その25

テーマ:
バンドを始めた話。

はっきりいつかは定かではないが、僕が中学生くらいのころ世の中はバンドブームになっていた。
X、ジュンスカ、ユニコーン、THE BOOMなどなど。
僕は相変わらずそういう音楽には疎くて、ストラヴィンスキー最高!とか思ってたのだが、世の中の少年少女は結構バンドブームに影響されてたと思う。

何故かわからないけど、「じゃあオレはギターやる!」とか「オレはヴォーカル!」「じゃあバンドやろうぜ~」みたいにアクティブに行動に移せるのはちょっと悪ぶってるヤツが多かった。
でもそういう行動力って学校的には評価されないんだよなぁ…まぁ評価されるためにやってるわけではないのだが。

今なら多少感覚が違うと思うが、当時はまだ学校でエレキギターなんてダメー!みたいな空気だった。

それでも行動力ある連中はある者はギターを手に入れ、ある者はベースを買い、目当てのバンドの曲のスコアを買って各自家で練習し始めていた。

さて、あとはドラムですよ。
ドラムといえば、、お、あいつ吹奏楽部でドラムやっとったな、となって声をかけられ、なんとなく僕がやることになった。
ただ曲もバンドのこともなーんにも知らなかったので、バンドスコアを見ながらCDを聞かせてもらったら、
「うわー、何コレ!ドラムカッコいい!」となってしまった。

なぜかというと、当時吹奏楽でやるポップス曲では出会ったことのないようなリズムに出会ってしまったから。

曲が好き、というよりはドラムでこんなことできるんだ!みたいな感動だったと思う。
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その24

テーマ:
クラブの伝統の話。

僕はパーカッショニストとして今に至るまで様々な先生やプレイヤーから教えを受けたり影響を受けたりしてきたが、
基礎の基礎は中学時代に当時2歳上の学年の吹奏楽部の先輩から習ったことが一番大きい。
今考えてもとても的確で、かつ分かりやすく教えてもらった。感謝してもしきれない。

部ができてから僕の代で6年目、当時は専門の先生にレッスンに来てもらっていた記憶もない。
現在とは違ってインターネットやDVDもなかったし、教則ビデオはあったけど中学時代は見たことはなかった。

恐らく創部当時の先輩方が講習会などで学んだことを正しく後輩に教えてきてくれたおかげだと思う。

こうして、良いトレーニングが後輩の後輩のさらに後輩までずっと伝わっていくのはとても理想的だが、もちろんその逆もこれまでたくさん見てきた。

初めて教えに行く学校では普段やっている基礎トレーニングを必ず最初にやってもらうが、何がどうなってその練習をしているのか、全く成り立ちがわからないような練習をしている学校もある。

また、基礎練はバッチリできているのに、いざ楽器の演奏になるとムムム?な学校もある。
原因はいろいろあると思うが、一つは各々がメトロノームに過度に合わせすぎているケース。
メトロノームをつけて何人かで同じリズムを練習して、できるようになったらメトロノーム外しての練習もするとか。
お互いのリズムを意識して練習しないと、対メトロノームでいくらやってもあまり実践的ではないと思う。

もう一つは基礎練を音楽的なフィーリングでやっていないケース。
例えば8分音符一つと16分音符二つの「タンタカ」というリズムでも、「ランタタ」なのか「タッタカ」なのか「ラーララ」なのか、曲によってはいろいろ表現があると思うが、そこまでイメージできていないといくら正確にできていても他の楽器とニュアンスが合わない場合がでてくる。
スネアの単音でもリズムの強弱やバチの当て方で、テヌートやスタッカートになってるように聞かせることはできるのだ。

カッコだけのパフォーマンスにはしる前に音楽を追求してみよう。




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その23

テーマ:
いろいろ繋がってきた話。

ずいぶん久々のブログ更新です。。1年以上ぶり。


先日中学の同窓会があり、地元大阪では100人規模で、その後関東在住の友人たちと東京でこじんまりと集まった。

当時と驚くほど変わらないヤツ、すっかりおじさんになってしまったヤツなど様々だったが、話をすると一瞬で14,5歳の頃の気持ちに戻るような気がした。
そのうちに中学時代の話を書いていたこのブログのことを思い出し、ずいぶん放置したことを反省もしながら今書いている。

中学生の時以来25年近く会ってなかった友人もテレビで演奏している僕を見て覚えていてくれたりして嬉しかった。
それで僕がミュージシャンとして仕事をしていることは知っている友人が多かったのだが、ドラマーとして、またオーケストラの一員として、その他いろんなことをしている今の活動はなかなか説明しにくかった。


