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2016-05-31 09:49:58

「エンド・オブ・キングダム」

テーマ:映画

ジュラルド・バトラー主演による「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編。テロリストによるホワイトハウス襲撃から大統領を救ったシークレットサービスのマイク・バニングが、またまた、英国首相の葬儀のため、ロンドンを訪問するベンジャミン大統領に同行し、再び、同時多発テロに巻き込まれるというお話。

舞台がホワイトハウスの周辺だけに限られた前作に比べ、今回の舞台はロンドンの街全体。とにかく、アメリカ大統領を除く、各国の首脳が次々に暗殺され、街の主要な建造物がことごとく破壊されるという、文字通りの宇宙人襲来並の、未曾有の大規模テロに遭遇し、最後には大統領と2人きりになってしまう主人公。

ところが、ジュラルド・バトラー演じるマイク・バニングの強いこと、強いこと。まるで軍隊のような重装備のテロリストたちを、これでもか、これでもかと、血祭りにあげ、とうとう、単身で大統領を守り切り、そればかりか、海外から指揮をとる敵の首領以外の、大半のテロリストを退治してしまう大活躍。

しっかし、国の威信にかけて、重警備態勢を敷いていたハズの英国警察が、これではまるでアホみたいだし、第一、たかが、一武器商ごときが、ロンドンを、文字通り、壊滅させられるだけの規模の武器と兵士を調達し、しかも、それを戒厳体制下の街の、要所要所に、配置させられるとはねぇ・・などと、物語の、あまりにもの荒唐無稽ぶりを指摘してみたところで、まぁ、ジェットコースター並の、超絶アクションを楽しむ娯楽超大作なんだから、しかたがない。

でも、とにかく、世界中で、まともなのはアメリカのみという、あっけらかんとしたアメリカ中心史観と、最後は、敵の首領を、空爆で部下もろとも皆殺しにするという、これまた、いかにもアメリカらしい「リアル」さは、いただけない。

どーでもいいんだけれど、日本の首相なんか、ロンドンで渋滞に巻き込まれた挙げ句、爆破された橋ごと落下して、なすすべもなく、絶命しちゃってます(笑)。

もし、シリーズ化されるんだったら、バトラーさんは今度はもう、地球の半分くらいが壊滅する状況下で、大統領を警護するしかないかなぁ???・・と。

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2016-05-30 10:19:03

沖縄と、乃木坂ちゃんと、朝食捨てた話

テーマ:ブログ

もうすぐ、6月。1日に「リプレーザ」の編集委員会があるので、それが終わったら、沖縄行きの日程を決めるつもり。

この間、沖縄で起きたことに関しては、ブログには、まぁ~だ、ただの1行も書いていないけれど、様々な思いがあふれ過ぎて、なかなか、まとまった文章にすることが、出来ないのだ。これまでに、何度となく、ブログにアップすべく、途中まで書きかけては、それを削除した。

そこで、削除したことをも含めて、出来れば、沖縄報告という形でまとめて、それを第3期「リプレーザ」第1号に、載せることが出来れば・・と思っている。

ところで、昨日は、散歩の途中で、少し離れたセブンイレブンに寄ったら、サンドイッチと野菜ジュースの組み合わせで、乃木坂46の主要メンバーの生写真を1枚プレゼントすると書いてあったので、一番、安いツナ&玉子サンドと、カゴメのパック入り野菜ジュースを買って、生田絵梨花ちゃんの生写真をもらって、帰ってきた。本当に、情けない、もうすぐ65になる老人である。

しかし、沖縄のことにあれこれ思い悩むのも私なら、年甲斐もなく、乃木坂ちゃんを密かに応援するのも、まぎれもない、同じ私。ついでに、まぁ、ほとんど出来レースみたいな、貞子と伽耶子の戦いに、胸をときめかしたりするのも、同じ私である(苦笑)。

それにつけても、今日も、体調が悪い。朝食に、昨日買ったサンドイッチと野菜ジュースを食べようとしたけれども、サンドイッチは、少々、味がやばい感じで、捨てましたぁ~。昨日、夜食として、食べておけばよかったと、すごく反省。

でも、乃木坂ちやんの新アルバム、一体全体、どのタイプを買ったら、いいんだぁ???実は、昨日、ひと駅分歩いて、CDショップまで行って、結局、決められずに、買わずに帰って来た。その帰りに寄ったのが、セブンイレブンというわけ。


