんは、夏京を催眠術にかけて、すぐそばの廃墟と化した取り壊し中のビルの屋上へ上らせ、遅れてやって来たなぎほのを、そこまで助けに行かせ、いわば危険地帯へ誘い込みました。


ここから、本物がニセモノを救出するためのバトルがずっと続くわけで、話は非常に単純に思えます。



けれども、ここのプロットは、実は、今じっくり観てみると、なんだかわけがわかりません。いい悪いはともかく、ちょっと変則的です。


まず、このタイプの話で一番よくあるパターンは、敵が、コスチュームから、人違いをしてしまい、つまり、夏京を本物のプリキュアと勘違いしてしまい、襲う、というシナリオでしょう。


ところが、どうもポイズニー姐さんは、初めから、夏京がニセモノだとしっかり認識しているようでした。


ですので、催眠術にかける相手は、別に夏京でなくても誰でもよく、しほりーなでもよかったわけです。あるいは、夏京の場合でも、別にプリキュアのコスチュームを着ている必然性はなかったわけです。


要は、一般人を巻き込んで、なぎほのプリキュアを戦いづらくさせさえすればよいということです。


それなのに、わざわざ偽プリキュアとなった夏京が巻き込まれたのは、夏京がプリキュアごっこに懲りてやめるためのきっかけが必要とされたからでしょう。


ところで、夏京にプリキュアごっこをされて迷惑しているのは、ほかならぬなぎほのなのですから、変な話ですが、ポイズにー姐さんが、なぎほのの手助けをした、という格好になっているんですよね。


あるいは、夏京を懲らしめるために、なぎほのとポイズニー姐さんが、一時休戦して、共闘したという格好に見えなくもありません。


光の園とドツクゾーンの戦いに、一般人は軽々しく踏み込むべからず、という立て標榜を掲げるという点では、なぎほのと姐さんの思惑・利害・価値観は、意外にも一致していたと言えましょうか。


プロット(筋)を通そうとするなら、そのような読み方までしないと不自然な話になってしまうのが、この14話の脚本のいい加減なところではあります。


さらに、奇妙な「演出」が展開されます。


ただ、ここからはあまりセリフがなく、アクションばかりが続くので、羽原さんの脚本なのか、演出家の作なのか判断つきかねるところではありますが、ともかく特異なアクションシーンです。


この手の本物VS.ニセモノの対決の、よくある古典的構図では、たとえば操り手によって、ニセモノにも、本物に匹敵するパワーが一時的に与えられ、実力伯仲のバトル攻防がなされ、どちらかというとニセモノが押し気味になる中、最後は、本物が、「本丸」の操り手自身を撃破することで、ニセモノを正気に戻すとともに、その「怪力」を解除する、といったシナリオが一般的ではないでしょうか?


ところが、この話の場合、夏京プリキュアは、別に特別の力を付与されたわけではなく、ずっと催眠術にかかっているだけです。


では、そのような一般中学生のままの夏京が、どうやったら、なぎほのリアルプリキュアの邪魔をすることができるかというと、なんと「自殺!」をちらつかせることによってなのです。



<後半に続く>



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2006-11-03 17:53:38

無印レビュー・第14話「ウソホント!? にせプリキュア大暴れ」前半

テーマ:レビュー

 卓上カレンダー11月



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今月のカレンダーを出すのを忘れていました。


別になぎほのひかりちゃんが映っていないからではなく、本当に偶然です。


直接的にはMWの自作絵をアップし出したことと関係があります。


おととい11月カレンダーのことに気づいたのですが、気づいたところで、今度はMW絵と競合することになるし、貼る機会を見つけるのが難しくなっていました。

が、幸い今日はMWをお休みする予定だったので、やっと出せることになりました。


ルルンが一番大きく映っているのが珍しい映像です。


ルルンのミラクルコミューンは、MH後半に発売されたものなのに、ポルンのコミューンの売り上げを上回り、メポミポのハートフルコミューンにほとんど伯仲するほど売れたそうですね。


ちなみにハートフルコミューンは、同年のオモチャ売り上げ総合の部で第一位だったお化けグッズなんですけどね。


ルルンのキャラよりも、「ルルパクト」と通称されるあのでかい小道具入れのようなサイズと形と用途がよかったのかもしれません。携帯電話タイプのハートフルコミューンとの差別化も十分に出来ていますし。


ポルンのコミューン(プリティーコミューン?)は、中途半端にでかい携帯電話といった感じで、差別化が今ひとつでした。


でも、ポルンのコミューンもルルンのコミューンも、メポミポのハートフルコミューンと差別化されるためには、どうしてもそれより大きくされなければならず(ハートフルコミューンが、電池使用のオモチャとしてはこれ以上ないというくらい小さいサイズだったので:でも無印のときのコミューンよりは、電池の種類の関係で少し分厚くなっているそうです)、そのふたつを持ち歩かされるひかりちゃんの「身重」さには、いつも同情を禁じ得ませんでした。


しかし、ルルンの「俄か」人気やミラクルコミューンの大売れの最大の功労者は、実はこのひかりちゃんだったのかもしれません。かさばるのに、ひかりちゃんがそれをいつも持ち、胸に抱きかかえているという姿が、小友に同じ物を持ちたいという願望を抱かせたのではないでしょうか?


なんにしても、MHシリーズ中、なぎほのひかりちゃんの持つそれぞれのアイテムが、揃いも揃って記録的な売れ行きを示したことは、今更ながら驚嘆に値します。


他方、今期、SSの同様の品は、半分ほどしか売れていないそうです。SS自体の人気低下が最大原因なのは言うまでもありませんが、もう一つ、似たようなグッズに対する飽きがあったというのも確かに無視できない要因かもしれません。


ルルパクトが売れたのは、先述のように、ハートフルコミューンとの差別化により、携帯電話タイプをすでに脱していたからです(とはいえ、ムーブとフープのアイテムは、ルルパクト並みにでかくて、フラッピ・チョッピのコミューンとの差別化は十分に果たされているんですよね。じゃあ、やっぱり作品自体の勢いのなさが原因でしょうか・・・)。


次世代の機器としては、何がよいのでしょうね。


携帯用の電気製品としては、もう当分携帯電話を凌ぐ革命的な機器は出て来ないような気がします。ipod も大きく違うものとは思えないし、携帯電話ほど一般的ではないし、女児には縁がない代物でしょう。


僕は、結局、伝統的で古典的な携帯具に戻って行くしかないように思いますね。


その代表が、時計です。ですので、MWに出て来るウォッチコミューンみたいなものは、近い将来実際に商品化される可能性はあると本気で思っています。


すでに来月のSS映画は、偶然にも、「時」がテーマだそうで(時計の庭ならぬ、時計の郷という場所が舞台になるらしい・・・)、それに関連して、劇場では時計がプレゼントされるそうです。


バンダイは、この映画をいい機会にして、古典的な時計グッズが女児にどう反応されるのかをリサーチしようとしているのではないかと僕は勘繰っています。





無印レビュー・第14話「ウソホント!? にせプリキュア大暴れ」(2004年5月2日放映)



 無印第14話「ウソホント!? にせプリキュア大暴れ」より

(こまかくチェックしてないんですけど、これは、本家のコスチュームに似せているというより、そっくりそのままのデザインなんですよね?)




この14話は、無印からのファンにとっては、あまりにもお馴染みの話であり、内容も極めて単純な小友向けなので、わざわざレビューもあったものではないんですが、無印を知らず、このレビューで初めてこの話に接するような人にとっては、結構ビックリするような内容に感じられるかもしれませんね。


なにしろ、しほりーなやアカネさんが「プリキュア」という単語を連呼したりするんですから。


けれども、彼女たちは、プリキュアを実地に見たわけではなくて、ウワサで知っている程度でした。

しかもそのウワサというのが曖昧模糊としていて、「女の子の二人組が悪いヤツラと戦う」という程度のものです。背景の世界観とかは全く考慮の外にあり、「悪いヤツラ」のその悪さが今ひとつ実感できないので、彼女たちの発言に深刻さは微塵も感じられません。


むしろ、みんな冗談として、それを語っているようでした。ちょうど、TVの特撮ヒーローもののキャラショーが流行っているといった感覚なんでしょうか。


その虚実への認識がどうも曖昧で、見ているこちらも、最後まで腑に落ちない気分で観させられるような話の展開です。


シュールな話だとも言えます。意図的にこんなシュールな話にしたということなら、案外すごい「荒技」だとも思えて来るんですが、この変な話を書いたのは、なんとまたあの羽原さんだったんですよね。


14話が羽原さんの脚本だというのは、今日初めて知りました。普段の羽原さんのあの説教調や過剰なシリアス風が全くないので、資料を見てみないと絶対に彼の作だとは気づかないでしょう。


でも、こういうシュールな展開は、現代の前衛演劇っぽくもあるので、むしろ劇団長の羽原さんの本領が発揮された一品だったのかもしれません。


さて、その密かな「プリキュアブーム」の火付け役は、前回13話のほのか科学発表会のとき、なぜか会場に来ていて、ザケンナーとプリキュアの戦いを偶然目撃した夏子と京子という二人組でした。


家庭科の時間、桜組の生徒たちはケーキを作っていました(*)。


(* あれっ?と思ってしまいました。一年後、MH10話のケーキ工場見学のとき、なぎほのたちは、初めてケーキの作り方を教わったということになっていたはずなんですが・・・)


しほりーなに続き、夏京までが、「プリキュア」の噂をしているので、なぎほのは当然驚きます。


ほのかはずっとしらばくれて、ケーキを作るふりをし続けていますが、なぎさは気になって仕方がないので、夏京に、「プリキュアって何?」と問い質してみます。


すると、ふたりは、「ブラック」と「ホワイト」という名前まで知っていました。


そして、意外にも、夏子は、こう評価したのです。


夏子「噂によると、ブラックはかなり可愛くてイケてるけど、ホワイトはいまいちなんだってえ」


そのときの、なぎさの我が意を得たりといったほくそえむ表情と、ほのかの呆気に取られた表情が、とても印象的でした。


プリキュアシリーズの中で、ふたりの評価関係が、こういうふうになったのはこのときしかないので、ある種貴重な瞬間です。


 無印第14話「ウソホント!? にせプリキュア大暴れ」より


僕自身、リアルタイムで観ていた二年半前、夏子のこのセリフを聞いて一瞬驚天動地の気分を味わいましたよ。なんと、プリキュアの世界では、小友人気の傾向とは正反対に、ホワイトってあまり可愛くないことになっていて、ブラックは可愛いキャラだったのか!と・・・


けれども、なんのことはない、夏子がブラック「役」だったため、身びいきの発言をしていたのです。


これに対して、ホワイト「役」の京子は、ブラックはわがままそうで、ホワイトのほうがイケてると聞いた、と切り替えしました。


すると夏子は、そんなことはない、ブラックは素顔もイケていると反論します。


ブラックの素顔=なぎさ、ということさえ知っていると聞いて、なぎさはいよいよ困惑。いつどこでアタシを・・・いや、プリキュアを見たのかと夏京に尋ねると、昨日も見たと答えたのでした。しかし、昨日なぎほのはドツクゾーンと戦ってはいないはず・・・



放課後、アカネさんのたこ焼き屋台でたこ焼きを頬張りながら、夏京の言葉を気にするなぎほの。


 無印第14話「ウソホント!? にせプリキュア大暴れ」より

(もはや極当たり前のようにたこ焼きを頬張るほのかの顔が和ませてくれます。モグモグと口を動かすところは、DVDで観るともっと面白いです)



