名札

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とっても大事な話なので、もう一度書く。

3年前のブログで記した通り、ハローテキサスのTシャツに縫い付けてあるタグの着想は、アメリカの小学校の体操服Tシャツで見かけた手作りの「名札」から得ている。

日本と違いアメリカの体操服Tシャツは真ん中に大きなグラフィックが描かれていることが多く、フロントに縫い付けられた名札は目立ち過ぎてしまい、せっかくのグラフィックを邪魔してしまう。
だが、そんな事情などおかまいなしに「名札」は、どの生徒も同じ場所に同じサイズでひと目で名前が判別できるよう縫い付けてある。
しかし、幾度も洗いをかけることでマジックで書いた名前はいつしか消え、古ぼけた無地の布だけが残る。
名札としての機能を失った布が、無駄に目立つ場所に、無駄に目立つサイズで、何の意味もなく張り付いている。

ローカルなイベントや、企業の制服、町興しのお土産などなど、本来何かしらの目的をもって作られた「非ファッション」のTシャツ。
そういう絵心のつぶやきみたいなTシャツが、作られて数十年後に、何の縁もゆかりもない東京・原宿の一室で「ファッション」のTシャツとして時代のエッジを切り裂こうとしている。
ノベルティとしての機能を失ったTシャツが、無駄に評価され、無駄に深読みされ、何の関係もない人に届く。

こういう無垢なTシャツにあえて「ハローテキサス」の印を残す。
ずっと何も手を加えないで売ってきたTシャツに何かしらの「傷」をつける。
この決断は、とてつもなく重い。

ならば、裏地や襟元にロゴの入ったタグとか、こそっとカッコつけるのではなく、堂々と野暮ったく「名札」をさらす。そして、その「HELLO//TEXAS」という名前も、洗いをかけていくうちに消え去り、いつしか古ぼけた無地の布だけが残る。

ちなみに、この手作り名札は、体操服のゼッケンでよく使われる生地。それを、1枚づつはさみで切り、ロゴを焼き印し、僕のかみさんがミシンで縫う。素人なのでけっして上手くないが、それでいい。生徒の保護者が各々で縫い付ける学校の名札。それがネタ元なのだから。

、、、とりあえず「石黒荘」で売るハローテキサスのTシャツ(ロックやキャラなどのTeeはタグなしね)に関しては、この「名札」でいく。
だが、「石黒荘」以外の場所で今後ハローテキサスのTシャツが展開される場合、他のバージョンも検討する。

ってなわけで、重ね重ね新生ハローテキサスをどうぞご贔屓に。



タグの進化(劣化)サンプル。5〜6回洗うと少しロゴが薄れ(グレーTシャツ)、そこから構わずガシガシ洗っていくと完全にロゴが消え場合によってはタグの一辺がはずれそうになる(レッドTシャツ)。いっそ取ってしまえば四角い形の縫い跡のみが残る(ブラックTシャツ)。



HELLO//TEXAS
東京都渋谷区神宮前2-18-4 石黒荘1階3号室
14:00 open/18:45~19:00 close(不定休/冷やかし完全お断り
TEL=03-6804-1147(イイシナ)



HELLO//TEXAS~ある意味、アートピースとしてのヴィンテージTシャツ
著者:三好智之(HELLO//TEXAS) & 後智仁(WHITE DESIGN)
撮影:ホンマタカシ
3,240円(税込) /DU BOOKS






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新生ハローテキサス

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2013年9月に書いた「タグ」のブログをもう一度読んでいただけたらと。
今後、ロック、キャラ、モーターサイクルなどのすでに価値が定まったTシャツ以外は、すべてタグ付きでいきます。
新生ハローテキサス、どうぞご贔屓に。


ハローテキサス

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Tシャツ考。by EYESCREAM

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うおー、めちゃデカく掲載!
ありがたや!


ハローテキサス
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ポパイの最新号が届いた。
この中でハローテキサスのTシャツが2枚、大きく使われている。
スタイリングは、ポパイのファッション・ディレクター/スタイリスト白山春久さん。






