.hack//eye 外伝

テーマ:
「どうかね?私と行けば、君の望むモノを得ることができるぞ?
《.hackers》の…《星屑》よ?」
「うっさいな…
あたしはもう、“ただのプレイヤー”だよ。
——…今は、《星屑》じゃないわ」



【白き踊り子】




「ひゃっはぁぁっ!」
「きゃぁあっ!」

ザン…

刀剣の一閃が煌めく。
斬られたのは、一人の双剣士(ツインソード)だ。
守ってくれる前衛を失い、呪療師の少女は僅かに後退る。

「タウンでPKし放題!最高だぜぇっ」
「本当だな!
———さ、テメェもさっさと…」
「きゃ…っ」

銃刀士(スチームガンナー)の男が、狙いを定める。
同時に攻撃を仕掛けるのか、斬刀士(ブレイド)の男も、刀剣を構える。
それを助けようとする者は、誰一人としていない。

「あばよォ!」

同時に、攻撃が放たれた。
直後


パァンッ————…


弾が弾かれ


「ザンローム」


斬刀士が



宙を舞った。



「な…!?」
「…………」

呪療師の前に立つのは


白き、妖扇士(ダンスマカブル)——…


「大丈夫?」
「あ…っは、はい!」
「じゃぁ、早くお友達を回復してあげなよ?」
「は、はいっ!“リプメイン”!」


呪療師の呪杖から、淡い光が放たれる。
すると、倒れた双剣士がゆっくりと立ち上がった。

「ああ…助かったぁ…」
「良かったね」
「本当に…ありがとうございました!」

いそいそと、ログアウトして行く二人。
残された妖扇士は——…

「ふぅ…ヤになっちゃうよ…」

パッ…


開かれた妖扇。
それを両手に持ち、振り返る。

「PKトーナメント…ねぇ」


次々と、妖扇士の周りに集まっていくPCたち——…

皆、PKである。


「“《The・World》は楽しいゲームだ”
———確か、アイツはそう言ってたかな…」

今の《世界》に



アイツの守ろうとした…《世界》は——…



「ま…いっか」

《あの時》とは違う世界を


《あの時》とは違うあたしで



《あの時》とは違う、やり方で——…


「守りたいな…って…思うから————ね!!!」


妖扇を前に突き出して、素早い詠唱を終える。
このレベルだ。一人でも———コワクナイ。


「行くよ…!シュビレ「天葬蓮華っ!」

ドォン——…!

PKの集団———その一部が、弾け飛んだ。

「な、何…!?」
「大丈夫ですか!?お怪我はありませんか!?」

駆けてきたのは、白い大きな帽子をかぶる呪療師———この子は、知っている。

「アトリ…?」
「あれ…アリアさん…!?」
「ばかっ!早く逃げ——」

そこまで言いかけて、彼女のステータスが目に入る。
———レベル高!むしろ…

自分に、追い付きそうだ…

「私は平気です!それより、お怪我は!」
「まだ何もしてないから大丈夫よ…
———あれ…じゃあ…あれは……」

PKたちが、次々と逃げて行く。
その口々に聞こえるのは——


『死の恐怖』



「よぉ。怪我、ないか?」
「——…ハセヲ…?まさか、ハセヲなの?」
「………ああ」



“あんたが…《星屑のシルフ》?”


思い出される、少し前のこと———…



あの時より、明らかに強くなったのだろう———


力も



精神(こころ)も———…




「ありがとね…助かった」
「いや。無事で…良かった」
「————ん」


———ねぇ、アウラ。


この人たちとなら、あたしはどうなると思う…?


《あの時》とは違う仲間と



《世界》を、守れるのかな——…?



「あのさ、ハセヲ…」



守れたら…




いいと——…思う。




†††††††††

衝動書き第2段…
時代はもちろんVol.3です。
PKトーナメントがウザくてヤバイです。
むしろ榊がウザいよぉぉ…



碧野いろは
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精霊の姫

テーマ:
“守る”


今まで芽生えなかった、その気持ち。


【守りの水塊】


「侵入者だあぁ———っ!!!」
「盗賊だ!盗賊が入り込んだぞぉぉ———っ!!!」

屋敷内に響く、男たちの声。
今、サラとナナシやその他大勢は、ダイカーンの屋敷に潜入したのだ。

ハノや、仲間たちを救い出す為に———

「……私…盗賊じゃないのに……」
「サラちゃんみたくカワイコちゃんが仲間やったら、自分めっちゃ気張るでぇ♪」
「言っておくけど!今はあくまでもお互いの目的のために、し・か・た・な・く!共闘してるんだからね!?」
「ガーン。そこまで言われたら……自分、哀しいわぁ……」

めそめそと泣いたふりをするナナシ。
けれど、事実だ。

私は————こいつらを利用してるだけ。

「侵入者!?」
「きゃーっ!!殺されるぅ~」

ふと、女の声が聞こえた。
大方この豪邸のメイドか何かだろう——別に殺しはしない。
サラがそう思い、ちらりとそちらを向くと———

「自分、女の子めっちゃ好きやねん♪殺したりせぇへんよ♪♪」
「きゃ~本当ですかぁ?」


………………。


………………………。




………………………………。



「何やってんだお前はあぁ!!!?」
「ボスぅぅっ!?こんな時までナンパしないで下さいぃぃっっ!!!!」
「な、ナンパ!?不潔だ!近寄んな!!!!」

サラはナナシを思いっ切り拒絶し、そのまま奥へ行こうとする。
だが、すでに時遅し。

「げ」

周りには、多くのガードマンが———



「ちっ……この馬鹿盗賊共!!!!あんたたちのせいで足止め喰らったわよ!!!!」

そう言いつつ、サラは姿勢を低くし———いつでも戦闘が出来るようにする。


———見た感じ、相手は手振ら……


———ウォールは……出したくないな……


武器なしの人間に武器を向ける程、落ちぶれてはいない。
———そう思った、私が愚かだった。

「!っサラちゃん!!!!」
「何……………っ!?」


ガードマンの一人が着けた銀細工が光り、体に———強い衝撃が襲い掛った。

「きゃ……———っ!?」



ガッ———……ッ!!!!



「ぅあっ……!」


首に強い衝撃が来たかと思うと、瞼が重くなって来た——
手刀でも——落とされたかな……?

「サラちゃん!!」

遠退いて行くナナシの声。



ああ—————



私は——————どうなるんだろうか…………





* * *



………ラ………ち……!



……サラ…………っ



「サラちゃんっ!!」
「う……?」

目が覚めた。
最初に見えるのは、黒い鉄格子———って


「鉄格子ぃっ!?」


って、待て待て待て待て!!!!
鉄格子!!!?何それ何それ!!!!牢屋!?牢屋なのっ!?

「生きとる?サラちゃん」
「い、生きてるけどっ!何よこれ!?」
「見たまんまや!ろ・う・や!」


ガーン!


サラに衝撃が走る。
嗚呼………犯罪者を牢にぶち込むことはあっても、自分では入ったことなかったな☆

「今出したる!」
「うん………って…」

よくよくみれば、ナナシが立つのは鉄格子の外。

「な…なんで……」
「ん?自分ら盗賊やし。脱獄なんぞ簡単や♪」
「簡単なのはボスだけでしょう!?」
「早く出してぇ~ボス~」


「……」



すごい。



素直に、そう思った自分がいた。


「行くで!ウェポンARM……“サウザントニードル”!!」



ネックレス型のARMがきらりと光る。
直後、ナナシを中心に無数の棘が広がった。

「うわ…っ」

バキィンッ


鉄格子が、砕けた。


「……っ」
「ほな行こか?サラちゃん」
「あ、あぁ…うん…」


すごかった。

もしかしたら、単純にあのARMの力が強いのかもしれないけれど。

粉々になった鉄格子を見ると———

ナナシの強さが、莫大なんじゃないかとも、思えた。


* * *


「ウォールッ!!!」
『はいッ』

もう容赦はしない。
そうなんだ。ここはメルヘヴン。
こんなガードマンたちがARMを持ってないわけがないだろう。

「アクア…トルネードッ!!」


すっぱーん。


勿論竜巻の強さは弱め。
だが、いきなりこんな技出されては——ガードマン’sだって防御は出来まい。
軽く、ふっ飛ぶ。

「チョーシ出てきたみたいやね♪」
「うっさい!それより、道は本当にあってるんでしょうね!?」
「ふふん♪ルベリアの情報網ナメるんやないでーッ!」
「…ッアクアトルネード!」

しばらく走ると、奥に大きな扉があった。
そこを蹴破る———その、中には

「さ……サラッ!」
「ハノ!!」

ハノと、ダイカーン。
それと……たくさんの男のヒト…

(ひそ…)「ナナシ。仲間って、あれで全部?」
(ひそ…)「ああ。どないする?」
(ひそ…)「——私がダイカーンを封じるから、ハノよろしく」
(ひそ…)「りょーかい♪」

すぅ、と息を吸う。

『そう…落ち着いて。水はあなたの味方です』

ウォールの声が、耳に響く。

『“私”に力の制限はありません…
あなたが使いたい力。
あなたが“想像”した力。
その分だけ…“私”は力を“創造”しましょう』

私が望む力———

今欲しいのは……みんなをたすける、力。


「アクア……」


トルネードが“攻”ならば。


これは…“守”


「ボール!!」


ぷるん…


「……………!!!」(モゴっ!?)
「おぉ!」
「出来た…!」

巨大な水塊が現れ、それがダイカーンを包み込んだ。
辛うじて呼吸が出来るよう、鼻周辺にのみ、空気の泡を残して。

「………!!!…!」(モゴモゴ!!!)
「それは私にしか解けない。
ハノやルベリアの人たちは返してもらうからね」

ナナシがハノに巻かれた拘束用のロープを外し、その頭を優しく撫でる。
ハノは嬉しそうにナナシに微笑むと、サラに抱きついた。

「サラぁ~!」
「……ハノ…良かった…」

サラはハノを抱き締め、しっかりとその暖かみを確かめる。
うん。

「……私が、ハノを守るから」
「え…」
「……強くなって、二度と、恐い思いさせないから」

ハノはその言葉に一瞬呆然とする。
だが——それはすぐ、嬉しそうな笑顔に変わった。

「……うんっ」

「———長居は無用やな。ズラかるで!」

拘束されていた仲間たちを助け、満足そうなナナシ。
サラはこくりと頷いて、ダイカーンを包む水塊を解く。
が、それが悪かった。

「ゴボッゴボッ…!
ぎざま゛ら゛ぁぁぁあぁあ!!!!!!!!!」

ダイカーンが




喋った。



「うげ!?」
「こいつ喋れんのかいな!?」

「許ざんぞ…!者共ォ、集え゛ェエエ!!!
ごや゛づら゛を゛…ごろぜェエエ!!!」



と、ダイカーンが(くぐもった声で)叫ぶと———


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ…!!!!!!!!!!!!!!!!!!