アカネさん自身も、プリキュアの噂を知っていました。


アカネさんによると、すぐ近くの公園に初中終現れて、「さっさとおうちに帰りなさ~い!」と決め台詞を口にして、子供たちの人気を博しているとか。


なぎさ「とっとと、でしょ・・・」


アカネさんは、ポツリ、「あれは、お笑い系かな?」


アカネさんの発言から、プリキュアは、リアルなヒーローではなく、単なるショーのキャラか何かと見られていることがわかりました。


しかし、なぎほのは、笑っていられません。プリキュアの格好をしているだけで、ドツクゾーンに狙われる危険があるからです。


たこ焼きを食べ終えて帰る道中、なぎほのは、さらに「にせプリキュア」のことを詮索し続けていましたが、ついにほのかが「もしかして・・・」と或ることに思い当たりました。


すると、ちょうどそのとき、なぎさが、向こうを駆けて行く二人組を発見。


なぎさ「見て、アレ!」


その姿は、キュアブラックとキュアホワイトそっくりだったのでした。



<後半に続く>



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2006-09-28 17:08:05

無印レビュー・第13話「ご用心!年下の転校生」②

テーマ:レビュー

 ゲームボーイアドバンス





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「たのみCOM」による「なかよしプリキュア無印・MH」のコミックス化実現要望企画

16票 170コメント。8位は続くよどこまでも。

発案者・先伍隊長さん(=メシタキさん)が、発案を多少加筆訂正なさったようです。

SSコミックスに関する記載などが若干増えています。


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無印レビュー・第13話「ご用心!年下の転校生」(2004年4月25日放送)②




 無印第13話「ご用心!年下の転校生」より

(左、忠太郎ではありません。毒犬(ドックスフンド)です)



とにもかくにも、キリアは怪しまれることなくベローネへの侵入に成功します。


けれども、お目当てのなぎほのはいずれも籠絡することは出来ず、簡単に籠絡できたのは、あろうことか藤Pだけでした。


その上、キリヤは、ほのかの一種の色香によって、逆に惑わされて行くのです。


 無印第13話「ご用心!年下の転校生」より

      (まあ、無理もないか・・・)



ほのかが電車に乗って帰った後、キリヤの前に、ポイズニー姐さんが飄然と姿を見せました。


姐さんは、全く無意味にも、駅のプラットホームで犬に扮装し、目立たないようにしていたつもりでしたが、却って目立ってしまいます。


そこで、元の姿に戻りますが、このマント姿の魔女のようないでたちも、犬に負けず劣らず目立つので、さしものキリヤも呆れ果ててしまいした。

どうやら、このふたりは姉弟の関係にあるらしく、非常に打ち解けています。


これまでのドツクゾーンの敵は、相互に仲間意識がほとんどなく、個々バラバラに現れては消えて行きましたが、果たしてこのポイズニーとキリヤは、初めて共闘して、プリキュアに対抗するのでしょうか。




早くも科学研究発表会の当日です。


ベローネ科学部は、ほのかの発案で、人工的に雷を発生させる装置を作っていました。


ほのかを心から敬愛するユリコは、この装置を「ほのか一号」と名づけ、グランプリを狙いに行きます。


会場には、なぜか夏子と京子という桜組の同級生が見に来ていました。ふたりは、あまり科学などには興味がなさそうだし、ほのかやユリコと特に仲がよさそうにも見えないだけに、甚だ不自然です。


そこまでして張るべき伏線が何かあるのでしょうか・・・?


さて、なぎさは、当然のように見に来ています。そこへ、またキリヤが現れました。しかも、藤Pとです。


キリヤは、急に用事を思い出したといって、去って行きます。どうもよくわからない展開が続きますね。


なぎさは、藤Pと二人きりになって、当然のようにガチガチに緊張し、藤Pとちょっと肘が触れた程度で、一人パニックに陥るほどです。


なにか話すきっかけを見つけようとしますが、意識しすぎて何も言い出せません。ようやく、ほのかと藤Pが幼馴染だということを思い出し、ほのかをネタに話を振ろうとしましたが、その瞬間、研究発表会が始まってしまい、ついになぎさは、藤Pと話すことが出来ずに終わったのでした。


まず他校の発表が済み、いよいよほのかたちの発表です。


ステージの中央に、雷を発生させる装置を立てて、ほのかは解説を始めました。ユリコは、後ろでスライドを切り替える作業をしています。


他の生徒たちは、舞台袖のあたりでほのかの発表を見守ります。


ところが、その舞台裏には、生徒たちに紛れて、運営スタッフに変装したポイズニーが立っていたのでした。


ポイズニーは、不意にザケンナーを召還します。


天空から飛来したザケンナーは、雷を起こす装置に乗り移り出しますが、そのとき会場の電圧が異常を来たし、観客たちが、外へと避難して行きます。


藤Pは、みんなを誘導し、頼りがいのあるところを見せますが、その藤Pが外に出たところで、会場のドアが全部閉まってしまいました。


中になぎさとほのかがまだ残っていることを知っていた藤Pは、ドアを叩いて開けようとします。


しかし、藤Pがいくら力を入れて叩いても、ドアはびくともしまません。


一方、ユリコは、異常を来たしている舞台裏の電源室のほうを通って脱出しようとしていましたが、脱出寸前にドアが閉まってしまい、ユリコも中に閉じ込められていました。


さらに、夏京は、ほのかの発表の最中、退屈からか、居眠りを始めてしまっていたため、この騒ぎに気がつかず、客席で未だ惰眠を貪っていたのでした。


 無印第13話「ご用心!年下の転校生」より

(可愛いんだけども、朝帰りの疲れたお水の女性にも既に見えなくはない恐ろしさ)




けれども、電圧の異常から、天井の電灯が落下して来て、夏京もついに目覚め、頭を抱えてこれを避けました。

怯える夏京。


ザケンナーの憑依が完了し、ほのか一号ザケンナーとなって、なぎほのの前に立ちはだかります。


なぎほのはプリキュアに変身し、このザケンナーを破壊しようとしました。


ところが、そこへ、ユリコが立ちはだかります。


ほのかと自分が心血を注いで作ったこの装置「ほのか一号」を壊さないで、というのです。


プリキュアのふたりは、これでは動きが取れません。


けれども、ほのか一号ザケンナーをかばおうとしたユリコに対して、そのザケンナーは、容赦なく攻撃して来て、ユリコは吹っ飛ばされてしまいました。


ブラックが介抱しようとすると、ユリコは「やめ・・・て」と呟いて、気を失います。


これで、ブラックもホワイトも怒り心頭に発し、ザケンナーの操り手が会場内にいることを確信すると、「出てきなさいよ!」と叫びました。


それに応じるように、姿を現したのが、ポイズニー姐さん。


しかし、姐さんは、消えたり現れたりと神出鬼没の逃げ技を見せ、全く捕まえることが出来ません。


いよいよ困じ果てたプリキュアに対して、姐さんは、ザケンナーにとどめを刺すよう命じます。


プリキュアは、それに対抗してPMSを放ちます。


結局、これによってほのか一号を粉砕するわけですが、ザケンナー粉砕後、憑依されていた物がすぐ復元するという設定は、すでにこのとき確立されていたので、別に問題ありませんでした。


そうなると、ユリコに止められて躊躇ったのが、無駄に思えて来ますね。かなり無理のある演出の連続でした。


さらには、このプリキュアのバトルを、客席で怯えていたはずの夏京が、なぜか舞台裏で覗き見ていた、というのもよくわかりませんでした。


でも、とにかく、プリキュアは、初めてクラスメートに目撃されてしまったのでした。このことが、今後どうスリリングに展開されて行くのかが、少し見ものです。


バトル後、気を失っていたユリコが目を覚ますと、会場に人々が戻り、発表会再開の準備が行われていました。


ユリコは、そばにいたなぎほのに、さっきの化け物は?と聞きますが、ほのかは咄嗟に、夢を見ていたんじゃないの?と言いくるめました。


ユリコは、わざわざトラブルの一番ひどかった電源室を通って逃げようとしたので、たぶんそこで電気ショックか何かを受けて気絶し、幻覚でも見たのではないかと考えれば筋が通るというわけです。


そこで、なぎさは、ほのかの言い訳を聞いて、「うまいっ!」と感心しますが、まだ目の前にユリコがいるので、ほのかは、「よけいなこと言わないの!」と、声を潜めてなぎさを叱りつけました。


それは、キリヤに見せた艶かしい表情とは似ても似つかぬ女の本性、自分の姦策を反故にしようとしたなぎさを脅迫するような怖い目つきでした。



 無印第13話「ご用心!年下の転校生」より

(こんなほのかがなぜか魅力的に見える今日この頃。それにしてもなぎさはすでにほのかに頭が上がらなくなっていたんですね)




発表会が再開されます。


ほのかの解説は順調に進み、しくじることなく無事発表は終わりました。


そして、最後に、ユリコから一言あるということで、聞いていますと、この発表の成功は、とにもかくにも或る一人の人のお陰なのです、わたしたちは、その人の栄誉を称え、この雷発生装置にその名をつけました、その名は・・・・・。


ユリコは、段取りどおり、「ほのか一号!」と宣言しようとして、その名の書かれたはずのプレートのほうへ振り向きました。


それは、装置の下の台に刻まれていて、それまで白い段幕に隠れて見えなかったのですが、このとき、部員たちが、ユリコの発言に合わせて幕を上げて初めて公に晒されたのでした。


ユリコは、それを確認すると、段取りに従って、「ほの・・・」と言いかけまず画、ハッとなってプレートのほうへもう一度振り向きなおしました。


そして、ユリコは、それを見て、言葉を詰まらせます。


そこには、「ほのか一号」ではなく、「ユリコ一号」と刻まれていたのです。


言葉を詰まらせたユリコに代わって、ほのかが、「ユリコ一号」です、と宣言し、「これが出来たのは、ユリコのお陰だよ」と慰労したのでした。


他の科学部員たちも、全員「うん!」と頷きます。


ユリコは、ほのか以下部員たちの思わぬ計らいに、声もなく感激し、涙を流すのでした。


・・・・・・



途中のシナリオは、かなり不条理や飛躍に満ちていて、疑問の連続でしたけど、とにかく最後に思わずこちらも貰い泣きさせられる「ちょっといい」話です。


ほとんど、この感動的オチを見せたいだけの話だったようにも思えなくありません。


だから、途中の話が、相当適当になってしまったのでしょう。


しかも、キリヤのことや、夏京のことなど、今後のための複数の伏線を張り巡らすべき中継的な回だったので、なおのこと、プロットが錯綜・迷走してしまった感があります。


同じ科学部の発表会の話なら、タコカフェのハンディーを使って発表に失敗するMH17話のほが、まとまりは断然よかったでしょう。


ですが、やっぱり最後のオチの感動のために、僕にとっては、こちら無印13話のほうが印象深い話になっています(というより、プリキュア初視聴の回だからなのでそうけどね)。


どちらにせよ、ほのかの科学部がメインテーマとなる話は、二年間で、この二つしかなく、ほのかファンの方にとっては、どちらも貴重な「ほのかステージショー」として、甲乙の差などなく大切にされていることでしょう。


とはいえ、この両回の本当の主役は、いずれもユリコだったと考えられなくもありません。


ほのかだけで事を進めると、ほのかの能力が突出しているため、あまりにもほのかの独擅場になり、面白い話が作れなくなります。


この13話でも、ほのかが発明し、ほのかが発表し、ほのかが敵を退け、ほのかが、「ほのか一号」の殊勲を勝ち得てしまっては、つまらないことになるでしょう。


だから、どうしても、もっと平凡で平均的なパートナーが必要なのです。それが、ユリコでした。


ほのかは、もともと華がありすぎるので、ユリコのような地味なキャラに華を持たせ、自らはステージから半歩降りてこそ、バランスもよくなるし、奥の深い話も作れると言えそうです。


MH17話などでは、ほのかは、衆目を前に失態まで演じて、ユリコにいいところを全部取らせる、あるいは、ユリコによって足を引っ張られて失敗してしまうという見方すら出来るわけですが、これは、なんとなく、プリキュアという作品の象徴のようにも感じられます。


