たまたま某巨大掲示板をのぞいていたら、こんなコピペが貼ってあった。
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電車運行維持のためにぬれ煎餅を買ってください!
電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。
銚子電鉄商品購入と電車ご利用のお願い
拝啓、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は、弊社鉄道事業並びにぬれ煎餅事業に対して、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 さて、早速ではございますが、弊社は現在非常に厳しい経営状態にあり、鉄道の安全確保対策に、日々困窮している状況です。 年末を迎え、毎年度下期に行う鉄道車両の検査(法定検査)が、資金の不足により発注できない状況に陥っております。このままでは、元旦の輸送に支障をきたすばかりか、年明け早々に車両が不足し、現行ダイヤでの運行ができないことも予測されます。 社員一同、このような事態を避けるため、安全運行確保に向けた取り組むことはもちろんですが、資金調達の為にぬれ煎餅の販売にも担当の領域を超えて、取り組む所存でおりますので、ぬれ煎餅や銚子電鉄グッズの購入、日頃の当社電車の利用にご協力を賜りたく、お願い申し上げる次第でございます。
敬具
平成18年11月 吉日
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てっきりネタだろうと思ってタカをくくっていたのだが、何気なく
銚子電鉄のホームページ
を見てみたら、なんと本当のことだった。
銚子電鉄とは、千葉県の東端のほうにある銚子から外川まで走っている、わずか6.5kmのローカル私鉄である。
そのわずか6.5kmを22分もかけてコトコト走っている。普通鉄道ではあるが、そのスピードは路面電車並だ。
自分も過去2度ほど乗りに行ったことがあるが、それはもう「のどか」の一言に尽きるものだった。
資金難で新車を入れることができないので車両はみな古いのだが、そこがまたいい味を出している。
ところが、現在同電鉄にはデハ701,702,801,1001,1002の5両が稼動可能な車両として存在しているが、そのうち3両が検査期限(車で言うところの車検時期)が来てしまい、ひょんなことからその資金が捻出できない状態になってしまったそうだ。
ピンチになってしまった細かい背景は他のホームページなどでまとめられているのでここでは省略するが、 他のローカル私鉄が傍目にあっさりと廃止してしまうさなか、なりふり構わず電車を残そうとしている姿に、思わず心を打たれてしまった。
しかも、安易に募金をつのるということではなく、あくまで自分たちの商売でなんとかしようとする姿勢が、なんだか日本人が忘れかけてきたひたむきさを思い出させるような気がしてならなかった。
もちろん、鉄道ファンとしてこれだけ味のあるローカル私鉄に二度と乗れなくなるのは惜しいということもある。
そこでなにかできないかと考えたのだが、やはり売り上げに貢献することが一番だと思い、とりあえずぬれ煎餅を買うことにした。
本当はさっそく銚子にかけつけて、電車に乗るのが一番良いのだが、0歳の子供を持つ身ではなかなかそうもいかない事情がある。
ぬれ煎餅ならネットでの通販も使えるし、なにより自分の職場は銀座にあり、幸運にも東京駅が目鼻先であるので、東京八重洲口地下にある大丸の全国菓子コーナーで買うことも可能だ。
そんななか、たまたま先週自社ミーティングのため午前休にしたところ、時間がちょっと余ったので東京駅まで足を伸ばして早速購入してきた。
ぬれ煎餅もいくつか種類があるのだが、買ってきたのは薄味といわれる「うすむらさき」。10枚860円也。
家に帰ってさっそく食べてみると、なるほど。同電鉄を支えてきただけはあって、なんとも香りのいい醤油味で、旨みの効いた味わい深い逸品だ。
食感はまさに「湿気た煎餅」なのだが、それがまた面白い。薄味とのことだが、これでも十分味がしっかりしている。
通常のほうはもっと濃厚なのであろう。塩っ辛いのが苦手な人は、薄味のほうがお勧めだ。
試しに電子レンジで20秒ほど温めてみたが、ホクホクしてさらに旨かった。
とても電鉄屋が作ってるとは思えないが、実際に駅員や非番の運転手や、またその家族等が焼いているそうである。
あなたも美味しい「ぬれ煎餅」を買って、銚子電鉄を支援してみませんか?
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なお、同じように心を打たれた人は多かったようで、某巨大掲示板を中心に話が広がっていき、ぬれ煎餅の注文が殺到。
めでたくデハ701が検査を受けられるようになったとのことである。
また、いろんな支援策がネット上で議論され、なかには実現するのもあるという。
そんなさなかに国土交通省から業務改善命令が出たり、そもそも施設老朽化で更新費用も出さねばならず、なかなか前途は多難だが、なんとか踏ん張ってがんばってもらいたいものだ。
また、自分も銚子電鉄がファイティングポーズを見せる限り、できる範囲で応援していきたいなと思う。