インスタグラム

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脱サラから8年半。
今年から「店」をちゃんとやろう、と心に決めたんで、ウェブショップを再開したり、入り口の貼り紙を元に戻したり、やっと「人」を受け入れる体制になってきた2017年のハローテキサス。
ただ、「店らしくする」って宣言したところで、相変わらず石黒荘は近づきがたいオーラに覆われてるし、ドアは閉まってるし、フツーの感覚だと、まあ入れんわな。



ハローテキサス・インスタグラム


なもんで、ついに生まれて初めてSNSとやらを始めました。
ウェブショップのTシャツを宣伝しようと最近密かに始めたんだけど、これが結局、たいした宣伝にならず(笑)。ハッシュタグで入ってくるのは、ほぼ気まぐれな外国人だけって、なんじゃあそりゃあ。しかも、フォロワー数、少なっ! まあ、偽のフォロワーを増やしてもしょうがないんで、数は少なくてええけども、さすがにこりゃないで(笑)。
まあ、様子見がてら、しばらく続けてみようかと思います〜。




HELLO//TEXAS
東京都渋谷区神宮前2-18-4 石黒荘1階3号室
14:00 オープン/18:30 ラスト入店(ほぼ無休/休みは本ブログにて数日前に告知します)
TEL=03-6804-1147(イイシナ) MAIL=vintage@hello-texas.jp

※ミュージック系、モーターサイクル系などハローテキサス・タグを縫い付けていないコレクタブルTシャツについては、HELLO//TEXASのウェブ・ショップでもご購入いただけます。



HELLO//TEXAS~ある意味、アートピースとしてのヴィンテージTシャツ
著者:三好智之(HELLO//TEXAS) & 後智仁(WHITE DESIGN)
撮影:ホンマタカシ
3,240円(税込) /DU BOOKS










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「これ以上尖ったところで刺す相手がおらん」。

そんなん前回のブログでも書いたし、これまでも「尖る」「刺す」ってワードをよう店でもブログでも言ってきたと思う。
今日は、なぜハローテキサスがこういう物騒なワードにこだわってきたかを初めてブログで説明しようかと。
このブログ、いつもは文語体だけど、今日は店で話してる口調そのままの口語体で書くから。
文字に起こすとちょっと荒々しい感じがするかもしれんけど、核心的な話なんでお付き合いくださいな。

「角取られたらひっくり返る」。

この世界で勝負するってのは「オセロゲーム」みたいなもんやとずっと思ってて。角と角を取られたら全部ひっくり返るやん。
ほな、売り上げなんか気にせんと角だけ取ること考えればええって。開店してからずっと、そう信じてた。で、角を張る連中ってのは難攻不落なインテリばっかりなわけで、「どれだけ売った」よりも「誰に何をどうやって売った」を重視する。要するに「数字」よりも「内容」やね。
そもそも、価値のないモノに価値を付けたいんなら、価値を付ける人間自体に価値があることを証明せんとダメやんか。
年中ヴィンテージTシャツのみってアバンギャルドやわ〜とか、Tシャツのセレクトがヤバいわ〜とか、店の空間がカッコええわ〜とか、そういう表面部分で違いを出すのはやろうと思えばできるのよ。面白いアイディアを出せる優秀な人間はいっぱいおるから。それだけじゃあ、「おっ、やるやんけ」と注目はされても角に刺さるまでには至らん。当初のコンセプトのままずーっとやり続けて、なおかつ時代に風化しない鮮度を保つ。そうしてると「あの店ヤバい」じゃなくて「あの人ヤバい」になる。
人脈も後ろ盾もお金もない個人が、大都会の原宿で勝負をかけるってのは、並大抵の覚悟じゃあどうにもならん。この世界、なめられたら終わりやから。もう、どんだけ世間に無視されようが、馬鹿にされようが、角取ってひっくり返してやる。そう心に決めて尖り続けてきたわけ。尖ってないと刺さらんからね。「殴る」とかじゃなくて「刺す」。打撲じゃあダメなんよ、すぐ直るから。ずっと残る「刺し傷」じゃないと。
で、そんな俺のやり方がある意味間違っていなかったからこそ、いろんなメディアであり得ない取り上げ方をされたり、とんでもないメンツが集結した写真集が出たりしたんだわな。

