• 26 May
    • 菅田将暉とエマ・ワトソンの演技には、共通の特徴がある

      いま、最も勢いのある若手俳優と言えば、やはり菅田将暉さんだろう。「カメレオン俳優」と呼ばれるほどの「演技力」で様々な役柄を雑作もなく軽やかにこなしている。そして、ハリウッドで注目されている女優と言えば、あの「美女と野獣」で老若男女問わず滂沱の涙を流させたエマ・ワトソンさん。どちらも「演技力」には定評があるけど、僕が注目したいのは、その「したい!」の質。もちろん、役やシーンに応じて「彼女を助けたい!」とか「ここから逃げ出したい!」とかいろいろあるのだが、その2人に共通の、どんな役でもビンビン伝わってくる「したい!」とは、「命に代えてもその謎が知りたい!」だ。言い換えれば、この命賭けても惜しくないというほどの強い「知的探究心」なのだ。その好奇心に満ちた「大きな瞳」こそが、観客の興味を「劇的世界」に引きづり込み、「その後の展開」にワクワクした期待を持たせる。でも、やっぱりそういう意味では、目が大きい方が主役は圧倒的に有利だよね。「その瞳に映る世界」に観客は引き込まれるんだから。その視線を、フッと横に移すだけで、たちまちそこに「新しい世界」「新しい物語」がどんどん生まれてくる。「命がけの欲求」こそがドラマをフルスピードで走らせるエマ・ワトソンさんが、その一種の超能力と呼べるほどの力を身につけたのは、やはりあの「ハリーポッターシリーズ」で、幼い頃からずっと「なんにもないスタジオの中」に「物語の中の魔法の世界」を見いだしてきたからだろう。CG作品って、ホントやったことない人には想像もできないほど「演技力」が必要になるもんね。逆に、それを徹底してやることで、「世界を創り出してそこにいる」という、演技の本質を身を以て学ぶことができる。ツイッターから流れてきたこの動画見ても、そのすごさが分かるよね。この状況で、「作品世界」の中に居続けるってこと自体が、信じられないほどすごいこと。これって日常生活的なドラマでも、「架空の世界」ってことでは、実は全く同じなんだよね。「今日初めて会ったタイプじゃない人」といきなり恋に落ちなくちゃいけなかったりするんだから。【カメレオン俳優の秘密】菅田将暉さんが言われてる「カメレオン俳優」っていうのも、本人そのものがカメレオンのように変わるのではなく(そう考えてるヒト、ホント多いよね)彼の「いま見ている世界(これがベクトル)」が仕事によってガラッと変わるのだ。いまいる世界が変わるだけで、あら不思議!というか当然と言うか、その人が変わって見えるんだ。逆に「何やっても同じ人」って評される役者さんは、いくら髪型とか衣装とかを大胆チェンジ!しても、その「世界観」がまったく変わってないってことだね。時代劇の合戦場にいても、宇宙船の中にいても、まるで六本木の路上を歩いているように見えるってことだ。菅田将暉さんは、たとえどんな世界のどんな役をやろうと「その謎が知りたい!」という内なる強い欲求は変わらない。だから、どんな役をやっても新鮮に見えるんだな。「知的好奇心」から生まれてくる、「物語をそこに生み出す力」。つまり、「7つの基本フォーム」でいうところの「2、外にしたい!を持つ」と「3、ベクトル」、その力こそ、俳優パワーの源泉なんだな。どれだけ恵まれたルックスがあっても、どんなにスポーツや楽器やダンスができても、「そこに世界を創り出す」こと、そしてそれに対し自分自身の独自の「興味」を持つことができなければ、そういうことは俳優として何の役にも立たない。だって、観客を楽しませることができないんだから。勘違いして、いろんな習い事を山ほど頑張ってる俳優志望の若い子は多い(まあ僕も一応”若手”だけど)。確かにそういうことも大事だけど、それ”だけ”がどんなにうまくなったって、主役にはなれない。エキストラかスタントマンにしかなれないんだよ。最も大切なのはやはり観客を物語の世界に引き込んで離さない「演技力」なのだ。(もちろん、スタントマンさんやエキストラさんをけなしてるわけではないですよ。どちらも撮影には不可欠の重要な役割を持っている職業です。ただ、キャストとしては「脇役」でさえ無く、むしろスタッフ側、という意味です)そういう身体から溢れ出てビンビン伝わってくる「したい!」がやはり「俳優オーラ」と呼ばれるものなんだ。言い換えれば「佇まい」だ。お二人とも失礼ながら、ルックスで言えばいくらでももっと美しく、またかっこいい人はいるだろう。俳優としてのその佇まいを支えているものは、やはり「命を賭しても解き明かしたい謎」に対する強い欲求!人の魂は「したい!」でできている。それがなければ、もはやすでに「亡骸(なきがら)。その人独特の「したい!」こそが、役の「したい!」と混じりあって、大きくうねる強いパワーを生み出していくんだな。自分も何かそういうオリジナルの「したい!」、独特の「佇まい」、そして揺るぎなく大きい「存在感」を持ちたいと、2人を見てて強くそう思う。って、まあ今回の話は、「技術」や「フォーム」というより、どっちかっていうと「ポリシー」とか「信念」みたいなもんだな。なかなか持とうと思ってあっさり持てるもんではない。やはりどっかにボロができるからね。日々の生活や一貫した信念がホント大事なんだよなあ。ああ、一番苦手な分野かも。

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  • 23 May
    • 番外:「メタファー」 ー 新人でも「ベテランの味」が出せる ー

      さて、ホントにプロの演技「7つの基本フォーム」の最後、「メタファー」だ。これ書き終わったら、テレビドラマやCM、映画で活躍中の俳優やモデルの皆さんの「演技技術」に関して、マニアックな解説をしていこうかなと思っています。 お前そんなに偉いんか? 何様のつもりだー! 自分ができてから言え!などなどの、意見もあるかと思いますが、他人の、それもうまい人の演技の中に、「素晴らしい技術」を見つけ出すことで、それが理解できることも多いと思うのです。僕も俳優としてはまだまだですが、演技技術は10年ぐらい、コーチの横に付いていろんな「プロの技術」が誕生する瞬間を見てきました。それを見て解説する視点は、そんじょそこらの映画監督よりあると思っています。いつも言ってるけど、その「プロの演技技術」って、普通に見たらただ「素晴らしい演技」なんだよね。つまり「技術」など全く目立たないのが本当の「演技技術」。大工さんや左官屋さん、パテシェとかのの技術のようなものだね。それが分かる人に観てもらって解説してもらって、初めてそれがすごいことなんだと分かる。さて、そういうすごい技術が詰まった「7つの基本フォーム」の1つ、これも技術と分かりにくい技術「メタファー」だ。メタファーとは何ぞや?さて、まず「メタファー」という言葉は何ぞやということだけど、和訳すると「隠喩」ということだね。まあ分からない人辞書引いて下さい。演技のメタファーの定義は、これまた引用すると、 演技のメタファー 「何らかの状況や心情や意志などを、言葉を介さず観客に伝える象徴的(連想的)な『動き』のこと」普通、人は「疲れたー」とか「もう怒るよ!」とか、「言葉」を介して何かを伝えるよね。でも、それを何気ない動きで伝えること、それがメタファーだ。「疲れたー」なら、ため息ついて伸びしたりストレッチしたり、「もう怒るよ」なら、それまでは真っすぐ向いていたのが、横向き始めたり、それも何気ないメタファーだね。じゃあなんで、直接、言葉で言わないのか?それは実は、人は、一見分かりやすいものは深く考えないからなんだ。たとえば、よくある例だけど「戦争反対!」って叫んでも、その叫びは多くの人にはただ大声がうるさいだけ。でも、映画やドキュメンタリーで、戦争で犠牲になった人の物語が綴られているのを観ると、「ああ戦争ってやってはいけないな」となるよね?そう、ドラマ、映画、を始めとした芸術作品は、すべて「何らかのメッセージ」を隠喩として伝えるメタファーなんだ。「言葉」で語るより、メタファーで語った方が、人の心の奥にストレートにメッセージがズンと届くんだね。演技もメタファーを使うことで、まるで「行間を伝える」ように、セリフだけじゃないそのときの背景や心情や状況を観ている人に伝えることができるんだ。ほんの少しの動きで「人物背景」を浮かび上がらせる最近、いいなと思った「メタファー」は、あるテレビCMの中で、会社の社長役の人が、「計画は中止だ!」と言って、手に持っていた新規事業の計画書を、テーブルの上にバン!とおいて部屋を出て行こうとするシーン。その計画書の「置き方」で、ウムを言わさない中止の決定、感情的ではない論理的なリスク管理で社員の生活を守る責任などが感じられたんだ。そして、その動きがストーリーを「どうなるの?」と不安定(サスペンス)にさせる効果を生んでて、その後が見たくなるんだよね。これ、台本のト書きにあったのか、役者さんがその場で考えたのか分からないけど、なるほどうまい!と思ったね。そういう感じなのがメタファー。ホントにベテラン俳優さんは、現場でセリフより「メタファー」どう入れようかばっかり考えてる。安定したメタファーを立て続けに入れられることが「ベテラン脇役俳優」の条件みたいな感じだね。オーディションでもこれはかなり使える技。手に持っている物や、いまそのシーンにある物に触れられるようなら、それを「象徴的」に扱えば、必ず面白いシーンが出来上がる。「ストッピング職人」と同じように、「メタファー職人」になれば、オーディション合格率は飛躍的にアップしますよ。まずは、メタファーハンターをめざせほんの小さな動きで、背景を饒舌に語る「メタファー」。まずはドラマのベテラン俳優さんの動きの中に見つけてみて下さいね。「あっ、こんなところで、こんなメタファー使ってる!」って、何気ない草むらに、たくさんのバッタを見つけたようにビックリして感動しますよ!当たり前のことですが、プロは、たくさんの「技術」を使って仕事をしているのです。

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    • 「分かっている人」に学べ! ー 演技レッスンの功罪 ー

