2017-04-20 11:45:27

かつての「我が街」阿佐ヶ谷

テーマ:ブログ

阿佐ヶ谷には、主に学生時代、少なくとも6年以上、暮らした。今からもう、40年以上も、前のことである。

大学に入ってすぐ借りたのが、今は道路になっている駅前の、天祖神社隣接の木造のボロアパート。4畳半1間で、トイレと洗面所は共同だった。道路になるということで、立ち退き料をもらって、そこを1年で出て、次に移り住んだのが、駅のすぐ近くで、中央線ガード下の、今度はたった3畳1間の、木造アパート。小さな炊事施設はついていたが、トイレは共同で、机代わりの万年炬燵を、壁に押しつけて、立てなければ、夜、寝るために、布団を敷くスペースすら、出来なかった。ここは夏になると、室内が、40度近くの地獄のような暑さになり、ちいさな扇風機などは何の役にもたたず、昼間は、クーラーのある、近くの喫茶店などに、避難するしかなかった。今は、アパートではなく、小汚い居酒屋になっている。

その後、阿佐ヶ谷と荻窪のちょうど中間くらいにある、つまり、駅からはだいぶ離れた、6畳1間の木造アパートに移った。ここも、室内に、小さな炊事施設はあったが、トイレは共同。しかも、2階に住んでいるのに、トイレは1階にしか、なかった。ここで、結婚して、しばらくの間、妻と2人で、暮らした。今、どうなっているかは、わからない。というか、どの辺にあったのかは、何となくわかるが、アパートへの行き方自体を、忘れてしまった。

よく通ったのは、夏場の避難先としても重用した、喫茶店の「ぽえむ」「遠方近方(おちこち)」、それに、名前をド忘れてしまった、もう1軒の喫茶店。大学卒業後、ライターになってからも、長居して、原稿もここで書いた。あと、深夜営業の「キッチン・チャンピオン」に、駅前の屋台のラーメン屋である。40年以上前のことだから、当然といえば当然だが、今はもうない、お店ばかりである。「ぽえむ」は、渋谷にあったチェーン店もつぶれてしまったが、池袋で1軒、見つけた。でも、それもだいぶ前のことなので、今もあるかどうか、わからない(その後、ネットで調べたら、池袋店はなくなっていましたが、チェーン店はまだ、全国各地で、生き残っているようです)。

いまも残っているのは、老舗の和菓子店「うさぎや」である。昨日、行って、名物の兎月最中(中に餡と共に、ぎゅうひが入っている)とどら焼きを、お土産に買って、家に戻った。うさぎやは分家(どっちが、本家か、不明だが)が日本橋にもあって、会社員時代、ここでよく、どら焼きを買った。

レモンパイがおいしい「こうみや(どういう漢字をあてたか、今となっては不明)」というケーキ&パン屋さんもあって、ここは新宿の紀伊國屋の地下にもあったが、いずれも、つぶれた。

懐かしい「我が街」、しかし、当時の面影は、今はもう、ほとんど、残っていない。

 

 

 

 

 

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2017-04-20 09:41:06

阿佐ヶ谷のミニシアター ラピュタ&ユジク

テーマ:映画

えっと、昨日の話の続きです。最近、映画館は巨大シネコンへの集約化が、一段と進んでいて、かつてのような、古いタイプの、邦画・洋画それぞれの新作封切館は、少なくとも都会では、そうした流れに押されて、ドンドン減ってきているし、他方、レンタルDVDの普及等もあって、廉価&2本立て興行の、いわゆる名画座系も、急速に、その姿を消しつつある。私は映画好きで、もちろん、上には上はあるが、それでも、結構、人より映画を観ている方だと思うが、かくいう私も、最近は、その大半をシネコンで観ているのが、現状だ。

確かに、シネコンは、そこに行けば、邦画・洋画の話題作を、とりあえず、あれこれ、取り揃えているし、また、座席指定なので、立ち見になることもなく楽。その上、6本観ると1本タダといった、ポイント・サービスのあるところも多いので、お得感もある。

その反面、その上映する映画は、どうしても興行成績優先となり、メジャーの大作中心の品揃えとならざるを得ないのも、現実だ。そうしたものをカバーするのが、今では、いわゆるミニシアターの役割になっているが、どうしても、限られた需要を相手にすることから、その経営は決して、楽ではないだろう。

そんなミニシアターが、都心でもないのに、2館もあるのが、阿佐ヶ谷である。ラピュタ阿佐ヶ谷と、その姉妹館として出来たユジク阿佐ヶ谷がそれで、今は、前者は、かつての名画座的な役割を、後者は新作中心の品揃えを・・と、棲み分けも、ちゃんと、出来ている。

阿佐ヶ谷だって、電車に乗れば、わずか10分以内で、都心=新宿に出ることが可能で、そこには巨大シネコンだけでも、3つもある。そうした中で、営業し続けていくことは、相当な覚悟が必要と思う反面、無類の映画好きとして、そうした、いわば主張のある映画館が、地域に2館も存在することは、本当に、うらやましい。

しかも、ラピュタとユジクには、前述のような棲み分けと共に、チェコやロシア等の、正直、あまり営業的に成績を残せないだろう、芸術系アニメを、定期的に公開していくという、共通の路線もあって、「アート・アニメのちいさな学校」まで、運営している。本当に、末永く頑張ってもらいたい、ミニシアターだ。

 

 

 

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