たくさんのガードマン'sに、部屋が埋め尽された。

「どどどうするんですかっ!?ボス!!」
「サラ…!」


そんな問いを受け———


ナナシとサラは、同時に言った。



「そんなん決まっとるやろ」「決まってるでしょ?」

ニッ、と…
強く微笑んで。

「包囲網突破や!」「包囲網突破よ!」



* * *


ドォン!



ドンドォン!!!


「キリがないッスよ!ボス!!」
「サササササラぁ~!」
「か———ッ!しつこい男はモテへんよォ!!
———グリフィンランス!」
「右に同意!ちなみに人身売買ってのは犯罪だ!悪いことしてんのはお前らだぁああ!!!」

その乱戦の中。


ふと、サラは考える。


——アクアボールは…こんなにたくさんつくれない。


私の魔力じゃ…無理だ…




「———…ッ」
「サラちゃん?」
「アクアトルネードッ!!!」

ザァン…ッ!!!


巨大な竜巻が、サラを、ハノを、ナナシを———盗賊たちを囲んだ。

「サラ…?」
「………ナナシ…」
「…ん?」
「私がダイカーンを封じる。もっかいくらいならアクアボールも使えるし…そしたら…どうな方法でもいいから…」

サラはそれだけ言って、ナナシに微笑んだ。
ナナシは唖然とそれを見——そして、微笑み返した。

「——わかった」
「じゃ、行くよ…———3、2、1……!」


竜巻が、消えて



その瞬間に、サラは飛び出した。

「——ガンリング…ッ」

サラの指にはめられた指輪が輝き——サラの手に、一丁の拳銃が現れた。
それを、ダイカーンに向け————

カチ。


彼の額に、銃口を押し当てる。

「ナナシ!」
「よっしゃ!任しとき!」

ォオン…

ナナシの魔力が、一瞬ではね上がる…!


「エレクトリック…アイ!!!」



—————————……






「すご……みんな気絶じゃん」
「ちゃーんとやったで♪偉いやろ?」
「偉いっつーか……ま、いいけど」


久しぶりに、声を上げて笑った。


初めは信用出来なくて


——でも今は、すごく信じられる


初めはただの馬鹿にしか見えなくて


——でも、彼はすごく強くて


理由は解らない。
けど———なんだか、笑えてしまったんだ。

「サラちゃん」
「何?」
「さっき、呼んでくれたな」
「———何を」
「自分の名前vV」
「…………!!!!」

サラは顔を真っ赤にして、ナナシから目を反らせた。
ハノが愛らしく、くすくすと笑って———その、背後で


「じ…じね゛ぇ———!!!」
「!!——ハノ!!!」

気絶していたはずのダイカーンが…
ナイフを、投げて。



駄目———!!!




間に合わない———!



「やめてぇ———ッ!!!」



カアァアァァ————!



光が————満ちて






———————…………




………………—————









言い訳。

遅くてごめんなさい。
相変わらず文才なくてごめんなさい。
終わり方微妙でごめんなさい。

とにかく全てにごめんなさい。


———はい!久々ですね(笑/えない)
もうヤバイんですよ…激スランプです(涙)
あまり話に進展はないかな…
解説も要りませんよ…ね?(汗)
最後の光は、ARM発動の光です。とりあえずそれだけ…
次回に詳しく書きます。はい。
何がしたいんだこのあとがきわ…!
次回、サラがルベリアに入ります。
……くそっ!文才がほしい!


碧野いろは
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.hack//eye

テーマ:
「痛……っ」


現実世界——リアル——


仮想現実——ネットゲーム——


それらは絶対に別物だと…



信じていた。




ΔLogin-0



「兄貴!何よいきなり呼び出してッ!!
あたし、これからあのナルシストキザ男に荷物持ちさせて買い物行くつもりだったのにッ」

CC社——サイバーコネクト社——本社。
データ管理室の中に、あたし…七瀬瑠夷は実の兄こと、七瀬昶に呼び出された。

本来ならば今日は、幼馴染みに荷物持たせて買い物へ行くつもりだったのに…

「悪い悪い!」

兄・昶は25歳。あたしは15歳。
かなり歳の離れた兄妹だけど、あたしたちは仲が良い…と、思う。

「実はさ、瑠夷にやってほしいことがあってな!」
「……何?」
「ネットゲーム!!
β版のテストプレイヤー、やってみないか!?」


兄のあの一言が、全ての始まりだった気がする。
あの時、あたしが「NO」と言えば———今のあたしは、いなかったと思うんだ…





———————





「悪い。シルフ、遅れた」
「遅すぎよこの馬鹿ッ!!10分よ10分!!10分ありゃ魔法陣5つはオープン出来るよ!!
このバカムンクめッ!!!」
「……バルムンクだ」
「あら。気に入らなかった?あだ名。バカムンク」
「いらん!」

楽しい会話。
だけどこれも———もうすぐ出来なくなる。
いや…出来るには出来るけれど——

「——あと5分。
β版〈フラグメント〉は廃止——α版〈The World〉開始…か」
「終わるんだな…〈フラグメント〉も」
「テストプレイヤーはデータの引き継ぎが出来るからだいじょぶ。
——まぁ兄貴がデータコピーしてるから、なくなっても復元は出来るかな」
「——それって、違反じゃないのか?」
「兄貴の権限は何気に強いんだな、これが」

残り3分。

「バルムンクは…〈フラグメント〉に…思い残し、ない?」
「とりあえずは…な。お前はどうなんだ?」

あたしは少しだけ悩み、言った。

「あたしは——“あの人”に会えなかったこと…かな」

その不可思議な言い方も、バルムンクは理解していた。
“あの人”——“シルフ”の運命(さだめ)を変えた人……

「……キャラクターデータ、どうするんだ?」
「……このままかな…
もしかしたら、α版でもあの人に…会えるかもだし…
“シルフ”は…もう一人の“あたし”だから…壊したくないし、ね?」

にこりと、リアルで微笑んだ——つもりだった。
そう、リアルで微笑んだのに


「——笑い事では…ないだろ…」
「…まぁ、ね」


あたしのPC——シルフは、確かに微笑んでいた。
そんなコマンド、入力してないのに———


「うん。まぁ、何とか…なるっしょ」
「——何かあったら…すぐ言え」
「うんvありがと」

残り、1分———

「感謝してよ?あたしはCC社からの頼みで、〈フラグメント〉から〈the world〉への移行を見守るのを許可されたけどさ。
本来なら一般プレイヤーのあんたをあたしは———」
「言っておくが…
お前に誘われた後、俺は昶さんに頼まれたんだ。
お前を放っておくと何するか解らないからな」


——兄貴め…余計なことを…


「大体、一人で居てみろ?
高レベルプレイヤーが初めから居たらそいつは注目の的だぞ?」
「ん…ま、まぁ…うん…
そぉ…なんだけ、ど」



その瞬間。



ぽーん。



「ん?」「チャット?」

あたしとバルムンク、同時に受信した。
差出人は——CC社。

兄、昶からだ。


あたしはチャット受信の許可を下す。


「何」
『あと30秒。回線、重くなるぞ?』
「———すでに重いよ…この馬鹿兄貴」

“シルフ”を少し動かすだけなのに——それすらも、動きが鈍い。

『移行っつっても、ビジュアル的な移行は終わってるからなーただお前には、ユーザーたちの反応を見てもらいたい。
“それだけ”だからな?チョーシこくなよ』
「うざ…ッ!」

さっきまでチョーシぶっこいてたヤツの言葉ではない。

「瑠夷」
「何……って」


カチッ…


時計の針が、その時間を指した。

直後。


シュゥン…


シュンシュゥン…!!