学生時代クラシック音楽の牙城のような大学にいたが、そこでの友人はドラムを演奏している時の僕はいつものクラシック音楽をやっている僕とは違うと言っていた。

音楽は多くの先人が人生をかけて産み出してきた崇高な財産で、自分ではそれら様々な音楽に真摯に向き合ってきたつもりで、自分のその根幹の部分はやはり一つの核のようなものがあると思うが(カラダは一つだし…複数あればいいなぁと思うこともよくあるが。特に仕事が重なった時。。)、
その体に様々な人格が乗りうつっているような感覚がある。
俳優がそれぞれの役の人格になりきるような感覚だろうか。

いろんなことに首を突っ込んでいることに悩むことも今まで多々あったが、いくつかの人格を持つような感覚を覚えてからあまり悩まなくなった。

でも僕は別に多重人格者ではない。
最近はその複数の人格のようなものがクロスオーバーして一つの音楽の中でもいろんな顔を出すようになってきて、単純な二元論的な感じではなく多様性が現れてきた気がする。


思えば僕が高校生のときにドラムマガジンを読んでいて、確かテリーボジオがインタビューで、彼が世に出る以前、学生時代にティンパニを勉強してオーケストラプレイヤーを目指していた、と語っていたのを読んで単純に、スゴイ、なんか自由だなぁ、自分もそんなミュージシャンになりたい、と思っていた。

もちろん僕などまだまだやるべきことがあるが、いろんなことが結びついてきた感覚が今はとても快感なのだ。


と、ここまで書いてアメブロにアップしようとしたら久々すぎてパスワード忘れて手こずった…
これからはもう少し更新の頻度あげます。。

今年もどうぞよろしくお願いします。


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東 佳樹 Quartet ライブのお知らせ

テーマ:

次の日曜日になりましたが、11月3日僕のリーダーユニットのライブのお知らせです。


これまでにTrio2回のライブを行い、その後1年半くらい時間が空いてしまいましたが、

さらに幅広い音楽性を求めてベースの芹澤薫樹さんに加入いただき、

ギターの山口亮志さん、パーカッションの相川瞳さんとともによりパワーアップしたサウンドをお聴かせできると思っています。


今回も数曲カバー曲を演奏しますが、僕のオリジナル曲を中心にお届けします。

僕はさまざまなフィールドで演奏活動をしていますが、リーダーとして僕の世界観をすべて投入できるのがこのバンドです。

どうかこのサウンドを堪能し、楽しい時間を過ごしていただければと思います。


会場のアート・カフェ・フレンズではお食事もしていただけます。僕のお勧めは、ピリ辛豚肉と白いんげん豆のタリアテッレです!


お忙しいと思いますが、お誘い合わせの上、ぜひ足をお運びください。



●東 佳樹 Quartet

(Vibes:東 佳樹 Guitar:山口 亮志 Bass:芹澤薫樹 Percussion:相川 瞳)


2013年11月3日(日) 18:00 open/19:30 start


東京:アート・カフェ・フレンズ(恵比寿)

http://www.artcafefriends.jp/index.html

チャージ: 一般3,000+1ドリンク\500

学生2,000+1ドリンク\500

(お食事もご注文いただけます)



もっとたたいて!blog

もっとたたいて!blog

その22

テーマ:

プロの演奏に出会った話。



中2の時のコンクールの課題曲は「風と炎の踊り」。

僕はS.CymとSDを担当した。



6月くらいだったか、東京佼成WOが大阪に来るという情報が入って、

どうやらその年の課題曲は全部やるらしい!行こう!

というわけで、同級生のTくんと2人ぽっちで聴きに行くことになった。



会場は吹田メイシアターというところで、僕の住んでいた河内長野からは結構遠い。

電車で1時間以上かかる。

というか吹田市に足を踏み入れたこともなかった。


昔吹田に住んでいた別の同級生の情報だけを頼りに電車を乗り継ぎ、なんとか着いた。



初めて聴くプロの吹奏楽団。しかも佼成といえば課題曲の参考演奏やニューサウンズの録音もしてる

すごいバンドじゃないか!

もう気分は最高潮にもりあがっていた。




。。。ってこんな書き方をすると実際の演奏がダメだったみたいな予感がするが、

もちろん演奏は素晴らしかった。と思う。

なんだか非常に演奏が整っていて、さもそれが当たり前かのように聴こえて、

逆にうまさがよくわからなかった、というのが正直な感想だった気がする。




でも、S.Cymのこの辺を叩くといいのか、クレッシェンドは少し盗んではいってもいいんだ、などなど、

思いっきり参考にさせていただきました。

ありがとうございました!


