2005年05月29日

マルチコア

テーマ:情報システムキーワード
IntelからPentium Dが出ましたね 。このCPU、今までのとどう違うのかというとマルチコアだと言うことです。

コンピュータの性能は年々あがっていきます。コンピュータの性能に影響する要素はいろいろありますが、最も大きな影響力を持っているのはCPUです。
CPUの性能は「18~24ヶ月で倍になる」というムーアの法則に沿って向上しています。でも、動作周波数、いわゆるクロックを上げていくことは難しくなっています。クロックを上げると発熱量と消費電力も増えるからです。この2つがあがることは最近のPCでは嫌われています。ノートPCの駆動時間が短くなったり、CPUを冷やすためのファンが大きくなってPCの動作音が大きくなるからです。

クロックを上げずに速度を上げる方法として、1クロックで処理できる命令数を増やす手法があります。今回のテーマのマルチコアはこの1クロックあたりの処理命令数を増やすための技術なのです。

PC上で人が行う操作、例えばソフトの起動やDVDの再生などをすると、それはCPUで理解できる命令=演算に分解され処理されていきます。この命令を1クロック内でたくさん処理しようとするのです。1クロックでたくさん処理するということは並列処理するということです。

これまではスーパースカラーというテクニックを使って同時処理される命令数を高めてきました。これはひとつのプロセッサの中に複数の処理系統を作って複数の命令を同時に実行するものです。個々の命令はスレッドという処理の流れに乗せられて実行されていきます。ひとつのスレッドの中には複数の命令が含まれており、1スレッド内の命令を同時に処理にすることで速度を上げました。
更にIntelのHyper-Threadingなどではマルチスレッド技術を用いてスレッドの処理の合間に生じる隙間時間を使って別のスレッドを実行して複数のスレッドを同時に実行しているように見せかけています。つまり、処理の中でどうしても生じてしまう隙間を減らすことによって資源(CPUの構成要素である演算器やレジスタなど)をより効率的に使って速度を上げるテクニックであり、これまでは主にこのような技術を駆使してCPUの速度アップがなされてきました。

この資源を単純に増やして同時実行できるスレッドを増やして速度を高める技術がマルチコアなのです。

さて、一消費者として気になるのは、結局、どれくらい高くて、どれくらい速くなるのかということですね。
AKIBA PC Hotline!CPU最安値情報 にはPentium Dのリテール価格が2.8GHzのものしかなかったのでこれで比較すると、同一周波数のPentium 4 2.80Eに比べて、1万円ほど高い\28,800で売られているようです。思ったより高くないですが、同じ周波数の従来品と比べて1万円高、なかなか微妙な値段ですね。じゃあ、どれくらい速くなることが期待できるかというと、使い方にもよるのでしょうが、こちらの記事 ではDVD動画からAVCへのエンコードで40%の速度向上だそうです。なかなかの速度アップですね。

でも、僕は動画を自分で編集したりはしないので、ビジネスアプリケーションではどれくらい速くなるのかが知りたいですね。例えば、Outlookとか、Wordとか起動アイコンをクリックした次の瞬間から使えるようになればいいのになぁ…。そのあたりはどうなのかなぁ。

僕はCPUには2万円以上出さないことにしているので、今回発表されたPentium Dはしばら待ちですね。買うとなったら、マザーボードなんかも換えないといけないですし。それにまだHyper-Threadingを搭載していなくて、今後搭載予定だとと言うことなのでそのときの性能アップにも期待したいと思います。


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2005年05月26日

UML -Unified Modeling Language-

テーマ:情報システムキーワード
クラス図 今日は最近、書店でもたくさんの本を見かけるようになるほど注目され、普及してきたUMLについてです。

システム開発は認識合せが重要

システム開発というのは一人ではできなくてチームを組んで取り組みます。時にはお客様も巻き込んで開発が進みます。そのとき最も大切になるのはチーム内、対お客様間といかに認識を一致させていくかという意思疎通の問題です。

