深く考えてもしょうがないが、今回Nanoがビデオに特化した理由は明確。この筐体に内蔵出来るカメラでは写真の画素数が低すぎるから。。 しかし過去アップルはある理由を公然の場で述べながら自社の長期戦略を隠す事は多くあったように記憶する。競争相手を撹乱し驚かせるのが得意な会社だ。
「写真もビデオも出来ます」より低画質の写真を無くしビデオだけに特化した方が「驚き」のエレメントはある。またAppleは必要に応じて何時でもソフトアップデートで「静止画像撮影機能」を追加する事も出来る。ソフト的に640 x 480の写真を美しい物に変換するソフト and/or ハードチップを追加する事も可能。
静止画像を何故新型Nanoは扱えないのか?疑問に思う方は多いと思います。そもそもNanoはShuffleを別にしてiPodの一番下位機種。Jobsが数年前にポケットから取り出し発表した時と寸法は大きく変わっていない。今回このNanoにビデオ機能だけが限定され追加されたのには数多くの理由があるように推測出来る。
1)touch w/カメラの存在
2)搭載出来るカメラの制限 VGA
3)サプライズファクター
4)新たなライフスタイルの提案&マーケットの作成
5)カロライナ州で建築中の巨大データセンター
6)iPhone 3GS発売時に見るyoutube 400%増の動画投稿
7)静止画像機能ををiPod Nano OSに組み込む事が間に合わなかった
David Pouge (NYTimes)インタビューでは(2)だけを理由で上げているが、実は大きな未来戦略が隠されているような気がする。
動画で一枚の写真のような感動を与えるのは非常に難しい。ちゃんと台本を書き、役者を用意しアングルを決め撮影し、編集して初めて「絵」になる。写真はその瞬間を凍らせ、見る物の解釈で大きく想像を膨らませることが出来る。
Nanoで撮影した動画にiTunesかiMovie経由で「感動」を与えるワンボタン編集を可能にする「video Genius」機能が搭載されるのはそう遠い未来では無いだろう。そのためには(5)が関係するかもしれない。
touchは近い将来未発表(次世代touchでは無いと思うが)の強烈CCD/CMOS(FOVEON)等を搭載する可能性だってある。レンズ、オートフォーカス等の機能が追加されれば写真はそちらに任せれば良い。軍用プレデター等で利用されるCCDは米国企業と日本企業が開発している。最高高度13700mで手荷物タバコを撮影出来る技術。ムーアの法則ごとく小型化、高機能化が進むカメラコンポーネント。
何故今回のNanoはNano videoと呼ばれないのかも疑問だ。次のiPod Nano OS アップデートで写真機能が「ユーザーからの要望に応えて」となるのか?。。。「専用でバイスに未来は無い」と断言したJobs、この辺が怪しい。Nano携帯も視野に入れた製品なのか?
まだまだ私自身完全に理解できていない「ビデオNano」発売の理由だが、近い将来iTunesやiMovie, Snow Leopard等でこのNanoビデオがAppleの強烈な武器になるに違いない。