ちょっとオーディオネタなのだけど、

最近、我が家のオーディオの音に不満を感じていたので、

CDプレーヤーを変更してみた。

中古でPANASONIC DVD-H1000という古い機種を入手。

昔から音の良さで有名なプレーヤーらしい。





1999年発売のDVDプレーヤーだけど、

故・長岡鉄男氏が絶賛、方舟でリファレンスDVDプレーヤーとして使われていた機種。

定価は30万だったそうで、大きさは普通のCDプレーヤーとそれほど変わらないのに、

重量は約17Kgもある。ヤマト運輸のお兄さんが、「これ重いですね~!」と

苦笑しながら運んできてくれた。(笑)


アナログ出力をアンプに繋いで、まずヘッドホンで聴いたときから、

かなり音が違うので、「ええ~っ」とちょっと驚いた。

音のスケール感や豊かさがずっと大きい。

今まで使っていたSONY CDP-337ESDも

ストレートでなかなか力強い、良い音だと思っていたのだけど。上には上があるもの。

ヘッドホンはPANASONIC RP-HD10で、

ミュージカルの輸入CDを聴いていたのだけれど、思わず聞き入ってしまい、感激した。

歌が単に上手いというのでもなく、その歌手の表面的な声量だけでもない、

歌の表現を裏で支えるテクニック、積み重ねてきた努力の賜物としての歌、

全身全霊で歌っている様子が伝わってきて、歌に人生を賭けている人の素晴らしさ、

歌手の人物像といったものまで想像させてくる、

これでこそオーディオの醍醐味じゃないかと感じさせるもの。

オーケストラの演奏も、何故ここでこの音なのか?が良く伝わってくる説得力のある音。



家族が出かけた日を選んで、早速スピーカーで、BABYMETALロンドン公演の

ライブCDを聴く。

337ESDに比べて横の拡がりや分解能が特に良い、とは感じないのだけど・・・

音の太さ、パワー感が素晴らしい。

リズム隊のドラムの鳴りが良い。深くて空間に響いていく感じ。

ベースの力強さが凄い!

リズムの押し引きが良く分かる。

このプレーヤーだと、神BANDが演奏するBABYMETALの楽曲、

ひとつひとつがスぺクタルだということが改めて良く分かる。

このバックバンドの音で歌い続けるSU-METALが如何に過酷な現場にいるのか、

ということも実感できる音。

あと面白いのが、YUI&MOAのBLACKBABYMETALの曲。

あのふたりの高い声が全然耳障りじゃなく聴こえるのが面白い。

曲の重要なスパイスになっているのが良く分かる。


他にこのプレーヤーで聴くと、エレクトロ系のダンスミュージックも良い。

太い低音が躊躇なく出てきて、気持ち良くのれる。

こんな経験は今までウチのシステムでは出来なかった。


クラシックを聴くと、音の定位が良い。

それとピアノのタッチと響きが自然。

女声の声楽が良い。声がヒステリックにならず、定位良く、充実した再生をしてくれ、

曲の良さに浸れる音。


良いプレーヤーを入手した。

今までのCDP-337ESD、HA-7700、16cmバックロードホーンという

ラインだと、音のキレもあり迫力もあったけど、ちょっと音が軽かった。

それが見事に改善された。

深みと質感、力感のある音。


これだけ音が良いと、現在80インチスクリーン用に設置してある普及機の

BDプレーヤーの他に、こちらもプロジェクターに繋いで、

音楽や映画のDVDを見たくなるなあ。(苦笑)配線が大変なのだけど。

あと、我が家のシステム的にはちょっとスピーカーの箱が弱いかな?

追加したツイーター用のコンデンサーの質ももうひとつに感じる。


もうひとつ、

こちらのPAPIMETALさんが欧州ツアーで撮影されたBABYMETALの

写真。

https://twitter.com/papimetal



沢山UPされているのだけど、特にこの「メタ太郎」。

素晴らしい。

僅か数秒の間に、どれほど多彩な表情を見せているのか。

しかも全曲激しいダンス、楽曲によってというか楽曲の中でも声の表情を変えながら。

中元すず香という人が小学生の時にミュージカルに出演してること、

またBABYMETALのステージが演劇的と良く言われるけれど、

それがとても良く分かる。

MIKIKOさんに「見たことないタイプ」と言わしめるダンス、

テクニックに走らずに類まれな説得力を感じる歌。

ひとりの人にこれだけの才能、魅力が詰まっている人も珍しい。

この先、どんな道を行くにしろ、今やっていることが無駄になることはないだろうし、

もしミュージカルの道に行くなら、こんなレッスンをして欲しいとか、

様々な妄想を掻き立ててくれる不思議な人。

痺れました。素敵な写真です。