      さて、このブログも順調にアクセス伸びてきて、コメントもついてかなりいい感じになっています。自分のために、「仕事で使う技術の備忘録」としての目的がメインで始めたんだけど、もう1つの大きな理由は、ダメダメな演技レッスンやワークショップに通い続けて、青春をムダにしている人に、目を覚まして欲しいから。教えているものはたいてい「演技技術」ではない!たいていの演技レッスンでは、演技がうまくなることは決してない!なぜか?!それは、指導者が「プロの演技」が分かってないから。プロの現場で、どのようなことが要求され、どのようなことをダメ出しされ、どのようなことが賞賛されるのか?そういうことわからないで、なんで演技教えられるかなあ。映画監督さんもその多くは、「自分の画」にだけ興味があって、「どうすれば役者にそれをさせられるか?」っていう演技技術には興味がない。オレ、明確に具体的に「こうして欲しい」と要求するよ。あんたたちプロなんだからそれに応えてね。って感じ。どうやったらそれができるか?の方は当然知らないし興味もない。で、現場で俳優がうまく演技できないとムダなテイクがどんどん重なって行ったり、もうあきらめて編集でごまかしたりする。ワークショップでは、もちろんできなければ、即、あっさり見限るね。決して「指導育成」はできない。ちまたの演技レッスンも、山ほど行ったけど、たいていは「プロ崩れ」の人が教えている。中にはプロ俳優の経験が全くない人が、演技教えてたりする。それってどういうこと?詐欺?口からでまかせ?よくそれで高い金取れるなと思うね。ちなみに今までで一番酷かったのは、ある劇団のワークショップで、ただずっと「外郎売り」をやるだけ・・・。すごいでしょ?演技レッスンで延々「外郎売り」だよ!もちろん、何らかの向上があるかもしれんけど、そんなの自分で家でやればいい。ものすごいうまくなったって、「外郎売りコンテスト」で優勝できるだけ。ドラマや映画の演技にはほぼ何の役にも立たない。そういう見当違いのレッスンがほとんどなんだよなあ。シアターゲームとかインプロビゼーションとかも、まあそれ自体は面白いかもしれないけど、「あらかじめ決められた台本のセリフを、まるでそこで生きてるように自然に話す」ってことには、何の役にも立たんでしょ?よくそんなことやって、「これであなたも演技上達!」がうたえるよなあ。メソッドとかシステムとか、標榜しているレッスンに至っては、まさに最悪の極致と断言できる。そこで教えているものは、「メソッド」や「システム」であって、「自然な演技」ではない。だいたいそこの指導者は演技の仕事なんてやったことありませーんって人がほとんど。以前、あの竹野内豊さんも、演技を習ってないというコンプレックスがずっとあって、ニューヨークの超有名な某アクターズスタジオにメソッド習いに行って、動物にならされたり、ヘタクソな素人女優と組まされて訳の分からん悩むだけの芝居させられたりしてたのをテレビで見たことがある。最初は、竹野内さんも真剣にその指導者の言うことを聞いていたんだけど、途中からちょっと「おや、これって違うんじゃねえ?」って感じになって、最後日本に帰るってときには、「あんたもこんな変なことやってて大変だねえ」とあきれる感じになっていた。その人達って、「演技の仕事」をやったことないんですよ!竹野内さんの方が、ずっと現場に立って毎日毎日「正解」を創り出して仕事してきたんですよ。その人達がいくら「こっちが歴史があって、権威があって、本物の演技です」って言ってても、「役に立たない」んだから、そんなの全く信じる必要ないんです。竹野内さん、最後は、「やっぱり自分がこれまでやってきたやり方で良かったんだ」ってスッキリしてましたね。その後のご活躍は言うまでもありません。そのあと演技が良くなったのは、自分のやり方を信じることができるようになり迷いが吹っ切れたから。決してアホメソッドのおかげではありません。まあベテランがメソッド学ぶ効果って、それくらいだよね。新人は百害あって・・・って感じだけど。ってなんでこんなに熱くなるかは、もうお分かりですね。自分もそういうムダなメソッドの訓練に、貴重な青春の時間とたくさんの自分の金を費やしてしまったから。料理を作ったこともない人から料理を学べますか?家を建てたこともない人から大工仕事を学べますか?「演技レッスン」というジャンルだけが、これまでその上手い下手の指標が明確でなかったから、そういう魑魅魍魎が跋扈する世界でした。「分かっている人」からのみ、演技を学びましょう。ど素人から学んでも、確かにそこは同じような人たちで傷をなめあって居心地いいかもしれませんが。そこからはどこにもいくことはできません。事務所レッスンはマネージャーがやるべきあと、芸能事務所内で演技レッスンやる所も増えてきたけど、そういうときは、えらい先生呼ばないで、マネージャー自身で「既存の商業台本」使ってやるべき。(例外は、現役のテレビディレクター呼んでやる”事務所内”レッスン。でもあれって特定事務所との癒着だよなあ、ここだけの話)そうすれば、俳優は「これできるようになれば、売り込んでもらえる!」って目標定まって真剣になるし、変なクセも付かない。いろんな話聞いてると、「えらい先生」が変なわけ分からん「オリジナル台本」使って、ピント外れのダメ出しだけして「演技」を指導してない事務所レッスンばかりなんだよね。そういうのって、俳優に「謎」と「混乱」だけ与えてどんどん自信なくさせるだけ。自分のとこの商品の価値を貶めていってどうすんだっての。演技というジャンルでは、ダメ出しだけでは上達は絶対にしない!もしうまい子がいたら、その子は元からうまいってだけだ。「今やってるドラマ」とか「有名な映画」とかの台本使えば、自分がそれができるレベルにあるかどうかがハッキリして、モチベーションが出まくる。時間も取れないんだから、あとは各自の努力に任せるべき。マネージャーは誰よりも現場に行って、生の演技を観ているんだから「演技指導」はできなくても、演技の優劣は敏感に分かる。ある役者ができるようになれば、それを認めて引き上げてやればいいし、ダメならそれを伝えて努力させればいい。昔はどこの事務所でも演技は「変なクセ」が付くって訓練させなかったらしいけど、いまは「現場で育てる」ってのが難しい時代。全体の演技レベルが上がって、新人でもダメなら即「不適合」って烙印押されてもう使えなくなるから、ホント大変な時代にはなったよね。(まるで人ごとのようだけど・・・)とにかく、役に立たない「似非演技レッスン」には見切りを付けて、分かっている人からだけ学べ!たとえ、もし演技理論が分かっていなくても、その指導者自身が演技がうまい”現役のプロ俳優”なら、教えることはできる。習字を習うように、その人が「お手本」を示してそれをなぞればいいんだから。基本的なことが理解できれば、後は自分で応用できるようになるはず。そう、で、要するにその「基本的なこと」を分かりやすくまとめたものこそ、このブログで頑張って、独断と偏見で解説してる「プロの演技 7つの基本フォーム」なんですよ。

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  • 19 May
    • 番外:「顔角」 ー 意外と知らないカッコ良く&可愛く見える方法 ー

      ここまで「プロの演技技術」について、日頃から書き溜めてた記事を15ぐらい一気に書き記したんだけど・・・いまだコメントゼロ。まあ、あくまでも自分の仕事の為の「備忘録」だからいいんだけど、読んでもらえてるのかどうかわからんので、やはり執筆意欲が萎えるね。アクセスは結構あるんだけどなあ。何でもいいから、いいと思ったらコメント書いて下さいね。返事は必ず・・・するかどうかはわかんないけど。さて、番外の2つめは「顔角」。これも意外な盲点ですな。「口角」は一般的にもよく言われることだけど、「顔角」は聞いたことなかった。まあこれもコーチの造語だから当然だけどね。説明するより先に、借りてきたこのイラスト見たら一目瞭然!つまり、水平より、顔の角度が深く(おでこが前)なるようにキープすることが、演技をする上でとても大切なことなんだ。緊張すると「あご」が上がる。これって不安な時に無意識に肩をすくめて「来るかもしれない攻撃に耐えよう」とする人間の本能だ。そんなとき、「アゴを引け!」と言っても、なかなかできないもの。ちょっとセリフを言ったり動いたりするだけで、すぐにアゴが上がってしまう。結果、目は細くなり、呼吸が浅くなって声もうわずり、噛んだりとちったりしてしまう。ところが、「顔角を深く!」と考えると、「外から見た角度」だから、意識が自然と「外在化」するんだよね。つまり客観的に自分が見れるようになる。それだけで不思議と落ち着くんだ。ドラマで活躍している俳優さんを観察してみるといい。とくに上戸彩さんとか綾瀬はるかさんとか石原さとみさんとか、すごく深い顔角をしている。顔角キープには実は肩甲骨が大事さて、そんな「美しく」て「カッコ良く」、それだけで芝居がうまく見える「顔角」だが、それをキープするコツは、意外や意外。肩甲骨だ。日頃、運動しないで猫背でいると、肩甲骨周りの筋肉が使われなくて、肩甲骨がどんどんダラーと広がってしまう。それに連れて肩が上がり、首が前に落ちてしまうので、きれいな位置に顔角をキープしにくいのだ。ストレッチや筋トレで、肩甲骨周りを鍛えれば、肩はきれいに落ち、腕も細く美しく、そして顔角が自然と付いて、目がパッチリと大きく見える。そして、「口角」も自然と上がって見えるんだ。「顔角気を付けたら、口角も上がる?」当然だよね。顔を上げて笑っても、口は一直線のまま。そのまま顔角だけ深くしたら、口角がグイッと上がって見える。そういう何かとお得な「顔角」。僕もオーディションのときは、メチャ気を付けてます。なんかでちょっと不安になると、気がつかないうちに浅くなってしまうので、そういう時にすぐに修正できるように意識できればいいね。顔角含め、上半身をキレイにカッコ良く見せるには、肩甲骨の「下制(かせい)と内転(ないてん)」の動きがとても重要。それだけ解説するだけですごい量になってしまうので、自分で調べてみて下さいね。男性は、特に若者はあまり変わらないけど、女性特に若い女性は、肩甲骨の下制と内転をトレーニングしたら、見違えるほどの変化がありますよ。今まで見てきた例でも、ホント、どこにいたのこんなきれいな子?!ってぐらい変わる。ただし部活なみに相当ハードにトレーニングしないとだめだけどね。姿勢だけで受かるんじゃない?ってぐらい変わる。まあそれだけ姿勢悪くて損してる人多いってことだね。ジム行って鍛えるときも、「下制と内転」知らなければやらない方がまし。男はいつまで経っても筋肉付かず、逆に女はタダの「ごつい女」になってしまいがち。そういうのって、最初はやっぱりしっかり分かっている人にチェックしてもらわないとね。ジムのインストラクターとかも全然分かってない人大杉。僕?僕はそりゃ、分かってますよ!24時間ジムに行ってるんだけど、「下制と内転」厳しくコーチされてから、いきなり胸囲が5cmも増えた!なのに、「痩せた?なんかスリムになった」って言われるんだよね。まさに理想!筋トレのときの肩甲骨の「下制と内転」って、演技やるときの「7つの基本フォーム」と同じぐらい知らないでやってると損する知識だよ。ちなみに、筋トレでベンチプレスのときは、・・・あれ、これ何のブログだっけ?まあ、ということで、「顔角」、とっても重要です。さあ、次はついに「7つの基本フォーム」最後の最後、「メタファー」だ!

