昨日の続き | 夜のファミレス通信

夜のファミレス通信

深夜のファミレスから、思うところを発信します。



昨日の THE SECRET OF MY SUCCESS の話の
続きになります。


劇中で、社長が

「コストを徹底的に下げて利益を出し、
 株価を上げろ!」

というシーンがあります。



社長:コスト削減派
   → 事業所を閉鎖しようとしたりする。

主人公:売上増強派
   → 事業所を閉鎖するなんてもっての他。
     逆に資産を有効活用して、打って出るべき。

という対立構造が、脚本の大きな骨組みに
なっています。


社長も別に、間違っちゃいないんですけどね。

利益を出すには、
 ・売上を増やす。
 ・費用を減らす。
の、2通りしか、方法はないのだから。


ただ、その2つをいかにうまく「バランス」させるかが、
「経営」なんじゃないの? と思う訳です。


社会人になってこの方、
「経費節減」という言葉を耳にしなかった日は
ないと言っても過言ではないですが、

それしか言われなかったことも、また多い訳で。


「それだけじゃ、片手落ちなんじゃないですか?」

「なんでもかんでも節減し続けるのなら、
 そもそも事業活動なんか、端からしない方が
 いいんじゃないですか?」

と、疑問に思ったことも、一度や二度では
ない訳です。




劇中の社長は、
「ともかくコストを下げて、徹底的に利益を
 出すのだ!」

とばかり、声高に叫びます。

まぁ映画の中だからというのもあるんですが、

おんなじようなことをリアルでも見たことが
(何度も)ある訳で、

それだけじゃ精神論の域を出ないんじゃないの? と。


もっと言えば、
「そんなんじゃ、『経営している』とは
 言えないじゃんか。(゚Д゚)」
と、たびたび思った訳です。



まず、費用を節減するんなら、それは
財務諸表という「数字」に落ちる訳ですから、

「いつまでに」「いくら」節減するんですか?

という、時期と額の目標設定がないと、

どれだけやれば、やったことになるのかが
そもそもないでしょう、と。


その次はもっとブレークダウンして、
どこでいくら削るの?ということを決めないと
ダメですよね。


それから、それに加えて大事なのが、

「なんのために節減するのか」
「節減して浮いた費用を、何に投資するのか」

という説明を、ちゃんと従業員にするかどうか。



これってすごい、大事なことなんじゃないかと
思います。

費用を節減するというのは
従業員に一番、負担を強いることな訳で。

「自分たちがいま犠牲になることで、
 将来、どんな見返りがあるの?」

ということが明示されなければ、
従業員のモチベーションなんか、上がりっこないですよね。


企業は「人」が活動して、さまざまな有形無形の
「価値」を生み出して行く訳ですから、

その「人」のモチベーションが下がることって、
企業として、ものすごく危険な状態と
思うのです。

こんな大事なことに、配慮をしない経営陣が
多過ぎる。


なので自分は、
これから気をつけたいなーと、思いました。



ずっと、なんとなく、頭の中にバラバラな状態で
あったこれらのことが、

この映画を観返したおかげで、
1つにまとまったような気がしたので、

忘れる前に、文章にしてみました。
(おはずかしい拙文ですが)