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2016-05-29 08:45:59

なるほど、貞子VS伽耶子、こう決着

テーマ:ブログ

昨日、書店に行ったら、近日公開の、話題の映画「貞子VS伽耶子」のノベライズ本が出ていたので、早速、購入。ノベライズされたのは黒史郎さんで、角川ホラー文庫よりの刊行(520円+税)。

もちろん、必ずしも、ノベライズと、白石晃士監督による映画の結末とが同じとは限らないので、何ともいえないが、なるほど、そうきたか、という結末。

ハイハイ、ネタバレはいたしませぬ。知りたい方は、書店で、購入もしくは立ち読みして下さいねッ。

その他、公開中の映画「ガルム・ウォーズ」を、監督の押井守自らがノベライズした、「ガルム・ウォーズ 白銀の審問艦」(KADOKAWA、1700円+税)も、購入。以前のブログで、映画「ガルム・ウォーズ」の続編・・と記したが、ザッと、斜め読みした感じでは、より正確にいうと、映画版「ガルム・ウォーズ」の内容をも、そのストーリィの一部に組み込んだ物語のようだ。

その他、「魔法少女まどか☆マギカ」の魔獣編(芳文社)の刊行が、開始されていることにも気づき、これは先程、近日発売の第2巻の予約と共に、アマゾンに発注。さすがに、書店で購入する勇気???がありませぬ(笑)。

その書店というのが、何せ、店主と顔見知りの、ご近所の書店なので・・。あのジジイ、何と、まどマギの漫画を買っていったぜぇ・・とは、いわれたくありません(つまらん見栄)。



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2016-05-28 09:25:27

窓際

テーマ:ブログ

昨日は、私もその事務局メンバーの、とある裁判の総会&学習会。

午後4時半からの総会終了後、午後6時から開催された学習会のテーマは、「心は支配されたくない」。国立音楽大学名誉教授の小林緑さんと、元教員の根津公子さんが、それぞれ、45分ずつ、発題された。

参加者は、まあまあという感じだったが、おふたりの、実体験に基づいたお話は感動的で、大変、よい学習会になった。しかも、今回は、私には何の役割分担もないので、ただ、座って、お話を聞いているだけでよいので、超楽チン。しっかし、何も任務がないのは、それはそれで、楽な反面、完全に窓際族の気分だなぁ・・。老兵は死なず、ただ消え去るのみ・・ってか(けッ)。

終了後は懇親会もあったが、私は体調不良のため、参加せず、即帰宅。

会場で販売されていた、根津さんの著書「増補新版 希望は生徒」(影書房、1700円+税)を購入した。とりあえず、自室の積ん読の山に加えたが、いつか、読まねば・・。それにしても、「希望は生徒」といい切れる教員人生を貫徹された、根津さんの生き方が、ただただ、まぶしいです。

ハイハイ、窓際老人の、見苦しいグチです。人生は紙飛行機・・ってか。本当に、どこへ飛んでいっちゃうんだろうね、オレ。





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2016-05-27 11:32:00

「ガルム・ウォーズ」

テーマ:映画

「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」「イノセンス」等で知られる巨匠・押井守が、80億円近くまで膨れあがってしまった総製作費を捻出できず、撮ることの出来なかった17年も前の作品を、最新のデジタル技術と、全編をカナダで撮影することで、同国の税制優遇制度により、経費を削減することによって、ようやく完成させた、実写SFファンタジー映画。

その日本語版を、スタジオジプリの鈴木敏夫プロデューサーが担当することで、紛れもなく押井守作品ながら、スタジオジプリの雰囲気をもまとった、不思議な作品に仕上がっている。

物語の舞台は、戦いの星アンヌン。かつて、この星にはその創造主であるダナンの支配下で、8つの部族が共存していたが、ある日、創造主ダナンがアンヌンを去り、以降、8つの部族は覇権争いに明け暮れ、現在は、空の部族コルンバと陸の部族ブリガ、それに、ブリガに隷属するクムタクの3つの部族のみが生き残り、いつ終わるとも知れぬ戦いを続けていた。