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  • 18 May
    • 番外:「口角」 ー これぞオーディションの合格の指標 ー

      これができてりゃ「演技メチャクチャうまいね!」と言われる、プロの演技「7つの基本フォーム」には、「口角」「顔角」「メタファー」と3つも「番外」がある。「じゃあなんで、『10の基本フォーム』にしなかったんですか?」ってコーチに聞いたら、「7つの方が縁起いいから。ホントはもっとできるだけ少なくしたかったんだけどねえ」・・・だそうだ。また、これら10個以外にも、もちろん重要なフォーム、使えるテクニックはいろいろあるので、一応!)最も大切なものを7つにまとめて、あとは番外って感じにしたらいいんじゃないかなということでこうなったそうだ。で、その番外筆頭の「口角」。【笑顔は記号】「口角」って言葉は、もはや一般的だから知っているよね?そう、笑顔をしたときのクチビルの端の角度のことだ。これが下がっていると、特にCMのオーディションはまず通らない。「口角は記号」なんだ。スマイルマークを見たら、誰でも笑顔になるよね?口の真ん中よりクチビルの端が上がっていることが、「ハッピー」のしるしなんだ。だから、口角が上がっていることが必要なんだね。またこれは、「演技力」の指標でもあるそうだ。気持ちを押し殺し、努めて表に出さないようにしていたら、口角はどんどん下がってくる。そしていざというときも、大口を開けて笑えなくなってくるんだ。つまり、口角を上げられるということは、様々な感情を観ている人に伝えることができるということ。おじいちゃんだろうと、子供だろうと、優れたプロの俳優は例外なく口角がクイッと上がってる。だから、レッスンでは毎回、最低10分以上、この「口角トレーニング」に時間を割いている。訓練して最も素早く「結果」、つまり「仕事」につながるものだからだ。実際、若いモデル女の子達は、可愛いルックスをしていても、なかなかうまく「プロとして笑う」ことができなくて仕事取れなかったりするんだけど、レッスン通ってしばらくすると、自然に「プロの笑顔」ができるようになり、CMやスチールにバンバン受かるようになる。やはり「笑顔は幸せの記号」なんだね。素敵なルックスしてるのに、うまく笑えないなんてあなた、ダイヤを原石のままアクセサリーにしようとしているようなもんですよ!実際僕も、大したルックスじゃないけど、「口角上げ」のトレーニングで、毎日必死で(?)笑っていたら、CMとかスチールを取れるようになったもんな。あのトムクルーズも売れる前は必死で「トムスマイル」の練習やってたらしい。「口角筋トレ」はやったもん勝ち!「笑う門には福来たる」だ!【イェーイ!の口】これ言葉で説明するのは、なかなか難しいんだけど、ちょっとネットから画像をお借りして、こんな感じ。アゴが前に出て、上の歯は奥歯まで見せて笑い、「イェーイ!」と言う。これができるとできないじゃ大違い。コーチに言わせると、これが笑いの最上級の状態なんだそうだ。見てる人を自然とハッピーにする。(イラストはそれほどテンション高くないけどね)まず、普通の人は、たいていアゴの筋肉(咬筋)が硬くなっているので、口があまり開かず、顎を前に出して笑うことができない。無理して口開いても、「舌」にも力が入っていて、ぎこちなく見えてしまう。売れてる人ならみんなこの口が自然にできるけど、長澤まさみさんとか、広瀬すずさんとかがCMやドラマで見せるこの「イェーイの口」が最高だね。ホントこっちまで楽しくなってくる。ちなみに、雑誌モデルでと言うと「ニコラ」までは、この「イェーイ!」メインだそうだ。これができなきゃモデルとして採用されない。で、「セブンティーン」あたりからはアンニュイでちょっとあまり能天気に笑わなくなってくる。でも、「イェーイ!」ができる人のアンニュイとできない人がただ暗くボケーとしているのでは全然違う。「イェーイ!」1つにもいろんなドラマがあるんだね。【チャーミングホールで攻め落とせ!】さて、口角上げのポイントの意外なものに、もう1つ「チャーミングホール」というものがある。これはコーチの命名らしく、ググっても出てこないんだけど、笑ったときに、歯とほっぺたの間にできる隙間のこと。これがあるから、「自然で素敵な笑顔」に見えるのだそうだ。それを聞いてから、駅のポスターとか観ると、みんな指が軽々入るほど大きくチャーミングホールが空いている。女性だけでなく男性も例外なく。チャーミングホールがないと、笑顔は嘘っぽくて引きつって見える。逆にこれがあるだけで本当に楽しそうな笑顔に見える。大口を上げて笑う筋肉(咀嚼筋?)をキープしながら、歯を閉じてニコッとするから、この「チャーミングホール」ができるそうだ。つまり、「大笑い」するぐらいのテンションで「ニコッ」としてるってことね。だから、訓練はカンタン、大笑いしながらニコッとすりゃいいんだ。元々、「歯を剥き出す」という行為そのものは、ほ乳類では「威嚇」という意味。歯を見せて笑っただけでは、魅力的に見えず、むしろ怖いこともあるのは、そのせいだね。チャーミングホールこそが、オーディション合格の意外なポイントだったのだ!これ読んだ人はラッキーですよ!ホント。これでオーディション合格率グンとアップ!だね。これ以上の詳細な解説はしないから、自分で駅のポスターや雑誌の「笑顔」を山ほど観察して「チャーミングホール」を見つけて、それを参考に自分もできるよう訓練してみて下さいね。「合格率」は飛躍的にアップすること間違いなし。私生活でもいいことどんどん起きてくるかもよ!?

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  • 17 May
    • 第7のフォーム「画作り」 ー 画を作ることだけが現場のすべての人の目的 ー

      さて、つらつら書いてきたプロの演技「7つの基本フォーム」に対しての自分なりの解釈。間違って理解している所もあるかもしれないけど、すべて自分が日々実践し、仕事に活用し、その中で体感してきたこと。ついに最後の第7のフォーム「画作り」になりました。さてではまず、「画作り」とはなんぞやってことで、ここはにレッスンのテキストを引用してみる。 画作り(えづくり)とは、元々カメラマンの用語で、ただ写真を撮るのではなく、「意図的に」狙った効果を出すために、構図や色調を考えることをいいます。 演技の「画作り」は、そのカメラのフレーム(または舞台のプロセニアムアーチ)の中に、どのように人物や道具を配置したり、動かしたりするかということです。 実際の現場では、これにこだわる監督さんはとても多いです。「画作り」によって、人間関係の微妙なバランスや状況の緊迫感、不安感などをそれだけでも表現できるからです。でも「ここは相手に背を向けてセリフを話してくれ」「いま、手前の金魚鉢をナメてるから、ほとんど動かないように演じて」などと言われると、映像演技に慣れてなければ、それだけを気にしてしまい、自分のやりたいことなど全くできなくなってしまいます。 うまい人ほど当然のことながら「仕事の結果」に意識が向き、そのイメージ通りの結果を生み出すことができます。映像演技の場合、それが「画を作る」ということです。どれだけ迫真の演技をしていても、映像に明確に、効果的にそれが映っていなければ何の意味もありません。 「カメラ位置を理解し、表情もしぐさもしっかりカメラに映す」 「寄りと引き、つまりどのくらいのサイズで撮られているのか?を考えて、動きを変える」(当然、寄りでは動かず、引きではわかりやすく大きく動きます) そういった「結果を作る」意識によって、「外在化した視点」を持つ、つまり自分を観客側から見ることができ、感動する演技を生み出すことができるようになるのです。 このフォームだけでなく「演技の基本フォーム」すべてが、最終的にこの「外在化した視点」を持って演じられるようになることを目的としています。 ちなみに「外在化した視点」は「離見の見(りけんのけん)」「見所同見(けんじょどうけん)」という言葉で室町時代の昔から芸事の基本とされているものです。 なるほどね。画家がキャンバスに画を描くように、俳優はフレームの中にどのように映り込むかを考える。それが「画作り」。演技始めた頃は、自分のことだけで必死で、絶対そんな感覚なかったよね。そうベテランの俳優さんほど、この「画作り」を理解し、それにこだわるんだ。こないだ刑事ドラマのロケの時、あるベテラン俳優さんが、「これってどのくらいのサイズ?かなり引だよね?」って監督に確認してた。で、そう確認した後はそれまでと演技がまるっきり変わったんだ。それまでの「寄り(クローズアップ)では、ほとんど動かなかったのが、そのカットではのけぞったり、壁叩いたり。つまり、引きでは大きく動かないと、何も表現されてないのと同じことになる。だから、「大きな動き」で、そのシーンの中での「考え」を観客に伝えたんだね。もし、寄りで撮っている時にそんなことしたら、その人は即座にフレームからはみ出してしまい、NGになってしまう。新人がやらかしがちなことだよね。まあ、いずれにせよ、「ドライ」で動きは決定して、それに合わせてカメラが動くから、ドライがすべての勝負なんだけどね。知らない人の為に「ドライ」って何かと言うと、カメラを動かさないで、現場で演技だけリハーサルすること。ドラマはたいてい最低4回演技を行う。 ドライ カメリハ(カメラを入れてリハーサル) ランスルー(本番と同じようにリハーサル) 本番テレビドラマではなく、映画だと、 テスト 本テス ラステス 本番という言い方の場合もある。この各リハーサルの呼び方は、現場ごとにつまり監督ごとに変わるので注意が必要。でもたいていこの2つが基本で、あとはバリエーションだね。もちろん、各段階を何度も行うこともよくある。どちらにせよ、実は俳優をやる上で、最も初歩的なことだけど重要なことが「セリフをきちんと言う」こととこの「画作り」。この2つがダメなら、どんな場合でも即NGだからね。たとえ、演技そのものが全然ダメで見てられないくらいでも、その俳優を後ろから撮ったり、目立たなく撮ってシーンを成立させることは全然可能。その現場何とか処理して、次から使わなければいいだけだからね。でもセリフと画作り(つまり俳優の動き)は、最低限、絶対に間違えてもらっては困る。そのシーンが成り立たなくなってしまうから。って、監督目線で偉そうに言ってみたが、そういう現場で当然のごとくチェックされている「画作り」がもし抜群にうまければ、そりゃ監督としてはぜひまた使いたい!ってなるだろうね。コーチが話してくれたんだけど。昔、ドラマの会社員役の同僚役の人で、この「画作り」がとてもうまい人がいたそう。どれだけ大勢いて、カメラが何台もあっても、なぜかその人はできあがりの「画」の中にちゃんと映っている。その技について聞いたら、「目の端で赤ランプ(生きているカメラのランプ)を捉えたら、すっとそれが見えるように動くんだよ」と話してくれたそう。その技は「フレームの中を泳ぐ」というそうだ。常に中心で映してもらえる主役にはもちろん必要ないけど、脇役には必須のテクニックだよね。テレビのスタジオ撮影では、多いときは8台ぐらいのカメラで同時に撮影している。当然見るのは同時に見れないから、野球中継のようにカメラを切り替えている(スイッチング)。余談だけど、僕は知らないんだけど、バブルの頃のお笑いネタで、ポロシャツの肩にセーター羽織ったディレクターが、そのスイッチングを「パン、でこっちパン、それからパン、パン、パン、オッケーよし、これで行こう」ってやるのがあったそうだ。画作りの感覚は、仕事の「結果」を創り出す感覚。これができれば、少なくとも「失敗」はない。逆にこの意識がなければ、どれだけ「気持ち」とか「セリフ」がうまく行ったとしても、作品の中で浮いてしまったり、邪魔になったり、映っていなかったりして結局NGになってしまう。プロ俳優のセンスそのもの、それが「画作り」ということだね。

