つながりの書01 プロローグ 『非凡の道』1/2 | 地球が喜ぶ仲間を作る! at 千葉県で自然な生き方の追求と普及

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『1000年先へつなぐ地球家族』をテーマとし、地球人としての理想的な生き方を追求していく活動期

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明るい未来と繋がる・良い仲間と繋がる・豊かさと繋がる
つながりの書 ~幸福人の教え~

これは、青森県から上京して人生を変えていった男の、実体験を元にした波乱万丈ストーリー。
豊かになるための『幸福人の教え』とは?
経験と学びを通して最終的に導き出した『命の使い方』とは?
深くて本質的でリアルな物語が、読み手の常識と人生に『良い変化』を与える。

⇒もくじはこちら

内容・人名等に若干アレンジを加えている部分があります。予めご了承下さい。
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「決めたんだったら、今日中に出てね」

僕は家を失った。

会長と呼ばれるコンサルタントの元で
住み込みで起業の修行をしていたのだが、
何も変われていない自分がいた。

何も成していない自分がいた。

厳しい環境だった。

そこには30名ほどの生徒がいて、
都内のマンションや一軒家に分かれて、
5~10名で共同生活をしていた。

毎朝6時から朝礼。
続いて掃除。
食費は月2万円までで基本的に自炊。
ブログは毎日書く。
日報も欠かせない。
雇われでも何でも毎月30万円は稼がないといけない。
無駄なお金は一切使えない。

そして修行の内容は
「自分で考えろ」と言うのだから。

その環境の中では多くの会社や国を絡めた
壮大な事業計画があり、
それを構築している途中だった。

株の配当などで大きな固定収入が入ってくる
“上がり”の状態になるのが、
そこにいる人たちの共通の目標だった。

その計画に関わって何か事業をやるのも自由。
自分で何かを考えてやるのも自由。

会長に「自転車をただでGETせよ」などの
お題をもらってやるのも自由。

何もやらないのも自由だった。

相談事があれば会長に意見をもらう事が出来た。

僕は何をやってもなかなか結果を出す事が出来ずに、
やがて勢いを失った日常を過ごしていた。

このままでは今の状態がずっと続くような気がして、
僕はその環境から出ることにしたのだった。

そこのルールで、
残る仲間に悪影響を及ぼさないよう、
出ることを決めたらその日に出ないといけなかった。

僕は次の住まいを探す前に
「ここを出ようと思うんですけど」と口走ってしまったのだ。

これからどうやって生きていけばいいのか……。

僕は情報を集めた。
意外にも早くゲストハウスというサービスの存在を知った。

すぐさまネットで調べて、
その日のうちに千葉県市川市にあるゲストハウスの内覧に行った。

3階建ての寮のような造りで、
キッチンやコミュニティスペース、シャワー室、トイレが共同で、
1人1部屋の小さな個室がある。

入居者数は40人くらいで外国人が7割。
初期費用不要で1ヵ月更新。
駅から少し歩くが申し分ない。

管理人の女性に案内してもらい、
契約書を書いた。

「審査の結果が出るのは3日後くらいかな」

「3日ですか?
 あの、今のところを今日中に出ないといけないんですけど」


「そうなんだ。分かった。早めに連絡するよ」

人の好い管理人に頭を下げて、
審査が通る前に僕はそこに荷物を送った。

審査はその日の夕方に通り、
幸いにもホームレスにはならずに済んだ。

住まいはすぐに見つかったが、
家以外は何もなかった。

物は住み込みの時に全てを捨てていたので、
3箱に収まっていた。

身軽になったので物がないのは良かったのだが、
何よりも自分を見失っていた。

何もない、
ここからが本当のスタートだった。

僕はこれから、生まれ変わる感覚の大きな気付きを
何度も得ることになる。

それを糧に本物の豊かさを
築き始め事になる。

ただし、次々に変化する
想像もできない苦しい境遇に置かれながら。

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