コルドバの女性飛行士カラと、ブリガの戦車兵スケリグ、クムタクの老人ウィドは、共に仲間からはぐれて、偶然、出会い、そこに行けば、ガルム(コルドバやブリガ等のクローン兵士の総称、ガルムは生殖によらず、クローン技術によって、子孫を産みだしているという設定)誕生の秘密がわかるという、聖なる森=ドゥアル・グルンドを目指すことになる。その中で、敵同士であるカラとスケリグの間に芽生えてきた、おそらく、友情以上の感情。しかし、聖なる森にたどり着いた彼らを待っていたのは、あまりにも残酷な運命だった・・と、まぁ、そういったストーリィ。

斬新で、細部まで丹念につくり込まれた映像美と、反面、一見わかりにくく、観客に不親切なストーリィ設定&世界観。当然、評価が分かれる作品であると思う。しかし、これはこれで、いかにも押井守らしい作品でもある。

ラストは、目覚めた巨人たちの来襲。新次元に突入した、ガルム・ウォーズは、まだまだ、続く。多分、続編がつくられることはないと思うけれども・・ねッ(押井守による小説は既刊)。

ウィド役で、あの懐かしい、「エイリアン2」のビショップ役の、ランス・ヘンリクセンが出ていま~す。




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2016-05-27 00:16:12

「ブータン展」&東京国立博物館東洋館

テーマ:アート

昨日は、午前中に、上野の森美術館にて開催中の「ブータン展」へ。

展示されているのは、ブータンの民族衣装や舞踏用の仮面、タンカ(仏画)や仏像、仏具等。全体的にみて、こじんまりとした展示・・という感じだ。まぁ、そこが、いかにも、ブータンらしいのかも・・とも。

正直、観て、イマイチ感もあったが、でも、平日の、しかも午前中の早い時間に行ったせいか、来場者はほとんどおらず、ゆっくり、ゆったり、展示品を観ることが出来たのは、まぁ、よかった。

その後、もう1年以上、来ていない東京国立博物館へ。こちらは、まだ、昼前というのに、かなりの混雑状況。しかも、サミット警備の一環なのか、入り口で入館者全員の荷物検査と金属探知機での身体検査を実施中で、入場者の長蛇の列がほとんど進まず、かなり、うんざり。しかも、何故か、サミット前後の期間、本館と東洋館に隣接するレストランまで、休店になっているじゃああ~りませんか。まさか、これもサミット警備の一環なんかじゃ、ないよねぇ???

で、リニューアル後、東洋館の地下に新たに出来た、クメール美術展示室を中心に、こちらも、ゆっくり、時間をかけて見学。同館の誇る、素晴らしいクメール美術コレクションの数々は、旧クメール美術展示室の閉鎖に伴い、長く未公開状態だっただけに、再会の感動はひとしお。

混んでいるようでも、入館者の大半は、「黄金のアフガニスタン展」や「ギリシア展」といった、目玉の特別展に行ってしまうので、東洋館の常設展示などを観る人は、ごくごく、少数なのだ。

見学後、さすがにお腹がすいたので、遅めの昼食でも・・と思ったが、前述の通り、レストランは、生憎、休店中。そういえば、正倉院宝物館内に、もうひとつ、えらく高いレストランがあったなぁ・・と思い出し、行って見た。ありましたし、こちらはちゃんと営業もしていましたが、ハヤシライスにコーヒーをとって、2000円あまりと、超高額なプライス設定には、号泣。でも、まぁ、他に選択肢がないので、食べましたけれど・・。

食後、地下から本館1階に移った、ミュージアム・ショップ前に出来た、広い休憩スペースにて、1時間ほど、読書をしてから、帰宅の途に・・。




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2016-05-25 18:13:33

白根全さんの本

テーマ:ブログ

来月の「ラテンアメリカ探訪」で話して下さる白根全さんの本を、アマゾンで探して、発注。その内の1冊「カーニバルの誘惑 ラテンアメリカ祝祭紀行」(毎日新聞社、2500円+税)が、今日、届いた。

ブラジル・リオのカーニバルを中心に、トリニード・トバゴやコロンビア、ボリビア、メキシコ、キューバなどのカーニバルを、迫力満点のカラー写真と文章で紹介した本。

さらに、福音館から出ている小学3・4年生むけの科学雑誌「月刊たくさんのふしぎ」の中の1冊で、白根さんが執筆された「マチュピチュをまもる」も、古書で購入。もっとも、私が購入した際は、出品されていたのは、いずれも2000円台だったが、今日、このブログを書く前にアマゾンを見たら、な、何と、1000円台で出品されていて、少しというか、激しくというか、超激しく、ガッカリ。何で、1日違いで、値段が半額近くになるのか、信じられん(怒)。