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  • 16 May
    • なぜリアルで自然な演技が求められるのか? ープロ演技の意識ー

      さて、ここらで「なぜリアルで自然な演技」が求められるのか?再確認をしておこう。「達成したい目的」と「具体的なやり方」どこで習っても、何を演じてもなかなかうまくならない人(以前のオレ)に共通の問題は、「目的がない」&「やり方を知らない」。演技の仕事の目的は、仕事なんだから「顧客の要求に応える」こと。そして多くの顧客は「リアルで自然な演技」を求めている。ではなぜ「わざとらしく不自然な演技」は求められないのだろう?答えはカンタン、観客はドラマの中の「架空の世界」をリアルに感じ、それでその役の人物と一緒に考えたり悩んだり、つまりその役に共感して、その世界を味わいたいのだ。そこに「わざとらしく不自然な演技」をやる俳優がいると、その「作品世界」じゃなくて、その俳優そのものがそこに見えてしまう。「この人、わざとらしいなあ」って。物語への興味は失われ、もはやその俳優のヘタクソさしか目に入らなくなってしまう。これは、CMの演技でも同じ。CMでは、多くの場合 「ユーザーインサイト(消費者の本音)」 「ソリューション(解決策)」 「ハッピーまたは満足」って流れで構成されている。たとえば、 「油汚れが落ちなくて・・・」 「そこで、この新型洗剤だ!」 「あら、スッキリ!」ってこと。そう、その不満や要求の「解決策」を提案するのが、CMの目的なんだね。で、もし、最初の「ユーザーインサイト」や最後の「ハッピー」がウソ臭かったら・・・当然、その「解決策(商品)」もウソ臭く見えてしまう。地方CMとかでよく大げさな演技で紹介されている商品ってあるけど、やっぱりあれってウソ臭くて胡散臭く感じるよね?まあ突き抜けてしまえば逆にバカバカしくて面白いけど。ということで、実はCMに要求される演技の「リアル度」ってのは、企業規模と関係あるらしい。大きくて広くユーザーと接する身近な商品を扱っている企業ほど、「リアルな演技」を求める傾向にある。その代表は「Google」とか「Facebook」とか通信会社、保険会社などだね。逆にユーザーが限定されたマニアックなものだったり、小規模な企業のものはわざとらしい演技が求められる傾向にある。カー用品とか地元のパチンコ屋とか。さて、本題に戻って、その「リアルで自然」を目的とできない人は、「どう演じたら分からない」ってレベルでいつまで経ってもグルグル回って成長しない。その目標さえしっかりつかめたら、それがどういう仕組みで成り立っているか、そこに興味を持つだろう。よくある「セリフ術」とか「発声」とか「気持ちのコントロール」とかじゃなく。「目的」が明確になって、初めて「やり方」に意識が向いて行く。そして、その「やり方」を知れば、もう「目的達成」は目の前だ!多くの俳優がその「仕事の目的」と「やり方」に興味を持たず、見当違いの努力をし続けている。もちろん僕もその一人だったけど。そして、訳の分からぬ不安とだけ戦ってしまっている。ホントの「知識と技術」を知らない「演技の先生」や「監督」などの指導者の、「ふだんの君のままでいいんだよ!」とか「もっと力抜いてリラックス!」とかの、勘違いした指導の言葉がその混乱に輪を掛けてしまう。「ふだんの君」って、自分はそれまでそんな言葉言ったことも、そんな状況になったこともないんだよ!なんでそれで「ふだんのまま」でできると思うんだろ?「ふだんのままでいる」ではなく、「まるでふだんのままに見える」ことこそ仕事なんだ。「もっとリラックス!」って、仕事やるのにリラックスメインにしてどうすんだっての。「リラックスが目的ではなく、課題を明確にして、結果を創り出すことだけが大切なんだ。世の中には、楽器やスポーツ、ダンスなどの教室がたくさんあって、そこでは「基礎」とともにその「やり方」を教えている。なのに、なぜか演技、それもプロ俳優の世界で求められる「リアルな演技」では、その「基礎」や「やり方」を教えている所は、僕の知る限りたった一つしかない。「発声」とか「リラックス法」とか「シアターゲーム」とか「インプロビゼーション」とか、まあそういうのもいいけど、それって「リアルな演技」の基礎じゃないでしょ?そういうことやってるだけで、台本に基づいて監督さんの細かい要求に応える「リアルで自然な演技」ができるのかってことよ。結局そういうレッスンしてる先生って、実際の演技の仕事のこと何一つ分かってないんだよね。どんなジャンルのレッスンでも、そこに本当に「知識と技術」が確立していれば、情熱さえあればどんどん上達して行くはず。演技レッスンの世界だけが、生徒から高い金取って「混乱」だけを植え付ける教室がほとんど。明確な知識と技術。それを知れば、あとは必死で訓練して自分のものにすればいいだけ。芝居始めた時に、今のこの知識と技術に出会いたかったなあ。そしたら、今とはぜんぜん違う場所にいたかもしれない。もちろん、「新たな武器」を持った今の、ここからどれだけ登れるか?って新しいゲームもとても面白くてワクワクしてるんだけどね。オーディションのない人は、オーディションがある事務所を探せ!オーディションのたくさんある人は、使える知識と技術を、今、しっかり学べ!それがどれだけ大切なことなのか?「受かった仕事」と「稼いだギャラ」が教えてくれるよ。

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    • 第6のフォーム「迷い」 ーこれぞ主役のテクニック!自分は迷わず、役で迷え!ー

      演技では、迷うことが大切。これってものすごい発見だよね。まさに目からウロコ!コペルニクス的転回!パラダイムシフト!(意味合ってる?)迷わず、セリフに気持ちを込めて話すことがいい演技だと思っていた人には、にわかには信じられない話。それはつまり「俳優としての迷い」と「役としての迷い」を混同しているからなんだ。俳優自身が演技に迷ってたら、当然「自信なさげ」で「緊張してビビってる」ように見える。だから「迷わずしゃべろう」と本能的に思ってしまうのだけど、そうすると観客からは「こいつ必死やん!」と、「本人」がそこに見えてしまう。当然、ドラマは台無し。逆に、役としての迷い、つまり「これ言おうかな・・・」とか「行こうか、やっぱりやめよか」とかそういうのが、”セリフではなく”そこに見えたら、それはつまりその人は「物語の中で、物語の中の事柄について必死で考えている」ということ。ドラマの世界がどんどんリアルになってくるね。役として迷えば、ただそれだけで「物語の中」にリアルに存在できるんだ。とってもお得な演技テクニック。ただ、これは主に主役に限られたテク。脇役はあんまり迷ってはいけないんだよね。脇役が物語を進めて、主役が決断で迷う。そうして観客はどんどんドラマの世界の中に引き込まれて行くんだ。だけど、例外はある。脇役が迷う時、そのときは、その人が「主役」となる。つまり連ドラで脇の1人のエピソードがメインの回とかだね。そういうときは、その人は思いっきり迷いまくればいい。もっと細かい所では、クラスメートの1人とか、大勢の取り巻きの中でも、ちょっと迷うだけで、「そのシーンの主役」になることができる。そう、その子の言葉に観客が感情移入するからだね。つまり、観客が物語の中に入って、一緒に悩んだり迷ったり、うれしくなったり、悲しくなったりするとき、その「感情移入の対象」が「主役」ってこと。さて、では一番簡単な「迷いのテクニック」。言おうとして(息吸って)言わない。これカンタンだよね?ただ言おうとして止めたらいいんだから。でもやめるというのは止まること、えっ、ストッピング???そう、実はこれはストッピングの一種。止まる直前まで「言おう!」としていて、「でもやっぱりこんなこと言ったら・・・」とやめる。で、その後決意して言ってもいいし、言わなくてもいい。「あ……、何でもないです」「あ……、やっぱり私やります」てなかんじだね。「迷い」はストッピングの一種ということで、やはり「したい!」を最初に持つのがちと難しい。でもそれできれば、こんなに魅力的に見える「主役の演技テクニック」はない。迷えば迷うほど、観客の心をじらしてギューっとわしづかみにする感じ。迷いをテクニックとして使えたら、こりゃもう主役の座約束されたみたいなもん。最初はしつこいほど迷って練習だ!面白いんだけど、日常、ファミレスのメニューとか牛肉のランクとかで迷う人ほど、「役として迷う」ことが苦手。つまり自分が迷っているということに気づいてないんだよね。「迷うこと」に気づけなければ、それをテクとしては活用できん。肉屋の前で、意識的に「じゃあ、このグラム400円の・・・あ、やっぱり500円のにしてくださ・・・あ、でも今日、そう、じゃあこの900円ので」とか言う感じで思いっきり悩んで実戦訓練だ!(迷惑だけどね)