ソフトウェアというものは、できて動くまで目に見える形がありません。設計段階から仕様書などを作成して、どんなものを作るのかを関係者間で認識を合わせていく作業をします。画面や帳票なんかは作る前に絵に書いてお互いの認識をあわせることは比較的容易なのですが、それは見た目の部分だけであって、ボタンをクリックしたときどんな処理をするのかってことは認識をあわせるのは難しく、実装段階になって「このボタンを押したら一体どこのデータを書き換えるのか?」とか、できてみたら「あれっここってこんな処理にはずだったっけ?」なんてことが多々発生します。

建築にあこがれて

建築も同じように多人数でモノを作っていく作業です。建物もできてみるまでは形がありませんが、詳細な図面を設計段階で何枚も描きます。それを見ながら家を建てれば誰が立てても同じ家ができます。
ソフトウェア開発者はそんな建築の世界にあこがれて、長年システムを図示して視覚化する取り組みを続けてきました。しかし、それぞれの会社やチーム内で独自の図を描く場合が多く、誰にでも通用する表記法というものがなかったり、いろんな表記法が乱立する状況でした。

UML登場

そうした図の中からみんなが共通に描く対象や描き方をまとめ、システムモデリングのためのダイアグラムセットとその表記法を定義したのがUML -統一モデリング言語-です。
UMLはスリーアミーゴと呼ばれるGrady Booch氏、James Rumbaugh氏、Ivar Jacobson氏を中心にまとめられ、OMG により標準化されています。現在のバージョンは2.0です。

UMLではシステムが対象とする業務やモノをあらわすため、13種類の図の表記法が定義されています。UMLでは表記法を定義しているだけなので、それぞれの図を開発プロセスのどこで使うかは自由です。全部使う必要もなく、うちのチームでは次の図をよく使います。

クラス図:オブジェクトモデルを表現する
ユースケース図:システムの対象業務を表す
シーケンス図:処理の流れとそれを担うオブジェクトの関係を表す
ステートチャート図:オブジェクトの状態遷移を表す。

UMLを使う以前は設計者が独自の図を書くことが多く、レビューのときなんかは「この図どうやって読むの?」なんてところからはじめないといけなかったのですが、UMLを使うとそんなことはなくなりましたね。文章で長々とシステムの処理を説明する人も少なくなって互いに理解しやすく、認識あわせも楽になりました。逆に文章ばかりだと、図で書けと言われます。経験的には図で描けない人は矛盾だらけの設計をしがちです。文章では全体像が一望しにくいので、書いているうちにぶれてしまうんでしょうね。視覚化する事によりそのような不具合も早期に発見できるメリットがあると思います。

最近ではビジネスモデルを表現するのに使われたりシステム開発以外の分野でも活用されつつあります。

UMLが目指すもの

人と人との意思疎通に役立つUMLですが、システム開発の分野ではコミュニケーションの道具としての利用にとどまらず、UMLからプログラムを自動生成しようというアプローチが注目されています。それをMDA(Model Driven Architecture)といいます。
かなり昔からUMLからソースコードの雛形を作ってくれるツールはありましたが、MDAで目指すのは実際に動作するプログラムの生成です。MDAツールは商用製品からオープンソースまでいくつか出ていますが、僕はまだ使ったことがありません。まあ、評価している暇がないのが一番の理由ですが、雑誌などの記事を読む限りでは効果的に使えば今でも工数を下げることができそうですが、ツールとしてまだまだ発展途上なのかなぁと思うんですね。そういうところが積極的に評価してみようと思わない理由ですかね。まあ、もう少し様子見といったところです。でも期待はしています。今後10-20年後にはUMLで設計したシステムを商用レベルですぐ動かせるようになるかもしれません。
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2005年05月08日

データマイニング

テーマ:情報システムキーワード
データをマイニング(採掘)するはどういうことなのでしょうか。
広い意味でいうデータマイニングは、膨大なデータを統計的な手法を用いて分析し、なんらかの規則性や相関関係(ルール、パターン)を見つけ出すことです。一般的にはマーケティングで、販売データなどの顧客情報を分析し、売上げアップにつながる傾向を探す手法を指して使われることが多い言葉です。

