2014-12-15 10:52:05

ナタリーにびっくり

テーマ:ブログ
久しぶりのブログ更新がこんな内容になってしまい残念なのですが、最近お仕事絡みで疑問に思うことがあったので、そのことについて、私の考えを少し書いておこうと思います。

皆さんは「ナタリー」というサイトはご存じでしょうか。
株式会社ナターシャさんが運営する、ポップカルチャーの情報サイトで、その中のひとつ、「コミックナタリー」は、単行本の発売やイベントなど、漫画家や作品に関するニュースを配信しています。
私はナタリーさんのイメージキャラクターを描いています。
9年ほど前、「音楽ナタリー」立ち上げの際に、社長である大山さんにそのキャラクターの執筆をご依頼いただいたのが最初で、それ以来、創立5周年記念のパーティーに呼んでいただいたりもしました。

先日、そんなナタリーさんからインタビューの依頼をいただき、お答えする機会がありました。
現在もナタリーさんのサイトで公開されている、アルバイト情報サイト「an」さんとのコラボ企画、『教えてセンパイ~あの頃のバイト生活~』というものです。
ご覧になった方もいらっしゃると思います。

今回私がお話したいのは、このインタビューについて、です。

インタビューご依頼の内容は【『かくかくしかじか』に描かれているような、過去のアルバイト経験の話を聞きたい】というものでした。
、私は「『かくかくしかじか』の宣伝になるかもしれない」と思い、お引き受けすることにしました。
当日、私は原稿仕事を休み、出版社の会議室まで出向いてそのインタビューにお答えした上で、プレゼント用のカラー色紙もその場で描いたように記憶しています。
「an」の方も同席されていましたが、インタビュアーはナタリー所属のライターさんでした。

通常、こうしたインタビューでギャラが発生することは殆どないのですが、この時はいくらかの謝礼が出るということで、私は「おかしいな」と思いながらも、深く考えることなく受け取ってしまいました。(ちなみにギャラは10万円でした)


後日、何気なくTwitterを見ていた時のことです。
上記のインタビューに関する宣伝ツイートが、私の顔写真つきで拡散されていて、とても驚きました。

もちろん、Twitterでインタビューの告知がされること自体は予想の範囲内でした。
ただ、それはせいぜい「東村アキコのインタビューはこちら→」というようなリンクが貼られる程度のものだろう、という認識だったので、あくまで【インタビュー本文に使われるもの】としてOKしたはずの写真が、拡散され、いろんな人の目に触れていることに、びっくりしてしまったのです。

もう一つ疑問に思うことがありました。
それは、写真に「an」さんのロゴがあしらわれ、ポスターのようになっていたこと。
「なんだか、広告塔みたいだな」と思って、少し嫌な気持ちになりました。

「なぜこんな画像が作られたのだろう?」と疑問に思い、知り合いの編集者に相談したところ、「おそらくこれは、『an』がナタリーにお金を出して作っている、いわゆる【広告ページ】なのでは」と言われ、ますます驚きました。
とりあえず、「(インタビュー用の)写真をTwitterに直接添付するのは控えて欲しい」とナタリー側に連絡し、そのツイート自体は削除していただいたのですが、

「私のインタビューで、ナタリーさんが『an』さんからお金を貰う」

ということが、どうしても理解できませんでした。コラボ企画、と言われていたけど、それはナタリーとanがコラボしてページを作る、というだけで、私がanの広告塔になるという話だとは思ってませんでした。

私はすごくショックでした。なぜかというと

知らず知らずのうちに、自分が特定の企業の広告に出演していたこと。
自分のインタビューが、(直接的に)利益を得る手段に使われていたこと。
私自身の認識不足のせいでもありますが、こんなことがあるとは、想像すらしていなかったのです。

その後、以下のことをナタリー編集長の唐木さんにお聞きしました。
①私のインタビューで「an」さんからいくら収入を得たのか。
②このインタビューを東村アキコに依頼するに至ったのは、「an」さんからの要望によるものか、ナタリーさんから「an」さんへの提案か。