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    • 第5のフォーム「ストッピング」ーあのキムタクも多用するプロ俳優の代表的演技テクー

      さて、これも非常に使えるテクニック、「ストッピング」。あの木村拓哉さんが多用することでも有名だね。(誰も気づいてない?)CMでもドラマでも「分かりやすい演技」をするには、このストッピングというテクニックはまさに必須。ちなみに、この場合の「分かりやすい演技」というのは、「わざとらしい演技」ではなく、今その人の考えてることや感じてることが、まるで手に取るように観客に伝わってくる演技のこと。よく「分かりやすい演技するなー!」と演出家に怒鳴られたっていうのは、大げさでわざとらしい演技。つまり、「驚こうと思って驚いてる」とか「怒ってるんだぞーと怒る」みたいな説明的な演技のことだね。この「ストッピング」も、CMオーディション合格にはとても強力なマル秘テクニック(だからあんまりくわしく書きたくないけど)。レッスン友達のモデルのNさんなんて、「もはやストッピング職人」と自分でいいながらCMバンバン受かってる。そりゃそうだ若いモデルさんでストッピングこなせる人なんて他にはいないだろうから。しかもうまくやれば、「職人技術」使ってるなんて絶対分からない。ただただ「演技メチャうまい人」にしか見えないんだから。最近では、あの松岡修造さんもCMの中でよくこの「ストッピング」を使っているのを発見!もちろんバラエティーの中でもアドリブでやるよね。さすがサービス精神旺盛な修造さん。「ストッピングは、観客サービスだ!」と言っていいほどの技なので、自己中の人にはとてもできないスーパーテクニックなのだ。【ストッピングのコツ】では、そんなスーパーテクニックをこれから簡単に解説して行きましょう。まずストッピングを定義すると「何かを「したい!』と思ってそれに注意を向けているとき、他の何かに急激に注意が移ることで、動きがストップすること」たとえば、 道を歩いていて、急にセールの看板に気づく。 飲み物を飲もうとして、衝撃の告白を聞く。 帰ろうとして、いい忘れていたことに気づく。 談笑していて、ふと玄関の悪臭に気づく。 熱血で話していて、生徒がやる気がないのに気づく。そういう「動きが一瞬ストップすること」をストッピングと言います。軽く一瞬ストッピングするだけで、もう観客の注意は演技に釘付けになり、その後の展開にワクワクする。つまりストッピングは瞬時にそこに「ドラマ」を創り出せるんだ!「へえー、そんなすごいモノなら自分もやってみよ。止まるだけならカンタンじゃん」と思ったあなた!それほどカンタンなモノではないっすよ。ストッピングのコツは、その定義の通り、その直前まで「何かをしたい!」と思ってなくちゃいけないんだ。たとえば、道を歩いていてストッピングなら、「道を歩きたい!」と思っている人はあまりいないから、「早く家に帰りたい!」とか「電車に間に合うように駅に着きたい!」とかに注意を向けておくことが重要。ストッピングが難しいというより、この直前の「したい!」。これが難しいんだね。「第2のフォーム」のところでも言ったように、役の「したい!」を持つこと、それは人によってはもはや絶望的なぐらい難しい事なんだ。逆にそれさえできれば、ストッピングはカンタン。頑張っていろいろ練習してみて下さいね。ちなみに自分は、レッスン中だけでなく、ふだんでも何も知らない友達が来たときとか、買い物中のお店とかで「練習」します。ストップした瞬間、相手の注意が全力でこちらに注がれる。それが面白い。その後のアドリブうまく考えないと変な人だと思われるけどね。ストッピングをものにすれば、オーディション合格確率は飛躍的にアップする!!!まあ当たり前だよね。

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    • 持論を確立し、結果を創れ! ーやり方にこだわらず、結果にこだわれー

      さて、ここまでプロの演技技術に関して、いろいろと書いてきたけど、これはもちろんそのほとんどがコーチの受け売り。普通はこんな「秘伝」的な、「商売上の秘密」的なモノを、こんな詳しく(そうでもない?)書いたら、ぶっ飛ばされたり、訴えられたりするだろうけど、コーチの考えはちょっと違う。レッスンで指導している「プロの演技技術」は、コーチが発明したモノではなく、「発見」したもの。つまり、物理法則みたいなモノだそう。たとえば、万有引力を「発見」したのはニュートンだけど、引力自体を発明したのではない。林檎は太古の昔から数えきれぬほど木から落っこち続けていたのだ。そう、そこに法則性のようなモノを発見しただけと言うんだね。「7つの基本フォーム」も、プロ俳優なら誰でも仕事の中でごく普通に使っているモノばかり。その原理を解明して整理したモノが、コーチの教えている技術だということだ。しかし、それを知ったからと言って、いきなりそれができるとは限らない。一輪車の原理を理解しても、一輪車に乗れるわけではないのと一緒。まずその「正しいやり方」を理解したら、自分の「持論」にしなければ、それは応用適用できない。つまり、たとえ知識を学び、レッスンで一瞬できたとしても、自分自身の「持論」になってなければ、臨機応変に未知の台本や要求に対処しなくては行けないオーディションや本番では全く使えないということ。その「持論」を確立するのに最適な方法が、「人に教える」こと。人に教えることで、要点が整理され、それで成功したのを客観的に見ることで「持論」は確かなモノになっていく。コーチも人を教えて行く上で、それを痛感したそうだ。だから、こうやって奥義を公開し、人に教えることを生徒にも奨励しているんだね。あのサッカーの長友選手や本田選手なんかも、自分の技術の秘密やトレーニング法を惜しげもなく、講習会で話したり、本やビデオで伝えたりしている。もちろん、教えてもらってもカンタンにできることではないけど、つまりそれはこういうことなんだね。人に教えることで、自分は今より確実に向上できる!【まず、結果を創る】「演技の正解」は、他でもない実際の映画やドラマ、CMなどで観ているもの。そう僕たちが「演技うまいなあ」と思うこともないくらい自然にリアルに物語を伝えてくれる「プロの演技」こそが正解。もしそれができれば、「やり方」なんてのはなんでもいい。逆にどれだけ歴史や権威のあるやり方でも、「プロの演技」としてNGが出たり、まったく演技でさえないものなら、そのやり方は完全に間違っている。「なんやらメソッド」とか「かんちゃらシステム」なんてまさにその典型だね。他の星でやってくれって感じ。(自分も昔は何年もわけわからず通ってたけど)。結果、オーディションに通って、結果、素晴らしい評価が得られる仕事ができれば、それが正解。その方法を持論としてしっかりとこれからも確立していきたい。

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    • 第4のフォーム「イメージ風船」ーこれだけでCMのメインが取れる必殺技ー

      「もっとおいしそうに食べてもらえますか?」たとえば、調味料のCMのオーディションで、監督さんからそう言われたら、あなたはどう演じますか?たいていは、ニコニコして笑顔で食べるくらいでしょう。そうするとそこにいるのは「笑いながら食べてる変な人」です。笑顔も自然ではなく、多分引きつっていることでしょう。「こんな感じでいいのかなあ・・・」という不安が顔に出てしまっています。そんな時にも使えるのが、この「イメージ風船」。これは、正直あんまり紹介したくない技。自分自身、これを使ったから取れた仕事は数知れず。みんなやり始めたら・・・まあでも、「知ってる」というのと、実際に「使える」というのは違うからね。【「イメージ風船」とはなにか?】「あっ、そうだ!」とか「じゃあ、どうすれば・・・」とか「・・・ということは、つまり・・・」とかって、「考える」ときは、人は無意識に空間を見つめるよね?まるでその空間に「イメージ」が風船のように浮かんでて、それを見つめるように。カンタンに言うとそれが「イメージ風船」。それって日常生活で常に行っているとても自然なことなんだけど、「いざ演技!」ってなるとそれができない人が多い。つまりは、ホントに考えていないってこと。そりゃそうだよね。オーディションなんていきなり台本渡されて、はいスタート!ってなるから、「その役として考える」ってことなかなかできない。だからこそ、「イメージ風船」を「演技フォーム」として使うことが大切になってくる。これやるだけで「まるで自然」(!)にその役として考えることができているように見える。そう、実際に考えるかどうかではなく、「考えているように見える」ことが大切!その「結果」こそ自然でリアルなら、それでいいんだからね。刑事ドラマとかでもこれはとても多いね。「・・・ってことは、犯人は・・・」と主役が「イメージ風船」に視線を向けてそこにクローズアップ!でCMに入る、ってことが多い。こないだなんて、刑事が3人いて、一緒に推理しながら仲良く「イメージ風船」、そして「じゃあ私はやつを見張ります」って1人離れて行って、残りの2人でまた「イメージ風船」、「私は、もう一度現場周辺をあたってみます」とまた1人離れて行って、残った主役がうーむ」とだめ押しでまた「「イメージ風船」、っていう「イメージ風船3連発!」でCM入り、ってシーンさえ見かけた。俳優がその「イメージ風船」に注意を向けたら、観客もその「推理」とかに興味を持って注意を向ける。そうして次の展開がとても見たくなる。だから、CM前には「イメージ風船」が入ることが多くなるんだ。まさにプロの演技には欠かせない「必殺技」!CMでは、特に「おいしい物を食べる時」にこれ使ってる場合が多い、ってかほとんどの場合がそう。ではなぜ「おいしい物を食べる時」なぜ「イメージ風船」を使うのか?その人はいったい「何」をイメージしながら食べているんだろう?自分の場合を考えてみたらよく分かる。「チーズのようにまったりとして、フォアグラのように濃厚だけど、それでいてしつこくない、噛めばフルーツのようにジューシーで・・・」そう、その味を味わうときは、「以前の何かと比較」してるんだ!つまりその「以前の何か」を思い浮かべてるってことだね。だから、子供はあまり食べながらイメージ風船はしない。グルメになるほどイメージ風船だらけになるってことだね。もちろん、必ずしも「イメージ風船」のときに、視線を空間に向ける必要はない。実際に思い浮かべていれば、それで十分伝わるのだけど、視線向けた方が断然分かりやすい。CMなんてたった15秒の短時間勝負なんだから、「伝わったもん勝ち」。「イメージ風船」こそ「金取れる演技テクニック」の代表選手。これ使えない人はプロにはなれない。逆にこれさえ使いこなせれば、あっというまにプロ俳優の仲間入りだ。

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  • 14 May
    • 第3のフォーム「ベクトル」ー菅田将暉はこれがすごい!ー

