日本経済新聞の住宅ローンに関するトンデモ記事は過去から散々指摘してきました。いくつか抽出してみると、不用意かつ無責任に偏向記事を書いてきたということが証明できます。
これら記事の主旨を金利推移に重ねてみました。
いつでも固定なんです。
酷い話です。2016年2月が「今こそ固定」なら、過去は固定ではなかったはずですが、「過去から固定」で固定しています。しかも、それぞれの記事の掲載後に、金利は低下しています。どうしようもないレベルです。
2012年2月からもうすぐ5年経過します。当時、日経新聞の記事を見て全期間固定金利(2.18%)を選択した場合、変動金利(0.975%)を選んだ場合とどういう違いがあるか、借入金額4,000万円、返済年数35年で比較してみました。
5年間で支払いは変動金利よりも142.7万円多いのに、残高は88.8万円多い状況。合計すると231.5万円もの差になっています。これで「固定が安心」なのでしょうか。私には理解できません。
このように、残念ながら日本のメディアではまともな住宅ローン議論がされてきませんでした。そして、それが今でも継続しています。前回は日本経済新聞を「学級新聞」と例えましたが、学級新聞を真面目に作っている生徒の皆さんに大変失礼なので、学級新聞未満と訂正させていただきます。住宅ローンについて記事を掲載する資格も、資質もありません。