次々とゲートからインしてくるレベル1のPCたち。
……新鮮だねー…てか



「みんな早いねー」
「そういう問題か?」
「うん。そーゆー問題っしょ!
———あ!!」



勿論その中には——古株プレイヤーもいる。

「ウィシュ!」
「ん?……お~!!
シルフじゃんか!!……って、お前回線繋がるの早すぎ(--;)
俺なんか大変だったんだぞ…F5キーを何度押したことか…」
「無敵素敵のシルフちゃんだからねっ(*^-^)ノ」
「またそれか…」

はぁ、とウィシュは溜め息をつく。
——失礼な…

「じゃ、俺は初心者サポに行っから。
友達全員〈The would〉やりだすからキリないって…」
「頑張れー(・_・)ノシ」(棒読み)
「…お前な………また、連絡するわ」

ウィシュはシルフにウインクを飛ばすと、カオスゲートからエリアに飛んだ。
あたしは周りを見渡す。

「——ふむ…とりあえずシステムの異常、ユーザーPCの異常はないかな…
兄貴、もういいでしょ?」
『ん。システムは正常。
———瑠夷、遊んでいいぞ』
「やたっ♪バルムンク、行こぉ!」
「———わかった」

あたしはバルムンクの手を引いて、早速カオスゲートへ向かった。
〈フラグメント〉と違い、この〈The world〉は、英単語の入力ではない。
“エリアワード”——3つの言葉を繋げ、ひとつの文章にする。
その言葉ひとつひとつによって、行くエリアの情報が変わる——そういう仕組みだ。

あたしはエリアワードの作成を開始する———が。

「———兄貴」
『あ゛?何か用事?』
「ここってΔ(デルタ)サーバーよね?……レベル、絶対に上がんないんだけど」
『あ゛———……じゃ、Θ(シータ)がオープンするまで、初心者のサポートに回れ』
「命令形かよΣ-(`□´;)」
『ったりめーだろが。誰のお陰でテメェは“そのPC”使ってんだ』

兄貴は移行作業のため徹夜だったらしい。
めちゃめちゃ機嫌悪いな、オイ。

『———それとも』

「?」「昶さん?」



兄貴は急に似合わないようなクソ真面目な声で言った。
あたしも、バルムンクも———チャットの向こう側にいる兄貴の声に、耳を傾ける。


『———Δ 隠されし 禁断の 聖域』

兄貴の言うエリアワードを作成する。
エリアレベルは……低い。

「?」
『———行けば解るさ』
「どうする?」
「…行ってみよか?」

バルムンクはすでにパーティーメンバーだ。
カオスゲートの『転送』を押して…

あたしたちは、そこに転送された。


「…!」「ここは…」

———〈フラグメント〉にも存在した。


黄昏色の空と、底の見えない湖……


その中に、ぽつんと…ただ“存在”するだけの断崖。


狭い土地にあるのは———ただ“あるだけ”の…



聖堂。



「……NAVEL OF LAKE」


〈フラグメント〉で、“湖のへそ”と呼ばれたそのエリア。
違うところは何一つない…全部、“同じ”だ。

「……“あたし”の全てを狂わせた…“あの人”と初めて逢った場所……」

聖堂の扉は、いつも僅かに開いている。
中から聴こえるのは……オルガンの音色。

シルフは扉を押して———バルムンクを連れ、中へ歩みを進めた。
BGMは、オルガンの音色“だけ”——足音が、こつ、こつと…響いている——

「———…」


美しいステンドグラス。
そこから染み出る黄昏の光。
———それに照らされる、ひとつの像———

「———」



思い出されるのは———


“あの時”のこと。





「………!?」


聖堂の天井近くで、重力に逆らうかのように……不気味な男が浮いていた。
頭を下に向け……その怪しい瞳は、虚空を見つめている。

「だ…だれ…!?」


その時の“あたし”は、バルムンクと別れ、エリアを転々としていた。
特に意味を持たず……いや、意味はあったかもしれない。


NAVEL OF LAKE


湖のへそ。




カオスゲートで聴こえた、“ふしぎなこえ”。
“それ”は、確かに“そのエリア”への誘いを表していた。

好奇心の赴くまま、あたしはそこに足を踏み入れ———“その人”に出会った。
聖堂の亡霊である、その人に。


『ああ——未だ見ぬ子よ…』
「———?」


だから私は、彼女をアウラと名付けよう。


君なしに、この子はありえなかった。


光り輝く子、アウラ。


彼女に私たちの意思を託そう


彼女に私たちの未来を託そう


彼女こそ———私たちの——



「…?私たちの…何?」

うわ言のように、ぶつぶつと呟かれる言葉。
不思議と、あたしはそれに聞き入っていた。

すると———男の眼は、“ぎょろり”と動いて…“あたし”のことを見つめた。
———何か、愛しいモノを見るような…そんな眼で。

“あたし”は、戦闘が起きないはずのエリアで、呪杖を構えた。

『アウラ………ひかり……きぼう……………え、ま…』
「“アウラ”…?それに“エマ”……
それって…黄昏の碑文著者の…エマ・ウィーラント?」
『エマ……………アウラ………』
「聞いてないし…」

その直後。



男は、










微笑んだ。










『私たちの…希望…』
「え…」


キィイィイイィィン…



「な…に…これ…っ」

高いおと。

それと同時に、“シルフ”の構造データが書き換えられて行く——


「ちょ………!」



めのまえが、











まっしろになって。









つぎに、










あたしが〈せかい〉にやってきたときは。










———すべてが











いろをかえていた。















-logout-





アトガキ。

はい!書き直しちゃいました☆
いやね!SIGNのアニメ見直したりRootsとかG.U.とかやってたら自分の間違いに気付いて「書き直してぇ」って衝動に駈られて書き直しちゃいました☆きゃっはー!!!(何)

次は…うーん…
頑張ってオリジナル道突っ切ってオルカとかと会いたいな…
バルムンクはソロだったんだよね!その出逢いをどう書くか…うーん…頑張ろう!
ではまた次の更新まで!

ありがとうございました!




碧野いろは
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.hack//eye 外伝

テーマ:
黄昏の鍵


key of the twilight


そんなモノは、存在しない。


存在なんか、してない。



【first contact~haseo~】


「おいっ、アンタ!」
「———初対面の相手にアンタはないんじゃないの?」


The・World R:2


変わってしまった《世界》


それでも此処は、《あたし》の居場所だった。


「アンタが……星屑のシルフ?」
「!」


驚いた。



そんな旧い名前を知るプレイヤーが



まだ《世界》にいたなんて。



「あなた……名前は?」



興味を持った。



独特のオーラを放つ、少年に———



「ハセヲ」
「そう——……ハセヲ、か」



彼は今後、どんな《波》に呑まれて行くのだろう。


腕輪の所持者だった《彼》のように———


《波》に襲われるのだろうか……




「オーヴァンがアンタを呼んでる。例のエリアに至急来いってよ」
「は?オーヴァン?……《黄昏の旅団》の?
……ハセヲ。君、まさか《黄昏の旅団》のメンバーな訳?」

うなずくハセヲ。


「———わかったわよ……ハセヲも一緒来るの?」
「ああ。お目付け役だってさ」
「———こんなレベル低い奴が、ねぇ」
「な、なんだとっ」


ねぇ、ハセヲ?




これから何があっても……




負けないでね。




新たな《世界》の《波》を———



乗り越えてね。







。後書き。

.hack//Rootsめっちゃオモロイですね!
気まぐれで書いてみました。
ハセヲのヘタレっぷりが好きです。志乃もタヴィーも可愛いです♪
特に続きません……とりあえずSIGN編を終わらせなきゃなぁ……
どんどん話が複雑になって行ってるのに「あれ?なんでこんなことに?」と疑問を持ってるヤツです。

碧野です。久々な更新です。アビス最高。(何)

何故かイセリアの村長イベント(何それ)に時間をかけました。
あのイベント大好きです…セイジ姉弟スキーですからっ!
村長を本気で○したいと思いましたよわははははは。

で。

マーテルの記憶とか。

……そんな設定、初期はなかったのに…(ぇ)

アクルとマーテルは繋がってるって設定を書きたかったのに…以前テレパシーしてたので。

まぁミトスがいじったって感じです。(なげやりな!)

次はどこまで行けるでしょうかね…
早くクラトス=パパを出したい…
…………飛ばすか。(ぉぃ)


で、でわっ
ありがとうございました!

碧野いろは
彼女は微笑んだ。
だけど、それはとても哀しそうな表情で――

「私…もう解らない…
“どれ”が“私”の記憶なの…!!?」


思わず、“彼女”の姿と重ねてしまったんだ。



【彼女のキオク】

「どこに矢を討ち込めば、その口は黙りますか?」

アクルは弦をひき、いつでも射てるということを示す。
イセリア村長は、そんな彼女に身震いした。

――恐ろしい。

それは彼女の表情が…等という事ではない。

彼女の躰から立ち上る魔力が

常人であるはずの村長にも、しっかりと見えたのだ。
多分、ここで矢を外したら――今度は魔術の一つや二つ、発動させるのに違いない。

「ひ…ひいぃ…ッ!?」
「アクル!!待て!!」

ロイドが止めに入る。
だが、彼女の手は弓から離れない――
しかも、ロイドの声がさっぱり聞こえていないようだ。


おかしい――


いつものアクルじゃない!!?


「黎明へと導く破者の煌めきよ」


知らない詠唱呪文。


ますます強くなる魔力。


何をする気なんだ。


「アクル!アクルッ!!」

ロイドだけでなく、その場にいた仲間たちがアクルに声をかける。

「我が声に耳を傾けたまえ」

止まらない。

どうしたんだ。


何が あったんだ。


「聖なる祈り、永久に紡がれん――」

詠唱が、終わる。


誰もがそれを察した。

魔力が まるで嵐の様に吹き荒れる―――

「光、あれ」



瞬間。




パァンッ!!




