創業経営者が遭遇する難問。創業以来の「右腕」と確執。「古女房」をとるか、若手をとるか…会社の危機
テーマ:ワンポイントアドバイス創業経営者が遭遇する難問。創業以来の「右腕」と確執。「古女房」をとるか、若手をとるか…会社の危機を逆手にとって飛躍させるには
こんにちは。栗原英彰です。
今回は、事業が軌道に乗り、次の段階に進もうとする時、リーダーが必ず直面する問題についてご相談をいただきました。
相談者は創業以来の経営者ですが、視点を変えれば、あなたの部署、チームでも同じような問題が日々起きていると言えます。
さあ、一緒にその問題、罠の抜け道を探していきましょう。
Q.自分で飲食店ビジネスをやっているのですが、20年来ずっと一緒にやってきている社員がいます。
僕としては古いやり方よりも、積極的にいろんな改革を起こしてやっているのですが、その社員は古い体質を持っていて、改革に対してブレーキになっているように思っています。
その古い社員は、私の意向を伺うことが多く、依存的です。なかなか思うようにいきません。
私は、長年いっしょにやってきた彼と共にビジネスを成功させることを決意しているのですが、一方で、やる気のある新しい体質の社員と組んだ方が、時間的にも早いし、良いのではないかとも思っています。
ビジネスとして前に進むには、何にコミットメント(継続し心から与えていく)していくのがベストな答えなのでしょうか。
A.この場合、古いビジネスパートナーを取るか、新しいビジネスパートナーを取るか。
どちらを選んでも正解じゃないような気がしませんか。
この状態を長く続けていると両方失うということが起きるわけです。
古い社員が新しい社員に負けて辞めていき、そこで新しい社員とやっていこうと思っても、その社員も辞めたりする。
これは男女関係でも同じです。
結婚していて妻がいるけれども、最近、愛人ができた。どちらに決めた方がうまくいくか、自分を幸せにしてくれるか悩みます。
それで、思い切って長く付き合ってきた妻と別れて、新しくできた愛人といっしょにやってみようと決意します。
しかし、妻と別れた途端愛人もいなくなるということが起きてきます。
これがビジョン心理学のデットゾーン(自立の第3段階)にあるエディプスコンプレックス、三角関係の特徴です。
もともと長く付き合ってきた妻を取るか、新しくできた愛人を取るか。
どちらを取るかというのが答えではないのです。
あなたのビジネスの場合も、心理学的には同じ構造で、その古い社員を取るのか、新しい社員を取るのかというのが答えではありません。
あなたは、経営トップとして見た場合、その古い社員のことを依存的だと言われました。
でも、その長年ビジネスをいっしょにやってきた古い社員は、あなたの片腕として、あなたに成り代わって部下を育成したり、指導してきているはずです。
ということは、一定の範囲では、自立したリーダーでもあったわけです。
それなのに、あなたが今彼に対して、依存的と感じるのは、どうしてでしょうか?
そこに、あなたがかつて依存の段階にあったころの痛み、過去の未完了の痛みが出てきています。
だから、あなたが彼に関われば関わるほど、あなたの中の依存の段階の未完了の痛みが出てくるわけです。
新しくできた愛人とか、新しい社員とは、関った時間がまだ短いのでそういうネガティブな部分は出てきません。
でも、古い社員は長年のビジネスパートナーなので、お互いのシャドウ(自分自身に対しての否定的な観念)である部分が出てきやすいのです。
あなたが自立的な部分をずっと出していると、その分相手はあなたにとって心地よくない依存的な部分を出さざるを得ないわけです。
そうやって、トップであるあなたと古い社員、お互いのバランスが取れるのです。
これはビジネスでも人間関係でも同じです。
パートナーの持っている未熟な点や欠点は、あなたが持っている過去の未完了な痛みでもあります。
それが出てきたときに、相手のニーズを認めてあげて、依存的な部分に関して寛大であることが大切です。
そうすると自分の過去の未完了な痛みやニーズという部分が癒されてくるわけです。
コミットメント(相手に対し、継続的に与え続ける)をすることで、ビジネスパートナーであれ男女関係であれ、片方が成長すると時間の問題で両方先に進み、お互いの為にうまくいってないところが癒されていくのです。
これからあなたにとって大切なのは、人間関係においても経営という観点でも、男性性と女性性のバランスをとっていくことです。
自立を越えて、相互依存(パートナーシップを取り、お互いが勝っている状態)の段階に行くことです。
あなたが自分で問題を対処しようとするのではなく、周りの社員にビジョンを見せていくというあなたのあり方が答えなのです。
リーダーとして大切な要素は、成長し続けるということです。
あなたは真のリーダーです。
上司であれ部下であれ、お互いの能力を発揮して成長し合い、お互いに価値を創っていくこと、相互依存に進むことが大事です。
パートナーシップにコミットメントしてください。
あなたの人生に幸せと成功がたくさんありますように!
LOVE & VISION 栗原英彰