プリキュアは、極普通の平凡な人々の日常のよさを力説するものです。


しかし、そうなると、平凡からは程遠い雪城邸のお嬢様・ほのかは、そのままでは、プリキュアの住人にはなれないのです。


もともと持っているほのかのポテンシャルのうち、かなりの部分を削られることで、漸く、他の人々と馴染むことが出来ます。


このことは、対なぎさのときにも言えるように思います。


なぎさは、ほのかに比べると平凡な女の子です。だから、ほのかがなぎさに合わせるには、ほのかは、かなり自分を抑える必要が出て来ると思います。


それは、謙虚さの表れなので、悪いことではありません。


ただ、実は才人なのだけども周囲に合わせるために凡人を演じる、という行為は、フィクションの閉じた世界では、実際にそのキャラを凡人風へと平板化させてしまう、という弊害をもたらす恐れがあるのではないでしょうか。


ほのかは、その犠牲を払わされたキャラであるような気がします。


僕らは、ほのかの実力が本当はこんなものではないといつも忖度してはいるのですが、ほとんどその本当の実力なるものを見ることが出来ずに終わりました。


ほのかの薀蓄は、あたかも、ほのかのフラストレーションのはけ口のようです。


この薀蓄が、真の智慧として生かされることはほとんどなく、ほのかは、つねに他の人に華を持たせて自らは縁の下を演じ続けるように仕向けられたのでした。



「平凡でない人が、平凡に生きる」。プリキュアは、この矛盾に突き当たったとき、必ずそのキャラを抑圧しにかかります。


ほのかだけではありません。さなえさん然り、そして抑圧し切れはしませんでしたが、MH中盤あたりのひかりちゃんもその圧力を受けました。


SSは、そのことを自覚してか、最初から平凡な人しか出さなくなりましたが、これはこれで起伏がないので面白みにかけるし、この問題は、3年かかって未だに解決していない「プリキュアのウィークポイント」であると僕は感じることがあります。





無印第13話終わり



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2006-09-27 08:01:30

無印レビュー・第13話「ご用心!年下の転校生」①

テーマ:レビュー

 むちゃくちゃプリキュア裏表紙


(なんだか、当バーでは、久々の3人揃い踏みですね)





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「たのみCOM」による「なかよしプリキュア無印・MH」のコミックス化実現要望企画

16票 170コメント。8位は続くよどこまでも。

発案者・先伍隊長さん(=メシタキさん)が、発案を多少加筆訂正なさったようです。

SSコミックスに関する記載などが若干増えています。


http://www.geocities.jp/wakabadaicentralpark/tanomi/tanomicom.html



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MNA さんのプリキュア関連 動画置き場

http://mna.itbdns.com/precure/


にて
*MNAさんは、i Pod 用の動画サイズも置いてくださいました。詳しくはMNA さんのサイトでお尋ねください。 



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『ふたりはプリキュア ミルキーウェイ(MW)』は、非常に順調に第5話まで進んだところで、ゴメン、ちょっと休憩、です。


MWは、何から何までTV本編の構成を模しており、そのシリーズ構成の仕方も例外ではありません。


したがって、本来ならば、毎週日曜日にのみ公開すべきなのですが、当ブログの字数制限など機能上の問題もあり、一話を一日ですべて公開するわけには行かず、結局、完璧にTV本編どおりには進められないため、これまでこちらのペースでのんべんだらりとやってまいりました。


また、新しい世界観やキャラ設定に慣れるには、或る程度集中的にその世界に浸るのが有効なので(語学の要領で)、序盤の5話までを、矢継ぎ早に出し続けるのは、最初から意図していたことでした。


そして、ひとまず5話まで公開してみて、6話以降にすぐ進むべきかどうかをその時点で考える予定でした。


今、そこまで来てみて、6話以降に進むのをためらう強い理由もないのですが、それでも数日間空けるほうがいいようになんとなく感じたので、やっぱり一度お休みすることにしました。


その間は、やはり今月再開したばかりの無印レビューに戻り、旧プリキュアの「戦跡」を振り返ってみるのも一興ならずやと思う次第です。



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無印第13話「ご用心!年下の転校生」(2004年4月25日放送)



 無印第13話「ご用心! 年下の転校生」より

(しかし、ユリコというのも、典型的ながり勉キャラですね。見た目の話ですけどね)




僕にとって、この13話は、なにせ初めてリアルタイムで観たプリキュアの回ですので、その二年半の後にこれのレビューをすることになるというのは、なんとも感慨深いことです。


そういう個人的思い入れがあるので、この話については、当タコカフェバーでも、レビューするとはなしに、すでに何度か言及して来ました。


僕が、この13話から「プリキュア道」に分け入ったのは、全くの偶然です。


でも、13話は、無印の敵役で一番重要とされるキリヤのステージオンの回でもあったし、また、それゆえに、なぎさばかりでなく、ほのかも非常に目立っていたし、さらには、藤P、しほりーな、ユリコ、夏京などの「メインサブキャラ」が、無印で初めて総出演した回でもあるので()、僕が、この回からプリキュアに入ったのは、とてもラッキーなことだったように思います。


 ついでに言えば、後にあの多幡奈緒の声をすることになる菊池こころさんも、この回、科学部員の一人として、初めてプリキュアに出演なさっていました。今聞くと、どう聞いても、奈緒が科学部にいるような感じがして、気になって気になって仕方がありませんね。


とはいえ、それは今振り返ってみて言えることであり、当時(2004年4月25日当日)これを観たときは、それはもう、何が何やらさっぱりわかりませんでした。


アバンでなぎさが、「ドツクゾーンのやつらは、休む間もなく襲って来る」と独白回想するシーンがさっそくあるのですが、僕は、このとき、「ドツクゾーン」というのが聞き取れず、「ど・・・・・・ン? え? なにそれ?」となってしまったのをよく覚えています。


確か、変身バトルものだという予備知識さえないまま見始めたのではなかったでしょうか。


プリキュアを知ったのは、ネット上でたまに目にしていたなぎほの画像に、それこそ『萌え』て、つまり、な~んとなく気になったのがきっかけです。


でも、その画像はすべて、変身前のものでした。変身後のプリキュア画像もあったかもしれませんが、それが変身前のなぎほのと同一人物で、同一アニメのキャラだという認識はしていなかったかもしれません。


だから、「プリキュア」の意味もわかっていないし、変身ものだとも思っていなかったわけです。ただただなぎほのが気になっていたのでした。


でも、もっと知りたい気持ちが段々ネット内だけでは抑えられなくなり、放映日と時間を調べ(人に聞いて)、ついにその日、恐る恐るTVをつけたのでした。


そのくせなぜかVTRを予約録画設定にしていたのですから、今にして思えば、観る前からすでにハマりつつあったのかもしれません。


けれども、肝心の13話は、微妙な話でした。


僕の趣味に合う部分と、あまり合わない部分が両方あって、正直、放映中何度かついて行けないと感じ、TVを消そうかと思った瞬間さえありました。


Aパートが、ラブコメ展開になっていて、どうもそれが受け付けられなかったのです(このあたりの事情は、以前(今年の正月ごろ)書いたと思います)。


けれども、その合間を縫うように、時折ほのかが真面目な態度を見せていたので、そこによりどころを求めて、辛うじて観続けていたように思います。


すると、Bパートでは、そのほのかの科学部発表会がメインテーマとなり、だんだん話もシリアスになって来て、最後は、ユリコが感涙に咽んで終わるという極めて真摯なドラマで締めくくられたので、好感を抱き、そのまま観続けることを決めたのでした。


もし、ラストがギャグオチだったなら、たぶん、次回の放送は見ることなく、プリキュアとの縁はそこで絶たれていたと思います。


僕は、別にギャグアニメが嫌いなわけではなく、むしろ昔は好んでギャグアニメばかり見ていたのですが、昨今は、そういう心境ではなくなっていたし、プリキュアの絵柄からは、ギャグよりも、もっと真剣なものを無意識のうちに期待していたようです。



そんなわけで、13話を話題にしようとすると、どうしても個人的な馴れ初め話を先にしてみたくなるのですが、もうそれはこのへんにして、レビューに入りたいと思います。



・・・・・・・・・



ラクロス部が練習中でしたが、なぎさが、「ゴメン、ちょっと休憩!」と言って、水道場へと向かいました。


すると、水道場近くには、男子部のグラウンドがあるらしく、あの藤Pの声が聞こえて来ます。藤Pは、かの8話以来の登場です。


男子部グラウンドでは、サッカー部が練習をしていたのでした。


ところが、その中に、一人の少年が紛れ込んで来ます。


「彼」は、学生服姿のまま、サッカーボールを奪うと、そのままドリブルをして進んで行きます。


部員らは、単なる悪戯をしに入って来た腕白小僧だと思い、追い出すために、まずボールを取りに行きますが、これが悉く擦り抜けられてしまいます。


少年は、もうゴール近くへと接近しています。


ゴール前では、最後の頼みの綱・藤Pが待ち構えていました。


藤Pなら、こんな年端の行かないガキんちょのボール遊びに翻弄されることなく、易々とボールを奪えるかに思えたのですが、哀れ、なぎさに見られている前で、単なるガキに負けてしまい、インターセプトは空振りに終わります。


そして、少年は、そのまま弾丸シュートをゴールに決めてにんまり。


なぎさは驚いて見ています。一瞬、これでなぎさの恋心は、藤Pから、この少年へと移り変わったのかと心配されました。


他方、藤P自身は、この敗北を悔しがることもなく、むしろ爽やかに少年をサッカー部に勧誘したのでした。


彼は自己紹介します。「今日、この学校に転校して来た、一年の入澤キリヤです」


 無印第13話「ご用心! 年下の転校生」より

(藤Pのサッカーの実力って、案外並みなのかもしれませんね)




科学部でも、キリヤの噂で持ちきりです。


みんなで、サッカー部のキリヤの練習を見に行こうと言い出す始末。


しかし、ほのかは、全く無関心の体で、或る「研究」に従事していました。また、第1話以来の登場となるユリコも、近々催される科学研究発表会の準備をするように、他の部員を注意します。


ユリコは、一人ハッスルしていました。今年はほのかの研究を発表するので、グランプリが狙えるというのです。ユリコのほのかへの信頼は、非常に厚いもののようです。


男子部グラウンドの周辺には、キリヤ目的で、多くの女生徒たちが集まっていました。キリヤは、編入試験オール満点の成績で転校を果たすほど学業優秀であり、しかも、スポーツ万能、その上、「カワイイ」、ということで、すっかり女生徒らのアイドルと化しています。


しほりーなさえ、彼氏にしたいなどと浮ついたことを言う始末。


 無印第13話「ご用心! 年下の転校生」より

(この回がプリキュア初観劇だった僕には、しほりーなは、単なるモブキャラにしか思えませんでした。しかも極めて軽薄な。反面、なぎさのこの髪型のカワイさにはトキめいてましたけど)



しかし、なぎさだけは、「彼氏」と聞いて、とっさに藤Pを思い浮かべ、幸い、変な浮気心は起こしていませんでした。


が、キリヤは、そのなぎさを意識している様子でした。



放課後、なぎさは、下校中、ばったりキリヤに出くわします。


キリヤは、なぜかなぎさの名前を知っていました。少し驚くなぎさでしたが、キリヤは、二年生にしてラクロス部エースだから、有名なのは当然、と言い、なぎさを納得させます。


そして、彼は、非常に礼儀正しく別れの挨拶をして、離れて行きました。


なぎさは、「へえ、結構いい子じゃん」と微笑んで、好感を抱いたようでした。


さらに、舞台は、電車のプラットホームに移り、そこにはほのかが立ち、電車を待っていました。


そこへ、さきほどなぎさと別れたばかりのキリヤが現れ、ほのかに声をかけます。


ほのかは、振り向くと、甚だしくキョトンとした顔で、「なにか?」と尋ねました。


キリヤは、少し度肝を抜かれたような表情をしました。



このシーンは、普通には、キリヤの「色仕掛け」が、ほのかに全く通じなかった、というふうに解されているようですが、実のところ、僕にはよくわかりません。


さきほどのなぎさも、別にキリヤの色仕掛けに引っかかりはしなかったのに、キリヤは驚きませんでした。


なぜ、ほのかのときだけ、キリヤはショックを受けたのでしょうか?