有名なのはアメリカのウォルマートの「オムツが売れるとビールも売れる」という例です。ウォルマートでは膨大なPOSデータをデータマイニングした結果、ビールとあわせてオムツを買う男性が多いという傾向を見つけました。調査するとオムツを買ってくるよう奥さんに頼まれた夫がついでにビールも買っていくことが分かり、オムツとビールの売り場を近づけたところ売上げが伸びたという話です。

このように大量のデータの中から風が吹けば桶屋が儲かる 的な表面的にデータを眺めるだけでは気づきにくい規則を見つけるのがデータマイニングという手法なのです。

マーケティング以外では医学における疾病要因の探索や製品不良の原因探索などにも使われます。

近年マーケティングの分野ではこのデータマイニングが有効なツールとして注目されており、単に蓄積したデータを分析するのではなく、メールやWebサイト等を使って積極的にデータを収集するようになって来ました。こういうことが盛んになってきた背景には大量データを扱うためのコンピュータが安くなったこと、データマイニングのためのソフトウェア製品が出てきたことで以前よりも手軽にデータマイニングできるようになったことに加えて、インターネットの普及でメールやWebサイトというある程度、個人を特定可能なツールでより詳細な属性(年齢、職業、性別といったデータ項目)を持ったデータの収集が容易になったということがあります。
例えば、インターネット上でのアンケートや懸賞に答えるとメールが送られてきたりしますが、その中で特にHTMLメールにはデータ収集のための仕掛けが仕込まれています。HTMLメールのソースを開いて見てください。画像へのリンクがたいていあると思うのですが、そのURLの後ろのほうに例えば"?id=…"とかいう文字列がくっついていると思います。同じところからくるメールにはいつも同じ文字列がくっついていると思います。それがメールの発行元が管理している顧客IDでメールを開くとそのID付きのURLで画像データにアクセスに来るので、それを記録すればどのメールアドレスに送ったメールが開かれたのかということが分かるのです。また、同じIDがメール中のリンクのリンク先にもすべてついていると思います。それにより誰がどのリンク先にアクセスしたかもメール発行元では知ることができます。それによりどのメアドの持ち主がどのような情報に興味を示すかというデータが収集されています。収集したデータを分析した結果、「30代独身OL」(こういった情報は懸賞に応募する際、答えてしまっていますね)はアジアへの海外旅行とエステに興味を持っているという傾向が見つかると、「30代独身OL」へのメールにはタイ・エステツアー等の情報を増やしたり、「30代独身OL」の旅行購入者にエステサロンのダイレクトメールを送ったりするのです。データマイニングで発見した規則性照らしてニーズを持っていると思われる人に効果的に宣伝を届けることにより売り上げアップが期待できるのです。

ということで、まさにデータはマーケティングとって宝の山なのです。それはアナリシス(分析)と言わず、マイニング(採掘)という言葉が使われることにも現れています。
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2005年05月04日

FRID

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FRIDとは?

情報記録するICチップと外部との無線通信用のアンテナを備えた小型装置のことで無線ICタグとか無線タグとも呼ばれます。無線で情報のやり取りをするため手軽に扱えます。もともと流通業界でバーコードに代わる商品識別・管理技術として研究が進められてきた技術で、実証実験や導入事例も増えつつあります。現在では流通分野にとどまらず、社会のIT化、自動化を進めるための基盤技術として注目されています。昨年あたりから今にブレークすると言われ、多くの企業が覇権を競い合おうとしています。