渇いた音が響いた。




「あ…」
「落ち着いて下さい」

アクルの頬を、プレセアが叩いた。
じんわりと朱くなるアクルの頬。

「プレ…セ、ア…」
「貴女らしくありません
冷静になって下さい」

プレセアが言うと、アクルはがくりとその場に力なくしゃがむ。
それを見ると、イセリア村長ははんっと鼻を鳴らした。
村長の態度に、誰もが頭にきた瞬間


「いい加減にしなさいよ!」

学校の扉が力強く開き、中から一人の少女が現れた。
パルマコスタの、ショコラだ。
「何から何まで文句ばっかり!あんた、口以外はまともに動かないんじゃないの!?」
「おー、よく言った!」

ゼロスはパンと手を打ち――酷薄な微笑を浮かべた。

「……そろそろ俺さまも我慢の限界だったぜ」

こくりと、フォレットに手を沿えているプレセアも頷く。

「……生まれや育ち、その人にとって、どうにもならないことをあげつらねて、傷つける
……あなたのその心こそ……魔物です」

村長は唾を飛ばし、叫んだ。

「何を言うか!ここはディザイアンと協定を結んでいるのだ!わしには村を護る義務がある
!そうだろう、みんな!」

村長が味方にしようと連れて来た村人は、誰一人として、村長の言葉に賛同する者はいな
かった。
それどころか――その視線は、冷たい。
まるで、本当に魔物を見るかのように―――…

「な、なんとか言わんか!」と、村長が焦り出した時

「ジーニアスは、村で一番頭がいいんだよ!村長さんが知らない、“いんすうぶんか
い”っていうのも知ってるんだ!」

「リフィル先生は怒ると怖いけど…けど、答えがわかると一緒に喜んでくれるの」

「ロイドは勉強はできないけど、村で一番強かったよな。柄の悪い奴らを、幾度もたたき
出してくれたし、ダイクさんのところへ行くときも護衛して、魔物から俺たちを護ってく
れた」

「コレットはいつも転んでばっかりだけど泣かない!痛くても泣かないんだ!偉いんだぞ
!」

口々に、自分の知る“真実”を訴える村人たち。
ロイドは胸が熱くなった。ちゃんと見ていてくれたのだ。

「……っ」

感極まったのか、リフィルは鳴咽を堪えるように口を手で押さえると、踵を返して駆け出
していってしまった。

「う、うるさい!子供は黙っていろ!」
「子供の方が、よっぽど素直な目で神子様たちを見てるじゃないの!あんたは何なの!?神
子様やロイドたちにばっかり責任を押し付けて!あんたは何をしたの!?言ってみなさいよ
!」

ショコラの問いに、村長は額に汗を浮かべながら呟いた。

「わ、我々には力がない…」

すると、青年が

「だけど、魔物と戦う力や世界を再生する資格がなくても、疲れて帰ってきた神子様たち
を、助けてさしあげることぐらいはできるんじゃねぇか?村長……あんたの言葉は、子供
にも見抜かれるほど、底が浅いよ」

他の者も、頷く。

「自分に力がないからって、神子様に何もかも押しつけといて、いざとなったら神子様を
責めるのかい?そいつはあんまりさ」

「そうだそうだ」と、様々な村人たちから―――村長の意見を否定する声が響く。

「フォシティスは死んだわ
私、この目で見たもの
フォシティスだけじゃない。シルヴァラントの人間牧場は全部……ロイドたちが潰してく
れたわ。あいつ、そう怒り狂ってた。もう、この村の制約はないんじゃないの?もちろん
協定も」

ショコラの言葉に、おお、と村人たちの間から驚きの声が上がる。その表情は、喜びに満
ちていた。

「俺たちは、神子様たちと牧場の人たちを受け入れる。村長、あんたに四の五の言わせな
い」

上がるのは、賛同の声。

「でも、いいの……?ボク、ハーフエルフなんだよ……?」

まだ信じられない様子で、ジーニアスは言う。
青年は答えた。

「エルフだと思っていたらジーニアスはいい子で、そうじゃないとわかったら悪い子にな
る―――そんなことはないんだ。エルフだろうがハーフエルフだろうが人間だろうが、お
まえたちはこの村の子供……いたずら小僧だ」

ジーニアスの瞳に、じわりと涙が浮かぶ。

「……ありがとう、みんな」

村長は「勝手にしろ」と吐き捨てるように言って、自分の家に戻って行った。
すると、ショコラがロイドたちに歩み寄る。

「……私も、ごめんなさい。助けてもらったのに、ずっと素直になれなかった…
牧場で聞いたの。あなたたちがおばあちゃんに優しくしてくれたこと。ありがとう」
「俺、マーブルさんのこと忘れないよ……一生忘れない」
「ボクも……」

ショコラは頷くと、滲んだ涙を拭い、二人に心から微笑んだ。

「あ」と、ロイドは思い出したようにアクルを振り向く

「大丈夫か?」

掛けられる声に、アクルは震える声で答えた。

「―――大丈夫」





* * *



「………」

夜空の中。
アクルはもはや日課となった空の散歩をしていた。

「………」

その顔に浮かぶのは、不安と焦りの色。
こう言う時に――好きな人に側にいて欲しいのだけど

そんなこと、言っていられないから―――

「クラトス様…」

名前を呟くだけで、不思議と気持ちが軽くなる。
あの人の心に――私の影がないのは知っている―――……

それなのに

「……」

イセリアを出て、ロイドの育ての父親――ドワーフのダイクの元へ、コレットを診てもら
いに行った。
しかしダイクに詳しいことは解らず…やはりテセアラへ
アルテスタの元へ向かうことになったのだ。

クラトスとは、ダイクの家で別れた。
言葉さえ、交さずに。

「……また…あそこに行くの…?」

あそこにはミトスがいるから…出来れば行きたくはないのだが……
コレットの為なのだ。

「……」

アクルはスッと、手を空に仰いだ。

「――――黎明へと導く破者の煌めきよ…我が声に耳を傾けたまえ
聖なる祈り、永久に紡がれん
―――光あれ」


キィィィン―――……


収束していく辺りのマナ。

瞬間…アクルの羽根が輝きを増し――瞳が、銀色に光る。


「グランドクロス」


どぉん―――ッ



アクルがそれを呟くと、辺りにいた魔物たちの姿が消し飛んだ。

「やっぱり……」

また、だ。


知らないはずの呪文を――私は知っている。
これは…確か、あの村長の言葉を聞いた時だった。



周りが何も見えなくなって。



ただ、ただ



悲しくて



怒りに身を任せようとした時だった。



そうしたら――頭に、呪文が流れてきて



「同じだ…あの時と」

まだ私がクルシスにいた、あの時と―――

天使術・ジャッジメントを手に入れた――あの時と

「…何が、起きてる?
私は…私の躯は…私の心は……」


突如。



雷のマナの、塊を感じた。


「!」

しゃぁん――ッ


寸止めでかわしたつもりでいたが雷は――魔術、ライトニングは、アクルの羽根をかすめ
た。

「あ…ああぁっ!?」


落下して行く。

世界がぐるぐると回転して


上も下も、分からなくなる。



「く…っ!?」

なんとか、地面との直撃だけは避けなくちゃ…っ

動け…!動け動け動け!!!!


地面すれすれの位置で、羽根が再び羽ばたく。
ふわりと地に降りて――その人に語り掛けた。

「――なんのつもり?私は、レネゲードにとっても邪魔な存在なの?」

クルシス四大天使の一人にして、地下組織レネゲードのリーダー・ユアン。

茂みをかきわけて、現れたのはその人であった。

「別に殺そうとした訳ではない
――話がしたかったのだ」
「あなたが私と…話?」

心なしか、ユアンの瞳は――優しい気がした。

「――アクル」
「何?」
「思い…出したのだろうな?」

ユアンの問いに、アクルはきょとんと首をひねる。

「えーと…私が、牧場に居た時のこと?」
「……あぁ」

それなら、とっくに思い出した。

アクルはこくりと頷き、ユアンを見た。
ユアンは目を伏せ――声を絞りだした。

「――すまなかっ「それ以上言わないで」

言葉を遮るアクル。
ユアンは驚きに目を丸くした。

「もういいよ。ユアンにその気持ちがあるのなら、私は構わない
今の“私”が在るのは、『あれ』のお陰だと思うもの」

ふわりと微笑む。
ユアンは「そうか」と、同じように微笑み返した。

そういえば、昔も―――仲間たちと旅をしていたあの時も

同じようなことがあった。

だが、あの時微笑んだのはアクルではない。


彼女は―――



「…マーテルのこと、考えてる?」
「!」
「“そういう顔”、してた」

クスと笑うアクル。
ユアンは呆然と彼女を見た。

「なんだかね…“あの時”から…記憶がなくなって…
最近思い出して……
その時から、“私”の記憶は3つになったの」
「3つ…?」

アクルは目を伏せ、言った。

「ひとつは、今
ひとつは、牧場
ひとつは――多分、マーテルの記憶」

日に日に、記憶は鮮明になって行く。
ユアンの表情を読み取れたのも、“マーテルの記憶”のお陰。

二人の自分と、“彼女”のキオク――

「なんかね…ごちゃごちゃして行くの…
3つの記憶なんか抱えても、いいことなんてない」


見失いそうになる。





―――自分を。


「――…らない」

彼女は微笑んだ。
だけど、それはとても哀しそうな表情で――

「私…もう解らない…
“どれ”が“私”の記憶なの…!!?」


思わず、“彼女”の姿と重ねてしまったんだ。



精霊の姫

テーマ:
「サラぁ~!」
「ハノ…っ!」


捕 ら わ れ た 天 使


「カワイコちゃん一人に危のォ事させる訳にいかんからのォ」
「…助かります
ありがとう」


  出  逢  い




【過去の語り部】


「ふわ~…デッカイ街ねぇ」
「エルトタウン!
おおきいまち!ARMもいっぱいなの!!」
「へぇ~」

辺りを見回しながら、沙羅紀——サラは天使に返事を返す
本当に大きくて、活気のある街——

日本の街とは違って、レンガ造りの大きな屋根——

キレイだ

サラは確かにそう思った

「サラ?」
「……ん?」
「どうするの?
おみせ、ついたの」
「ん…入ろ」


ギィ…


大きな扉を押し開き、中へ入る

「いらっしゃい」

よぼよぼのお爺さんが、中にはいた
随分と…古い店だ

「おじさん!ひさしぶりなのっ」

天使はまるで友達に接するようにお爺さんに話しかける

——久しぶり?