あるいは、そもそもキリヤは、なぎさに対しては色仕掛けを用いていなかったとも解されます。そうであればこそ、キリヤが、なぎさに、単なる年下の男として普通に扱われても、ショックを受けずにすんだことが納得できます()。


 なぎさとキリヤの邂逅時、なぎさは躓いて顛倒し、キリヤはなぎさを起こすため、手を差し伸べたのですが、これをなぎさに「ああ、だいじょうぶ」というふうに謝絶されているのです。もし、キリヤが、なぎさに対しても色仕掛けを用いようとしていたのだとすれば、この謝絶(ノーサンキュー)は、ほのかからキョトン顔をされたこと以上に屈辱的であるはずでしょう。


しかしでは、なぜキリヤは、ほのかにだけ色仕掛けを用いようとしたのでしょうか?


この時点で、キリヤにとって、なぎほのは、プリキュアとして、同等に強く意識されており、その強弱に差はないはずでした。


その前提で考えると、一番妥当な見方は、キリヤは、ほのかに対しても、色仕掛けを使ってはおらず、なぎさに対したときと同様、ただ接近し、偵察しようとしただけだったとすることです。


しかしながら、その後、この様子を窺っていたポイズニー姐さんが、「キリヤが軽くあしらわれるとは珍しい」などいう言い方をしているので、やはり色仕掛けを用いたのだと解するよりほかないように思われます。


では、どうして、なぎさにはそれを用いず、ほのかにだけそれを用いたのか?


これは、皆目理解できないシナリオなのです。


プロットとしては、わかります。


その後、キリヤとほのかのセミ恋愛関係を展開させるために、なぎキリ関係よりも、ほのキリ関係を特別なものにしておく必要があったのでしょう。


しかし、ここで、ほのキリ関係にフォーカスを当てる一方で、なぎキリ関係を、まさに切り捨てるようなシナリオにしてしまったのは、とにもかくにも不自然だし、それはそのまま、無印の終盤の流れの不自然さにも影響を及ぼし続けることになったと僕は思っています。


すなわち、無印終盤で、一度消えたこのキリヤが、また登場し、最終回あたりでは、物語を締めくくるVIP扱いにさえなって行くのですが、彼がVIPになって得をするのは、ほのかだけであり、なぎさは、蚊帳の外に置かれてしまうのです。


なぎさとキリヤの直接の接触といえば、さきほどの下校時の邂逅が最初で最後であり、その後は、同席したりすることはあっても、ほとんど心の交流というものを持つことがありませんでした。


その「よそよそしさ」は、前期のキリヤとの決戦のときにも表れていたと思うし、最終回前の、ドツクゾーンでの再会時などでは、まさになぎさは蚊帳の外の人でした。


そして、最終回ラストシーンでは、ほのかの哀愁のみがテーマとなり、なぎさはただそれに付き添うだけの存在と化していたのです(もちろん、その前のメップルとの別れを重視するなら、なぎさにも主役としての見せ場はあったというふうに見ることは出来ますけど)。


これについては、いろいろと「解釈」して、なぎさを、その「疎外」から救出するような見方もあるのでしょう。


たとえば、なぎさには藤Pがいるからいいじゃないか、といった「バランスシート」解釈とか、なぎさは、キリヤのことで落ち込むほのかを励ますことで成長したのだといった「理解」です。


けれど、僕は、それは牽強付会だと思います。


なにより、スタッフ諸氏自身が、この不均衡を失敗と看做したからこそ、SSでは、キリヤを細胞分裂させ、満と薫というふたりの「異世界人」を登場させたのではないでしょうか?


これは、咲と舞に、異世界住人との「ともだち」関係を「対等(=フェア)」に得せしめるためのプロットにほかならないでしょう。


尤も、どうも、咲も舞も満薫とあまり深く関われず、美味しいところをすべてみのりに持って行かれる形となり、結局プロット展開はうまく行かなかったと僕は感じるけども、ただ、ともかく、SSでは、咲舞のどちらかが、異世界人と交流できないといった不公平に陥らないように、一人につき一人を宛がうという優しい配慮をしたということは、見て取れます()。


 別の解釈もあり得ます。SS世界では、恋愛がテーマになり得ないので、藤P的存在を咲あるいは舞に宛がえない、しかしそれゆえ、却って、ふたりに対しては、無印よりももっとスムーズに、満と薫という「E.T.ともだち」を対等にシェアすることが出来たのだ、とする解釈です。しかも、それは恋愛である必然性がないので、同性の女の子で十分だったというわけですね。しかしながら、SS世界には、実際には、薄いながら恋のテーマはあります。そして、それは今後後半に、少しくらいは深まる可能性も残しています。ゆえに、この解釈は、苦しくなるでしょう。


それに比べると、無印のプロットは、非常にまずいように思います。


確かに、もともとは、なぎさには藤Pがいるということがまず先にあって、ほのかにも、誰か「恋人」を、という動きになったのでしょう。


ときめき農作業の回は、なぎほのに不公平がないように、藤Pとキリヤを一緒に行かせたし、クリスマスの回では、なぎさが藤Pとちょっとだけロマンチックなひとときを持てたので、ほのかにもプレゼントをあげないと可哀相だということで、サンタクローズとして、キリヤを特別出演させたのだと思います。もちろん、この場合、サンタクローズその人が、クリスマスプレゼントでもありました。


しかし、キリヤは、異世界、しかも、敵方・ドツクゾーンの住人だったので、藤Pとの単なるバランスシートに留まり得ず、最終回あたりでは、物語全体のバランスシートにまで極大化しました。


すると、キリヤと特別な心の交流をしたほのかだけが、物語の締めくくりのところでヒロインとなることができ、なぎさは、脇に置かれるということになったのです。


なぎさは、ただの人間・藤Pどまりだったので、なぎさ自身が、人間世界どまりのキャラに終わったということですね。


さて、この不均衡の徴候が、今の13話の「色仕掛け」シーンで、すでに、非常に強引かつ不自然な形で顕現していました。


もし、ほのキリ関係が、来たる18話で終わってしまうのなら、あるいは、クリスマスプレゼントを最後に雪と解けて行くのなら、この程度の不自然は、僕もアニメにありがちなこととして一笑に付したでしょう。


ところが、このイビツなるプロットは、実に最終回ラストにさえ蜿蜒つながって行くものを持っていたと思うので、どうしても等閑に付すことが出来ないんですね。


僕にとっては、この「色仕掛け」演出は、無印が今後不協和音を奏でて行くことの元凶にしか見えず、マイナスポイントに映るのです。



<②に続く>





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2006-09-06 15:11:07

無印レビュー・第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」④(ラスト)

テーマ:レビュー

 カードガム


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*MNAさんは、i Pod 用の動画サイズも置いてくださいました。詳しくはMNA さんのサイトでお尋ねください。 



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(昨日から久方ぶりに実家帰省中のため、アップは昼間にネットカフェにて早めに行っています。夜PCが使えず、コメントへのレスは少し遅れるかもしれないこと、ご了承ください。明日には帰ります)


無印12話「「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」(2004年4月18日放映)④

 無印第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」より

さなえさんが叫びます。

さなえ「おやめなさい!」

それは、あまりに意想外な喝し具合だったため、感情がないはずのゾンビ人間たちも圧倒されて、思わず立ち止まってしまいました。


ただ、さなえさん、弱々しい声をしているときには本当に優しそうなおばあちゃんそのものなんですけど、こうやって張りのある声を腹から出すと、やむを得ないことではありますが、完全に「ドラゴンボール」の孫悟空声になっちゃってましたね。


それが、どうしても違和感を覚えさせる一シーンではあります。

ただ、さなえさんが、それほどまでに「変身」することが出来たのは、どうもミップルと感応し合ったおかげらしく、もともとさなえさんが、ここまで気丈だったということでもなさそうなのです。


ほのかも驚いていましたから、ほのかも、このような烈婦さなえさんを見たことは一度もなかったようです。


やはり、基本的には上品でお優しいのでしょう。


ところで、さなえさんは、駆け寄って来てたなぎほのに「だいじょうぶ?」と気遣われたとき、「ええ、だいじょうぶ。この子が力を分けてくれたから」という極めて謎めいた返答をしたのでした。


したがって、さなえさんは、このコミューンの中身が何なのかを知っていたということのように読めます。


でも、それは直接ミップルとコミュニケートしたことがあるということではなく、その中からたまに聞こえて来るミップルの励ましの声を通して、あくまでなんとなく察しているということのようでした。


さて、ここで、ポイズニー姐さんが、初めてなぎほのの前に姿を現しました。


毒姐さんは、矢庭に衝撃波を発し、まずなぎほのをそれぞれふっ飛ばします。


そして、姐さんは、独り置き去りにされたさなえさんに近づくと、手にしていたミップルコミューンを奪おうと乱暴に腕をつかみます。


そのときです。コミューンの中のミップルが、奪われじと踏ん張ると、その力がさなえさんに伝わり、ポイズニー姐さんを背負い投げで、宙に軽々と放り投げたではありませんか。


投げ終わった後、さなえさんは、ポカンとしていましたから、別にもともと合気道の達人とかそんなものではなかったようです。


それを見ていたなぎほのも、唖然としています。


投げ飛ばされたポイズニー姐さんは、癪に障ったらしく、ついに強力な衝撃波を出して、さなえさんを亡きものにしようとしたのでした。


さずがのさなえさんも、これには抵抗のしようがありません。ただ身をすくめてジッとしたまま、衝撃波が襲って来るのを待つのみ。


なぎほのも、全く動けません。


ところが、衝撃波が吹き終わった後、その場にはさなえさんが、無事立っていました。


なぜか、衝撃波から護られていたのでした。


 無印第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」より





これには、毒姐さんも驚きます。普通の人間が、闇の力に耐えられるはずがないのに。


なぎほのがさなえさんのもとへ駆けつけると、さなえさんは、「またこの子に助けられましたかねえ」と答え、ミップルを大事そうに持っていました。


しかし、さすがに力を出し切って疲れてしまい、その場に寝込みます。


おばあさんまで巻き込まれたことで、なぎほのは怒り心頭に発しました。


特に、ほのかの怒りは、なぎさをさえハッとさせるほどでした。


けれども、まだメップルがポイズニー女の手元にあるため、ふたりはプリキュアに変身できないのです。


姐さんは、メップルを手に持ち、こいつを潰されたくなければ、もう一つのほうも早くお渡し、と威嚇します。


そのとき、それまで寝ていたメップルが目を覚まし、自分の主がなぎさでなく、怖い形相をした女に代わっていることに気づくや驚愕しました。


なぎさは、またしても涙を浮かべながら、メップルを返して、と懇願します。


しかし、ポイズニー姐さんは、悪の華・冷酷無比の毒婦なればこそ、第9話のゲキドラーゴ氏のように、お人よしにもメップルを手放してくれそうにはありません。


こういう場合、どうやってメップルを奪い返すのだろうと、非常に興味津々の体で見ておりました。


メップルから意外なパワーでも発動されるのかと思ったりしていました。


けれども、メップルにはそのような力はなく、ただ、コミューン形態から獣形態に変化し、一瞬意表を突かれた姐さんの手をすり抜けると、なぎさのもとへ走って逃げて来ただけでした。