      ちょっと前「少年以外、全部CG!」というキャッチコピーで話題になった「ジャングルブック」という映画があった。つまりは、自分以外はそこに何もないわけ。じゃあいったいその「少年」は、どごの何に向かってどう演じたらいいのだろう?・・・ってのが、「演技のベクトル」。つまり、自分が「注意」を向けている対象(人、動物、物・・・)が、その空間の中でどこにあるのか?ってことをしっかりと定めておけば、ただそれだけで「自然な演技」はうまくいくってこと。CMオーディションで他の人見てると、特にモデル事務所系の人は、これが全然ダメだね。演技とは「注意」をどこに向けるかってことなのに、演技が始まってもモデルさんはまだ「スタジオ」の中にいる。始まったら、いきなり「その世界」に入って、その中のモノを見なくちゃいけないのに。でも、もちろんモデルさんでも「ベクトル」作るのがうまい人はいる。たとえば、その人が通りの向こうの友達に「こっち、こっち!」って声掛けるとしたら、ホントにその友達が遠くに「見える」。前に書いたけど、「ベクトル」も、ただなんかを見たり、意識したりするだけじゃなく、「したい!」と必ずワンセット。べつに何もしたくないモノになんか人は注意を払わないからね。たとえば、さっきの例だと「友達をこっちに呼びたい!」だね。「ベクトル」決まるだけで、ホント演技がうまく見える。逆にそれが定まらないと、「これでいいのかなあ??」って内向が始まるんだよね。ドラマとかでもよくADさんが、「目線ここでーす!」と言って拳作ってくれるよね?あれも、「ベクトル」を定めやすくするため。(僕はあれない方がやりやすいけど)オーディションだとその「対象」がない場合がほとんどだけど、(相手役もいなかったりするからね)、でも、スタジオセットとかロケとかの撮影現場に入れば「実物」があるからそんなの気にしなくてもと思うでしょ?ところがどっとい、撮影では「画(え)」が優先されるから実際のモノと違う所に「位置を定める」ことなんてしょっちゅうなんだよこれが!「ホントはトイレは右だけど、ここ画的に左行ってくれる?」とか「ちょっと盗んで(撮影用語ね)相手の人の一メートル右見て話しして」なんてことがとてもよくある。「劇的空間」はとても現実的なものなのだけど、それは「観客」にとって「現実的」なものでないとおかしく感じるんだね。「真実」ってのは、結果としての「見た目」だけにあればいいんだ。まあでも、やはり何もない稽古場よりセットの中とかロケとかの方が「ベクトル」は定まりやすい。「リハより本番の方が楽に演じられる」という秘密がこれだね。そういう人は演技に慣れてなくて、自分で「世界」を創るのがまだ苦手なんだ。【ベクトルビシッと決めて、ライバルに差を付けろ!】特にCMオーディションのような短時間勝負の現場では、「ベクトル」こそが勝負を決すると言って過言ではないのだ!それ決まるだけで、そこに「世界」が出現するのだから。そう「演技のうまいヘタは前後左右で決まる!」の「左右」がこの「ベクトル」だからね。実際のうまい俳優の例で言えば、たとえば、あの今をときめく菅田将暉さんは、何がすごいってこれの技術がすごい!一目見るだけで、今いる世界を「物語の中の世界」に変えることが出来る。「カメレオン俳優」というのは、自分を変えることが出来る俳優ではない!周りの世界を一瞬で変えることが出来る俳優のこと。さっきまで談笑していて、カメラが回るといきなり暴力団の事務所に入り込みテンションMAXになったり、どれだけ時間がなくて身体も不調でテンパっていても、川の土手でのんびり陽に当たってヘラヘラすることができる。自分を変えるのではなく、世界が変わる。自分はそれを見て、感じて、反応するだけでいいんだ。【演技はプロジェクションマッピング】そう、演技っていま流行りのプロジェクションマッピングのようなものなんだよね。自分を動かすのではなく、自分から今いる空間に「架空の世界」を上書き投影して、それに自然に反応して行くんだ。一瞬でそれやって、その世界の中に入る。それが「リアルで自然な演技」なんだなあ。それが分かってる人は、演技がカンタンにできる。逆にそれ以外の何かが演技だと思ってしまったら、いろんな迷路に自ら入り込んでしまうんだ。四の五の言わず、とにかくまず「自分が注意を向けているもの」はどこにあるのか?しっかり定めてみる。そうしたら演技は確実に変わるよ。・・・って、オレこんな「上から目線」で誰に向かって言ってんだろ?テンパッてベクトルつかめずオーディション不完全燃焼・・・ってことしょっちゅうあるのに orz...

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  • 12 May
    • 第2のフォーム 外に「したい!」を持つ ープロとアマチュアの間の壁ー

      さて、これが一番難しい。まさにプロとアマチュアの境目ってやつだね。「したい!」が外に持てた人は、プロとして活躍でき、持てない人はいつまでもアマチュアのまま。そんなシンプルなことなのに、難しいんだよなあ。外に「したい!」を持つ言葉自体は分かるんだけど、意味分かりにくいよね。なんでこんな言い方になってるのかは、理解すればよく分かる。たとえば、面白いゲームがある、おいしそうなスイーツがある。それならば、誰だって「やりたい!」とか「食べたい!」って思えるだろう。でも、例えば、「道に落ちてる落ち葉を裏返して歩く」ってのを、即座に「したい!」と思える人ってたぶんいないでしょ?(あなたが落ち葉マニアとかなら別だけど)プロの演技ってそう言うことなんだよね。台本に書かれている、つまりシナリオライターさんがその役に与えた「したい!」を、「そこ」に持てるかどうかってこと。  チアダンスの大会で優勝したい!  あの男を不幸のどん底に陥れたい!  アイドルになりたい!  会社のライバルを蹴落としたい!みたいな感じで、それまでの自分になかった「したい!」でも、すぐに自分のものにして「そこ」に持てるかどうかってことなんだ。「あっ、わかります!『気持ちを作る』ってことですよね?」って言う人も多いけど、多分それ全然違います。「気持ちを作る」って考えると、その人の「注意」は内向、つまり心の中に向かいます。そこは出口のない迷路。(僕も何度もはまったけど・・・)結局、怒りとか悲しみとかどんな「気持ち」を作ろうとしても、そこに他人から見えるのは「不安」だけなんです。「きみ、何か違うなあ」とか「殻に閉じこもってるんだよ!」とか言われるのがこのタイプの人。「したい!」という考えは、心ではなく外、つまり「外界(その作品の世界)」に持つんです!目の前の「お菓子」や近づいてくるライバル、ゴールを決めた恋人とかに「したい!」を持つんですよ!というか、それ自体が「したい!」なんですよ!たまに現場で見かけるけど、「気持ち作ります!」と言って、実際は外に「したい!」を持っている人がいるけど、そういう人はもちろんうまく芝居できてる。心いじくっても、アホなメソッド演技みたいに何の成果も得られない。「外の世界」作って、それに反応して行けば、「素晴らしい演技」になるってことだね。ちなみに「外に『したい!』を持つ」コツは、「指差し確認」。たとえば、「コイツを倒したい!」とか「あの人に会いたい!」とかを言葉を口に出しながら「指差し確認」してから演じるといい。これやると、最初のうちは面白いほどセリフが飛ぶ!結局みんな、「役の気持ち」なんて全く考えずにただセリフ間違えないようにだけ気を付けて演じていたってことだね。僕も今でも「指差し確認」やってます。これやると「演技がシャープだね」とか褒められることが多い。「役の目的」がしっかりするからだね。ちなみにこの「したい!」は、次の「ベクトル」と「イメージ風船」とワンセット。 ベクトルの「したい!」は、つまり「その世界に存在するもの」に向けて イメージ風船の「したい!」は、「その世界に存在しないもの」に向けてつまりベクトルは「空間」、イメージ風船は「時間」を創るということ。で、2つあわせれば「時空」つまり「その(作品)世界」ってなる!時間(イメージ風船)+空間(ベクトル)=時空(作品世界)これが実は「前後(時間)、左右(空間)」ってことでもあるんだよね。演技のうまいヘタは「前後左右」で決まる!何かすごいね!ってか、読んでる人はよく分からん?まあ、次の「ベクトル」と「イメージ風船」とセットで読めば分かるかも?どっちにしろ、プロの現場で常に、ホントに、必ず、いつも使われてるシンプルなテクニックだから。結論:前にも紹介した「演技の公式」の14「演技の混乱は『したい!』が見つからないこと、ただそれだけである」つまり、その役が「何に」「何を」「どう」したいのか?それさえ見つけられたら、演技はシンプルで、力強くて、リアルで自然で素晴らしくなるってことだね。常に「その役はどこに?何を?したいのか?」自分をいじくるのではなく、その「対象」に注意を向けて演じよう!

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    • 第一のフォーム「まばたきなし」ー最もシンプルなプロ俳優の技術ー

