頼んでいた本が届きました。

上條嘉門寺さんの、
山に秀でた話を小耳に挟むようになり、
昨年の山の日のセレモニーで、
ウエストンが残したクライマーズ.ブックが取り上げられました。
ウエストン夫妻に山を案内した上條嘉門寺さんの事をとても凄いことだと思うのです。


今のように登山道具もままならない時期に、
今の登山家に負けない歩きをした上條嘉門寺、
歩き方や山に向かう姿勢を知りたいのです。


古い本です、

頭の中の知識より、山中で迷った時に本能で動いた事がありました。
嘉門寺さんの言う、「猫の様にやさしく歩く、石ころ一つも踏み外してはいけない. . . 。」
確かに、登山靴で安心しているとコロッとなった事がありました。

草履を履いているときの様に、
足裏の感触に気をつけて優しく歩く事を心がける様になりました。

新田次郎さんの『劔岳』の中で、
越えられそうに無い未踏の岩を、
山の案内人が裸足で越えるシーンがあります、
履き物を履いては越えられないと言わしめる。
当時の履き物にアイゼンなど無い時代の事です。

優しく歩くのは山だけに限らず、
これからの生き方もそうありたいと願う。

良い本ですし、上條嘉門寺さんに学ぶ事も多いです。