「…おぉ…お前か…」
「しょーかいするのっ
あたらしいつかいての、サラなのっ」

天使がサラを指す
サラは「ども」と軽く会釈した
お爺さんはにこやかに

「そうかい…サラちゃんというのかい…」

椅子から立ち上がり、棚に並べられた銀細工に手をかけた

「サラちゃん
何か、使える武器はあるかい?」
「ぶ、武器?
…何でもイケますけど…(剣術、棒術、弓術…えーと)
…得意なのは…銃、とか」
「銃…」

お爺さんは銀細工の中から、一つの指輪を取り出した
それはサラの手に渡り、サラはそれをはめる

「ウェポンARM、“ガンリング”
引き金いらず、弾切れ無しのARMじゃよ…それを差し上げよう」
「差し上げる…って…………えぇ!!?
だ、駄目ですっ!頂けません!私お金持ってませんしっ!」

指輪を外そうとするサラ
が、それを老人が止める

「いいんじゃよ」
「え…!」
「儂からの…いや、“あの子”からの贈り物じゃよ
…ハノを可愛がっておくれ」
「ハノ…?」

ハノ、と呼ばれたのは小さな天使

「ハノ…それが、この子の名前?」
「ああ…」

サラは老人に「なぜこの子をご存知なんですか?」と問うた

「少し昔話になるが、構わんかね?」

サラはうなずく

「…儂の息子はの」

老人が語り出す、過去の出来事
サラは黙って、その話に耳を傾けた

「6年前…この世界で行われた戦争——“ウォーゲーム”で死んだんじゃ」
「…!」

ウォーゲーム

ウォールから、少しだけ聞いた

6年前に起きた“メルヘヴン大戦”

平和だったという世界が、初めて行った——…大きな戦だったと


「その息子と共に戦う者たちの中に、二人の若者がおった」



その者たちは———異界の住人だったんじゃ…




「私以外に…異界から来た人が?」

サラの言葉にうなずき、老人は話を続ける

「“ダンナ”と“アネゴ”という…男女じゃった」

二人は異界の住人でありながら、この世界を愛しとった…
命を掛けて、この世界を守った二人なんじゃよ

「………」
「そのときの、“アネゴ”がの…ハノに喚ばれた者じゃったんじゃ」
「は……っ!?」

振り向くと、ハノはニコニコと微笑んでいる

「…ハノは、6年前のウォーゲームの時に…その“アネゴ”さんをこの世界に喚んだ?
ハノ…あんた、いったい…」

サラの疑問を、老人は察したらしい

「ハノ——天使のとびらはな…異界とメルヘヴンを繋ぐ能力を持つんじゃ」


とびらに宿りし天使が大天使に育ちし時——


羽根が二つになりし時——


天使に導かれし者の、望みは叶うであろう——



「それが、天使のとびらの能力じゃ」
「………」

つまりは天使を——ハノを育てろ、ということだろうか?

だが、“羽根が二つに”って…どういうコトなのだろう?

(ハノには羽根、二つあるし……)

そこまで考えて、サラはふと思いつく

「話、変わりますけど…
あの…“アネゴ”さんって…」





「——…死んだよ
“ダンナ”と、儂の息子と共にな」




暗い顔の老人




暗い顔のハノ



——この世界を守って、三人は死んだ


ぎゅ…と、サラは拳を握りしめた

「それだけではない…
たくさんの未来ありし若者たちの命が消えた…
ウォーゲームは…二度と起こってはならんのじゃ…」
「お爺さん…」


お爺さんの瞳から、わずかな雫がこぼれたのを——サラは見逃さなかった



 * * *


老人からメルヘヴンのことやARM、そして“天使のとびら”のことを聞いたサラは、店から出、老人にもらった僅かなお金で食事をとっていた
——食事といっても、クレープのようなものだが


「…なんで、私をあの店に?」

ぼそりと、サラが口を開いた
ハノはにこりと微笑む

「しってほしかったの
ハノのこと、“あねご”のこと——せかいのこと」
「それは——ハノが大天使とやらになるため?」
「ちがうのっ!!」

ハノはずいとサラに近付いた

「サラ…サラに、くりかえしてほしくなかったの…
“あねご”みたいにいなくなっちゃ、やだったの…
せっかくめるへう゛んにこれたのに…しんじゃうの、やだったの!」

瞳に涙がたまったハノ
サラはふぅとため息をつき——そっと微笑んだ

「大丈夫。私は死なないよ」

涙を拭ってやる
ハノの涙は——すごく透き通っていて、キレイだ

「せっかく喚んでくれたんだし
“生きて”この世界を満喫するよ、私は」
「サラ……」
「ちゃんとハノを大天使にしてあげる
私は——ハノと一緒にいるよ」

最初は疑っていた
怪しくて、変なガキ…そう思っていた

だけど今は

——…この子は、ただの小さな女の子

守ってやらなきゃいけない

——そう思う

そしてそれは



この子に喚ばれた、私の役目なんだと思う



「さて!クレープ(?)も食べ終わったし
観光がてら街を回るか!」
「…うんっ」

ハノの手をしっかりと握り、大通りを歩く
手を繋ぐ、という行為がそんなに嬉しいのか、ハノはルンルンと鼻歌を歌っている


そのとき



「おい!そこのお前!」



「…は?」
「ぁう?」

後ろから、声をかけられた
見るとそこには



———デブ(と、ガードマン数名)




「…なんか用ですか?」

デブの視線が恐い
何やら「良いではないか良いではないか」のお代官様の目だ(欲求不満といいたいらしい)

サラは天然も入ってます(by.作者)

「…………」(もごもご)
「その小さなエンジェルちゃんを貰おう——と、ダイカーン様は仰っている!」
「だ、ダイカーン様ぁ!?」

ヤバい、ダサすぎる!

ていうか喋れないの!!?

「…………」(もごもご)
「ほれ10万ピューター。はい買収」



ぽいっ


ひょいっ


札束が投げられる
すると、サラの手を無理矢理解き、ハノを持ち上げるガードマンA(仮)

「あぅ?」
「はぁ?ちょっ…
そこのデ…ダイカーンさん!」

ハノを持ち上げたガードマンAを追おうとするが、他のガードマン’sに遮られる

「ちょっと…アンタら…!」
「あのエンジェルちゃんはダイカーン様がお買いになられた
お前はその金を受け取り、さっさと去れ」
「去れぇ!?何よそれ!」

消え去って行くハノ、ガードマンA——あとデブことダイカーン

「サラぁ~!」
「ハノ…っ!」

ザザッ

サラの進路を遮るガードマン’s
その瞬間、サラの頭の“何か”がブチギレた

「…………」
「?な、なんだ…?」








「邪魔、だあぁッ!!!!」












数人のガードマン’sは、あっけなくその場に倒れた

「——ふぅ…」

息を吐き、ハノ(と、ダイカーン)を追おうと道を走る



「待ちぃや…オジョーチャン♪」

ザザッ…

先のガードマン’sの時と同じように、数名の男たちが、目の前を遮った


——囲まれた


ダイカーンとやらの部下だろうか?
けれど……それでも、負ける訳にはいかない

——全員、薙ぎ倒す!

——一刻も早く、ハノに追いつかなきゃ!

いつ相手が来てもいいように、構える
すると、長髪の男が一人、歩み出た

「オジョーチャンも…あのダイカーンに大事なモン、盗られたんか?」
「——そうだけど、何?」

男はそれが解ると、パアァと明るくなった

「ほれ見ぃ!自分の言った通りやろ!?」
「いや…だってボスのことだから…」
「……何なんですか、アンタたちは」

サラが男たちを睨みつけると、“ボス”と呼ばれた長髪の男はこちらを振り向いた

「いきなりスマンかったのォ
自分は“ナナシ”っちゅーモンや!」

男——ナナシは「オジョーチャンは?」と訪ねる
サラは戦闘の構えを解き、ナナシに名を名乗った

「——サラ」

ナナシは「サラちゃん…」と、何度も何度も繰り返し、にっこりと微笑んだ
邪心無き、笑顔で

「よろしゅぅ頼むで♪サラちゃん」

サラはナナシを睨みつけ、会話をあっさりと切った

「よろしく
悪いけどあのデブ追わなきゃならないので私は行きますさようなら」(一息)

たんっ

男たちを飛び越え、ハノを追う
だが——簡単には行けなかった


「実はなぁ、自分らの仲間もダイカーンに捕まっとるんや」
「!」

サラの隣に、あっさりと追いつくナナシ

——速い…

「自分は仲間を助けたい
サラちゃんは大切なモノ取り戻したい
ええやないか?共同戦線って奴や」
「………」

確かに、一人だけであのガードマン’sを倒すのは骨が折れる
ハノを助けたとして、その後で私が無事でいる保証はない

どうする?



——そんなの決まってる


疑わしいのならば、せいぜい利用してやればいい

酷い様だが——ハノを助ける為だ


あの子は——私が助けなきゃ!


するとナナシは「それに」と、口を開いた

「カワイコちゃん一人に危のォ事させる訳にいかんからのォ」

……………。


バカだ(呆)


「…助かります
ありがとう」


どうなるか解らない




逆に利用されるかもしれない



けれど







ハノを助けられれば、それでいい————







そう思う、私の姿がそこにはあった—————………














†アトガキ†

まとまりがねえぇぇ…
天使。名前はハノ…オリジナルですよムフフフ…(怪)
ナナシも出ました。でも盗賊だということをバラしていませんね!……サラはどうなるんだか…

今回出てきたお爺さん&“アネゴ”について

お爺さんはクロスガードに所属していた息子がいたんです
で、その息子が“アネゴ”と彼氏で(ぇえ!?)
お爺さんは“アネゴ”を娘のように可愛がっていたのですね(実際義娘になるかもしれなかったし)
ですがその息子はウォーゲーム最終戦で、当時のゾディアックの一人と相打ちでゾディアック共々命を落としました
“アネゴ”の死因も似たような感じですね
“アネゴ”は…当時裏ナイト四天王の長さんと相打ち、でした
“アネゴ”は“ダンナ”の幼なじみで(だからギンタとも面識有)、“ダンナ”と同じくして、おとぎ話の世界を心から信じていました
で、“アネゴ”の前にハノ——天使のとびらが現れ、メルヘヴンへやってきたって感じです
細かい設定は今後足していくと思います^^

次はナナシ(ルベリア)と一緒にダイカーン(笑)邸へ殴り込みに行きます
ルベリアの仲間になるトコまで書きたいなぁ…

ではありがとうございました

碧野いろは

Synchronicity

テーマ:
どこ…?