その21

テーマ:
ウラから始まるメロディの話。


さて自由曲、火の鳥よりカスチェイの続き。

この曲のテーマはまずトロンボーンに現れるのだが、
8分休符が最初にあって、その後5音連続ウラ拍が続く。
しかも最初の音は非和声音(9th)。
非常に緊張感の高い、ワルいテーマだ。

この曲の練習し始めの頃CDを聴いていると、
テーマの最初の8分休符が認識できなくて全部オモテ拍に感じていた。
つまり8分音符一つ分ズレて聴き覚えしてしまっていたのだ。

この現象はこれが初めてではなく、
その前年の自由曲、ファリャの三角帽子の粉屋の踊りもテーマはウラ拍から始まり、
序章のイングリッシュホルンのソロが終わった後、
指揮者がエイッ!振り出しても音が鳴らない、というのがどうしても理解できず、
やはり半拍ずれて聴き覚えしてた。

こういうトリッキーなリズムのテーマはたくさんあって、
先に間違って聴き覚えするとその後演奏ができなくなってしまうときもある。
指揮者がウラ拍を振っているように見えるから。

ただ、その後ちゃんとした拍子感で聴く練習をすると、
ある日突然全く新しいテーマのように正しい拍子感で聞こえるようになる。
そして、何故かもう以前の拍子感の聞こえ方はしなくなる。


威風堂々第一番のアタマのテーマも8分音符一つ分食って入るので、騙されやすい。

ペトルーシュカの最初のフルートのテーマも8分一つズレて覚えてた。
これは感覚を直すのが本当に大変だった。

こういうのは音楽におけるだまし絵みたいなものだろうか。
ある風景にしか見えなかった絵が急におっさんの横顔の絵になったりするのありますよね。
一度おっさんが見えるともう最初の風景は不思議と見えてこなかったりする。

まぁ最初からスコアをみてればしなくていい努力なのかもしれない。

ただ、最初に8分休符が一つ入るだけで全然違うテーマのように
聴こえるのをこの時知ったことは、
その後ドラムで3拍フレーズやスリップビートを覚えるときに非常に助けになった。


その20

テーマ:
中学2年の夏、初めての吹奏楽コンクールの話。

わが中学校の吹奏楽部は前年まで大阪府大会銀賞。
初の関西大会出場を目指して練習を続けていた。


課題曲 小長谷宗一「風と炎の踊り」

自由曲 ストラヴィンスキー「バレエ組曲"火の鳥"よりカスチェイら一党の凶悪な踊り、終曲」


余談だが、自由曲の「カスチェイ~」の原題のフランス語
"Danse infernale du roi Kastchei"。

形容詞'infernale'の部分が実に様々な訳され方があって、

「凶悪な」踊り
「凶暴な」踊り
「邪悪な」踊り
「魔の」踊り
「激しい」踊り

どれも実際のバレエでどんな風に踊られるのか、想像力を掻き立てられるが、

今までに一枚だけ、



「いやらしい」踊り

と訳されたCDを見たことがある。

これがグッときて一番見てみたくなる。




さて、この「火の鳥」。

曲の研究のため火の鳥の入ってるCDを買おう!みたいなブームが来た時期があって、

なるべく友達が持ってないCDを買って持ち寄り、土曜の昼の弁当を食べながら聴きあうのが楽しみだった。

「カスチェイ~」は僕の感覚では四分音符=152くらいがオーソドックスな気がしているが、

当時持ち寄ったCDの中で一番快速だったのがムーティ/フィラデルフィア管のカスチェイ。

曲の冒頭が四分音符=176くらいあったと記憶している。

最初が一番速くてだんだん落ち着いてくるのだが、

それでも168くらいはあったかな。


当時僕らは中学生で子どもだから、単純にとにかく速いから(もちろん演奏もすばらしかったけど)