どんなところで使われるか

一番、活用が期待されているのはやはり流通分野です。特に食品ではBSEや鳥インフルエンザ、相次ぐ産地詐称事件や健康ブームなどからいつ、どこで、誰がどのように生産したかを知りたいというニーズが高まっています。流通の途中地点でいちいち記録をとるのはコスト的に難しいのですが、RFIDを使えば自動化できるのでこのニーズに応えるソリューション として注目されています。小売店では商品にFRIDを付けておくと、在庫管理を自動化でき、FRIDを読み取るだけで清算できるのでレジ業務の大幅な自動化・合理化が可能と期待されています。商品の所在がリアルタイムで把握できるため防犯にも役立ちます。万引きによる損失が深刻化している書籍やCD小売分野は業界全体でFRIDを導入しようとする動きがあります。
そのほかにはIT家電との連動も研究されています。例えば食品を中に入れると、FRIDが読み取られ賞味期限が切れそうな食品があればアラームを上げたり、中のものでできる料理のレシピを提案してくる冷蔵庫なんてものもできるかもしれません。
医療分野でも薬にFRIDを付ければ、飲み合わせの悪い薬の組み合わせにアラームを上げたり、患者に間違った薬を投与してしまうことを防止できたり、処方どおりに患者が服用することを促すことができると期待されています。
また、身近なところでは現在開催中の「愛・地球博」(愛知万博)の入場券にICタグが仕込まれています 。これは入場券の偽造を防止するというセキュリティを高める目的で利用されているようです。

プライバシーの保護

さて、普及すれば流通分野を通信に生活に革命を起こすといわれるFRIDですが、いいことばかりではありません。プライバシーをどのように守るかという問題があります。
僕は名前や住所や生年月日といった個人情報がむやみに人に知られるのも嫌ですが、本当に知られたくないプライバシーとは行動ではないかと思っています。このFRIDに記録された情報が個人を特定する情報と結びつくと個人の行動を記録することが可能になってしまいます。例えば、今日スーパーで買ったものが記録されます。そこから推測すると今日の夕飯はカレーだななんてことが他人に知られてしまいます。しかも頻度から考えて相当カレーが好きらしいということまで。服に付いたFRIDからは僕の服装の好みが知られてしまいます。このようなそれほど自分でもあまり具体的に意識していない趣味や趣向が知らず知らずの間に他人に収集され数値化されて記録されていく。なんとも気持ちの悪いことです。また、政府による個人追跡ツールになりうるとの懸念もあります。ですから個人情報とFRID情報との結びつきを防止する仕組み、利用者の意思でFRIDに記録された情報を消去できる仕組みも作っていく必要があると思います。

FRIDの課題

現在、最も安いもので1億個のロットでFRID一個25円もするそうです。一見たいしたことないように思われますが、これがダイコンにも、卵にもキャベツにもひとつづつ付けられるとすると結構な金額になります。この費用を誰が負担するのかというと最初は万引き防止や流通経路の合理化などで浮いた費用でまかなおうとすると思われますが、いずれは製品価格に転嫁されそうです。そうなれば消費者としてはうれしくありません。ですから更なる低価格化が望まれます。
また、FRIDに使える電波の周波数の問題があります。最も通信距離が長く、一度に複数のFRIDが読み取りやすいため、最も使い勝手がよい周波数は860~960MHzのUHF帯なのですが、この周波数はNTTDocomoが携帯電話サービスで使っており干渉してしまいます。FRIDの本格普及にはUHF帯の利用が必要だといわれているので調整する必要があります。
そして仕組みとしてのプライバシー保護対策の組み込みも当然課題です。

最近のIT技術を見ていると、どんどん便利になる反面、必ずプライバシー問題が付いて回るように思います。便利さの対価として自己をさらけ出すことが必要というのは世の真理なんですかね。世界が善人だけならいいのですが、現実はそうではないので、自分の情報を守る知識や技術を学校で教る必要が出てきますね。またそういったことを指南する個人コンサルティングなんかも必要になってくるでしょう。なんとも世知辛いことですが。

参考サイト:
Wired News - RFIDタグ、プライバシー vs マーケティング
RFIDテクノロジ : 基礎から分かる無線ICタグ
@IT:今から分かるICタグ
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2005年05月03日

バイオメトリクス認証

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バイオメトリクス認証って?

