心理セラピストひがしさやか 〔心の相談室 Hare Labo _晴れラボ〕

心理セラピストひがしさやか 〔心の相談室 Hare Labo _晴れラボ〕

うつ、PTSD、パニック、摂食障害、
パートナーシップ、仕事、人間関係など、
心にまつわる様々な問題を
心理療法を使って
解決に導くお手伝いをしています

こんにちは。心理セラピストのひがしさやかです。

 

みなさんは今年はお花見しましたか?

関東は満開がすぎて、町には桜吹雪が舞っています。

 

 

先日、友人とお花見しながら「どうして日本人は桜が好きなんだろうね」などと取り止めもない話しをしていると

 

「私はあまり桜が好きじゃない」というこが。

 

よくよく聞いてみると・・・

 

桜の季節はちょうど新学期や新年度のはじまりですよね。

 

「あ〜あ、これから学校がはじまる」という気が重い感覚

 

職場の新人時代にお花見の場所取りをさせられたという苦い記憶

 

 

そんなネガティブなイメージと結びついているというのです。

 

私はというと、お花見は純粋に友人たちとストレスなく楽しむものであり、桜の美しさをただただ愛でてほっこりするものとして体験しています。

 

 

ある人にとっては心をわき立たせる桜が、ある人にとっては嫌な季節の到来を感じさせると・・・

 

人によって、意味が正反対に変わってしまうんですよね。

 

こんなに綺麗なのにそれを楽しめないのは、ちょっと勿体ないなぁと思ってしまいました。

 

 

  対象に結びつく、不快なイメージ

 

 

「桜」というのは、良いも悪いもなくただそこにあるだけのものです。

 

そこに良い悪いの意味付けをしているのは、私たちの経験とそこに結びつく感情です。

 

快い感情であれば、そのものに近づき

不快な感情であれば、そのものを避けるように

 

人間はできています。

 

例えばこれが、「猛毒を持ったヘビ」なら生物として生き延びるために、ヘビを避けたり戦ったりするのは、必要な反応ですよね。

 

 

ところがそのものは、命の危機に直結するようなものではありません。客観的には危険ではない対象が、その人にはまるで自分を脅かすもののように感知されてしまっているわけです。

 

 

その人にとっては、「桜」が不快な記憶と過剰に結びついて、「気が重い象徴(=脅かす感覚)」として避けたいものになっているんですね。

 

これは、「オーバーカップリング」といって、対象と感情体験(感覚・感情・記憶)が強く結びつきすぎているために起こっています。

 

 

  桜と、結びつく不快感を切りわける!

 

 

こんなときの対応としてセラピーでは・・・

 

「桜」とそこに結びついている「感情体験」を分けて考えます。

 

そして、「感情体験」の方を詳しく掘り下げていきます。

 

問題になっているのは、そこに紐づいている記憶と感情なんですね。

 

そこに避けたいと思うほどの感情があるのなら、何かしら未だに癒えていない苦しみがあると考えます。

 

今回の例でいうと、

 

学校に行くことの何がそんなに苦しくさせていたのか?

花見の場所取りを指示してきた先輩や上司との関係はどのようなものだったのか?

 

学校や会社という組織の中で適応してきた過程で、我慢してきた彼女の本音があるはずです。

 

そこには大きく傷を負うようなエピソードがあったかもしれません。

 

それを癒していくことで、桜を、ただ白も黒もないニュートラルな対象として見ることができるようになっていきます。

 

すると、桜の本来の美しさが目に入ってくるようになるかもしれません。

 

セラピーを終えると、世界がそれまでと真反対に見えたり、今まで目に入らなかった世界の優しさや温かさに気付けるようになったりします。

 

それは今まで、ネガティブな要素に向いていた意識が広がって、さまざまな角度から対象を見れるようになるからです。

 

 

  あなたにとって、〇〇とは?

 

 

さて、このようなことは日常のあらゆるところで無意識的に起こっています。

 

よかったら、みなさんも次の質問に回答してみてくださいね。

 

誰に見せるものでもないので、直感で出てくる答えを素直に書き出してみるのがポイントです。

 

あなたにとって〇〇とはどのようなイメージですか?

 

・家族とは?

・仕事とは?

・恋人・妻・夫とは?

・友人とは?

・自分自身とは?

・お金とは?

・生活とは?

・夢や目標とは?

 

答えてみると、自分でも思いも寄らなかった、無意識的な答えが出てくるかもしれません。

 

そして、一緒に具体的な体験がいくつか思い浮かんでくると思います。

 

もしもそれがあなたの心を苦しくさせているようなものであるなら、その記憶を癒していくことがあなたの世界を広げることにつながっていきます。

 

参考までに私の8年前→現在の回答を、ビフォーアフターであげておきますね。

 

〈8年前〉

・家族とは…悲しみ、いつかは壊れるもの、自分にとって理解できないもの

 

・仕事とは…頑張っても報われないもの

 

・恋人とは…信用できないもの

 

・自分自身とは…好きになれない

 

〈現在〉はどうなっているかというと・・・

 

・家族とは…掛け替えのない同志、再構築できるもの、関係を大切にしていきたい人たち

 

・仕事とは…工夫して乗り越えて楽しむもの、コツコツ積み重ねていくことで結果が出るもの

 

・恋人とは…関係性を築いて育てていくもの、人生を豊かにしてくれる存在

 

・自分自身とは…良いところも悪いところもあるけれど丸っとOK、与えられた命を想うと温かい気持ちが湧いてくるもの

 

・・・・

 

ワークにトライした方は、よかったら「こんなイメージを持っていた」「こんなことに気づいた」などの感想をコメントでお聞かせください。

 

ただ読むことと、実際にやってみることとの間には、大きな差があります。

 

実践する方は、かならず人生が変化していきますからね。ぜひ、トライしてみてください^^

 

 

  心のお話会のお知らせ(無料)

 

 

さて、今週末は無料のお話会を開催しますニコニコ

 

前半は、みなさんのお悩みを雑談形式でお伺いして

 

後半からは、オキシトシンからみた安心感の育て方をお伝えします。

 

 

安心感て漠然としたもののようですが

 

生理的な体の状態として感じられるものです。

 

安心感を感じると、体はリラックスして、筋緊張が緩み、呼吸が深く穏やかになります。

 

そこに内分泌系のひとつとして関わっているのが、「オキシトシン」というホルモンです。

 

そんなオキシトシンを味方につけることで、心と体に安心感を育てる方法をシェアしていきたいと思います^^

 

詳細は画像をクリックしてくださいね