ギガ(瑞穂製作所)
以前に更新したものですが、実機を所有されているRASさん から非常に
鮮明な画像を頂きました。このまま過去記事に埋もれさすにはあまりにも
もったいないので、若干の捕捉を加えて再掲致します。
瑞穂製作所は元々はパチンコメーカーとして存在していたのです、何故か
組合から脱退しています。その後ユニバーサルグループとしてパチスロの
メーカーとして活動をしていたのですが、再びパチンコの開発に乗り出すよ
うになりました。
しかしながら連荘機時代にユニバーサルがパチンコへ参入しようとした際、
特許問題等から加盟が認められず、「パチコン」と呼ばれる新たなジャンルで
参入を果たす事となります。
ギガはリール制御が完全にパチスロそのものの動きを再現して
おり、ドラムとは一味違う演出で導入時は結構話題になりました。
見た目はデジパチのようなのですがパチンコではなく、パチスロ
の規格を利用していた為、随所に従来ではありえなかったような
仕組みとなっているのが特徴です。
■ヘソ周辺に釘がない
回転数を決めるのは釘ではなく、「設定」で管理されるため釘調
整というものが存在しません。
打ち込み玉数と回転数が内部でチェックされており、一定数以下
になった場合は、電チューサポートが発生し回転数をフォローす
るようになっていました。
■アタッカーにVゾーンがない。
デジパチ特許が使えないため、大当りの継続はVゾーンへの入
賞ではなく、開放から何秒以内の入賞というようになっていました。
その為、止め打ちや玉突き等で簡単にパンクが発生するようになっ
ていたのです。
■電チュー開放の集中がある
打ち出し毎に集中の突入抽選が行なわれており、当選すると大当り
まで電チューの開放がアップする「チューリップパニック」と呼ばれた
集中役が存在しました。
この集中役は突入しても注意していないとすぐには気づかず、電チ
ューの開放が一定回数以上続いて初めて確認できるようになって
いました。その為、注意深く打ち回ると集中状態の台が落ちている
事までありました。
パチコンはその後「ジェネシス」が登場した後はしばらく後継機が登
場しなかったのですが、いつまで経っても本格参入が認められない
為、CRリミッター時代に「CR乙姫4」で復活。以後アルゼ系パチンコ
は、このパチコンを中心に登場する事となりました。
大当り確率やゲージ構成等、次第にデジパチと区分する意味もなく
なり、特許の占有が独占禁止法に抵触するという警告から、ようやく
新規参入の門戸が開放されるようになると、その役目を果たしたかの
ように姿を消してしまいました。
■おまけ
以前に貼り付けていた画像(違いは一目瞭然w)