少し前、レイクウッドゴルフクラブで起こったスキミング事件 をきっかけに銀行のキャッシュカードのセキュリティ強化が注目を集めています。スルガ銀行や東京三菱銀行 では今秋から手のひらの静脈認証機能をもつATMを導入する予定です。三井住友も指の静脈認証の導入を発表しました 。このように体の一部の特徴を使って本人確認をする方法をバイオメトリクス認証といいます。バイオメトリクス認証は本人確認の切り札として注目されています。
バイオメトリクス認証のよいところはパスワードに比べはるかに不正使用されにくいセキュリティの高さです。しかもパスワードのように覚える必要がないのでユーザにとっても利便性が高まります。

どんなのがあるか?

バイオメトリクス認証には次のような種類があります。このほかに声紋や筆跡というのも含められることがあるのですが、これらは身体の特徴というより動作の特徴なのでここでは別に考えます。

・指紋
・顔
・網膜パターン
・虹彩パターン
・静脈パターン
・DNA

一番お手軽なのは指紋ですね。これはすでに携帯やパソコンにも標準装備されている機種があり、後付でも比較的安価なのでシステムへのログイン認証に追加されたりしていて実績も豊富です。しかし、指紋を採るという行為が犯罪者扱いされているようだという心理的抵抗感があるため、銀行各社は採用しなかったようです。それに、指紋は他人に比較的採取されやすく、そのうちあまりコストをかけなくても偽造できるようになるのではないかと思われます。また、指先がすり減ったり怪我すると認証できないという欠点もあります。

顔は人相のことなのですが、これは人相という比較的大雑把なものを扱うので認証精度を高めるのが大変なようです。また他の認証に比べ経年変化する可能性が一番のもいただけません。経年変化というのは平たく言えば、太ったりやせたり、しわが増えたりすることです。他人に成りすまされることについては強度が高いですが、本人が本人として認識されなくなる本人拒否が起こる可能性が比較的高い認証方式であるようです。

網膜パターンは目の奥の網膜の毛細血管の形で認証する方式ですが、重要な施設への入り口などで採用されているようです。しかし、赤外線を使うため、外光が入らないように入力装置に目の部分を押し当てねばならず、不特定多数の人々と共用するには衛生的に問題がありそうです。まあ、そんな問題はいずれ洗浄装置内臓とかで解決しそうです。でもそこまでしてこれを採用する場所はやはり重要施設だけのように思います。

虹彩パターンは認証は映画「マイノリティリポート」 でも出てきましたね。主人公が敵に発見されるのを防ぐために目を移植で取り替えるシーンは結構印象深いシーンです。でも現状の技術では目を取り替えるなんてことをしなくてもかなりの確率で成りすますことができるようです。赤外線写真で目を写して、それで認証装置をだませるようです。新聞で報道されたためメーカーの沖電気が反論しています

静脈パターンは銀行各社が導入を進めようとしています。どうやら、手のひらを使うところと指を使うところに分かれそうです。いずれにしても利用者は決められた場所に手をかざすだけでいいので、顔や虹彩のように顔をカメラで取られたりすることもなく、心理的な障壁が一番少ないようです。指紋のようにコップやドアノブ等から採取することもできませんしね。銀行各社に導入が広がれば指紋に次いでポピュラーな認証方式になりそうです。

DNAは究極のバイオメトリクス情報ですが、たかが建物に入ったり、自分の預金を引き出すために毎回DNA解析されるのはコスト問題が解決しても抵抗ありますね。一般には普及しないでしょう。

バイオメトリクス認証の問題点

もうすこし技術の成熟を待たねばならない段階だということ以外にもバイオメトリクス認証には問題低があります。パスワードは破られても、変更することが可能です。しかし、バイオメトリクス認証で用いる身体データは変更することができません(整形とか、眼球の移植とかすれば別ですが)。ですから、その情報の取り扱いについて認証するためには必ず身体データを保管する必要がありますから今後、情報システムは更に重い責任を背負うことになっていくと思われます。データさえ手に入ればきっと何らかの手段で認証システムをだます技術も発達し、きっと破られることになります。ですから、第3者機関によるバイオメトリクス認証システムの破られにくさの評価と身体データを盗まれないようにシステムが構築・運用されているかの評価が重要になると思います。
また、本当に重要なところにしか身体データを取らせないというユーザ側の意識も重要だと思います。西麻布のとある会員制高級バーでは虹彩パターンによる会員の認証を行っているようですが、バーのPCが盗まれたら銀行から何からみんな破られたってことになったら痛すぎますからね。バーのウリとして娯楽の範疇のうちはいいですけど、虹彩パターン認証が普及しちゃうと怖いですね。結局、複数のシステムで同じ方式のバイオメトリクス認証を使うということは複数のシステムに同じパスワードを使っているようなものなのでそういった危険性も出てきます。現実的にはやはりパスワードとの併用になっていくんですかね。