どこにいるの——……?





《第06章
    Synchronicity》


「———……ぁ」
「妖那っ!気がついたか?」
「小牟、様…」

パチパチと瞼を開閉し、体を起こす妖那
傷は——すっかり治っていた

「応急処置として、メディカを使わせてもらったの
体調はどう?」

シオンがにこりと微笑みながら言う
妖那はしばらく沈黙していたが、小さく「はい」と頷いた

愛娘の表情は、随分と暗い
嫌な予想をたて、小牟は妖那を立たせた

「妖那…また、なのか?」


“また”


その言葉に、仲間たちは疑問を抱き、妖那は目を見開いた
焦ったように、手を振る妖那

「——だ、大丈夫ですよっ
もうピンピンですっ!」
「そ、そうか…?
それなら…いいのじゃが…」




———ごめんなさい


妖那は心の奥で、誰にも聞こえないよう、呟いた

「よし。妖那も起きたし、目的地に向かおう」
「ご迷惑をお掛けしました」

ぺこりと謝る妖那

「別にいいけど…
大丈夫なの?アヤナ」

凰鈴が心配そうに訪ねる
隣にいる春麗の表情も、『心配』そのものであった

「……はい、大丈夫です」

にこりと微笑う妖那の肩を、ポンと誰かが叩いた
妖那が振り向くと、そこには見知らぬ人間の姿

「えと…」
「あ、俺はケン
こっちはリュウ
君と同じ、物質界の人間だ」
「よろしく、妖那」
「…ご丁寧に、どうも
私は政府特務機関“森羅”エージェントの妖那と申します」

ぺこりとお辞儀をする妖那
リュウとケンは微笑みながら頷く


——たくさんの、仲間

皆目的は違えども——生きる世界が違えども——


それでも、零児さんや小牟様には…たくさんの仲間がいる


この人たちを守りたい


この人たちを、元の世界に帰してあげたい


そのためには——


「……」


フッと薄く微笑う妖那


(私は、何を迷うんですか…?)


すべては  “あの時”に決めたではないか


(もう、迷わない)


妖那は強く、拳を握りしめた



——瞬間











“サガサナキャ”








「え———……?」


耳に響く…声


「…………」


自分の住む世界——物質界から離れてから——しょっちゅうのように聞こえる、少女の声


「……」


貴女は

   ダレ
         ?



 * * *



『大丈夫なの?…すごく、辛そうよ』


聞こえるのは家族であり、最高の相棒である彼女の声
亜麻の髪を持つ少女は、小さく頷いた

「平気だよ」

行く先々で出会す魔物たち
時には——見たこともない“化け物”とも戦った

「ねぇ…
——こいつら、なんなんだろう」

細身の片手剣を持つ髑髏の魔物
こんなの、この世界にはいない
少なくとも、少女が“生きた”時代には——

『解らない
1000年前も、見たことはないわ』
「あたしが眠ってる間に、何かあったのかな…?」

と、少女が言う
“彼女”はその問いを否定した

『それはないと思う
貴女が眠ってから、さほど時間は経過してないもの』
「…どれくらい経ったの?」
『大体1ヶ月位』
「…だろうね」

いくら氷に身を閉じ込めても、この身が朽ちない保証はない
故、時間の経過は——大してないはず

「!」

髑髏が、急に苦しみ始めた


——何故?


——何が起こった…?






   ———ィイン










“ゴメンナサイ”










「……え…?」
『レア?』
「———……何でも、ない」


耳鳴りと共に、確かに聞こえた…女の子の声
高くて可愛らしい…だけど、どこか大人びているような声

“あたし”を起こした“アイツ”とは別の声


——誰、なんだろう…?


『レア、来る』
「…!……分かった」

“彼女”を右手に持ち直し、髑髏たちと向き合う

「悪いね、ガイコツさん♪」

あたしはこんなトコで、負けられないんだ


——探さなきゃ




——彼を




——“アイツ”を



——真実を




「聖なる意志よ、我が仇なす敵を討て!」



キィンッ



“彼女”に填められた高密度レンズが、高い音と共に光り出す
集まるのは、光の晶力

「ディバインセイバーッ!!」







 * * *


「凍藍っ!」
「水憐っ!」

今、妖那たちは巨大な大広間にいた
目的は、世界を渡る為
ここにいるはずの“エンマ”とやらに会いに来たのだ

「多いってばあぁ~!」
「愚痴を言っていてもキリがないですわよ、さくらさん!」

敵——赤き悪魔たちは数も多く、このままではただの消耗戦になってしまう

「っ…小牟様っ!零児さんっ!」
「な、なんじゃ?妖那!」
「頭を叩きましょう!!このままじゃ、ただの消耗戦です!」

頭、というのは——赤き悪魔たちの中に一人だけ

体格も、その体から滲み出る闘気も——何もかもが桁違いの悪魔

レッドアリーマー・ジョーカーという者だ

「中央に踏み込めれば…っ」

零児はハッと、小牟と妖那を見た

思いついた、一つの戦法

「銃の型で行くっ!!」

その言葉に、小牟はにやりと微笑を浮かべ、妖那は小さく頷いた

「フォローはしようかの!」
「お手伝い致します!!」

ダンッ!

レッドアリーマー・ジョーカーと、他の赤き悪魔二体の間に割り込み、三人はそれぞれの愛銃を引き抜いた

「行くぞ!」
「とっておきじゃ!」
「逃がしませんっ!」


ガゥン!ガゥンガゥンガゥン!!

三人の放つ銃弾は、的確に敵を捕らえる——

結果、二体の悪魔はその場で沈黙し、レッドアリーマー・ジョーカーも深手を負った

「今しかない!小牟!!」
「はあぁぁぁっ!!!!」

小牟が掌をジョーカーに向ける
そこから放たれる気は、ジョーカーの動きを止めた

鬼門封じだ

「ぬぅ…!?」

火憐、地禮、柊樹——零児の得意とする技を、次々と決めていく

妖那は勝利を確信し、杖を腰に戻そうとした——が

「あ……!!?」


ビリ、と


確かに感じる、“奴”の気配



ガタガタと震え始める躰

妖那は震えを止めようと、必死に自身を抱き締めた

「アヤナさん?大丈夫ですか?」
「……は…ぃ」

零児と小牟の秘技——森羅万象のシメとなる技、小牟の水憐が決まる

瞬間

「ぐ…っ!?」
「零児!?…妖那まで…!」

零児が、額の傷を抑えた




——来る!!


妖那は素早く杖を構える




来る






———あの女が…!






確かに感じた気配は——間違うハズがなかった








だって、私にとって——あいつは








あいつは……—————!!!!












NEXT


☆★☆★☆★☆★

はい、原作のシナリオなんて覚えてませんよ!(ふんっ)

お久しぶりです!『月光と白銀の謳』更新です!

今回タイトル『Synchronicity』…

メルヘヴンのカードAKT.4でのスノウのキャラカードからパクってます(ぉぃ)

ビバ☆パクり!!(最悪)

……小説ネタはオリジナルですよ?
てか、ナムカプで小説とか読んだことないし…
誰か書いてくれないかなぁ…
てか(再)公式で小説発売しないかなぁ…頼みますよナムコさん!カプコンさん!

……………『Synchronicity』…
そのまんまです
妖那とレアはシンクロしてます
シンクロ~シンクロぉ~♪小雪とスノウやがな!(ツッコミ)

やばいですよメル要素使いすぎだよ碧野さん!!

……話を戻して

何故『シンクロ』するか
それはレアが仲間になったら明かそうと思います
てか、碧野的には早くレアを出したいんです!好きだから!!

次はナムカプお色気担当の鞘…じゃなくて、沙夜さん登場です~
あの人強すぎですよねぇ…瞬華終刀とか有り得ない有り得ない有り得ない…
片那が出てくると急に体力の上限増えるし…片那恐いし
妖那は何故沙夜に過敏反応するのか…それは…………………………まだクリアしてないので解りません(ぉぃ)
まぁ何かあるんでしょう(固羅)

ではでは!ありがとうございました!(逃っ)


碧野いろは

精霊の姫

テーマ:
「——…いきなり、何よ…この状況は…」

つか何よ


つか誰よ


………何か囲まれてるんですけどー




【見習い天使】


“扉”へ入り、どうやら私は気を失ったらしい

目を覚ましたのはついさっきだ

……………なーんか男三人に囲まれてますケド——…

「女…だ」
「女!」
「女…vゲヘヘヘ」

ヤバい、変質者キタ!!!!(゜□゜;)

「ちょっとマテ!!
こんな色気ゼロの私なんかに集ってもイイことなんか1つもないぞ!!
0.5秒以内に消えろ!今すぐ消えろ!!
世界から消えろ!!!(問題発言)」

女としては切ない物言いだと、自分でもわかる
昔から訓練ばかりやってたせいか、私には女らしいトコが無い…
確かに料理は好きだけど、同年代の子たちがキャーキャー言ってるアイドル歌手や、可愛らしい服にも興味はない
しかもあだ名は『男女』だし……






色気(女らしさ)、ゼロ



(補足:沙羅紀はかわいいです!スタイル最高です!!)

「んなことどーでもイイんだよォ」

「良くないわっ!!
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイくるなくるなくるなくるなくるなくるなぁぁ——」

と、沙羅紀は断固拒否状態だ
男三人組は“キモイ発言”(しかも連呼)にカチンと来たらしく

「キモイ言うな!
ヤっちまうぞガキぃっ!!」
「「おォー!!」」

と、女に飢えたギラギラした目で沙羅紀へ向かって行く

「…異世界でも男は変わらねェな☆
欲・求・不・満って奴?」

いかにも沙羅紀を捕らえようとする男の動きは、簡単なものであった

躱すのも、たやすい

——というより



——“見える”!


「何ッ!?」

「せぇーのッ!!」


ガッ——…!!


