「アート・スコープ2007/2008」 | 土方美雄の日々これ・・・

「アート・スコープ2007/2008」

昨日、品川の原美術館で、8月31日まで開催中の「アート・スコープ2007/2008」展を観る。

原美術館がパートナーとなっている、ダイムラー・ファウンデーション・イン・ジャパンの文化・芸術支援活動「アート・スコープ」は、日本とドイツのアーティストを毎年、それぞれ1名ずつ選び、ベルリンと東京に派遣するというもので、そのプログラムに参加した日本とドイツのアーティストの展覧会を原美術館で開催、今年で3回目になる。

今回の展覧会への出展者は、日本から加藤泉と照屋勇賢、ドイツからエヴァ・テッペとアスカン・ピンカーネルの計4人で、絵画や彫刻、インスタレーション、ビデオアート、ドローイング・・と、その分野も、扱うテーマも、てんでバラバラで、統一性はない。しかし、そのことが逆に、現代美術の多様性を現しているともいえる展覧会である。

なかでも、独自の人物像を彫刻と絵画で表現する加藤泉の、なんともいえない素朴で、神秘的ですらある味わいに、私は大いに惹かれた。

原美術館は美術の鑑賞もさることながら、ゆっくりくつろぐことの出来る、中庭に面したガラス張りのカフェテリアも私の好きな場所で、この美術館に定期的に足を運ぶ理由のひとつになっている。