耳鼻咽喉科医 Dr.ひげがりおのblog

耳鼻咽喉科医を目指すひげがりおの日常を、赤裸々に公開します。


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昨日は、同級生と当直っていうことで、意外と楽な当直を望んでいたのですが、

初めて経験した症例が来ました。

嘔吐、腹痛があり、ileusが疑われるとのことで、近隣の介護施設より搬送となったのですが、

発熱や意識障害は認めず、採血データではWBC/CRP:10000/0.8と軽度の炎症所見でしたが、

腹部CTを取ったらビックリ!!

肝内に血管のような形をしたgasが浮き出ているではないですか。


参考資料

Dr.ひげがりおのblog


外科、放射線科の先生にコンサルトしたところ、門脈ガス血症という状態だったそうです。


門脈内ガス血症の発生機序は,1)腸管の壊死,炎症,潰瘍などによる粘膜の損傷,2)イレウス,注腸造影検査や内視鏡検査での空気注入などによる腸管内圧の上昇,3)ガス産生菌の門脈内移行の3点が考えられる.欧米文献検索による門脈ガス血症228例(表)で最も多い原因は腸管虚血・壊死(47.3%)で,その死亡率は75%と高く予後不良である.


年齢や、既往歴より保存的加療の方針となりましたが、とても貴重な症例を経験できました。

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