近未来の空想

個人的には、単なる会員認証のような場面では顔(人相)認証、銀行とか商取引とか個人の財産に影響する場面では静脈認証、重要施設への立ち入りにはそれらに加えて虹彩か網膜パターン認証がいいなぁと思います。なぜなら、今後ほんとにロボットが人間の生活に入り込んでくるような世界が来るとして、そのときロボットにわざわざ静脈を見せたりしないと通してくれないより、顔をみて「おはようございます。さあどうぞ」ってな具合にコミュニケーションしたいものです。しかし、顔は情報として表にさらしているので、そんな世界では偽造されそうです。だからお金を扱う場面では他人に知られにくく、手軽に使えそうな手の静脈認証を、他の人々の安全にかかわるような重要施設に入る際には更に知られにくい虹彩/網膜パターンを組み合わせるといいのではと思うのです。まあ、そんな世の中、まだまだSFですね

いずれにせよ、認証方式の原理的な偽造の難しさと守るべきものの重要性をきちんと考えて導入するガイドラインを整備していく必要があると思います。

参考サイト:
NRI 野村総合研究所 情報技術本部 【新技術一口メモ】注目されるバイオメトリクス認証
@IT 特集 バイオメトリクスカタログ(前後編)
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2005年03月18日

グリッドコンピューティング

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グリッドって?


グリッドとは升目、格子のことですが、コンピュータの世界で使われるグリッドはコンピュータ同士を互いに接続し、ひとつの処理を多数のコンピュータで協調して処理させる仕組み、方法、システムのことです。
グリッドコンピューティングのメリットとは安価なコンピュータを複数使ってスーパーコンピュータに匹敵するほどの処理能力を実現できるということです。実現したい計算能力が高いほど台数がたくさん必要になりますが、夜間など会社のPCはほとんど使われなくなります。そういう時間にグリッドでPC同士をつなぎ大きなサーバを用意しなくても大量のバッチ処理をこなせるシステムを作ることも可能なわけです。このような大規模な処理能力を実現するためのグリッドをとくkにプロセシンググリッドといいます。それに対して最近注目されているのはビジネスグリッドです。これは処理能力ではなくシステムの可用性や信頼性、耐障害性を高めるためのグリッドです。たくさんのマシンを使って処理すればそのうち1台が故障しても残りのマシンでその分の仕事を肩代わりして処理を続行できるということですね。データベース管理システム大手ののOracle社は最新のOracle10gでビジネスグリッド技術を取り入れ話題となりました。

SETI@home プロジェクト


私が始めてグリッドコンピューティングなる言葉を聞いたのはまだ学生の頃だと思います。カルフォルニア大学バークレー校が地球外生命を探索するための電波望遠鏡のデータを解析するために「SETI@home」というプロジェクトを始めたというニュースでした。ボランティアで参加者を募り、あるソフトをダウンロードしてインストールしてもらうことで、参加者のPCの余剰パワーを集め、膨大な未解析データを解析しましょうというものでした。まるでドラゴンボールの悟空の元気玉の「みんなの元気をオラにわけてくれ!」みたいだなぁと思ったのを思えています。
このプロジェクトは今でも続いていて、サイトを訪れるとスクリーンセーバーをダウンロードすることができます。このスクリーンセーバー、普段は何もしないけれど、しばらくPCに触らないでいるとスクリーンセーバーとして起動し、その裏でせっせとSETIのサーバからデータをダウンロードして解析しては結果を返すという活動を始めます。多分全世界的に展開するグリッドコンピューティングを具体的に実現した最初のプロジェクトだと思ういます。
残念ながら、いまだ地球外生物の存在を裏付ける証拠は見つかっていません。

