隣人との境界が確定しない物件を購入するのは

慎重になった方がよいでしょう。


ご自身の敷地が隣地を侵食している場合、

自分の敷地だと思っていたのに、

後から返さなくてはいけなくなることになりますし、


かたや、侵食されている場合、

本来の位置に戻すために時間と労力をそがなくてはいけません。



すなわち、境界がはっきりしていないということは、

後々の火種が双方に残っている状態といえます。




以前こういう方がいました。



「住宅を建てるための土地を探している」

ということで、販売図面を見せてくれました。


よく見ると、道路に接している敷地の長さが、2mに満たない物件でした。

(2mに満たないと、原則再建築できません)


それゆえ、通常の相場よりも坪単価が安く、

これを購入すべきか迷っておられました。



というのも、本来は2m以上接しているのですが、

現況では隣地の塀がこの敷地に侵食しており、

そのため2mに満たないということが起こっているということでした。



みなさんならこの物件を購入しますか?


そして、


購入した後どのようなシナリオを思い描けますか?




当然のごとく、

購入した土地が2m以上道路に接するよう、

お隣りに働きかける必要があります。


ただ、もし交渉がこじれるようなことになれば、

関係が悪化した状態のまま

そこに住み続けなければいけなくなりますし、

境界が回復するまで、

一体どれくらいの時間と労力がかかるのか

未知数です。



これらを考慮した上で、

他よりも割安なこの物件を

購入されるのであれば、

いいかもしれません。





でも、さらに注意しておかなくてはいけないことがあります。



それは取得時効です。



その塀が設置され、

10年または20年が経過してしまっていると、

取得時効が成立している可能性があります。

(民法第162条)


もし、成立しているとすると、

本来の境界に戻すことができなくなりますし、

接地面が2mに満たないため、

住宅を建てることができなくなってしまいます。



また、もし成立していないとしても、

塀が元に戻るまでの間、

定期的に時効中断手続きを行わないと、

取得時効が成立してしまいます。





住宅を購入する際には基本的に、

境界が明確になっている物件を選びましょう。



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