戦争遺跡:高知県須崎市
須崎市トーチカ4号 Vol.1
2014年4月
高知県須崎市で新たにトーチカ(須崎市4号トーチカ)を発見しました。
この高知県須崎市にある戦争遺跡、トーチカはアジア・太平洋戦争末期、本土決戦時期に構築されたものです。
須崎市のこの地区には、人間魚雷『回天』や、人間爆弾ボート『震洋』などが、実際に配備された海軍の特攻基地や、満州から本土防衛のために引き揚げてきた関東軍の陸軍錦部隊も展開していました。
須崎市では、今回発見したのを含めて合計4基(2014年4月現在)の、旧陸軍トーチカを確認するに至りました。
ある山を探索中、高さと横幅が約2メートルの、明らかに人工的な横穴を発見。じっくり調査をして、次の戦争痕跡を探しに向います。
すると、天井屋根部が崩落した掩蔽壕を発見しました。
下方よりアプローチ…急坂を上りきってみると
今度は登りより、さらに急な下り坂が出現しました。そして、その先にはアリ地獄を連想させるような、A4サイズ程の穴が垂直岩盤壁に開いていました。
早速近寄り、中を覗こうとしましたが、この位置から見るとなると逆立ち状態でないと無理なので危険と判断しました…。
せめてカメラを入れて撮影しようと手を伸ばしましたが、その姿勢を保持することすら困難でまたも断念。
中の深さをみるために、小石を投入すると、しばらく転がって行く音がします。奥は深いと感じました。
スコップを持参していましたが、そういうことで、穴周囲は足元が不安定な状態ですので、穴を広げようと無理をして掘っていて、内部に滑りコケルと出てこれなくなりそうなので、それも止めました。
この掩蔽壕の手前の斜面下は、壕から出た膨大な量のズリ流が出来ています。その量からも、この壕の規模を推測しました。
その後、掩蔽壕の高さを想像して、貫通していたならと、山の反対側を調査すると…コンクリートの構造物の一部が目に飛び込んできました…
回り込むと、樹木や腐葉土に埋もれた状態のトーチカを発見しました。
つづきます…
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