PS3にも


グリッドコンピューティングはCELLコンピューティングとも呼ばれることがあります。少し違うのはグリッドがどちらかというとバッチ的な一括処理なのに対してCELLが使われるときはリアルタイム性を重視されているようです。

時々ニュースに流れ始めたPlayStation3ですが、そのCPUの名前はずばりCELLです。PS3では合計9つのコアプロセッサが互いに協調しながら処理を実行する仕組みになるようです。仕組み的にはCELLプロセッサはネットワーク上の他の場所にあるCELLプロセッサと処理を分業できるようですがそれをするためにはどのような環境が必要になるのでしょうか。

これからのグリッド


グリッドコンピューティングは通信環境が充実してきたから登場した技術だともいえます。ブロードバンドが当たり前になりつつある現状では普及に必要な環境が整ってきているといえます。普及のために必要になるのは標準化です。同じようなグリッドを使ったシステムでも具体的なコンピュータ間のやり取りの手順が違えば連携できません。そうなるとせっかくコンピュータ同士をつなぐ技術なのにある狭い範囲でしかつながらないということになります。現在Global Grid Forumを中心に標準化活動が行われています。標準化されればそれに従った製品も増え、それを学ぶ技術者も増加し普及が加速していくことでしょう。

どのような物かをより深く体感するには実際に使ってみることです。Globus Allianceではグリッドを実現するのに必要な開発キットをフリーで提供しています。このツールは基本的なグリッドの仕組みを提供するので比較的容易にシステムを開発できるでしょう。また、このツールは事実上の標準になりつつあるものでもあります。
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2005年02月25日

スパムメール

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ほんと迷惑


スパムメールとはいわゆる、迷惑メールという奴ですね。希望していないのに広告や勧誘を電子メールでたくさん送りつけてくるあれです。

もはや電子メールなしの仕事など考えられないので、スパムメールに重要なメールが埋もれて見逃したなんてことがあると致命的なミスにつながる可能性もあります。ほんとに迷惑です。特にメーリングリストなんかで来る奴は最悪です。仕事で製品に対するお客様からの問い合わせで開発リーダーの私とマーケティング部門で作っているメーリングリストに「Hi!」なんて題名でしょっちゅうきます。ウイルスを運んできたりするので、最近会社で対策したようで数は減りましたが、まだそれを潜り抜けて来るのもあります。

スパムをよけるちょっとべんりなサービス


スパムをよけるには、まずは予防としてみだりにメールアドレスを得体の知れないところに明かさないということですね。
しかしこのご時世、ネットで欲しい情報を見つけてもそれを読むには無料会員登録が必要だったりして、そこでメールアドレスの入力を求められる。そんなときに役立ちそうなのが、dodgeit.comです。

このサイトでは使い捨てのメールアドレスを提供しているのですが、ちょっとユニークです。利用したい人はメールアドレス入力を求められたとき***@dodgeit.comというメールアドレスを使います。***の部分は何でもいいです。どうせ登録先から来たメールは読む気がないのだろうと思いますが、どんなメールが来るのか見たくなったときはhttp://www.dodgeit.com/にアクセスして、***を入力します。すると届いたメールを読むことができます。自分以外の人が***を利用している可能性があるので、プライバシー保護なんて全くないですが、来るメールは元々スパムなんだから問題ないでしょうというサービスです。

でもそれだと、懸賞に使えないなぁという方には一定期間有効のプチアドレスを発行してくれるサービスもあります⇒CLUB BBQ Premium。こちらは有料のサービスですが。

Thunderbirdという選択


すでに来てしまっているスパムをよけるには今使っているメアドをやめてスパッと新しいアドレスで心機一転するのが効果的です。しかし、今メールをやり取りしている人に「変わりました」と通知する必要があって面倒です。