思い起こせば、ハローテキサスが初めてリースで協力したスタイリストは、この白山さんだった。

2008年の11月1日に人生をかけて店をオープンしたものの、待てど暮らせど、誰も来ない・売れないの毎日。開店一週間にして、すでに閉店の危機を感じさせるに十分な空振り感を漂わせていた。
そんな11月の寒い夕方、体の大きな目の鋭い男が店にふらっと入ってきた。店内のTシャツをじっくりとチェックしたのち、「私、スタイリスト白山春久のアシスタントをやっているサカガミと申します」と言って名刺を渡してくれた。
編集者時代に何人かスタイリストと名刺交換をしたことはあったが、あくまでも取材するミュージシャンの専属スタイリストとして、たまたま現場で居合わせただけ。事実上、店を始めた2008年当時、知り合いと呼べるスタイリストはゼロだった。
今思い出しても、あの時、サカガミ君が店に来てくれたことは本当に嬉しかった。しかも、とある女性ミュージシャンの衣装用にTシャツをリースしてくれて、さらには、そのミュージシャンが何枚も購入したのだ。
正直、この出来事がなければ、2009年になる前に店をやめていたかもしれない。
売れない&評価されないという暗黒の日々に、一筋の光を与えてくれたのが白山さん(&サカガミ君)だったのである。

その後、クラプトンご来店事件(2009年2月)をきっかけに店の知名度が上がり、いろんなスタイリストがちょくちょくハローテキサスにやって来るようになった。
最初の頃は、どんなスタイリストに対しても機嫌良くリースに応じていた。
しかし、次第に僕の対応は厳しくなっていった。
古着屋だからナメてるのか、リースに「来てやってる」という意識のスタイリストが、まあ多いこと。挙げ句、何枚もタダで持って行きながら、「今回は未使用に終わりました。またお願いします」とか。こっちが使ってくれと頼んだわけでもないのに、なんじゃそれ。
勝手にオーディションに応募されて不合格通知を渡されるみたいな屈辱感。返却日に店に現れず電話もよこさない、なんてこともザラにあった。

そんなムカツキが積もりに積もり、ついに「スタイリスト出禁」を実行したのが2009年の暮れくらいだったか。もちろんTシャツを個人的に買ってくれたスタイリストや人間的に好感の持てるアシスタントなどは例外だが、「仕事のみ」で店にやってくるスタイリスト&アシスタントには、かなり厳しく接するようになった。

「仕事で絡みたいなら、まず1枚くらい自腹で買ってもええんちゃうの」。
「あくまでも仕事でTシャツを使いたいなら、持ち出した枚数分だけリース料はもらうで」。
「っていうかアシスタントに任せんと、本人が一度くらい挨拶に来るのが筋ちゃうの。行きたくても行けないアフリカとかブラジルに店があるわけでもあるまいし」。
「メディアなんぞスタイリストの力に頼らんでも自力で出たるわ、偉そうにすんな」。

、、とまあ、こんな感じでやってきたので、ほとんど雑誌にハローテキサスのクレジットが載ることはなかった。それは白山さんとて例外ではなく、「出禁令」以後、まったく絡むことなく7年近く経過していた。それが、つい先日「ひょんなこと」からアシスタントのサカガミ君と遭遇、今回のポパイへと繋がることになる。

2009年までは白山さん本人が店に来ることは決してなかった。
だが今回は、本人が石黒荘に来て、スタイリングの狙いを自ら説明してくれた。写真集も買ってくれた。相当クールな人かと想像していたが、実際はとってもフランクで、むちゃくちゃ話が合った。そりゃあ、協力するよ。リース料なんか、いらんわ。

誠実さが伝われば、こちらも誠実に対応する。
そうじゃないのなら、然るべき対応で臨む。

これはウチに限らず、プライドを持って店を構えているのなら、みんなそうするべきだと思う。
スタイリストに媚びてメディアやタレントに繋がったところで、服に宿る魂が安くなる。

今後もハローテキサスは、このようなスタンスで続けて行くだろう。
その結果、メディアに出れない&売れないのであれば、それまでの存在だったということ。
なるようにするし、なるようにしかならん。

、、ってなわけで、そこんとこ宜しくです。


ハローテキサス
3月8日(火)放送のフジテレビ『めざましテレビ』に、ハローテキサスが出る。
内容は、この間のグラミー賞で最優秀新人賞にノミネートされたイギリスのシンガーソングライター“ジェイムス・ベイ”が、ハローテキサスでTシャツを買うという驚きの企画である。
先日、初来日を果たしたジェイムスが大所帯の撮影スタッフとともに石黒荘に襲来、ガチでTシャツを1枚購入したうえ、店内で1曲弾き語りを披露。




超セレブが集う第58回グラミー賞の授賞式で披露したパフォーマンスを、この石黒荘でまんま再現したのだから、こりゃスゴイ。「ただならぬ風貌の隣人」が途中で発狂し撮影が中止になるのではないかと内心ヒヤヒヤしたが、何とか無事“完奏”。
これはなかなかお目にかかれないモノスゴイ映像なので、ぜひ時間が合う方は見てやってくださいな。





ハローテキサス