須崎市トーチカ4号 Vol.3
2014年4月14日
高知県須崎市で新たにトーチカ(須崎市4号トーチカ)を発見しました。
この高知県須崎市にある戦争遺跡、トーチカはアジア・太平洋戦争末期、本土決戦時期に構築されたものです。
木製型枠も、しっかり残っています。
下段の銃眼(外観)
銃眼から中の様子を探ろうとアプローチしますが、照明がないと全く見えませんでした。
銃眼から内部へ…掩蔽壕内壁は素掘り状態でした。
中に入った途端、コウモリがブンブン飛び回り始めました。顔の横もかすめ飛び、風が頬にモロに当たりますが、超音波を利用した反響定位機能のおかげで、今まで一度も当たったことはありません。
壕の分岐は一箇所…(よく見ると、コウモリがぶら下がってます。飛んでいるのは一部で、目の前に行って、ちょこんと突っついても平気な強者もいます)
その分岐方向を見ると急斜面で上方より土砂が流れ込んでいます。少しの風を感じますが外光は見えません。
この先は、外から石を投げいれて深さをはかっていた最初に発見した天井が崩落した急斜面、アリ地獄状態の掩蔽壕入口となります。
コンクリート、トーチカ内部壁です。外面と違って内面はとてもシンプルでした。
一方、下段銃眼は線引きなしの状態。両者の違いが興味深いです。また、前部のエプロンには、コンクリ打設時期の違いが解る特徴が見られました。
構造体に大きなクラックもない、良い状態のトーチカでした。この先も何十年も大丈夫な印象をうけました。
そして、前回も書きましたが、縦2段式(2階建て方式)の銃眼をもつトーチカを未だかつて見たことがありません。この点においても興味深く、大変貴重なトーチカだと思います。
須崎4号トーチカ記事 おわり
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