2009年02月05日

蓮池透さんのお話

テーマ:今日の一言

 先日(3日)、民主党の朝鮮半島問題研究会議員連盟の勉強会で、一昨年まで「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」(以下「家族会」と言います。)の副代表であった蓮池透さんからお話を聞く機会がありました。蓮池さんのお話は、マスコミにも公開されて行われ、昨年の月刊誌「世界」7月号でも同様のインタビュー記事が掲載されましたので、皆さんにもお伝えしたいと思います。

 結論的に言えば、蓮池さんは、拉致問題の解決に向けて、家族会が「北朝鮮に対する制裁強化」を主張しているのに対し、「もっと複眼的な外交姿勢が必要である」と唱えています。このことから、蓮池氏は、「家族会からも、世論からも、自分(蓮池)はひどく批判されている」と言っておられましたが、私としては、蓮池さんのお話に共感するところが多々ありました。以下、蓮池さんのお話の概要をお伝えします(文責は、私にあります。)。

「先ず、最初に、ここに集まられた国会議員の皆さんに二点お願いしたい。第一は、02年に小泉首相が訪朝してから7年が過ぎようとしている中、あらゆる手段を講じて拉致被害者を取り戻して欲しいということ。第二は、帰国した拉致被害者に対する支援の法律が来年末で5年間の期限切れとなるので、その延長をお願いしたいということ。

 拉致被害者である弟(蓮池薫さん)は、拉致されて連れて行かれた北朝鮮で、「彼の国で生き延びることを覚悟した。北で生き残るためのプラス思考は、日本に帰ることを諦めることだ。」と考えたそうだ。私は、日本政府の24年間の不作為を糾してもよいと良いと思っており、弟に「日本政府が24年間放置していたことに対して賠償請求しないのか」と尋ねたが、弟は、「裁判で24年間をほじくり返されるのは嫌だ」と言った。

 北朝鮮には、「過去日本が連れて行った朝鮮人は何十万人もいる。それに比べれば、北が連れて行ったのは数十人ではないか」という思いがあるのではないか。日本政府が戦後問題を先送りしてきたのが、拉致問題の原因となったと言えるのではないか。その日本政府は、拉致問題を24年間放置してきた。24年経ってようやく、外務省が拉致被害者の特徴を聞きに来たぐらいだ。

 02年の小泉訪朝で、事態が一変した。それで「政府の対応が変わる」と思ったが、実は、小泉訪朝の日は、「拉致問題の終結の日」でもあったのではないか。小泉首相は、8人が死亡し、5人が曖昧な状況であることに対して、記者会見で「痛恨の極みだ」と言い切った。

 日本政府は、結果的に、北朝鮮を4回だました。そのため、北朝鮮は「日本政府は当てにならない」と考え、両者は膠着状態にに陥った。その4回とは、国交正常化ができると北朝鮮が思って、①拉致を認めたとき、②拉致被害者5人を一時帰国させたとき、③死亡者等の再調査を約束したとき、④めぐみさんの遺骨を日本政府に渡したとき、である。しかし、逆に、日本では、北朝鮮に対する怒りが増し、偏狭なナショナリズムが醸成された。

 「日本は正義、北は悪。悪は潰せ。」では、拉致被害者の救出はできない。北朝鮮は逆の感情を持っている。北朝鮮の持つ憎しみと怒りはどこから出ているのか、日本は考えるべきである。それによって、解決の糸口も見出せるのではないか。

 日本政府では、内閣官房が家族会と一緒になって北朝鮮に対する国民感情を高揚させているが、政府は、問題解決に向けてもっと本質的なことをすべきである。家族会の顔色を伺うだけのことしかしていないが、もっと自主的な行動を採るべきである。警察庁も、同様だ。国際手配して何になるのか。自己保身のためのアリバイ作りでしかないのではないか。警察から情報提供を受けたことも一度もない。

 麻生総理は何をしようとしているのか分らない。経済制裁では強硬路線を採っているが、真剣に取り組む意欲があるのか疑問だ。「家族会が言っていることを聞いていればそれでいい」と思っているのかもしれない。今や、家族会の言っていることは「聖域」になっており、政治家もマスコミも批判することがタブーになっているが、家族会の言っていることは、必ずしも世論ではない。政府には、もっと複眼的な外交姿勢が必要だ。

 核は、最大の脅威である。核交渉に進展があれば、段階的に経済制裁を緩めることがあっても良いではないか。高村外相(当時)が、「過去の清算を具体化しよう」と言ったことがあるが、面子に囚われずに、「過去のことは悪かった。拉致問題をどうにかしてくれ。」と言ってみてはどうか。「日本側はやるから、あなた方もやって欲しい」という行動対行動の原則で交渉してはどうか。このようなことを色々考えてみてはどうか。

 「お前の所は家族が帰ってきたのだから、黙ってろ。」と言われるが、帰ってきた5人は、「自分達だけ帰って来て忍びない」と言っている。24年間つらい気持ちで北朝鮮にいて、帰って来ても、喜びをあらわにすることができない。被害者も高齢化し、帰国しても幸せな生活が送れるか疑問だ。早く解決するためには、自ら北朝鮮に行って交渉する政治家の出現を望みたい。ちなみに、小泉元首相は、「拉致問題は、総理でなければ解決できない。」と言っている。

 隣国同士、仲良くやっていくのが流儀だと思う。早く良好な関係に持って行って欲しい。」

 拉致問題について北朝鮮と交渉することができるのは、最も情報を持っている日本政府しかいないと思います。私が蓮池さんに「弟さんたちは、日本政府に多くのことを話していると思うが、私たちは何も聞いていない。」と言ったところ、蓮池さんは、「確かに話をしているが、その内容を明らかにすることはできない。北朝鮮に知られてしまって交渉ができなくなるからだ。」と言われました。

 これまでの政府による交渉が進展せず、今後の交渉の目処が立っていないのは、何故でしょうか。もしかしたら、今までの政権が、「北朝鮮に対する日本の国民感情を悪化させ、北朝鮮の脅威を強調することによって、ミサイル防衛の整備、集団的自衛権を認める憲法改正など日本の防衛力強化を後押ししていこう」と考えているのではないか、と勘ぐりたくなるのは私だけではないと思います。

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