思い切り、膝蹴りを喰らわす
男の一人は後ろへ吹っ飛び、大木に背を打ち付け…木にめり込んだ

「……あら?」

「お、おい!大丈夫かっ!?
——テメェ…ARM使いだな!?何のARM使いやがった!」

「あ、あーむ?…って、なに?」


突如


思い出されるコトバ







『えと…んとぉ…なまえ…
“でぃめんしょんARM、てんしのとびら”…?』









「……ディメンション、ARM…」

あの球体(仮)も言っていた気がする。
ARMって…いったい、何なんだ?

「こンの女(あま)ァ!!」

「ごめん、それ言われ慣れてる」

よく言われる悪口のトップ3に入ってるわ(にっこり)

男の右ストレートパンチだ
その拳筋すらも“見え”、その手を掴む
そのままそれを担ぎ上げるように背負い———投げた


「…………れ?」

自分よりも明らかに体が大きく、体重もかなりありそうな男なのに———


(軽かった…?)


それに、さっき別の男を蹴り飛ばしたけど…木にめり込むなんて異常だ


体が軽い


力が漲る


この感覚は…何なんだろう?

「いい気になるなよ…女だからって、容赦しねェぞ!!?」

残った最後の男は、懐から銀のチェーンを取り出した
不思議な装飾の…“何か”を感じるチェーン…

「ネイチャーARM、“フレアウォール”ッ!!」

男が叫ぶ

その瞬間に






ゴゥ










「ゎ…っ」


沙羅紀の足元から、火柱が立つ
ギリギリで躱すことは出来たが…反応が一瞬遅れたら、命は無かっただろう

「な…ななななな…!!?」

「ハハハハハッ!
オレ様のARMの力、思い知れェッ!」



ゴゥ






次々と、火柱が立つ
ギリギリで躱したり、時には制服の端や、髪の毛が燃えたり——…

熱い…



火柱は沙羅紀の周りを囲み——…それは、檻のような形を成した

「……っ」



息が、苦しい



「死になァ!!!」


本気だ…


この人、私を殺す気だ



(死にたくない)


だけど、多分、死ぬ…


(こんなトコで)





(死にたくない!!)






そう、強く願った瞬間




カッ———…




沙羅紀の制服のポケットから、溢れんばかりの光が——


「え……?」








「やっと…喚んでくれたのっ」





………この声は



まさか




「——あんた…」

「ん?うわ…!かなりのピンチなの!?」

溢れる光から現れたのは、純白の翼を生やした小さな子供

いわゆる…“天使”?


「さっきの球体(仮)?」

「はなしはあとなのっ!
これ、あげるの!」

「(無視かい)
……これは?」

球体(仮)もとい天使(仮)は何処から出したのか、手に銀(シルバー)のチョーカーを握っていた

「…は?」

「ねいちゃーARM、“うぉーたーろっど”!みずのちからをもつARMなの!
このじょーきょーを“だは”できるの!!」

天使(仮)から受け取ったチョーカーを首につけ、それに触れる

……どうするの?



「あくせさりーにまりょくをおくるの!
むずかしかったら、ちょっと“き”をおくるの!」

「“氣”のこと…?それなら、出来るかも…」


軽く目を閉じ、チョーカーに“氣”を送る

ポゥ

と、淡い光が沙羅紀を包み込む

「何をしようとしてるか知らんが…
死ねえぇっ!!」




ゴゥ





炎が襲いかかる


その瞬間に


「ウォーターロッド…!!」





パァン——…ッ




突如現れた杖が、炎を弾いた


「え……」


先端に、花のつぼみのようなものが付けられた、淡い水色と濃い藍色のラインが入った杖——

それがポゥと光ると、杖の背後に…一人の女性が


「……!」

『……』

ゆっくりと閉じていた目を開き、沙羅紀を見る“女性”
第一印象は——綺麗


『———貴女が、“私”の使い手……?』

「使い手……あ、うん」

ってアッサリと答えるな私ィ———!!!?

まだ何が何だか解らないと言うのに!!

この馬鹿正直者があぁ———!!!!!


『……“天使”は、居ますね
…解りました。貴女に遣えましょう』

“女性”は納得したようだ

優しい微笑みで、沙羅紀に話しかける

『お名前は?』

「あ…沙羅紀」

『私は水を司る精霊—エレメント—
…名前はありません、お好きにお呼び下さい
よろしく、沙羅紀……いえ、“サラ”』

「サラ…?」

首を傾げる沙羅紀にくすりと微笑し、水の精霊は続ける

『此処は貴女の世界ではありません
異界の住人は“それなりに”珍しいという点もあります
名前は偽った方が、よろしいかと』

「あ……なるほど
じゃ、じゃあ…よろしくね…えと」


沙羅紀——サラはにこりと微笑みながら


「“ウォール”」


それが貴女の名前


そう言った


『——はい』

水の精霊——ウォールは満足気に微笑んだ

「——オイ、ガキ」

「…………あ。
……まだ居たんだすっかり忘れてたわごめんなさーい」(棒読み)

男の堪忍袋の音が、ぶつんと切れる音がした

「もォォ許さねえェ!!!!マジで死ね!!!!!!」



「ヤバ…怒らせた!?」

『大丈夫ですよ、サラ
彼が扱うARMは“火”
私の能力は——水です』

ふわりと、サラの手に収まる杖
サラの背後では、ウォールが宙に浮いている

『貴女の“想像”通りに、私の能力(ちから)は“創造”されます』

ウォールは静かに、サラの肩に手を置いた

『さぁ…“想像”して下さい
貴女が望む、私の能力を』


「水……」


男の繰る炎が、サラに襲いかかる
だが瞬間


杖にはまる一つの石が——輝いた

「——…これ、だぁ——ッ!!!」




ゴゥ———!!




清水と共に、竜巻がが地面から出でる

炎は一瞬で消えた

「なぁ…!?」

『フフ…なかなか素敵な想像力です』


シャン…


サラが杖を構える
その口元は——笑み


「“アクアトルネード”
——本物の竜巻を見たことがあってねーそれで考えたの」

にっこりと微笑むサラ
男は冷や汗だらだらで、後ずさる

「ウォール、気絶させる程度でよろしく」

『解りました』

「アクア…ットルネード!!」


逃げる男に杖を向ける
すると





パッコーン





水の柱は、男を軽く跳ね飛ばした




 * * *



MAR—HEAVEN



それが、この世界の名前


ウォールが言うことによると、この世界にやってくる“異界の住人”は、身体能力が大幅に上がるらしい
男たちの攻撃が“見えた”のも、そのお陰だと
重力も少ないので、早く動けたり、高く跳べたりするのも——そのお陰

また、この世界には——不思議な力を持つアクセサリー“ARM”がある


特殊な武器となるウェポンARM


自然の力を借りるネイチャーARM


空間を操るディメンションARM


呪いをかけるダークネスARM



傷を治すホーリーARM


そして、守護者を喚び出すガーディアンARM


この種類に分類されないARMもあるらしい


とにかく、この世界は“不思議”に満ちている


それを聞いただけで私は———


私の心は———





未だ見ぬ物への期待に満ちていた———








†アトガキ†


更新遅すぎるよォォ!!!!
はい、メルヘヴンへやって参りましたよ…!

初ARM、“ウォーターロッド”ことウォールさんも仲間になりました

ウォールは…ARMに宿る意志、とお考え下さい

門番ピエロのピエロさんみたいな

…………こんなモンか?

あ、勾風ざくろちゃんのブログにある小説とは完全リンク予定です

よろしくざくろちゃん♪

尚、我が妹作のキャラ“チック”の登場はなしになりました…

まぁメルの人数減ったからいいけど(投げやり!!?)

えー…次の小説更新はナムカプ…か、テイルズです

言の葉はネタ制作中でして…申し訳ない;;

では、ありがとうございました!!


碧野いろは

.hack//eye

テーマ:
「メンバーアドレスちょんだい♪
お友達になろんっ♪」
「んー…なってもいいけど、0.5秒以内にこの手どかさないと、アナタ死んじゃうよ?(笑)」


新しい、友達  ?