唐木さんからの回答は以下のもでした。
①50万円。ただし、全てが会社の利益になるわけではなく、デザイン費、人件費などの経費がかかる。
②ナタリーからの提案。アルバイトにちなんだエピソードを描いている漫画家さんをリストアップのうえ提出し、そこから「an」さんが選ぶ形だった。

それを聞いて、椅子から落ちそうなくらい驚きました。
私の取り分が少ない、ということに、ではありません。
私のインタビューごときで、50万円も利益を得るなんて!ということに。
そして、ナタリーさんが、私の名前を企業に勝手にプレゼンしていたことに、です。



今までも自分が執筆している雑誌に、自分の作品のキャラクターが広告に使用されて掲載された経験もあります。そうした場合は、事前に「この企画でいくら編集部に収入があり、いくら東村に支払われるか」というご相談をいただき、納得したうえでお受けするかどうかを決めてきました。

ここで私が言いたいのは、私の作品のキャラクターが特定企業の広告をすることはあっても、作者自身は企業の広告はふつうはしないということなんです。もちろん例外はあるかもしれませんが、その場合はその作者は、相応の覚悟をもって企業の広告塔になることを決めているはず。たとえば、私個人が「an」の宣伝キャラクターになったなら、もう一生、「an」をちょっとでもディスるようなシーンは、生涯描けなくなる。

ってことなんです。ナタリーさんはそんなこと何も考えてないと思いますが、漫画家としては、ここのところはすごく大事な部分なんです。特定企業の広告をやってたら漫画なんて描けません。


「広告企画なんだからあたりまえでしょ」と言われても、私、全然分かってなかったです。だって「かくかくしかじかにまつわるインタビュー」って言われて受けたから。「東村さん、anを宣伝してください」と言われない限り分からないです。


まあ、とにかく、多くの漫画家さんにとってもきっとそうであるように、私のなかでナタリーさんは、あくまで漫画についてのニュースを発信してくださるサイトでした。そんなナタリーさんが、漫画家を勝手にリスト化して、広告企画をぶち上げて、収入を得る手段にしているということは、正直とてもショックでした。

説明を求めたところで、ナタリーさんは、「ご存じの上かと思っていました」の一点張りでした。
もちろん、フリーの漫画家個人と、ニュースを配信する会社では、常識もルールも違うと思います。
その後いろんな方に話を伺い、こうしたサイトの多くが、【タイアップ広告記事】による収入を得て運営されていることを、恥ずかしながら、私は初めて認識しました。
私が知らない、ナタリーさんたちの業界の一般常識は沢山あるのでしょう。

でも、それって… ちょっと変じゃないですか?
漫画の情報サイトが、漫画家使って、稼働させて、収入得るって…
なんかおかしくないですか?おかしいと思うの私だけですかね?

たとえば、いつも一緒に漫画を作ってる、編集部の仲間や、編集長に「東村さん、うちの雑誌の為にこの広告企画やって!」と言われたら、それは作家として、仲間として、ファミリーとして、「じゃあやります!」と思えるけど、漫画家が漫画描く時間割いてまで、ナタリーさんに稼働させられる筋合いないなあ… っていう…。

いや~しかし。
自分の写真とインタビューで、誰かが利益を得る日がくるなんて、考えたこともありませんでした。

私は漫画家です。世間知らずと言われてしまえばそれまでですが、毎日ひたすらに仕事場で原稿を描いて、作品として読者の皆さんにお届けすることを仕事にしています。自撮り写真をツイッターにアップすることはあるけど、それはあくまで友達に見て見て~って感じでアップしてるだけで、それでお金が発生してるわけでも、商売にしてるわけでもありません…w(当たり前か)


まあ、世間知らずの私が悪いんですが。とにかく違和感あったので、ブログに書いてしまいました。長文ごめんなさい。
ちなみに、10万円はお返しすることにしました(笑)
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