改めまして、The Stone Ageヘンドリックス二人芝居「ちょんまげの木の下で」に、ご来場下さいました皆様誠にありがとうございました!
ここでは作品のことについて書きたいと思います。
なぜ二人芝居なのか?
一人芝居は、1から無限大まで広がる何でもできる世界。
二人芝居は、人と人。繋がりが生まれる世界。やと思う。
富士山ゾンビを終えて、さて次は?となったとき、今のままやとゾンビの延長線上のものになると思い、本公演とは違うものをしたかった。裏を返せば、それほど富士山ゾンビは自分にしたらうまく板の上に乗せられた作品でした。関西小劇場界の短編ムードも自分の背中を押したと思う。二人芝居は書いたことないけど、漫才もコントも二人やし、一人芝居に比べたらそんなに困らないやろうと思った。やっぱり自分は対話の作家やと思うし。そういう経緯で劇団で二人芝居に挑戦することになる。
もうひとつ。今回はいつもの一幕スタイルを封印して、やったことないことをしてみようとも思った。とにかく成長したかったから。とくに演出面で。
アサダの作演出の成長は、ヘンドリックスの成長に大きく直結すると思ったから。
憑いてるっ!!は、ゲスト二人による作品。外部で作演出することもあるので、劇団メンバーがいないことの不安はなかった。ただ二人の魅力をしっかり出さないといかんなあ、とは強く思った。作品はある一日の出来事。シーン芝居ではあるが感覚的に一幕モノに近い感じで書けた。ポップで丁々発止。音響照明小道具の遊びも意識して入れた。
一番の狙いは、最後に竜崎さん演じる幸子が観客に愛されたらいいなあ、お客さんが明日から少しでも前向きになれたらいいなあ、という思いを込めて。竜崎さんは照れ臭そうやった。自分が演者でも照れ臭いやろう。でも作家としてはその手の照れはもうない。人情をストレートに客席に伝える。それが数多いる劇作家の中で自分のポジションかなと思う。
おてんばルーシーは、ストーンエイジ流のエンタメです!…たぶん。空とか飛ぶし、音響照明派手やし…。ちがう?
以前からせいこちゃんの蜜蜂の物語は浮かんでて、中井くんも突飛な役の方が活きるので、このペアでのルーシーを書くことにした。既視観のある物語やがこの二人がやれば絶対面白くなる自信は書く前からあった。この作り方はストーンエイジの王道。二人が伸び伸び演じられる作りと、ルーシーとダイヤがどんどん距離を詰めていく感じを大事にした。
虫ということで、人間なら照れ臭いストレートな表現も多用した。僕は二人のストレートなお芝居が好きやからそこも相まったとも思う。そしてこの二人の代表作になったらいいなあ、と思いを込めて。あと「ルーシー・インザスカイ・ウィズ・ダイヤモンド」が構想中に降りて来たこともラッキーやった。
うさぎとダンスは、会話劇になったが、当初の思惑は「すぐ側に潜んでいる狂気」を笑いにまぶして書いてみようと思った。プロットを進めるうちに主人公が緒方晋ということもあり「抱え込んでる闇」へのアプローチとなった。当初と違う作品になる。こういうことはやはり多々あって、それこそ人生と一緒でそういう大いなる流れには逆らわないようにしている。タイトルの「うさぎとダンス」とあるようにラストシーンの二人のダンスが当初から頭にあったのも、この作品のムードになったと思う。習作の中に流れていたサティの曲がラストに変わる。娘によって救済される。手を差し伸べてくれる人は必ず現れる。そんな思いを込めて。
木の下で出会った物語。
木の下に向う物語。
木の下で支えて合う物語。
これからもアサダは笑いと愛情を込めた人情喜劇、どんな人生も素晴らしい、そんな人間讃歌を書いていこうと思います。
ヘンドリックス最多のキュー数、転換数でしたが、しっかり裏から支えてくださったスタッフさんありがとうございました!
アホなことばっかりに、一緒に楽しんでやってくれたゲストのみんな愛してます!
そしてストーンエイジのみんな、お疲れ様!
これからもストーンエイジどうぞヨロシク!
魚友さんの箸袋に書いた前説メモ。
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