「お前は奴を信じるのか?」
「——…疑いたくない
…信じたい…!」



蒼天と蒼海と——星屑が出会う時


終演への幕が開く———…



ΛLogin-5


「うー」
『どしたの?さっきからため息ばっかだけど』

電話越しに聞こえるのは、親友とも言える彼女の声
私——七瀬瑠夷は声を荒げ、一気に愚痴モードへ突入した

「それがさぁっ!!聞いてよ晶良っ!」
『はいはーい
まずは落ち着こうね、瑠夷?』

親友——速水晶良に、言われるがままに深呼吸をする
息が落ち着いたところで、私は晶良に話し始めた

『愚痴?』
「愚痴…まぁ愚痴みたいモンか
ちと違うけど」

私は晶良に、〈The・World〉で起きたことを、簡単に話した

友達——司が、たくさんの人に狙われていて
私の幼馴染みさえ、彼を疑い始めたことを

——なるべく、現実の話っぽく

——私が〈The・World〉をやっているのは、幼馴染みことバルムンクと家族くらいしか知らない
……なんとなく、教えたくないのだ

『ふーん…瑠夷は大変だねぇ』
「良いよねぇ…晶良はほのぼののんびり屋さんで」
『絞めてあげようか?』
「絞め返してあげようか?」

こんなたわいもない会話ばかりだが、晶良と私は親友同士だ
学校も、クラスも同じだし

「晶良、どう思う?」
『うーん…その子、何も出来ない子な訳だ?』
「何も…って訳じゃないけど…
見てるこっちか恐いって言うか…
一人にすると、行動が心臓に悪い」

急に鉄アレイ出したり猫PCと会話したり…
付け狙われる原因、作り出してるんだよね…

『瑠夷が守ってあげなよ』
「はぃ?」
『一人で居させてどうしようも無いならさ、瑠夷が守ってあげればいいじゃん?』

晶良は優しく言う
その言葉は…確かに私の心に届いた

『瑠夷が正しい行動をして、その子に教えてあげて…
んで、歪んだ根性直してやるのよ!』
「はぁ…なるほどね」

私はふぅと息を吐く

『うん、そうしなさい!
てか、瑠夷が悩みごとなんて似合わない!』
「酷っ!!
——…ま、いっか
…ありがとね、晶良」
『どーいたしまして♪』

ピッ…

通話を切り、携帯電話を充電機にセットする





『瑠夷が守ってあげなよ』





「うん…そうだよね…」


決めたんだ


私は〈The・World〉を守ると



それならば




〈世界〉の住人を守るのも…私の役目

「〈The・World〉は、楽しいゲームだもん
それなら司にも“楽しむ”権利はあるよね」

ふふ、と微笑う

FMDを持ち上げ、装着し…スイッチを入れる

「さぁて…行こうか、シルフ…」

スイッチを入れ、FMDが起動する
一瞬の間のあと…

私は七瀬瑠夷から〈星屑〉へと変わった




 Λ



「今日…司は、ミミルたちと冒険(プレイ)…だったかな」

ミミルやベアと一緒ならば、心配はいらないだろう

司も、ハッキリとそうとは言わないけれど、ミミルやベアを慕っている——後から知ったことだが、どうやら昴も

ならば安心だ
大丈夫だろう

「暇だし…適当にお気に入りエリアでも探そうかなぁ」

レベルとしては何も問題がいらないΔサーバーのカオスゲートに、ランダムでエリアワードを入れる

「適当~適当~
思うがぁ~ままにぃ♪」

ピーン ピーン ピーン…♪

エリアワードを入れ終わり、転送を押す

送られたそこは、広い草原
シルフはにこりと微笑み、フィールドを歩き出す

「ふふーん♪ふふーん♪」

何故か草原エリアはお気に入りだ


広く


明るく


——…澄んだ空気


“感覚がある”PCにとって、やはり草原は気持ちのいいものなのか

「………………………………むぅ?」

あれれ?

なーんか体が動きませんねぇ

「どーもぉ♪」
「…こんにちわ」

黒い双剣士。
彼がシルフを後ろから羽交い締めし、剣を首に当てた。

———PK(プレイヤーキラー)か



「メンバーアドレスちょんだい♪
お友達になろんっ♪」

PKの構えとりながら言う言葉がそれかい

シルフは双剣士をターゲットする

PC名、楚良

…子供かな。声的に…

「んー…なってもいいけど、0.5秒以内にこの手どかさないと、アナタ死んじゃうよ?(笑)」

にっこりと微笑むシルフ
楚良はにっこりと微笑み返し———双剣を引いた


その瞬間に

「“バクドーン”!!」





ドォン……



火の下級呪紋


それはシルフをも巻き込み、爆発した

「うにゃぁ!?」

サッと楚良は後退し、呪紋を避けた

「うーわー!バッカみてー♪
自爆?自爆した!」

楚良が楽しげに笑う

だが、その直後


「バカは果たしてどちらでしょうねぇ?ボク?」
「っ!」

楚良は振り返る
なんと、自爆をしたと思っていたPCが——自分の背後にいるのだ

「……あんた、なに?」
「おいおいおいおい…それがPKのセリフですか?
言っておくけど、私PKK(プレイヤーキラー・キラー)だったりするから気をつけてね☆」

楚良は唖然としている
もはやお構いなしのシルフは、楚良にアドレスを送った

「んにゃ…?」
「私のアドレス
あげるから、此処は退きなさい」

ね、と微笑う
楚良はそれを受け取ってからしばらくして、自分のアドレスをシルフに渡した

「…あんた…結構イイ奴じゃん♪」
「どぉーいたしましてぇ
…早く行きな」

楚良は首を傾げた

「なんでぇ?」

——本当にキッちゃおうかな…

邪な感情を気合いと根性で捨て、軽く言う

「…………あんたが退かないなら私が行くわよ…じゃね」

メニュー画面からゲートアウトを選択し、シルフの姿がそこから消える。
残された楚良はニコニコと笑いながら

「次は誰とお友達になろっかなぁ♪」


——再度、PKとして歩きだした






Λ




「ん?」

ゲートアウトしたシルフはマク・アヌを歩いていた

様々なPCが行き交う賑やかな町並み——

僅かながら、安らげる空間


のんびりと回復アイテムを買ったり、妖精屋へ行ったり、やることを済ませたシルフはぼーっとしていた

そこに入った、ショートメール

『今、何処にいる?』


バルムンクだ


『マク・アヌで暇してる
何?呪紋使い必要なの?』


——返事は5分後に来た

『Δ 隠されし 禁断の 聖域 で…待っている』


「——っ!!」


Δ 隠されし 禁断の 聖域

「私…此処苦手なのに…」

決して嫌いな訳でもない

行きたくないエリアなのでもない


ただ



アソコハ ワタシガ

フツウノ

  PC

 デハ ナクナッタ

トコロ



今でも、あそこに行けば
左目が疼くのだ


恐い



「———待たせちゃうの、悪いよね」


ドクドクと高鳴る“本物”の心臓を抑え、カオスゲートにエリアワードを入れていく———


フツウノ PC
  デハ
ナクナ  ッタ
トコロ


「………っ」

確かにそうだけど


いい加減、言わなきゃ


伝えなきゃ…真実を——


私が 司を守りたいワケを







Λ



「ごめん!待たせた…………っあ?」

教会のような建物の外で立つバルムンクの隣に、人影があった


あれは まさか



「よっ!」

「お…オルカぁっ!?」

「よっ」と片手をあげる——蒼海のオルカに対し、星屑のシルフは驚きに声を上げる
それにオルカはむっと来たらしく

「何だよその驚きようはぁ!!
オレがいちゃ悪いか?」

「いや…むしろバルムンクと二人でこんなトコは恐いから助かった」

「何が恐いと言うんだ…」

「何かが恐いの」

屁理屈を無理矢理返し、本題へ入る

「で、何の用?
しかも何でオルカまでいるの?
…………!(゜□゜)
まさか、二人で私をキッちゃうの!!?」

勘違いするな(汗)

バルムンクは体を背け、教会の中へ足を運んだ

「来い
オルカもな」

その白き騎士、蒼天のバルムンクについて行く蒼海と星屑
中ではいつものように、パイプオルガンのBGMが響いている

通路の真ん中あたりで、バルムンクはピタリと立ち止まり、こちらを振り向いた

「シルフ
——オルカを呼んだのは、オレだ」

「———何を、私に話せと言うの?
それは“シルフ”として?それとも」


“七瀬瑠夷”として、話せと?



バルムンクは勿論、オルカもリアルで会ったことはある
だから、本名を出しても——とりあえずは問題ない

「——強いて言えば、“どちらも”、だな」

「……司の事?」


オルカが小さく頷くのが見えた

——当たり前か


二人は〈The・World〉を愛している(大袈裟かもしれないが)

“司”が〈世界〉を揺るがしているのだから——気になるのは、当然か


「——司、は…」


ごめん、司





心の中で“彼女”に謝罪し、シルフ——七瀬瑠夷は口を開いた


「司は…」





“AI”と呼ばれる存在だよ




しばらく、沈黙が訪れた


最初に口を開いたのは、オルカ

「AI…?」

「そ。人工知能を持った“感情のある”NPC、そう言えば解りやすいかな」

「何だと…!?だが、司は…」

「ちゃんとリアルに“いる”
つまり——司はAIにもっとも近くて、遠い存在なの」


何があったのか


それは、解らない


だが——一つだけ、はっきりしたぞ


「私の“知り合い”がね、独自に調べてくれたの
“司”は——リアルで、昏睡状態に陥ってるみたい」

「それはつまり…
意識だけが〈The・World〉にある、という事か?」

頷くシルフ
オルカも、バルムンクも——呆然としている

「それと…私が司を守りたいのは…」



突如




シルフの言葉を破り、“何か”が落ちてきた


緑色の六角形に体が囲まれた——バグモンスター

「な——!?」

「…!」

「く…っ話は後だ!
こいつを片付けるぞ!!」


バルムンクとオルカが片手剣を抜き、疾駆する
シルフは急ぎ、補助呪紋を唱えた

「“リグセイム”!!」

体力が一定間隔で回復する呪紋だ
それを二人にかけ、自らは後方で回復呪紋を唱える

「く…っ!何だこいつは!?」

「体力が…まったく減らない…?!」


——二人にも、勝てない


そう察した


“こいつ”を倒せるのは——“私”しかいない


そう思った



「—————バルムンク、オルカ
下がって」


呪杖を構え、前へ歩む
装備している呪杖は——一番レベルの高いものに変えた

「シルフ!危険だ!」

「危険なのは、二人だよ
私は平気」


バルムンクとオルカが叫んでいた気がするけど——もう気にしてられない

「“メガンゾット”」

岩の突起は、モンスターを貫く——すると、モンスターを緑色の輪が囲む
それを見、シルフは唱えた

「“メロー・ファ”」

水の精霊の召喚——


精霊の攻撃は、一撃で——“それ”を葬った


「そんな…」

「オレ達じゃ…倒せなかったのに」






「だから言ったでしょ?」







私は平気 って






To be countiny…



更新が久々です!!

あー…楚良しか出せなかった…(悲)

しかも前の昴との会話の続き書くのも忘れた(固羅)



瑠夷は晶良ことブラックローズとお友達です♪

オルカことヤスヒコとも知り合い!!ってことはカイトもかな…(謎)

それにしてもシルフちゃん強っ!!

いきなりメローの最強版出すなって感じです(^_^;)

次あたりでSIGN編は終わりそうです

あまりキャラと絡めなかったなぁ…まぁいいや(ぉ)

頑張って次こそはクリムとBTを!!
あいつら難しすぎ…!!

早くゲーム編書きたいので頑張りますよ、碧野は!!

では☆ありがとうございました♪

次回小説更新はMARかナムカプです!


碧野いろは