とはいうものの、もう2000円台で購入した本は、多分、明日くらいに、到着予定(涙)。6月の白根さんのお話は「ふしぎのマチュピチュ」なので、せいぜい、熟読し、活用させていただきま~す。

ということで、今日は押井守の「ガルム・ウォーズ」を観に行ったけれども、ちょっと、バタバタ中なので、感想等は、また改めて。

あっ、それから、「ズートピア」と「もし世界から猫が消えたら(だったっけ???)」も、最近、観ましたが、共に、あんまし、積極的に、感想を書く気にもならないので・・。




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2016-05-24 09:46:17

阿部修二さん「メキシコ植民地散歩 十字架にまつわる話」

テーマ:ブログ

昨日の「ラテンアメリカ探訪」は、写真家の阿部修二さんによる「メキシコ植民地散歩 十字架にまつわる話」と題したお話。参加者は11人と、決して多くはなかったが、豊富な映像による、メキシコの各地の不思議なテキキの十字架のお話は、大変、面白く、時間が足りないと感じるほど。

終了後は、その阿部さんを囲んでの懇親会も開かれ、最近は、体調不良のため、帰ることが多い私も、久しぶりに、参加した。

阿部さんは、お渡ししようとした、交通費まで辞退され、本当に「ただ働き」をさせてしまい、申し訳ありませんでした。どうぞ、これに懲りずに、今後も機会があれば、おつきあい下さいませ。

さて、次回は、既報の通り、写真家にして、冒険家、カーニバル評論家でもある白根全さんが、「ふしぎのマチュピチュ」と題し、お話して下さる予定。マチュピチュやアンデス文明、ペルーにご興味のおありの方々、6月20日、どうぞ、ご参集下さい。お待ちしております。

詳しくは、別途、「6月のラテンアメリカ探訪」の項を・・。




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2016-05-22 10:16:51

くくるくくぱろま(6)

テーマ:小説

ふり返って、後ろを見ては、絶対に、いけない。そう、本能的にそう感じて、私はただ、ひたすら、エレベーターのボタンを、狂ったように、押し続けた。

しかし、エレベーターは止まっている階から、降りてくる気配はまったく、ない。

開いたドアが、ドーンという大きな音を立てて閉まり、ズルズルと、何かがこちらに向かって、近づいてくる気配がする。足を引きずっているのか、あるいは、何かを引きずっているのか・・。

私は、エレベーターのボタンを、ひたすら、押し続けた。その時、ガタンと、大きな音がして、エレベーターが、いきなり動き出し、止まっていた1階から、ゆっくり、地下へと降りてくる。

た、助かった。でも、足を引きずるような、何かを引きずるような、背後の音は、もうすぐ、そこまで、迫っていた。

「早く、早く」と、私は大声を出して、絶叫する。

再び、ガタンと大きな音を立てて、エレベーターが止まり、ドアが開く。私はその中に飛び込んで、しかし、ドアを閉めるためには、ふり返る必要がある。イヤだ。でも、ふり返って、ドアを閉めねば・・。

私は、意を決して、ふり返って、ドアのボタンを押した。そして、閉まるドア越しに、私は見たのだ。

閉まるドアの向こうにいたのは、あれは、スッカリ、血の気を失い、目を大きく見開いた、義男の・・。

そこで、目が覚めた。私は、再び、病室の、自分のベッドに寝て、見上げた天井に、何か、黒々としたものがへばりついていた。そして、それがいきなり、私の上に覆い被さってきて・・。

そして、目が覚めた。ベッドの上。多分、夜。すべては、夢?

いや、そうではない。閉まったカーテン越しに、ゼイゼイという誰かの寝息。出し抜けに、隣のベッドの明かりがつき、黒々とした男のシルエットが、ゆっくりと、上半身を起こし、そして、カーテンに手を・・。