そこで、最近ユーザを増やしているThunderbirdというメールソフトに乗り換えを検討してはどうでしょう。このメーラーの目玉機能は迷惑メールフィルタ。届いたメールに迷惑メールのチェックを入れていくと学習して次からは自動的に迷惑メールと判定してくれます。判定された迷惑メールは自動的に削除したり、別のフォルダに移動させることもできます。無料で手に入りますし、Outlookからの乗換えでは自動的にこれまで来たメールとアドレス帳を取り込んでくれます。またRSSリーダとしての機能もとても便利です。Outlookを使っている人は試しに使ってみる価値はあると思います。
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2005年02月21日

スパイウェア

テーマ:情報システムキーワード

スパイウェアとは


スパイウェアとはパソコンの情報をユーザが気づかないうちに収集し、スパイウェアの配布元に送信してしまうソフトです。集められる情報は例えば、どんなサイトを見に行っているかなどで、そこからユーザがどんなことに興味を持っていてどんな行動をしているか、を分析します。分析結果はマーケティングなどに利用されるようです。

悪質なものになると、ブラウザのホームを特定のサイトに強制的に変更したり、もっと悪質なものになるとキーロガーというタイプのソフトが組み込まれており、ユーザのキー入力がどこかに送信されることもあります。これが仕掛けられるとクレジットカード番号やパスワードを盗まれる可能性があるので対策が必要です。

どんなときに仕掛けられるのか?


スパイウェアの一般的な感染経路はフリーウェアなどをインストールした際に一緒にインストールされるというものです。だから、怪しげなフリーソフトをインストールしなければ大丈夫です。

もうひとつは特定サイトへのアクセス頻度を調べられるために仕掛けられるクッキーですね。これはソフトウェアというわけではなけれども、ユーザのPC利用状況を伝えてしまうということでスパイウェアとみなされるようです。これはそういうクッキーを仕掛けてくるサイトにアクセスしただけで感染してしまいます。

仕掛けられたらどうすればいいのか?


コンピュータウイルスに感染するとファイルを破壊されたり、メールを大量に送り始めたりとPCに何らかのトラブルが起こるので気づくのですが、スパイウェアはユーザに知られず情報をぬすむことを目的としているので、通常仕掛けられてなかなか気づくことがありません。最近なんだかPCが重たくなったとか、何もしていないのになんだかディスクアクセスが激しいといった現象に気づいて調べてみるとスパイウェアが見つかったという場合がほとんどです。

結局、定期的に調査して仕掛けられていないことを確認するしかないのですが、そのためにスパイウェアを検知し、駆除することができるツールがあります。フリーで有名なところではAd-Awareというソフトがあります。これを使えばスパイウェアを発見し、駆除することができます。

僕もダウンロードして使ってみました。使い方ははAD-AWAREの使い方のサイトが詳しかったです。
幸い、僕のPCではスキャンの結果はIEのクッキーとして仕込まれているものが2つ見つかっただけでしたでした。こんなものはサクッと削除です。でも、人によっては数十ものスパイウェアを仕込まれていることもあるそうですから今後も油断なく定期的に確認したいとお思います。

同様のソフトにはSpyBotという製品もあります。これはポップアップブロックなどAd-Awareにない機能も持っています。Norton AntiVirus 2005ウイルスバスター 2005など市販のウイルススキャンソフトもスパイウェアを検出、駆除する機能が備えられるようになってきてもいます。

自分のPCの操作からどんなことに興味があるかどうかなんて自分にもはっきり分からないことを知られてしまうのって住所や電話番号を知られるよりある意味気味の悪いものです。これらのツールで対策しましょう。
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2005年01月15日

情報システムキーワード2005

テーマ:情報システムキーワード
日経コンピュータの付録で「情報システムキーワード2005という小冊子が付いてきました。50あまりのキーワードが紹介されています。最近こういう広く浅い知識収集をサボりがちなので助かります。
ただ読んでふーんと思うだけでは面白くないし身につかないので、読んで思ったことをこのブログで時々書いていこうかなと思います。
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