「長い前フリの果てに」。

2017年の元旦、めちゃめちゃ晴れてたっしょ。
茨城のかみさんの実家で過ごしてて、ええ天気やなぁ、ちょっと近くの湖の畔をジョギングでもしようかって急に思って、、、つうか、俺もともと陸上部で長距離やってたからね、、、まっ、久しぶりに走ったの。
ほんなら、なんか頭ん中が急に晴れてきたっていうか、「もうよくね? 十分やんか」って思ったわけ。何をそんなにキレてんのかなって。もう普通に店やりゃあええやんかと。それにね、オセロは角と角を取ったら一気にひっくり返るけど、実際はそうはいかんのよね。心ではひっくり返ってても(認めてても)、すんなり客になるってわけじゃないから。
俺がこだわってた「角取ってひっくり返す」ってのは、あくまで「有識者が一目置いてるから聞く耳を持ってもらえる存在」になっただけ。ここからお客さんを増やすのは、オセロみたいに一気に一列なんて甘い話ではなく、ひとりひとり地道に接客していくしかない。一周して、2008年に店を始めた頃みたいにね。
ただ、無駄に苦労して一周したわけじゃなくて、興味を持ってくれてる人が少なからずいるって状況になったから。8年かけてやっと「店」になれるっていうかね。これまでの8年は、長い長い「前フリ」だったんだなと。




そんなわけで、前回のブログでも書いたようにネットショップも再開したんよ。「作品」だけじゃなくて「商品」もあるよって。入り口のめちゃくちゃな貼り紙も元に戻して、いちおう店らしくいこうと。
ほんなら、一度いなくなった魚がどこからともなく川に戻ってくるみたいに、お客さんが戻って来るんだわな、不思議なもので。
ずっと「店なのに店じゃないハローテキサス」だったけど、これからは「店じゃないようで店なハローテキサス」でいきたいと思う。そうせんと、「表現」としても、これ以上の高みに行くのは無理やから。
もう「伝える」一辺倒じゃなくて、「売る」にシフトせんとね。

2017年初春。遅ればせながら、ハローテキサス開店です。


ハローテキサス
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一周

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石黒荘に移転後のハローテキサスでは、ロックTなどの定番プレミアムTシャツを風呂場にディスプレイしている。
数もクオリティもかなりのものだと自負しているが、「ハローテキサス=名もなきヴィンテージTシャツ」というコンセプトが伝わりすぎて、もはや誰一人、風呂場のTシャツを覗こうとしなくなった。
世界中のヴィンテージショップで人気の高いロックTやキャラTがまったく動かず、他ではまったく見向きもされない名もなきヴィンテージTシャツが、数は多くないものの確実に動く。しかも、ロックTとそんなに大差のない値段で。
これは、ヴィンテージTシャツというよりハローテキサスのTシャツが売れているようなものなので、ブランディングという意味では非常に良い。
だが、この頃、ふと2008年に開店した頃を思い出す。






これは、2008年12月から2009年夏くらいまで公開していたハローテキサスのウェブショップ・ページである。
「おっ、懐かしいね!」という人、まだこのブログ読んでるかな? もしいたら嬉しいなぁ、、。石黒荘に移転してからウェブショップを始めたと思ってる人が多いと思うけど、ふりだしの時点で実はやってたんですねぇ〜。まあこの時は、ウェブショップといってもただの通販で、カート決済もヤマト代引きもできなかったんだけどね。

で、このページを見てわかる通り、開店当初のハローテキサスは、「ROCK」「FINE GRAPHIC」という2本柱で勝負をかけていた。皆が欲しがるロックTと、皆が欲しがってないかもしれないけどロックTくらいFINEなグラフィックが描かれた名も無きTシャツ。
あの頃、お店にふらっと入って来たお客さんには必ずこんなセリフを言っていた。