「柚木さん、柚木さん」

看護師の、緊迫した声がした。私が目を開けると、見慣れた看護師の吉岡さんの顔が、そこにあった。

「柚木さんが、急に大声を出して、何かを叫んでいると、部屋の人からナースコールがあったので」と、吉岡さんが、いう。

室内が明るい。今は、明らかに、夜ではない。

「な、何時?」と、私は、声を絞り出すようにして、聞く。

「もうすぐ、お昼ですよ。いやだぁ、寝ぼけたんですかぁ?」と、吉岡さんは、ようやく、表情をゆるめて、笑顔になった。

「ど、どうも、そうのようです。すいません」

だが、私にはわかっていた。あれは、夢なんかではないと・・。

私は、私の左手に、クッキリ、赤い指の跡がついているのを、見てしまったのだった。それは見る見る内に、薄れて、消えてしまったが、私は気を失う直前に、左手首をあれに、強く、握られたのを、覚えていた。

ハッキリ、いってしまおう。あれではなく、あれは間違いなく義男の、血の通っていない、冷たい手だったのだ。

私は、思い出した。そう、あの日のことを。

(続く)





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2016-05-21 09:10:03

くくるくくぱろま(5)

テーマ:小説

今日の回診で、本山先生と小日向先生から、ここまま順調なら、あと1週間で抜糸可能なので、それが終わったら退院していいでしょう・・と、伝えられた。

まぁ~だ、開腹手術の跡は、ガーゼとビニール・テープで、シッカリ、固定されていて、寝ている状態から、身体を起こした時など、相当、痛むし、時々、血の混じった体液も出て、ガーゼを赤茶色に染めるが、それはすべて想定内で、回復状態は極めて良好だと、先生方はいう。

今日から普通食といわれ、すでに、朝食として、トーストした食パン1枚にイチゴジャム、野菜と玉子の炒め物に、バナナ半分、パック入りの牛乳が出た。そのすべてを平らげ、食後にコーヒーでも飲もうかと、財布だけ持って、エレベーターに乗って、地下の売店前にある、コーヒーの自販機に向かう。

地下には、売店の他、CTスキャンの部屋があり、暗い廊下がさらに奧へ、続いている。多分、その先には、霊安室があるのだと、私は考えている。いずれも別の病院でのことだが、以前、父や母が死んだ時、遺体は地下の霊安室に移され、そこで警察官による検死が行われ、その後、葬儀社の車が到着するのを待つことになった。きっと、それはどこの病院でも、同じだろう。

だから、おそらく、この先には、霊安室がある。入院して、無事、退院出来なかった者は、そこから、葬儀社の車に乗せられ、なるべく、入院者や通院者の目につかぬよう、ひっそりと、退出することになるのである。

売店で、朝刊を買ったあと、自販機にお金を入れ、モカのホット、ブラックを選択し、ボタンを押した。

コーヒーが自動抽出され、出て来るまでに、少し、時間がかかるので、ソファーに座って、待つ。エレベーターのドアが開き、白衣の看護師が、こちらを、横目でチラッと見て、しかし、歩みを止めることもなく、足早に、廊下を歩み去っていった。

自販機の取り出し口が開き、コーヒーのよい香りが、漂って来た。病室に持ち帰るより、ここで飲んでしまおうと、紙のカップを片手に、ソファーに戻って、腰を下ろした。

そこから、長い廊下の奥のドアが、よく見える。そのドアが突然、開いて・・そこで、目が覚めた。

一瞬、今がいつなのか、よくわからず、混乱する。病室内は暗く、多分、夜だ。カーテン越しに、隣のベッドから、ゼイゼイいう、荒い寝息が・・。

お、おかしい・・隣にはまだ、誰も、新しい患者が入っていないハズ。しかも、私の記憶では、今はまだ午前中で、私はコーヒーを飲みに、エレベーターに乗って、地下に向かったのではなかったか。

そして、奧の廊下のドアが、いきなり、開いて・・それからあとの、記憶がない。それとも、それはすべて、夢だったのか?でも、カーテン越しに聞こえる、あのゼイゼイという寝息。

思い切って、隣のカーテンを、少し、開いてみる。もちろん、そこには誰もおらず、シーツが剥がされた、剥き出しのベッドがそこにあるだけだった。

私は何が何だかわからず、起きて、病室を出た。

そこに、奧へと続く、暗く、長い廊下があった。そこは、地下だ。思わず、部屋に戻ろうとして、エレベーターの閉まったドアに、激突してしまった。売店も、シャッターを下ろし、CT室にも明かりはない。

何だ、何なんだ。

とにかく、エレベーターのボタンを押すが、エレベーターは上の階で、止まったままで、地下へ降りてくる気配がない。

私は、パニックになりかけていた。

その時、背後の廊下の奧で、ドアが開く音がした。

(続く)








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