なんとも呆気ない話です。同様のプロットは、第19話「こわすぎ!ドツクゾーン最後の切り札」のときの対イルクーボ氏戦でも使われるんですけど、このプロットはもうちょっと凝った面白いものにすることは出来なかったものでしょうかね。


これに比べると、MH29話や30話で、ウラガノス氏やサーキュラス氏につかまれたルルンが、電気クラゲのように光り輝いて、彼らを脅かし、自ら手放させる、というほうが合理的だし、効果としても面白かったですね。


なんといっても、闇の人々は、光が、ドラキュラと同じかそれ以上に苦手でしょうからね。


メップルとミップルは、光の園からやって来ているわりには、肝心の光の力にはほとんど与っていないため、このような場合、ちょっと扱いづらいところがあったようですね。


さて、ともかく、メップルがなぎさの手元へ戻って来たことで、ようやくプリキュア変身成りました。


ブラックが、とっととおうちに帰りなさい!と指を突き出します。


ところが、指差す方向に、ポイズニー姐さんは、もういませんでした。


ホワイト「おうちに帰っちゃった?」


 無印第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」より


どうもそのようでした。


けれども、背後で蠢くゾンビ人間たちの呪縛は、まだ解かれていません。


プリキュアのふたりは、プリキュア・レインボー・セラピーを使い、闇に囚われし者たちの呪縛を今断ち切りました。



戦い終わった後、なぎほのは物憂げな表情をして公園ベンチに並び腰掛けていました。

ふたりは、さなえさんに、自分たちの正体がバレてしまったのではないかと気に病んでいたのです。

ほのかは、「でも、おばあちゃまは、夢を見てたって言ってるから」と気休めを言いますが、なぎさから、そう言いながら一番気にしてるのはほのかじゃないの?と問われ、「んん・・・」と口ごもり、否定することができません。

そして、ふたりは、もし自分たちがプリキュアだとバレたらどうなるんだろう、ということを話し合い出しました。

それは、なにか非常に恐ろしいビジョンのように感じられました。

結局ふたりは、このことをこれ以上考えるのがいやなので、「わたしたち、ずっとこのままだよね」と言って自らを誤魔化すように話を切り上げようとします。

そこへ、ちょうどいい調子でメップルが現れ、チョコにかまけて自分を敵に渡してしまうようななぎさは信用できないと文句を言いました。

なぎさは当然怒り、また喧嘩のようになりますが、メップルは急に泣き顔に変わり、自分はなぎさを信じてるメポ、信じてるから、あの怖い敵の手から必死に逃れてなぎさのもとへ疾駆し得たメポ、と語ったのでした。

それを聞いてなぎさも感じ入ります。こうしてふたりは仲直りしました。

けれども、ただ信じていたといった程度のことで、ポイズニー姐さんの魔手を逃れられるのなら苦労はないはずなんですけどね。

先にも書きましたが、窮地に立たされたとき、メップルに特別な力が発揮され得るような設定にしておかなかったのは、ちょっと失敗だったように思われます。

その点、ポルンとルルンには、そういう能力があったので、面白い見せ場も作れたんですが、メップル・ミップルでは、もはやそういう見せ場が作れないので、ポルン登場後、このふたりが危険な目に遭うというシチュエーション自体が全くなくなり、単になぎほのがプリキュアに変わるための変身アイテムの一部分へと役割が限定されて行くことになったのでした。

さて、せっかく主題化されかかったプリキュアの正体の話が、なぎメポの信頼関係の話によって打ち切られ、なんだか焦点をぼかされたようなラストになるかなと危惧していますと、最後は、またプリキュアの正体見たりのテーマにちゃんと戻ったのは救いでした。

すなわち、夕食の用意をすると言って、先に雪城邸に引き上げて来たさなえさんが、忠太郎に出迎えられながら玄関を開けようとするその瞬間、卒如右手を虚空へと突き出し、

さなえ「とっととおうちにお帰りなさい!」

と叫んだのです。

そう、さなえさんは、おそらく夢見心地の中で、なぎほのの変身シーンを視ていたのです。

ただ、さなえさんが、それを夢にすぎないと思っていたか、それとも、うつつの可能性があると思い始めていたかは、このシーンだけからはわかりませんでした。

でも、普通に考えれば、さなえさん自身、ミップルコミューンに超自然的な何かをおそらく戦時中から感じ取っていたでしょうから、それを半世紀経って孫のほのかが再び大切に携帯し出したということだけでも、不思議なものを感じるだろうし、況して、友だちのなぎさがそれと同型のものを持っているのを見ては、もはや単なる偶然とは思えなくなるだろうし、そしてそのふたりが、たとえ夢の中とはいえ、不思議な姿に変身しているのを目撃しては、疑いは強まるばかりのはずです。

ですので、この12話は、さなえさんが、なぎほのの秘密に興味を持ち出すきっかけにはなったはずです。

よく囁かれるように、さなえさんが、かつてプリキュアだったのでは、という大友好みの噂がありますが、僕は、これはない、と思います。

なぜなら、この12話で、さなえさんは、ミップルとの感応によって、自分が思わぬ力を発揮したことに、純粋に驚いていたからです。

確かに、このことからすると、さなえさんには、プリキュアになる力が秘められていたようですね。ただし、パートナーがいた場合の話です。

それを得られなかったため、さなえさん自身は、これまで一度もプリキュアになるチャンスを持ったことはないと考えていいでしょう。

第一、ドツクゾーンの敵は、メップル到着と同時に現れたわけで、それ以前には、プリキュアになって戦う理由がありませんでした。

それゆえ、無印の今度のテーマの中に、さなえさんはかつて何者だったのか、といった話は別に含まれている必要はなく、ただシナイ山(ケヤキ坂)で、初めて「希望を忘るること勿れミポ」という神(ミップル)の戒めの声を聞いたモーセみたいなものだとでも思っておけばいいのではないでしょうか。

今後のテーマはむしろ、(順序が逆ですが)モーセ以後、アダム(なぎさ)とイブ(ほのか)が生まれ、イブが、蛇の悪知恵(うんちく好き・好奇心)に唆されて、エデンの園(雪城御殿)から禁断の果実(携帯具)を持ち出してしまったことを、モーセは何の啓示と思うかということに焦点が絞られて行って然るべきだったように思います。

 無印第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」より




そして、もしさなえさんが密かにそれを知ってしまった場合、今後彼女は、なぎほのにどう関わり、どう助けるか、というのが、最も興味引かれるテーマになって行ったのではないかと思われます。

秘密プリキュア護衛隊には、やがて忠太郎犬も加わるはずだったかもしれません。

しかし、これらはすべて未回収のテーマのままなのです。

この未完の『神話』は、一体どうしたら、ページを閉じることができるのでしょうか。

そのためには、やはり、聖母マリアさま(九条ひかりさま)の光臨を待望するしかないのでしょうか?

さて、次回から、始まったばかりのポイズニー篇と並行して、さっそくキリヤ篇が始まります。

2人が同時登場するのは、実は、ふたりが姉弟の関係にあるからなんですね。

要するに、SSの満薫篇のオリジナルバージョンです。

でも、ドツクゾーンには、家族の概念などなさそうですから、ポイズニー・キリヤだけが家族だというのも変な話だし、そうなるとふたりの親は誰?ということにもなるんですが(*)、まあ深く追求するのはやめておきましょう。

(* ジャアクキング様が父親なら、ピーサード氏以下、ビブリス女史に到るまで、全員がその娘息子となり、みなきょうだいという変な話になってしまいます)

でも、同じ理屈で、深くは問えないけれども、ひかりちゃんとひかるが姉弟になるのも、闇と光の世界でなら、普通のことと看做していいのかもしれませんね。


無印12話終わり







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2006-09-05 14:34:16

無印レビュー・第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」③

テーマ:レビュー

 カードガム




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無印12話「「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」(2004年4月18日放映)③


 無印第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」より




老婆の幻術によって、コスモス畑にいざなわれたほのかが、次に見たものは、彼女の最も尊敬するブレキストン博士どのひとでした。


ほのかが、この博士の写真を部屋に飾っている様子は、無印3話で、なぎさが初めて雪城邸に行ったときに描写されていました。


なぎさは、ほのかの本棚の上に倒れていたその写真立てを見つけて、写真を直かに見るまでは、「彼氏?」と勘繰ったほどで、普通それくらい大切な人の写真しか置かないような場所に、ほのかは、この博士の写真を置いていたのです。


ブレキストン博士というのは、何を研究していた学者なのか、全く本編では触れられませんが、その容貌は、アインシュタインに酷似しているので、物理学者だったのかもしれません。


そういえば、序でに、一つのヘンな発見について書いておきます。


ちょうど昨日、コスモスの関係で引き合いに出したMH33話は、なぎさの誕生日の話でした。


その中で、ほのかが、なぎさに一冊の本をプレゼントします。


その本の書名は『勇気の証』となっていて、世界中の科学者が困難を乗り越えて行ったことを記した伝記みたいなものだと紹介されているんですけど、その著者が<ピエール何とか(何とかのところが読めないんですけど)>となっていました。


日系人みたいな名前なんですが、どうして<ピエール>なのか、ということが、当時よく話題になりました。


別に、スタッフ関係者にそのような名の人もいないので、謎は解けないままに終わったように思われていました。


しかし、その後僕は、このブログで、プリキュアは「石のファンタジー」だといったことを論じ続けていたとき、ふと思い当たったのです。


ほのかの尊敬するブレキストン博士のモデルと見られるアインシュタインは、Einsteinというドイツ語で、「一つの石 ein(一つの)+ Stein(石)」を意味しています。


そして、ピエールは、Pierre と書き、これはフランス語で、「石」を意味しているんですね。


そのとき「石のファンタジー」のことを考えていた僕には、これは偶然にしてはあまりに出来すぎた話に思えました。


特に、ほのかは、両親が宝石商だし、なにかと石に縁があるわけです。


そこで、僕は、「石のファンタジー」を論じるとき、まずその序論として、こういことを書きました。


SSは、前作よりもファンタジー要素を強めた作風だと最初宣伝されていたけれども、一体どこが?