「ロックTに高い金出せるんならこっちも同じくらいカッコいいし、値段もロックTより安いですよ、しかもレア度の点でも格段に上ですから」。
「ロックTばっかり着てるうちはロックじゃねぇ」。

みんな勘違いしてるかもしれないが、僕は、今も昔もロックTが大好きだ。
だけど、ロックTとかバイクTなんかの限られたものしか誰も興味を示さないことに強い違和感があった。じゃあ、俺がその価値観をぶち壊してやれと。
その決意が暴走し、何だかアートっぽい感じに評価され、店が店でなくなり、鬼の写真集が出版され、現在に至る。

8年3ヶ月経過したこれまでのハローテキサスの歴史に後悔はない。
でも、素晴らしいクオリティのロックTやキャラTなどが、完全に「宝の持ち腐れ状態」で誰の目にも触れないというのは、心が痛む。
レジェンドTシャツたちに失礼だし、ロックT人気の上でハローテキサスが存在できているという、感謝とリスペクトの気持ちを忘れてはならない。

そんな思いもあり、実は、今年に入ってずっとウェブショップの再開をするべく撮影やら執筆やらの作業を進めていた。
石黒荘にやって来るコアなお客さんにはもう届かない、ロックTやその他プレミアムTシャツ。
リスペクトしているからこそ決してハローテキサスのタグを縫い付けることのないコレクタブルな逸品たちを、ウェブにて公開/販売していく。

HELLO//TEXAS WEB SHOP

ちなみに、これまでロックTやバイクT、キャラTといった「説明不要」のTシャツについては、解説カードなしで販売してきたが、ウェブショップにアップしたTシャツに限り、せっかく原稿を書いたんで、カードを付けることにした。ハローテキサスのタグもいちおう入れとくんで、付けたい方はご自身で縫い付けていただけたらと。

正直、2008年当時も2013年に再開した時も、ウェブで売れることはほぼまったくといってなかった。
今回もそうかもしれない。だが、せめて「人の目に触れる」状態にしていないとTシャツに申し訳が立たない。
あっ、ウェブで買うのは躊躇うから店で実物を見たいってのもOK。気になるものがあれば気軽に連絡くださいな。

この間、「HELLO//TEXAS T-SHIRTS GALLERY」という、Tシャツだけ淡々と紹介する別のアメーバブログで、「一周する」ということについてハワイ大学のTシャツを題材に原稿を書いたのだが、何だかハローテキサス自体が一周してきたような気が最近している。一周まわって元のハローテキサスには戻らないが、せめて「店」を取り戻す。
さんざん尖りまくってきたけど、もはやこれ以上尖っても刺す相手がおらんで。
自分を刺し殺す前に、初心に立ち帰ろう。そんな心境の2017年スタートである。


ハローテキサス
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ON SALE NO SOUL

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ドアは固く閉じられ、SNSはやらない、ブログも更新しない、、、。
ハローテキサスってまだやってんの?あのオーナー死んでんじゃね?って思われるのも何なんで、久しぶりに新年の挨拶がてらブログでも書こうかと。
まあ、このブログは定期的に断捨離する傾向があるんで、そのうち消すかもしれんけど。

古着屋のセール。あれ、覚せい剤みたいなもんやね。
一度やったらセールなしには継続できんようになるから。
安く買える分、品は動くだろうけど、心が動かんようになる。
シャブ中毒になると骨がスカスカになるって聞くけど、セールも同じで、反骨精神がスカスカになってしまう。魂の骨粗しょう症って言うかね。

新品の服は生ものと同じで鮮度が大事やからね、まあシーズンごとにセールするってのもわからんでもない。
でも古着屋は、賞味期限がとっくの前に切れた服をわざわざ引っ張ってきて売ってるからね。一度賞味期限の切れた服に永遠の賞味期限を与えるのが古着屋の強みなんだから、そこまで安くして急いで売りさばく必要が本来ない。
ましてや、普段トレンドセッターみたいなポジションで実体価格以上の値付けをしているようなところが、思うように売れない時だけゲリラ的にセールするってパターンは、夢がないって言うか士気が下がるって言うか、とにかく残念である。