「すげー!」っていって、それくらいのテンポでふざけて練習したりしてた。




このころ練習したことって、自分のかなり深いとこまで染み込んでいる気がする。


ドラマーは「曲のテンポ出し」や「カウント」というのをしないといけない状況がよくある。


そのため正確にメトロノームで確認することもあるが、


自分の中で、120はこれくらい、132はこんな感じ、144はこの曲のあそこのテンポ、


みたいな目安を持っている。


152はいまだにカスチェイだ。オーソドックスなカスチェイを思い浮かべるとだいたい合う。


そして168はムーティのカスチェイをイメージ。


ただ冒頭を思い浮かべてしまうと速すぎて怒られてしまうので注意が必要だ。





その19

テーマ:
吹奏楽コンクールの話。

夏が来れば思い出す、あの暑い夏の日。
8月は吹奏楽コンクールの時期。
今は中高生に楽器の指導をしたり、コンクールの審査をしたりする立場だが、
自分が中高生の時はそれぞれ2,3年生のときに出場した。


今となっては考えられないが、音楽室にクーラーがない時もあった。

でも防音のため窓は開けられない。吸音のために壁には毛布を吊り下げてる。
まさに下衆の極み。


あとはたまに指導にいらっしゃる「東京」の先生。
あの頃はTVで見聞きする以外、ナマ東京弁の人なんて近くにいなかったので、
もう気持ち悪くてしかたなかった。
真剣にこの人オカマか?と疑っていたもんだ。

管楽器の音程が合わない時は、
「耳付いてるの?」
と言われたのを思い出す。
文字にするとなんてことないのだが、東京弁で言われるとカチンとくるのだ。
「お前ら、耳あるんかボケッ!」
と言われた方がよっぽどハートフルだ。


複数の先生にみてもらうことでより多角的な音楽作りを目指すことができるが、
先生によって正反対のことをおっしゃる場合もあり、子供ながらに迷ってしまったこともあった。

今も指導にいくと、誰に習ったか知らないがスゴく奇抜な練習メニューをしている学校もある。
こういう音を出すためにこういう練習をしている、と理解できていればいいのだけど、
メニューだけを押し付けられてるなぁ、と思うときもよくある。

音色は1種類ではないのだから、いろんな奏法があって当たり前なのだが、
もっとも基本的なことをまずきっちりやってほしいなと思う。
それと基礎練にもっとイマジネーションがあるといいなぁと思う。
基礎練がルーティン化してしまう人が多い。ウォームアップも兼ねているのだが、
上級生は実際の演奏を想定した基礎練をしてほしい。

と、結局小言みたいになってしまった。


その18

テーマ:
4本マレットの持ち方の話。

前回に続き、鍵盤打楽器に関してだが、
鍵盤が苦手だった僕でも中学時代に4本マレットを持って演奏したことはあった。
エルザの中で出てくるvibesだったかな??はっきり覚えていないけど。
ただ単に4声を同時に押さえるくらいのことしかできなかったと思う。

持ち方は教えてもらった記憶が全くない。バチとバチをクロスして持つ持ち方を上級生の見よう見まねでやっていた。

クロスさせて持つ場合2種類あるのだが、
何も知らなかった当時の僕にとって自然に持てたのがバートングリップだった。(内側にくるバチを下に重ねる)

その後高校時代に反対の重ね方をするトラディショナルグリップを覚え、
大学時代はまたバートンに戻したり、スティーブンスグリップもちょっと練習したり、いろいろ試した結果、
今は右手はトラディショナル、左はバートンの混合グリップにしている。

ちなみに、このようにしているのは自分なりに理由があるのだが、同じようにしている人に会ったことがない。

僕のように手が小さく、かつ指が短い人にはオススメだと思うのだが。



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その17

テーマ:

マリンバを初めて弾いた話。

そろそろ飽きてきたと思うが、まだ中学生時代の話です。

打楽器に随分と慣れてきた自分だったが、
それも音階がない楽器に限ってである。
鍵盤打楽器はてんでダメで、それこそ中央のドから順番に数えないと

何の音かわからない状態だった。

そんな僕が初めてマリンバを弾かされたのは、中1の秋の定期演奏会での

「サンバ・デ・ミネルバ」という曲だったように記憶している。

この曲はその時以来全く出会わず、どんな曲だったかあんまり覚えていないが、
マリンバで16分系のリフみたいなフレーズが出てきて、練習しても全く弾けなかった。
たしか、結局本番は誰かに代わってもらったのかな…??
はっきり言ってその時は一生弾けるようになる気がしなかった。

もうそれ以来、鍵盤に苦手意識が抜けません。
未だに完全にはなくなっていない。

今は自分のバンドではヴァイブを弾いているし、

他の仕事でも鍵盤を弾いている僕しか知らない人もわりといるので、
僕を「鍵盤OKな人」
と思っている方も少なからずいらっしゃいます。

好きにはなったのですが、
でも、いつも本当にドキドキなのです。


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