むしろ、MHこそが、空想的存在のひかりちゃんを物語の中心に置くことによって、ファンタジーそのものになっていた。しかしまた、無印も、前半期には、ほのかの半分脱俗的な立場を生かすことで、十分にファンタジーの要素を帯びていた。


もし、ほのかのドラマを徹底させていたなら、無印は、MHほどではないにせよ、今のSSよりは遥かにファンタジー的な話になっていたであろう、と。


事実、今レビューしている無印12話は、ほのかのファンタジー面を、最大限に強調しています。


そんな中で、アインシュタイン(=一つの石)をモデルとするブレキストン博士と出遭うのです。


ほのかファンタジーは、暗喩的に石のファンタジーと関係があるのではないでしょうか。


そこでさらに、<ブレキストン>という名前も、なにか「石」に関係のある謎解き的要素を持っているのではないかと考えてみてもよいかもしれません。


実際、僕には、思い当たる節がありました。それは以下のような推理です。


まず、こんな名前の有名学者は、現実には存在しません。


ただ、人名ではないですが、フロギストンという架空の物質の仮説が、化学の分野で有力だった時代(18世紀)がありました。


でも、これは全く関係がないと思います。


むしろ、今僕が怪しいと思っているのは、ブリジストン(タイヤ)という企業名です。


ブリジストンとは、元は石橋正二郎を創業者とするゴムの会社であり(ブリジストンタイヤを支配する石橋家系図 )、その社名「ブリジストン」は、ブリッジストーン Bridgestone、すなわち、この創業者一族の苗字「石橋」の英語化・ストーンブリッジをひっくり返したものなんですよね(*)


(* ちょっと似た擬似英語風言葉遊びを利用した社名の例で有名なものに、「サントリー」があります。サントリーの創業者は鳥井信次郎という人です。鳥井さんは、同社製造の赤玉ポートワインの赤玉を太陽に見立てて、「SUN」を社のシンボルとし、それに自らの苗字「鳥井」をくっつけて、「SUN鳥井→サントリー」としたそうです。なお、鳥井さん自らの敬称「鳥井さん」を単にひっくり返して「さん・鳥井」としたという俗説もあり、僕も中学のとき、友人にそう教わって以来この説を信じていたのですが、ウィキペディアによると、これは誤りで、SUN鳥井説が正しいそうです。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC



要するに、これも、「石」と関係があるわけです。


アニメで企業名をそのまま出すわけにはもちろん行きませんので、初め<ブレジストン>にでもしようとしていたら、それではあまりにネタバレすぎやしないかという異議が出て、じゃあ<ブリキストン>か<ブレキストン>にでもしようかという話の流れになったのではないでしょうか。


上北ふたご先生ではないのだから、暗号みたいに外国語を鏤めて、絶対小友にわからないメッセージを、分かる人だけどうぞ、という感じで発信するというのは、さすがにTV本編ではおいそれと出来ないようにも思います。


でも、これによって、ほのかの中に「石のファンタジー」の主役になり得る要素が確かにあり、その痕跡は、MHの後半でもちらつかされることがあったのだと思えば、まさにこちらの空想的気分が満たされる気がします。


少なくとも、MH33話の<ピエール>の解釈は、僕には今のところ、以上のようなもの以外には出て来ないし、以上のように、<アインシュタイン(石)→ブレキストン(石橋)→ピエール(石)>とつなげれば、唯一納得できるのです。


さて、本題に戻ります。


ポイズニー老婆の幻術によって、ブレキストン博士と出会ったほのかは、コスモス畑に来たとき以上に感動します。


けれども、ここでもまた、ほのかは我に返って、博士は既にこの世の人ではないはずじゃ、と不審がりました。


すると、博士は、世界の真理をまだ見極められないので戻って来たと言い、その真理を見るためには、ほのかが今手に持っているものが是非必要だと零したのです。


 無印第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」より




それは、ミップルのコミューンでした。


ほのかは、これを決して他人に渡してはいけないことを知っているのですが、親愛なるブレキストン博士がそれを欲しており、しかも、ほのかに対して、一緒に宇宙の真理を見ようと誘って来たので、さすがにこの誘惑には負けそうになりました。


これはすべて、ほのかの知識欲はなぎさのチョク欲に比べられるほど強いと知っている毒婆さんの仕組んだ罠でした。


しかし、ほのかは、悩ましげに眉を曲げながらも、もはやミップルを博士の幻影に渡しにかかっていました。


そのとき、「ほのか!」と声をかけて来た者がいました。


それは、さなささんでした。さなえさんは、なぎさからほのかの身の危険を伝えられ、自らほのかを捜し歩き、ついにここまでたどり着いたところだったのでした。


その瞬間、幻影の世界は消え、ほのかは、完全に我に返ることが出来ました。


ただし、老婆の正体にはまだ気づいておらず、さなえさんに、「こちらは?」と尋ねられると、「さっきお友だちになったの」と答える優しいほのか。


さて、さなえさんは、ここから鋭い直感を働かせ、この老婆が本当の老婆ではないことを見破り、「あなたは誰ですか?」と問い詰めたのでした。


これ以上誤魔化しきれないと判断したポイズニー姐さんは、本体の姿に戻り、同時に、公園で憩う人々全員に催眠術をかけ、ほのからを襲わせにかかりました。


尤も、襲うといっても、人々は生気を失ってゾンビのようになっているので、ただほのかとさなえさんを引き離し、その上で、ほのかを取り囲んで、その手からミップルコミューンを奪い取ろうと力なき手を伸ばして来るだけです。


さなえさんが、「ほのか!」と叫びました。その声がなぎさに届き、やっとなぎさがほのかのもとへ駆けつけます。


この頃、本当に、なぎさがほのかを助けに行く、という王子とお姫様のシチュエーションが多かったですね。


ほのかも、ちょっとした誘惑に負けそうになるなど、弱さがあったからです。でもその弱さは、夢見る少女ゆえのものなので、上で述べたほのかファンタジーの素地でもあったということですね。


それを、もっと現実的な、というか即物的ななぎさが、冷めたところから、救うというのが、まあ当初存在していたなぎほのプリキュアの基本的関係の構想だったのでしょう。


それがいつしかほのかは冷めた現実主義者となり、なぎさのほうが、対藤P限定とはいえ、ファンタジー少女みたいになって、ほのかに助けられる側へと立場を入れ替えてしまったんですよね。


この誤算をどう評価するか、ですよね・・・


なぎさはすぐ到着しました。でも、ほのかは、人々に圧迫される中、ついにミップルを弾き出されてしまいます。


それは、なぎさのほうへは転がらず、代わりに、さなえさんの前に落ちました。


さなえさんは、それを拾い上げます。


ゾンビ的人々は、ほのかからさなえさんのほうへ向きを変え襲って来ました。


そのとき、さなえさんとミップルが、互いに感応し合います。


さなえ「この感じ・・・」


さなえさんの少女時代の姿が回想されました。その後28話で主題化される、あのケヤキ坂のワンシーンです。


 無印第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」より


その直後、ミップルを握ってしゃがみ込んでいたさなえさんが、四方を取り囲んだ人々に対し、気丈に叫んだのです。


さなえ「おやめなさい!」




続く



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2006-09-04 23:45:27

無印レビュー・第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」②

テーマ:レビュー

 「楽しい幼稚園」(講談社)より

(帽子と胸元の組み合わせが、セーラー(船員)っぽくて凛々しいです)



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無印レビューの続きに入る前に、ちょっとだけ贅言コーナー。

去る8月30日に、僕らのひかりちゃんが裏最萌で63票も取って、5位まで行き、僕もそれなりに満足したので、気が抜けてしまって、その後の同イベントのことは確認していなかったんですけど、

その間にも、ほのか・舞・満が出場し、すべて敗れたという情報を昨日教えてもらいました。

ほのかは50票、舞が25票、満が20票とのことです。

やっぱりほのか人気に翳りが見えているんでしょうか。実は、この後の12話のレビューでは、ほのかの存在意義にスポットを当てたりして、その重要性をアピールしてるんですけどねえ。

ここに来て、なぎほのの人気が大逆転して、しかもその差が開く一方というのは、プリキュア全体にとって、どうなんでしょうね?

それゆえ、素直に喜んでいいのかどうか迷うところなんですが、今回初めて僕らのひかりちゃんが、ほのかをかなり大きく上回るという結果となったのでした。

もはや、「なぎほの」の時代ではなく、「なぎひか」の時代になったのでしょうか。

でも、それではやっぱりちょっとまずいんですけどね。

こうなってしまったのも、結局無印後半からMHの本編におけるほのかの扱いの酷薄さのせいではないかと思います。

無印後期とMH後期は、只管なぎさを目立たせることに力が注がれる一方で、ほのかは、ほとんどただのなぎさ信者に成り下がり、やっとスポットライトが当たったのは、舞台から降ろされそうになる38話みたいな話のときでした。

科学部のお話も、無印後期には全くなかったし、MHでも17話が最後でしたからね。前期後期と満遍なく振りまかれるラクロス部のエピソードに比べ、あまりにつれない扱いだったと言わざるを得ません。

それでも去年は、常になぎさの側で画面には映っていましたから、外見の可愛さもあって、なぎさ以上の人気をキープしていましたけど、いったん画面から消えると、途端に印象が薄くなってしまい、今年の最萌では、去年までの貯金だけでなんとかなぎさに伍するといった程度に留まりました。

ひかりちゃんは、たとえ出番が少なくなっても、プリキュアとは常に一線を画していたので、なぎさの主題にうずもれてしまうことはなく、独自の存在感を絶えずアピールしていたように思います。

だから、映画では思い切り花開いたし、MH終盤には、再び「時の人」として中心に返り咲きました。

そんな意味で、ひかりちゃんのほうが、何かと印象の強いキャラであり、今でも余韻をこうして残し、人気はむしろ上がって来てさえいるんですよね。

今回の裏最萌からは、そんな事情が見えたように思いました。

次に、SSのキャラについてですが、やっぱり伸びませんでしたね。

舞25票、満20票は、最悪ではありませんが、二次予選に比べて進捗はなく、むしろ落ちており、淀んでいる感じがします。

これで、あとは薫しかいなくなったのですが、MHでさえなぎさしか残れない状況なので、本戦二回戦進出はまず無理でしょうね。

ああ、念のためいうと、まだMHでは、弓子先輩・奈緒・アカネさんが試合を控えていて、なかなか賑やかですよ。

それにしても、SSの人気下降に歯止めがかからないのが、非常に気になります。

このままで、プリキュアシリーズというのは続けられるのでしょうか?今、ちょっと不安に感じています。

SSの視聴率については、もはや多くの方もご存知でしょうから、敢えて言いませんが、それ以上に重要な問題である、グッズの売れ行きについても、その落ち込みが、深刻の度合を増して来ております。

一ヶ月前までは、女児限定のおもちゃ売り上げの項目でなら、なんとか3位にその名が見えたんですが、ついに8月期のランキングからは、その名が消えていました。


日本のおもちゃ情報

僕も、なんとかSS人気下降歯止めの一助になるため、安いグッズを買おうかと勘案中なんですけど、僕が一つか二つ買ったところでどうにもならないし、部屋はすでにMHのグッズで飽和状態だから、買っても置き場がないし、どうしても躊躇してしまいます。

今年初め頃、近所のコンビニに一体だけ残っていたルミナスドールのことが気になって仕方がなかったことは、ここにも何度か記しましたよね。

でも、さすがルミナスちゃん、僕が引き取るべきかどうか躊躇していると、二週間以内には売れてしまいまして、安堵の胸を撫で下ろしたのでした。

今、また似たような問題が、その同じ店で起きています。

咲のドールが、一体だけ、なんと春先以来、今に到るまで売れていないのです。

春先、SSスタート時には、咲舞のドールがそれぞれ4、5体店頭に置かれ、そんなに時を経ずに、次々と売れて行きました。

で、咲のドールが一体だけ残ったのです。でも、それまでのペースからすれば、これもほどなく売れるだろうと見ておりました。

ところが、そこから時間が止まったかのように、いつまで経ってもその一体が売れません。しかも、なぜかこの商品は、その後追加で仕入れられることがなく、ずっと今に到るまで、春に仕入れられた咲のドール一体だけが置かれ続けているんですね。

店長さんも結構意識しているらしく、ときどき置き場を見えやすい場所に変えたり、この間は、レジの横に、SSのカードダスとセットにして飾っていました。

でも、まだ売れません。第一、そのカードが、これまたここのところ一枚も売れていないのです。

僕は、気になって仕方がないので、行く度に数えてますから、間違いありません。

そうこうしているうちに、この間は、レジカウンターの下に、舞の新しいドールらしき箱が、10箱くらい置かれているのを見ました。

舞のドールだけです。

こんなことってあるんですかね?