値付けとは、イコール「覚悟の表れ」だと思う。プライドの高さと値段の高さは比例しておくべきだ。
値段は下げるけどプライドは下げないってのは通用せんと思う。
一度強気の値段でいくと決めたなら、たとえ売れなくても最後の最後まで貫く。
それができないなら、最初から手頃な価格で提供すればいい。

昨年くらいから芸能界の薬物汚染が深刻みたいな話になってるけど、古着界のセール汚染も深刻やわ。
誰もたどり着けん陸の孤島みたいな店が何言うてんねん、って話だけど、こだわりのある店がどんどんなくなっていくのはこんな俺でも寂しいもんがある。
店だろうがブランドだろうが人だろうが全部同じだと思うけど、調子が良い時ではなく調子が悪い時にこそ真価が問われる。
そこに本音が出るし、そこで価値が決まる。
武士は食わねど高楊枝。
いつも言ってるけど、これに尽きるわな。



ハローテキサス

名札

テーマ:
とっても大事な話なので、もう一度書く。

3年前のブログで記した通り、ハローテキサスのTシャツに縫い付けてあるタグの着想は、アメリカの小学校の体操服Tシャツで見かけた手作りの「名札」から得ている。

日本と違いアメリカの体操服Tシャツは真ん中に大きなグラフィックが描かれていることが多く、フロントに縫い付けられた名札は目立ち過ぎてしまい、せっかくのグラフィックを邪魔してしまう。
だが、そんな事情などおかまいなしに「名札」は、どの生徒も同じ場所に同じサイズでひと目で名前が判別できるよう縫い付けてある。
しかし、幾度も洗いをかけることでマジックで書いた名前はいつしか消え、古ぼけた無地の布だけが残る。
名札としての機能を失った布が、無駄に目立つ場所に、無駄に目立つサイズで、何の意味もなく張り付いている。

ローカルなイベントや、企業の制服、町興しのお土産などなど、本来何かしらの目的をもって作られた「非ファッション」のTシャツ。
そういう絵心のつぶやきみたいなTシャツが、作られて数十年後に、何の縁もゆかりもない東京・原宿の一室で「ファッション」のTシャツとして時代のエッジを切り裂こうとしている。
ノベルティとしての機能を失ったTシャツが、無駄に評価され、無駄に深読みされ、何の関係もない人に届く。

こういう無垢なTシャツにあえて「ハローテキサス」の印を残す。
ずっと何も手を加えないで売ってきたTシャツに何かしらの「傷」をつける。
この決断は、とてつもなく重い。

ならば、裏地や襟元にロゴの入ったタグとか、こそっとカッコつけるのではなく、堂々と野暮ったく「名札」をさらす。そして、その「HELLO//TEXAS」という名前も、洗いをかけていくうちに消え去り、いつしか古ぼけた無地の布だけが残る。

ちなみに、この手作り名札は、体操服のゼッケンでよく使われる生地。それを、1枚づつはさみで切り、ロゴを焼き印し、僕のかみさんがミシンで縫う。素人なのでけっして上手くないが、それでいい。生徒の保護者が各々で縫い付ける学校の名札。それがネタ元なのだから。

、、、とりあえず「石黒荘」で売るハローテキサスのTシャツ(ロックやキャラなどのTeeはタグなしね)に関しては、この「名札」でいく。
だが、「石黒荘」以外の場所で今後ハローテキサスのTシャツが展開される場合、他のバージョンも検討する。

ってなわけで、重ね重ね新生ハローテキサスをどうぞご贔屓に。



タグの進化(劣化)サンプル。5〜6回洗うと少しロゴが薄れ(グレーTシャツ)、そこから構わずガシガシ洗っていくと完全にロゴが消え場合によってはタグの一辺がはずれそうになる(レッドTシャツ)。いっそ取ってしまえば四角い形の縫い跡のみが残る(ブラックTシャツ)。


ハローテキサス