      さてでは、プロの演技「7つの基本フォーム」を順番に自分なりの解釈で記していく。一番最初は「まばたきなし」。これと次の「外にしたい!を持つ」のたった2つだけで、十分素晴らしい演技ができるとのこと。余談だけど、前に深夜ドラマでAKB48の子と一緒になることがあった。その子は演技経験はほとんどなかったらしいんだけど、とにかくまばたきしない!なんでそんなにまばたきしないでいられるの?って聞いてみたら、AKBは大勢いるので、写真を撮る時に一人でも目をつぶっていると撮り直しになる。限られた時間の中で、それは許されない。だから、仕事のときは「まばたきなし」を徹底させられるのだそうだ。へえーなるほどね。だから、まばたきなしに慣れてるんだ。あの成宮寛貴さんも、「自分が演技でまず第一に気をつけているのは、まばたきなしです。まばたきすると弱くなる」ってインタビューで言ってたし(引退したけどね)。他の役者さん達も、特にテレビドラマ系の人はみんな”意識的”にまばたきなしで演じてるのは一目瞭然。話は戻って、何でまばたきしてはいけないかって、まず理由を言うと、前に書いた「観客は俳優が注意するものに注意する」って大原則から分かるよね?まばたきは、自分が不安で緊張している、つまり「うまくできるかな?」とかいう考えに「注意」が向いているから起きる。まばたき多いと、一目で観客に「コイツ緊張してるな」とバレてしまうからなんだよね。他にもいろいろ理由があるけど、自分の実感からして、まずまばたきなしでいると、「その作品世界」が見えてくる。「逃げない勇気」が湧いて来るんだ。ちょっとまたレッスンで使ってるテキストから引用。 ビビらずに「そこにいる」。ただそれだけで、役として存在することができます。その最もシンプルな解決策が「まばたきなし」です。 とにかく「まばたきなし」で演じる。これができないまま他のことを行っても全く意味がありません。また、これができるだけで大きな向上が得られます。 目を見開いて「目の中の奥を見せる」それが俳優の仕事でなのです。  ただしこれもちろん例外あり。「その役」が緊張していたり、不安だったり戸惑っているときは、当然まばたきしてかまわない、というかまばたきしないと不自然だよね。そういうときは、”意図的に”まばたきするといい。つまり、まばたき自体が1つの演技の表現手法になってるってわけだね。「まばたきなし」の訓練はいろいろある。一番シンプルなものは、「電車が次の駅に着くまで」とか「この曲が終わるまで」とか、時間を決めて日常生活の中で訓練する。できるようになれば、10分ぐらいは全然平気だね。「ドライアイだからまばたきなしができないんです・・・」という人もいる。僕も最初は辛かった。でも実はそれは、大うそ!ドライアイの原因は、70パーセント以上が「涙不足」ではなく「脂(あぶら)不足」なのだそう。「マイボーム腺」というとこから「脂」がでて、それが目の乾きを防いでくれる。これもまさに「目からウロコ!」ならぬ「目から脂」だよね。涙なんて夏の風にあたったら一瞬で乾いてしまう。なのにまぶた張り付かないのは、実は「マイボーム腺からの脂」のせいなんだな。これ、NHKの「ためしてガッテン!」でもやってた知識ね。ドライアイに目薬や「頻繁なまばたき」が効果があるというのは、間違った知識。もしそうならそれでとっくに治ってるでしょ?逆だよそれ!とにもかくにも最初にして最大の「演技上達法」は「まばたきなし!」実際のプロの俳優達が”意識的に”実践してるのだから、間違いなし!これだけで演技ががらりと変わることは僕が保証しますよ!演技の訓練で、「まばたきなし!」を指導しないレッスンやワークショップに行っても全くの無意味。それって、料理教室で一番基本の包丁の使い方教えないでやってるようなものだと思う。また、その「先生」は実際のドラマの現場を知らない素人だ。まばたき厳しく指摘してくれる所で訓練したら、それだけでも演技は必ず上達する!

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  • 11 May
    • 演技のうまいヘタの見分け方

      演技の優劣=うまいヘタの基準実践前にもう1つ、これ知らなきゃ話にならないね。「演技のうまいヘタの見分け方」同じようにセリフしゃべって、同じように動いているのに、何が?どこが?違う???誰でも「演技のうまいヘタ」は明確に分かるのに、その「基準」はわからない。スポーツなら点数や勝敗って明確な基準があるけど、演技の優劣はどこで見分ける?ホント不思議だよね!(まあ、だから誰1人プロとして成功してなくても、なぜか流行っている演技レッスンとかこの世に存在できるんだよね。基準ないんだから)それはつまり、僕たちはこれまでとてもたくさん「演技」を見てきたから。だからその膨大なサンプルの中で、これは演技がうまい、これはヘタって分かるんだ。料理みたいなもんだね。お母さんの料理しか食ってなければ、それが旨いか不味いかはわからないけど、いろんな店を食べ歩くと「基準」が生まれる。料理はうまいと「ハッピー」になれるが、演技ももちろん「うまい演技」を観ると「ハッピー」を感じる。それで僕たちはこれまで「演技のうまいヘタ」を考えてきたんだな。じゃあ具体的には、それってなに?そう聞かれるとうまく答えられる人なんていない。「この料理がなぜおいしいのか?」ってのと同じだね。そこ分からないと「もっとうまく!」できないから、プロにはなれないよね?で、レッスンではこう言ってる。「演技のうまいヘタ」は前後左右で決まる!なんじゃそりゃ?と思うが、つまり、その役の人の「過去(前)」や「未来(後)」、そしてその人の今いる世界のいろんなものが、その人の演技から伝わってきたなら、それが演技がうまいということ。よく「感情表現」がどうの、「気持ち」がこうのとかいうけど、そういうのってその「前後左右」があるから伝わってくるもんなんだよね。たとえば、ただ大号泣して叫んでいても、それが「何」に対して、どう悲しいのか伝わってこなければ、それはただの「アブナい人」にしか見えない。つまり、前にも書いた「何に注意を向けているか?」ってことなんだよね。「前後左右」言い換えれば「関係性」つまりは、「劇的空間」の中の、小道具、大道具、過去から未来に続くストーリーの展開、そして相手役、そのすべての存在との「関係性」。それを自在に創造できる力こそ、演技のうまいヘタってことだね。それを「コンテキスト(文脈)」という言葉で言い表したのが、あの山ほどすごい肩書き持ってる劇作家の平田オリザさん。著書を読むと、いい感じの所まで行ってるんだけど、結局ご本人自身が役者じゃないので、「演技力」そのもの、またどうすれば演技力が向上するかについてはあいまいなまま。芝居見てもただ突っ立ってしゃべりあってるだけだからね。・・・って、俳優の端くれ風情が偉そうなこと口走ってしまいました。「7つの基本フォーム」で前後左右を伝えるさて、では具体的に「前後左右」を表現して観客に伝えるには、どうすればいいのか?それこそが、「7つの基本フォーム」を使うってことなんだ。それをうまく使うことによって、「その人がどういう人生を生きてきたか?」とか「これから何をしようとしているか?」とか「いま、何がこちらに向かっているか?」とか「そのケーキはどれだけおいしいのか?」「美しいその人をどうしたいと思っているのか?」とかを自在に観ている人に伝えることができるんだ。スッキリしたね。「7つの基本フォーム」を使うだけで、その人が「その世界」に生きて、何をどう感じて考えているかが観客にビンビン伝わる。そんなお得なプロ演技のコツ、次からやっと解説して行きましょう!

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    • プロ演技の基本理論だぜ!

      プロの演技とは何か?その基本理論さて、「理論」ってーと何かものすごく難しいものに聞こえるけど、でも、それがなければ結局「技術」がどう役に立つのか?常に効果があるのか?なんてわからない。つまり「なんでそれをやるかっていう根拠」ってことだね。で、プロ演技の基本理論。これいろんなものがあるんだけど、その中から自分がかいつまんで独断と偏見でこれが重要ってものをピックアップしてみた。まあ他もそのうち紹介するかも?【プロ演技の大原則】 客(観客、または監督)に、そのとき求められているものを見つけ、それを演じる。                           観客は、俳優が注意しているものに注意する。プロとは仕事で行う人のこと。だから、演技も当然、「お客さんの求めるものを実現する」ことが重要ということだね。ここ、とても重要で忘れがちなところ!!!常にセンサー働かせて、「いま求められているもの」を知り、それを、またはそれ以上をそこに表すことができなければ、当然プロとは言えんわな。バイトだって自分勝手にやってりゃ金なんてもらえんし。「自分のやりたい演技」なんてどうでもいい、そんなの売れてから考えたらいい。お金払って観てくれる人が「観たい演技」、それやって、観客を楽しませたり満足させたり、またはそれ以上のおつりが来るほどの何かを提供したりできなければ「演技のプロ」とは言えないよね。で、求められているのは、やはり「リアルで自然」な演技。もちろん、ごくたまには「もっと不自然に、大げさにやって」なんてこともあるけど。では、普通はなんでそういう大げさで不自然とか、棒読みで伝わらないものは求められないかと言うと、次の大原則の”2”で説明されてる。観客は目の前の俳優が、いま何に「注意」を向けているかに興味を持って注意を向けている。「目の前でまさに襲いかかってくるゾンビ」とか、「貧乏なクラスメートをいじめてる同級生」とか、「素晴らしいゴールを決めた恋人」とか、「銃で撃たれた右足」とか、、、。だから、「大げさ」とか「わざとらしい」というのは、つまり、俳優が「怖がろう」とか「ムカつこう」とか「熱狂しよう」とか「痛がろう」とか言う感じで、「自分」に注意を向けているってことだ。そうではなくて「外の世界(作品の中の世界)」に注意を向けて、それに反応すれば、ただそれだけで「リアルで自然な素晴らしい演技」になるってことだ。「演じよう」ではなく「反応しよう!」それだけで演技は、いきなり「リアルで自然」に変わる。ハイ!これ知ってから、僕もホントに楽に演じられるようになりましたよ。オーディションもバンバン通るようになったし。自分いじくっても疲れるだけ。周りともからめないし。そういう「自分いじくり系」の演技レッスンって多いよね。「〇〇メソッド」とか「××システム」とか、そういうのって何年やっても、やればやるほど、求められている「自然」から離れて行っちゃうんだよな。結局「からみ辛い人」になって敬遠されるだけ。(何人も見てきましたそういう人。自分もその一人だったんだよなあ・・・)「今そこで行われているドラマ」だけをみせたらいいんだよな。演技力とは注意力では、ちょっとここで、また引用。 ですから、もし、俳優が「うまくいかないかも……」という不安に注意を向けていたら、観客もそれに気づき、そこに「その役」ではなく「俳優自身」を見てしまいます。作品世界は失われ、観客はシラけてしまいます。 その俳優が注意を向けているものを効果的に観客に伝えるものが「演技の基本フォーム」なのです。つまり、 「演技力」とは注意力なのです。 注意するものを意図的にコントロールすることが演技なのです。「手品」のようなものですね。手品師が意図的に注意したポイントに観客は引きつけられ、その隙にトランプはすり替えられて、鮮やかに騙されることになるのです。 これら「7つの基本フォーム」はすべてその「注意力」をどこに向けて、どのように扱えばいいのかについて書かれています ってことだね。「演技力とは注意力」!なるほど目からウロコ!!!台本に書かれている「架空の世界」だけに注意を向けているように見えたら、観客からは「その世界で生きている」ように自然に見える。それがまさに「そこにいる」ってことだね。もちろん、あらかじめ決められているセリフや監督から指示された動きとかに「注意」を向けることも大事。でも、それが観客に分かっちゃうとそのとたん「不自然」になるんだよね。「観客は俳優が注意しているものに注意する」のだから。だから、そういう「俳優の注意」は隠しておいて、「役としての注意」だけを観客に見せるようにする。それで「リアルで自然な素晴らしい演技」は完成!!!!!「プロ演技の理論」わかりましたか?もうこれだけでも、カンタンに演じられる気になってきたでしょ?じゃあ最後に、レッスンで使ってる「演技の定義」。ちょっと長いけどまとめられてるね。【演技の定義】「演技とは、台本通りの外界をそこに創造し、そこから逃げず、それに注意して反応することを見せることで、観客を楽しませる芸術である」 もう1つ、「演技の公式」ってものがあって、いろいろあるんだけど、その中からたった一つ14番目のものだけ。【演技の公式】(14)演技の混乱とは、「したい!」が見つからないこと、ただそれだけである。これで、理論完璧!じゃあ次から実践ね。*よく分かんなかった人は、また最初から読み返すべし!理論が頭に入って初めて訓練の重要性が分かる!