なんかこのままでは、世間からプリキュアが忘れ去られてしまうようで、怖くなって来ました。

息を吹き返してくれることを只管願うばかりです。

でもなあ、なぎほのひかりちゃんを使わないと決めた時点で、プリキュアの光は薄くなるってことは、それこそ火を見るよりも明らかだったんじゃあ・・・

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無印12話「「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」(2004年4月18日放映)②



新しいドツクゾーンの敵・ポイズニー姐さんは、チョコレートのキャンペーンガールに扮装し、チョコ大好きのなぎさをおびき寄せ、なぎさがチョコに気を取られているすきに、メップルを盗み取ることに成功しました。

そうとは知らず、なぎさは、喜び勇んで帰って行きます。

自宅マンションに帰り着いたなぎさは、部屋に入ると、早速お楽しみのチョコレートを賞味することにしました。


その前に、メップルにチョコレートをねだられたくないので、まず彼に食べ物をあげようと思いつきます。


ところが、メップルを入れたはずのカバンのポケットに手を入れると、メップルはおらず、代わりに、「ザケンナー!」と喚きながらシルエットタイプの(つまり原型)ザケンナーが出現しました。


なぎさは、驚いて尻餅を突きます。さらに、各チョコの包みから同型のザケンナーどもが5、6体現れ、なぎさの部屋の中でウヨウヨしています。


なぎさは、ラクロスのクロスを握ると、連中に襲い掛かりました。気丈ななぎさ。


ザケンナーどもは、今はなぎさを襲うのが目的ではなく、なぎさを欺くのが目的でしたから、その目的を果たし、さっさと窓の外に飛び出すと、相互に癒合して、<バーカ>という人文字ならぬザケ文字を宙に描き、なぎさをからかうと、飛び去って行ってしまいました。


なぎさ「うるさ~い!」

 無印「第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」より




しかし、笑える話です、今回は。さずが、嘗てはドリフや欽ちゃんの番組の脚本を手がけていたという川崎さんだけありますね。


ザケンナー連を追っ払ったなぎさは、ほっと息つく暇もなく、メップルを騙し取られたことを悔い、例のチョコレートのお姉さんが犯人だと直感しました。


そのとき、なぎさの脳裡には、さらにほのかのことが浮かびました。


もし、あの娘がドツクゾーンの者なら、メップルの次は当然ミップルを狙って来るでしょう。オッチョコチョイのなぎさにもそのくらいの推論は可能でした。


ところが、この直後、なぎさの推論は脱線してしまいます。


なぎさは、ほのかもまた自分と同じように、甘いものに釣られて、あのチョコ娘に騙されるに違いないと踏んだのです。


なぎさは、「ほのか~、チョコはダメ~!」と叫びながら、外へ飛び出しました。


けれども、とんだ踏み違えです。ほのかは、なぎさのように食い意地は張っていません。


なぎさが、チョコを物色するほのかのことを考えているちょうどその同時刻、本物のほのかは、公園のベンチに腰をかけて、浩瀚な書物を読み耽っていたのでした。


これが、ほのかの現実なのです。


しかし、なぎさと違って、ポイズニー姐さんは、そこをはずしはしません。


ほのかの好物は、チョコレートなどではなく、知識であると見抜いていたのです。


毒姐さんは、今度はまず老婆となってほのかに近づきました。


これも、ほのかがおばあちゃん子だという情報に基づいて行った変装でしょう。


それにしても、ポイズニー姐さんの声優さん(雨蘭さん)は、さっきはギャルの可愛い声、本体としては色っぽいOLみたいな女性の声、そして今は老婆の声、と3種の声を使い分けしていたのは凄かったですね。


ところで、こうしている間にも、なぎさはほのかを探しており、まず雪城邸に到り、玄関先へ応対に出たさなえさんから、ほのかはまだ帰っていないと言われます。


それでますますほのかの身を案じたなぎさは、さなえさんに、もしほのかが帰って来たら、「チョコ娘はマジヤバ」とお伝えください、と告げて倉卒とUターンして行きました。


さなえ「チョコレートは、まじや?」


何でも知っていそうなさなえさんでも、さすがに近年のギャル言葉は難しかったようです。


それでも、ほのかに何かよからぬことが降りかかりつつあることは鋭く察したようで、さなえさんも、そのまま外へと歩み出したのでした。


さて、公園に戻って、変装老婆は、まずほのかに声をかけ、或る程度心を開かせると、「お嬢ちゃんはどんな花が好き?」と尋ねました。


ほのかは、お花ならなんでも好きですけど、特にコスモス、と答えました。そういえば、ほのかは、MH33話でも、なぎさとひかりちゃんを、コスモスを見に連れて行きましたよね。


でも、コスモスは、<秋桜>という漢名を持つくらいで、秋に花をつけます。


よって、MH33話(10月)でコスモスを見に行くのはよくわかるのですが、この無印12話の時節にコスモスの花を見ることはできません。


ところが、お婆さんは、ほのかの話を聞くと、ほのかをベンチごと、コスモスのお花畑に連れて行ってしまいます。


ほのかは、感激しますが、「どうして、どうして?」と不思議がりました。


さらに不思議事が続きます。コスモス畑の前方に人影が見え始め、近づくと、それは、ほのかが尊敬するブレキストン博士その人だったのです。



続く



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2006-09-03 13:54:40

無印レビュー・第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」①

テーマ:レビュー

 九条ひかり4歳(「楽しい幼稚園」より)

(もう独りで送迎バスに乗れるんですか。エライでしゅね~、ひかりちゃん)




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無印12話「「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」(2004年4月18日放映)①



無印12話は、シリーズの中で、非常に浮いていたように感じられました。


それは、次の二つの特徴においてです。


まず、この話は、バトルアクションものではなく、魔法ものそのものに見えました。


なぎほのは、一応プリキュアに変身しますが、敵と全く戦う機会がありませんでした。


代わりに、敵の魔術に翻弄されたり、それから逃れることが、話の本筋になったような印象がありました。


プリキュアも、技としては、結局魔法を解くための脱魔法陣・レインボーセラピーだけを披露しましたしね。


もう一つは、なぎほのがプリキュアであることが、バレるかどうかが、大きなテーマになりそうになったことが挙げられます。


そして、変身した姿がバレるバレないということが問題になりやすいのは、魔法少女ものの特徴でもあるので、詰まるところ、これら二つの特徴は深く関係しているのかもしれません。


要するに、或る意味で頗る古典的な話だったんですよね。


しかし、この二つの特徴は、その後、あまり出なくなりましたので、後から振り返ると、この話は一体何だったのか、という不審感を覚えさせます。


さなえさんのミップル問題も、この話で初めてクローズアップされました。


魔法を使うのは、敵だけでなく、プリキュアだけでなく、さらにこのさなえさんもそうかもしれない、ということがほのめかされたのでした。


でも、ご存知のとおり、このテーマも、その後、有耶無耶にされたまま終わってしまいます。


では、この12話は、シリーズの流れとは関係なく、その場の思いつきで作られた「外伝的挿話」なのかというと、どうもそうとも思えません。


なぜなら、この話の脚本担当は、シリーズ構成担当の川崎さんだったからです。


ですからむしろ、この話こそ、8話を経て関係がしっかりして来たなぎほのの、次なるテーマを展開するための種まきの回だったのではないかと思うんですよね。


それは、さなえさんをキーパーソンにしての、なぎほのプリキュアの「正体明かし」というテーマです。


けれども、結局、どうも川崎さん本人が、その種を芽生えさせずに終わってしまったようです。


その裏事情は、さすがに全くわかりません。


ただ、個人的には、このテーマは、捨ててほしくなかったなと思いますね。


その点で、12話が生かせず、浮いてしまうような結果になったのは、今でも非常に残念に思っています。



アバン。


ラクロスの練習を終えて、なぎさと一緒に水飲み場にいたしほりーなが、なぎさにとって気まずい話題を持ち出しました。


前回の水族館・ウォーターパークでの話が蒸し返されたのです。


そこは、ゲキドラーゴ氏によって撹乱破壊されたわけですが、そのことが、水槽が割れる事故の発生として、ニュースなどでも報道されたらしく、しほりーなも知っていました。


しかも、しほりーなは、なぎさがそこへ行っていたことも知っています。なぜなら、なぎさは、もともとしほりーなと遊ぶ約束をキャンセルして、同所へ亮太を連れて行ったからです。


しほりーなは、なぎさに、その事故の成り行きについて聞こうとしました。


けれども、あまり詳しいことをしゃべると、自分がプリキュアだということがバレてしまうと恐れたなぎさは、みんなと一緒に避難していたから、よくわからないとシラを切ってみせました。


このように、アバンから、プリキュアの正体明かしの問題がこれから始まりそうだと予感させました。


なぎしほりーなの対話シーンは、そのプレリュードとして置かれたに違いありません。


なんとかしほりーなとの気まずい会話から逃れて帰途に着いたなぎさは、それをきっかけに前回のことを思い出し、あの「筋肉ムキムキ男」は退治したが、こちらにプリズムストーンがある限り、また新たな敵がやって来るんだろうなと考えて、少しうんざりしていました。


けれども、なぎさは、前方の道端で、「NEW!チョコレート」と掲げられた出店の周りに人が群がっているのを発見すると、途端に元気を取り戻し、駆け寄って行きました。


ちょうど人々が散って行った後へなぎさが駆け込むと、一人の可愛らしいキャンペーンガールがいます。


そのお姉さんは、物欲しそうななぎさを見て、よっぽどチョコがお好きなんですね、と声をかけます。


なぎさも、「はい、今度生まれ変わるときは・・・」と言いかけました。


てっきり、<王女にでもなって、好きなだけチョコレートを食べたい>とでも言うのかと思っていると、素っ頓狂にも、「チョコレートになりたいです」と答えたのでした。


しかし、それじゃあ触れたものを全部金に変えてしまうあの強欲ミダス王みたいに、自分自身はチョコを食べれないから最悪なのでは、と思うのですが、お姉さんは、別に突っ込まずに、むしろそんなにお好きなら、好きなだけ持って帰ってくれていいと優しそうに言いました。


なぎさは当然欣喜雀躍し、「これこそ『棚からシリモチ』って言うんですよね」とはしゃいでみせます。


今度こそ、お姉さんも、「それを言うなら<棚から牡丹餅>って言うんじゃないんでしょうか」と苦笑しながら突っ込みました。


けれども、なぎさは、「そうでしたっけ? どっちにしても超ラッキー!」と、能天気に喜び続け、言葉の誤りなどこれっぽっちも気にしません。


なんとも仄々とした会話風景で、楽しく笑えます。


 無印第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」より

(幼稚園児のように無邪気でいいですね。でも、上の園児ひかりちゃんのほうがしっかりして見えますよ)




ところが、なぎさがチョコ選びに夢中になっていると、メイド服のお姉さんの手のひらから、なんとザケンナーがムクムクと盛り上がり、なぎさのポケットの中へ侵入して行ったのです。


そして、メップルのコミューンを探り当てると、お姉さん目掛けて、「ザッケンナ!」と投げ渡したのでした。


なぎさはチョコ選びに夢中で、全く気づきません。


なぎさがたくさんのチョコを両手に抱え、嬉々として帰って行った後、お姉さんの目つきが変わり、やがて、魔女のような風貌に変わったのでした。


この女性こそ、ゲキドラーゴ氏なき後の、第3の敵・ポイズニーお姉さんなのでした。




 無印第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」より





姐さんは、変装の名人であるだけでなく、情報収集能力にも長けているようで、「美墨なぎさ、スポーツ万能、学園の人気者。好物はチョコレート・・・」と、なぎさの特徴や長所を独り言のように挙げて行き、最後に、「短所、おっチョコちょい」という見事なシャレのオチまでつける抜け目のなさです。


頭の回転も非常にいいようです。


この敵は、これまでの2人の敵以上に、なぎさらの生活に深く入り込んで行きそうに見えました。


心理戦も得意としていそうなので、おそらく、なぎさたちのクラスメートまでも巻き込んで、戦う自由を奪ったり、果ては、やはり、なぎほのがプリキュアであることをバラすといった『テロ』行為に出て、ふたりを孤立させるまで行くのではないかとも危惧されました。