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    • プロの演技「7つの基本フォーム」

      プロの演技の基本フォームプロ俳優が演技を行う時、誰でも”例外なく”みんなこの「7つの基本フォーム」をフル活用して演じている。子役でもCMモデルでも、ベテランでも若手でも、「演技がうまい!」と言われる人は誰でも。・・・そんなのすごくない?!それ学べば誰でもプロの演技できるようになっちゃうじゃん!・・・て、興奮はさておき、では、その「7つの基本フォーム」とは何か!?なんで「自然な演技」にそんなもの必要なのか?ちょっと説明めんどくさいので、レッスンのホームページから引用。 なぜ、「自然な演技」にフォームが必要なのでしょう? たとえば、ただ泳いだり走ったりするだけなら「フォーム」はまったく必要ありません。しかし「100m先まで一番早く到着する」という競技なら、当然「フォーム」が必要になります。「目的」が明確になると、そこには必ず「基本フォーム」があるのです。 つまり、これらのフォームは演技において「自然に振る舞う」ためのものではなく、「観客にまるで自然に見えるように演じる」ためのものなのです。なるほどね。ただ自然に演じるのではなく、「自然に見える」ように演じる。当然そこには「自然に見える」方法が必要になるってことだね。で、その7つとは、なんか、これ見ただけじゃ、何のこっちゃって感じだよね。でもひとつひとつ説明されると、「なるほど、目からウロコ落ちました!」って感じになるよ。 これらのフォームは100年ちょっとの映像演技の歴史の中で、少しづつ確立されていったフォームです。ですから昔の映画の中ではあまり見かけません。逆に、現在の「漫画やアニメ」の中では、頻繁にこれらの「フォーム」が使われています。 観客の厳しい目にさらされて「伝える」ために磨かれていった「映像演技」と「漫画表現」が同じ手法を取るというのはいわば当然のことかもしれませんね。 なるほど、「演技を自然に見せる」ための「フォーム」が時代を経るに従って磨かれてきたってわけだね。でもやはり、自然な演技にホントに「フォーム(型)」なんて必要なのかな? うまい人は、当たり前のように型を学んで(又は盗んで)自分のものとして活用し、そこからさらにステップアップしていきます。うまくいかない人は、「個性」という呪縛に縛られて、目の前にある「使える型」を学べずにいつまで経ってもそこに留まったままです。まずは基本の型を自分のものにしましょう。それこそが上達の一番の近道なのです。  「型を知って型を崩せば型破り、型を知らずして型を崩せば型なし」                           中村勘三郎ふうん、あの中村勘三郎さんも、そう言ってたのね。歌舞伎だけでなくドラマや映画など、縦横無尽の活躍された人。説得力あるね。つまり、他のことと同じように、自然な演技を学ぶ人も、まず「基本フォーム」をしっかり学ぶこと。それが大切、基本フォームを学んでも、もちろんガチガチの「型通り」には見えない、なぜならそれこそが「まるで自然」に見せるための「フォーム」なのだから。一流の野球選手やサッカー選手のようなものだと思ったね。自由に「まるで自然」にプレーしているようで、そこにはしっかりとしたゴールを決める「フォーム」が基本として存在しているんだ。【ホントにプロ俳優はみんなこれ使ってる!】一生懸命訓練して、実際にこれ使ってオーディションゲットできてる自分でも、ホントにみんな「7つの基本フォーム」使ってるのかは半信半疑だったんだけど、あるドラマでたくさんの俳優さん達に囲まれてて演じたとき、その時初めて「おお!みんな『イメージ風船』やってる!『ストッピング』使ってる!おお、スゲー『迷い』だ!」ってビックリしたんですよ!一観客としてドラマ見てるだけじゃ”あまりに自然”で技術が見えないんだけど(自然に見せる為の技術だからね)、撮影現場で、何度も同じ演技繰り返してると、それを「技術」として行っていることがホントによく分かる。これって大工さんとか料理人もそうだよね。「出来上がり」を見たらただキレイとか美味しいだけだけど、いざ自分が作ったり作る現場に入ったりしたら、その「技術」がどれだけすごいかよく分かる。みなさん、ホントにプロは全員「7つの基本フォーム」、使ってますよ!ということで、「7つの基本フォーム」学びたくなったでしょ?じゃあ、次回から1つづつ解説して行きますね。あっ、その前に「大原則」っていうか、「7つの基本フォーム」の基本原理っていうのがあるから、次回はその解説を。ではまた。これ別に金儲けの為書いてるんじゃないから、励ましのコメントとか書いて下さいね。*これらの記事内容は、ちゃんと許可頂いて書いています。無断転載禁止ね。

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    • ”プロの演技技術”ブログをはじめます。

      初めまして!Q1.ニックネームは?タカシQ2.最近のマイブームは?ドラマの演技テクニックを味わうこと。最近レベルどんどん上がってるよね。Q1.好きな物は?素晴らしい演技ということで、タカシです。職業はプロの俳優をやってます。ちょっとだけ自分のこと話すと、大学進学で東京に出てきて、学生のときから小劇場をやってました。当時はそりゃ面白くて、で、そのまま就職せず、バーテンのバイトしながら「芝居で食える」ことを目指してました。「小栗旬や藤原竜也、松田龍平、そして妻夫木聡なんかができるなら、オレだってカンタンに!」でも・・・なんでというか、当然と言うか、全く目が出ず。もちろん、勉強のため、いろいろ演技ワークショップとかレッスンとか山ほど行ってみたりしたんだけど、どこ行ってもいったい何が正解なのか、どこが悪いのかさっぱり分からず、霧の中。活躍している連中と自分の演技が違うのは分かるんだけど、何がどう違うのか?どうすればできるのかが分からない。そうこうしてるうち、そろそろ周りも就職したり田舎帰ったりで、能天気な僕も焦ってきました。「結局、運がなかったんだよな・・・」と。そんなとき、とある演技レッスンで、ある演技コーチに出会った。そこで言われた言葉が目からウロコ!!!!!「プロになりたいなら、プロの技術持たなきゃ!」そうだよね、そりゃそうだよね!大工でも料理人でもドライバーでも、プロならプロの技術持ってる。演技だって当然「プロの演技技術」ってもんがあって、それを活用して演じてるんだよね。そんなのどこのワークショップ行っても、どんな監督にも言われたことなかった。逆に「技術とか、そんなこと考えるな!」って言われてた。ただ「気持ち」、そしてルックスとかキャラとか味とかだけで勝負するのだと。そしてあとは「運」ただそれだけだと。それって結局、誰もどんな「プロ技術」が必要なのか、分かってなかったんだよね。演技って元々うまいやつは最初からカンタンそうにできるし、そんな技術があるなんてプロ俳優が話しているの聞いたことないし、「リアルで自然に見える」ための技術なんて果たしてホントにあるのか???そう思ってたんだけど、そのレッスンで、初めて、その「プロの演技技術」に出会った!そっか、カンタンにできることを「力を抜いて」やる。・・・じゃなくて、難しい事を必死で訓練して「カンタンに見せる」ことが、プロの技術なんだ。それ分かった瞬間から、まさに「目からウロコ!」。やるべきことが見つかって、考え方が180度変わったんだよね。CM受かるようになり、事務所を代わって、オーディションも比べモンにならんほど増え(もちろん、バンバン受かるようになり)、いまはドラマや映画にもたくさん出演できてなんとか「芝居で食える」ようになりました。【観察眼があれば、習わなくてもプロになれる】プロとしてもちろん、気持ち込めて仕事することは大切。でも、「気持ち込めて握りました!」って素人のお寿司を食べたい?「気持ち込めて建てました!」って初心者の大工の建てた家に住みたい?気持ちや気合いのそのまえに、まずプロとしての知識と技術をしっかりと持たなくちゃ。さて、ここでまた1つの疑問が沸き上がる。多くの活躍している俳優は、習わなくても自然な演技ができる。ましてやミュージシャンやスポーツ選手で、そのまま俳優になる人もいる。そういう人は演技の知識や技術はどうやって身につけたんだろう?それは当然、「観察」したからだ。ドラマや映画を見て、また他のうまい人が演技している所を見て、その「ありのまま」を観察して「やり方」を見つけ、それを自分が演じる時に応用したんだね。プロの演技とは自然にやることとは違う、「自然に見えること」なんだと。実際、そんなの全く見えなかった自分も、「目からウロコ」が落ちてからは、いろんな俳優さんのいろんな「技術」が見えるようになってきました。その「すごさ」を理解し、それを自分のものにしたい!と思えるようになった。そんな僕が、これから自分の理解した「プロの演技技術」を、このブログに書いていきたいと思います。もちろん、まだまだ修行中の身ですが、自分と同じように、出口の見えない演技の仕事の暗闇を彷徨ってる人に、一筋の光になれば幸いです。・・・ってかほぼ自分の備忘録だけど。コーチが言ってたけど、結局、演技でも何でも、その「知識や技術」は自分自身の「持論」レベルにならないと使いモンにならんと。その基準って、やはりこれ。「6才の子供に説明できなければ、理解したとは言えない」アルベルト・アインシュタインまあ、そりゃそうだよね。人に説明できないってことは、自分でもそれ使えないってことだもんね。ということで、自分自身の確認の為にも、これから「6才の子供にもわかる」ほど、わかりやすく「プロの演技技術」について書いていきますよ!「演技のコツ」とか「演技のヒント」とかいうヌルいもんじゃなく、まさに「プロの演技技術」です。「演技力」そのものです。これから演技の仕事を始めようという人だけでなく、観るだけオンリーの方も、この「プロの演技技術」を知ると、ホントに「目からウロコ!」で、ドラマや映画の演技を見る目がまるっきり変わりますよ!プロの俳優は、こんなことやあんなことを考え、いろいろ山ほど工夫して演じているのです。お楽しみに!

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