やはり、ここで女策士・ポイズニー姐さんの出番となったことで、プリキュアの正体明かし問題がいよいよ主題になるといったプロットはあったように思えますね。


もちろん、無印はまだ前半ですし、ここでさっそくバレちゃまずいでしょうから、結局は上手く隠し通すというところには落ち着いたでしょう。


けれども、きっかけ次第でいつバレてもおかしくはないという可能性が示唆されることにより、後半もまたこれ以上の正体バラしの危機が訪れるかもしれないという期待と不安を煽っておく前段的意味は持っていたのではないかと思います。


しかし、後半の敵3人は、全くそういうことに関心を示さず、最後までズルズル行ってしまいました。


結果として、ここまでなぎほのの生活に深く関与したこのポイズニーとその後のキリヤ編は、かえってプリキュアの中でも異端的なエピソードのような印象を残すことになりました。


でも、むしろこちらのほうが本筋だったのではないかと僕は思うし、そうなっていたら、さらに無印は面白くなっていただろうなとまた言ってみたくなりました。


そして、さなえさんの秘密も・・・ああ、まあ今はここまでにしておきましょう。



続く




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2006-09-02 23:45:12

無印レビュー・第11話「亮太を救え!ゲキドラーゴパニック」後編

テーマ:レビュー

 「コミック・ふたりはプリキュアマックスハート」(『なかよし』2006年1月号・講談社・上北ふたご)

(ふたご版アカネさんも美人の上にファッショナブルで可愛いし、なんといってもひかりちゃんの可愛さは超弩級。ぷくっとした瓜実顔にトロンとしたあどけなさそうな目。そして優しいセリフの一つ一つ・・・「たのみこむ」も160票まであと2票)

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「たのみCOM」による「なかよしプリキュア」のコミックス化実現要望企画。

!!15票 165コメント


http://www.geocities.jp/wakabadaicentralpark/tanomi/tanomicom.html



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MNA さんのプリキュア関連 動画置き場


にて

*MNAさんは、i Pod 用の動画サイズも置いてくださいました。詳しくはMNA さんのサイトでお尋ねください。 



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ゲキドラーゴ氏が、いつのまか水族館の大水槽に潜入し、マンタの背中に乗って、なぎほのの様子を窺っていました。


でも、氏は、マンタの陰に隠れて見えず、まだなぎほのには気づかれません。


3人は、次に、サメの泳ぐ水槽へたどり着きます。


「カッコいい!」と感嘆の声を上げる亮太に向かって、サメが突撃して来ました。


亮太は驚きますが、なぎほのは、そんなことでは水槽は壊れないから大丈夫、と笑っています。


ところが、次のサメの突撃により、水槽にひびが入り、水が漏れ出したのです。


さらに、ガラスを突き破ったサメたちは、そのまま空中を泳いで、なぎほのたちを襲い始めました。


これはもはや普通のサメではなく、ゲキドラーゴ氏に操られ、ザケンナー化したサメと見るよりほかありませんでした。


観客はみな館外に避難します。


しかし、なぎほの亮太の3人だけが逃げ遅れ、館内に取り残されました。

シャッターの閉められた出口に向かうと、そこには、十数匹のウツボが連子(れんじ)のようにバリケードを作って立ちふさがっています。


なぎさは、なんとそのウツボらに向かって、「ちょっとそこ通してよ!」と要求し、ツカツカと歩み寄ろうとしました。


ウツボに言葉が通じるわけがないんですけど、ウツボの群れに突っかかろうとするなぎさの勇気に、呆れながらも敬服したくなる一幕でした。


しかし、ほのかが、慌ててなぎさを止めます。ウツボには猛毒があるのだ、と(


 実際には、ウツボには、毒蛇と違って、牙に毒があるわけではなく、季節によって、あるいは捕食する貝などとの食物連鎖によって、肉にシガテラ毒という食中毒を起こす毒分が含まれているだけなんですけどね。ほのかの知識は実体験が伴っていないものが多く、たまにこういう不正確なところがあります。どうこう言ってもまだ中学生、それも誕生日を迎えたばかりの14歳、新二年生ですからね→ドクウツボ


やむなく3人は、別の出口を探すことにします。


しかし、なかなか見つからないので、なぎほのは、亮太を安全そうな場所に避難させ、ふたりだけで出口を見つけに行くことにします。


なぎさは、亮太に、絶対にここを動いちゃだめよ、と強く念を押しました。


さて、その後、昨日延べたように、プロットに飛躍がありまして、いつのまにかなぎほのは、外に出て、アシカショー用のプール際を走っていました。


すると、そのプールの中に身を潜めていたゲキドラーゴ氏(大水槽とプールはつながっていたのでしょうか)が、矢庭にふたりの前に現れます。


ドツクゾーンで、ジャアクキング様や同僚らから、もう後はないと追い詰められていた激氏は、パワー全開にして、何かの召喚儀式を壮大におっぱじめました。


氏のパワーに引き付けられるように、さきほどのウツボ、マンタ、サメが、空中を遊泳しながら、集まって来ます。


何事かと思っていると、なんとサメの胴体に、マンタの尻ビレとウツボの両腕がついた不気味な合体生物(キマイラ)が出現したのでした。


そして、サメが口を開くと、その中に、ゲキドラーゴ氏の顔が入っていたのです。


ゲキドラーゴ「これが、オレの、最終形態だ」


 無印11話「亮太を救え!ゲキドラーゴパニック」より

(よく見ると、ウツボの顔は可愛いんですけどね。結句一番おどろおどろしいのは、鮫口の中に窈然と浮かぶゲキドラーゴ氏のモヒカン顔でしょうか)



なぎほのは、驚くというより、不気味がりました。


なぎほの「キモい・・・」


ゲキドラーゴ「今までのオレだと思って舐めるなよ」


なぎほのは、あまりの気味の悪さに、戦意を挫かれ、とんでもない・滅相もない、といったリアクションで首を横に振ります。


 無印11話「亮太を救え!ゲキドラーゴパニック」より

 (なぎほのがヒラメとカレイに憑依され)




不気味さでなぎほのを圧倒したゲキドラーゴ氏の最終形態は、ウツボの口から放水し、なぎほのに攻撃をしかけました。


なぎほのも、変身するしかありません。


プリキュアとゲキドラーゴ氏の戦闘が始まると、その衝撃音が、館内でじっとしていた亮太のところにも伝わって来ました。


亮太は、お姉さんが危険な目に遭っているのではないかと感じ、そのお姉さんの言いつけを守らずに、外に出て行きました。


亮太は、そこで、いきなりゲキドラーゴ最終形態の得体の知れない不気味な姿を目の当たりにして、驚いてしまいます。


亮太の存在に気づいた氏は、ウツボ放水を亮太に浴びせ、宙に弾き飛ばしました。


それを見たブラックが、とっさにジャンプして亮太を助け、クルクルッと回転着地に成功。


しかし、亮太は多少傷を負い、気絶してしまっていました。


ブラックは、怒りで肩を震わせます。そして、号泣し始めたのでした。


ブラックは、一人で最終形態ゲキドラーゴ氏に立ち向かって行きます。


もはやキモいなどと言ってはいられません。ウツボの腕を蹴り上げ、サメの胴体にも連続キックを浴びせます。



 無印11話「亮太を救え!ゲキドラーゴパニック」より

(なぎさのこういう顔が好きな人が多いんだろな・・・)



しかし、最終形態ゲキド氏も強く、ついにブラックは弾き飛ばされてしまいました。


ここでホワイトが加勢し、マンタの尻ビレをつかんで、いつもの回転ひねりで、ねじ倒しました。


そうして、ゲキドラーゴ氏が起き上がる前に、プリキュアのふたりはPMSの体勢に入ります。


ブラックと手をつないだホワイトが、あまりの握力で指をつかまれ、顔をしかめて痛がりました。非常に凝った描写です。


また、ブラックは、PMSの最中、終始泣いており、怒っており、もはやこの炎が鎮まるには、ゲキドラーゴ氏消滅しかないように予感されました。


けれども、後がないゲキドラーゴ氏も、「プリズムストーンを出せ!」と、いつになく執念を感じさせます。


お互いに、ギリギリの戦いでした。


最後は、ブラックが、このしつこいゲキドラーゴ氏に対して、さらに怒りを込め、「いい加減にしてええ!」と泣き叫ぶと、パワーが炸裂し、ゲキドラーゴ氏は、ついに闇に散って行ったのでした。


 無印11話「亮太を救え!ゲキドラーゴパニック」より

(ひかりちゃんもいつかは・・・!)



ゲキドラーゴ「ジャアクキングさま~!」


最後までジャアクキング様の忠実なしもべであり続けたゲキドラーゴ氏は、決して悪人には見えず、哀れみを感じさせました。


戦後、目を覚ました亮太を、なぎさは厳しく叱責します。亮太、どうして言いつけを守らず出て来たの!と。


泣き出す亮太を抱きかかえるなぎさも泣いています。傍でそれを見ていたほのかは、またふたりのきょうだい愛に、独り感じ入っているようでした。


 無印11話「亮太を救え!ゲキドラーゴパニック」より

(飯島ほのかは可愛さに定評があります。なぜほのかだけ!?)




このラストの叱責ときょうだい愛のシーンは、SSの第8話「大好き!みのりと二人のお姉ちゃん」でまた再演されています。


このさい、どっちがよかったとかいうのはやめておきましょう。どちらも、清水東さんの脚本なので、どうしても似通って来るのは、なかなか避けられないようです。


それにしても、なぎさは、ほのかと喧嘩し、メップルと喧嘩し、亮太と喧嘩し、なかなか気性の荒いところを見せています。


尤も、なぎさが、喧嘩したり叱責したりする対象は、非常に親しい内輪ばかりであり、クラスメートくらいのレベルの友だちや、あるいは男子に対しては、全く正反対に気を遣いすぎるほど気を遣っているように見えます。


ですので、僕は、なぎさは、内弁慶なところがあると思うのです。


なぎさと喧嘩になったり、叱られたりする対象は、それでやっと「なぎさファミリー」に入れると言うべきでしょうか。


その意味で、ひかりちゃんも、MH11話でなぎさに厳しく叱られたとき、とても可哀相に見えましたけど、実はこれで、めでたく「なぎさ組」に入れてもらえたので、喜ばしいことなんですよね。


第11話「大ピンチ!ハートをつないで一発逆転!!」より

(いつになくシャツが肩から大きく垂れ下がって見えます。今思うに、なぎさはラクロスのユニフォームを着ると、性格も体育会系に変わるんじゃないでしょうか。そんなことを知る由もないひかりちゃんにとっては、ショックな一日だったでしょうねえ)



MHで、なぎさが叱った人といえば、なんといってもこのひかりちゃんしかしませんからね。ルルンさえ叱られてはおらず、なぎさとは、最後までよそよそしい関係でした。


かなり定員が満たされ気味のなぎさ組に入るのは、今ではなかなか難しいことなのです。なおみ~うでさえ、まだ全く禁足の扱いです。


それに比べ、無印の初期に当たるこの頃、なぎさは、喧嘩して相手を自分のテリトリーに引き込んで行く頻度が高く見えました。


それだけ、なぎさにとっても、地を固めるべき宙ぶらりんの関係が多かったということなんでしょうね。


なぎさの怒りの意味は、本当はそういうことなんです。

しかし、なかなかそれが理解されず、無印初期に、なぎさは短気で我儘だ、という間違った印象が、多くの小友やその親御さんの心に定着てしまったのは、残念なことでした。


そのぶん、ネット上で数多くの大友連が面倒を見てくれていますから、世の中ちゃんと拾う神はいますね。



さて、これで敵が2人消え、物語も大分進んで来ました。


次回は、3人目の敵・ポイズニーが登場します。初めての女性の敵です。勢い雰囲気も変わって来そうです。


なぎほのの関係もかなりしっかりして来たので、なぎほのの周辺人物へと照明がどんどん広がって行くでしょう。


少し違ったプリキュアになるのではないでしょうか。





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