26日、エコプラザ西東京にて、レッジョ教育を広める会@キオッチョラ@さんが主催する『にょきにょきワークショップ』にスタッフとして参加してきました。
3才~小学3年生までの15人ほどの子供たち&親御さんと一緒に、東大演習林田無試験地 (東京大学が研究のために保存している、武蔵野の森がそのまま残された場所。)
せっかく良い場所だったのに、写真を撮っている余裕がなかった・・・というより、子供たちが直接自然に触れている横でケータイを取り出してパシャパシャやりたくなかったので、撮りませんでした。
レッジョ教育は、北イタリアのレッジョ・エミリアという小さな都市で、戦後から、地域の共同保育運動として始まった教育法だそうです。
子供と大人がアートを通じて共に学び、関わりあうことを学びます。
大人が知識や技術などを子供に一方的に教え込む教育法ではなく、子供をひとりの大人として扱い、
その子自身が、自分の思考や感情をアートを使って表現できるように導いていきます。
なので大人は、子供がどういう考え方を持ち、何をしたいのか を理解し、同じレベルのコミュニケーションで回答することが大切になってくるのです。
私は小さい頃ずっと、学校で、自分が興味のないことを教えられるのが嫌でした。
誰でも嫌だった時期はあると思います。
そして、何十人もの同級生達と同じことをさせられること、見本を渡されその通りに描くことや、模範解答と一語一句違わずに回答しないと点数がもらえないこと などにも疑問を感じてきました(これは、タキモティさんも経験があるって言ってた。)。
それは、『自分の考え(意向)を無視されることが嫌だった』と言える。
悪く言えばわがまま。
「私はこれをやりたくないと思っているのに、なぜやらなければいけないんですか?」という。
(やってみて、おもしろかったーってこともあるんだけどね)
なので、レッジョの教育法にはすごく興味があるのです。
26日は、朝9:40にエコプラザをバスで出発し、東大演習林へ。(バス10分ほど)
着いたら年齢別に4~5人のグループに分かれて、雑木林を探検します。
スタッフは、レッジョ教育を広める会@キオッチョラ@の代表、タカシマさんとイシイ先生の他に、武蔵野大学環境学科の現役生、OB、OG、近所のボランティアさん、環境保全課の職員さん など10名ほど。
バンダナで目隠しをして、
「風はどこから吹いてきているのかな?」
「何の音がする?」
「セミは、一種類かな?どんな鳴き方をしてるかな?」
と、子供達それぞれに問いかける。
私は5歳~6歳の子4人のグループを担当。
「風…あっち?」
子供達は恐る恐る空を指す。指せない子もいる。
別に正しい風の方向を指せなくてもいい。それぞれが感じたままを、正解を気にせずに表現できることが大切。
4人のうち、リアクションがあったのはひとりだけ。
他の子は、黙っているか、「わかんない」の一点張り。
「間違っててもいいんだよー」と言っても、気になってしまうみたい。
その後は、虫めがねを使ってバッタやコオロギを観察したり、聴診器で木の音を聴いたり。
この時も、4人それぞれでやりたいことが違うので、それぞれに聞く。
「何してみたい?」
最初は黙っている子も、他のグループの子がやっていることを見て刺激されたり、
私が「じゃあ、アイテムをあげよう!・・・じゃ~~~ん!」
と、オペラグラスを取り出すと恐る恐る手に取り、目に当てる。
私がいきなり視界に わっ! と入って驚かすと、始めて笑った子がいた。
木の根っこの太さを測るのに夢中になった子は、手当たり次第の木を測りに行く。
一人だけ、「土も葉っぱも、汚いから嫌い!」と言って何もしない女の子がいたが、
ここで無理に自然と戯れさせようとは思わずに、「じゃあ何がしたい?」と聞いたり、ちょっと興味を持ったようなことにはこちらが敏感に反応して、与えてあげたりする。
そんな具合だったので、4人見るのも大変だった!!
でも、ものすごくやりがいありました。
1時間くらい散策し、バスでエコプラザに戻る。
お昼ごはん休憩の後は、ワークタイム。
それぞれが、さっきの自然を思い出し、感じたままをアートで表現する。
拾ってきた葉っぱや松ぼっくりでオブジェ作り。
そこから発展して、UFOを作り出す子がいたり、「先生、目つぶっててね」と言って、私の髪型をいじりだし、キラキラした素材を肩に乗せたり、髪につけたりして、「目、開けていいよ!シンデレラに変身だー!」と、変身ごっこを楽しむ子もいた。(自分が変身するのではなく、誰かを変身させたいと思うところがポイント)
終わったのは3時。
子供達、みんな、ものすごく元気。
疲れを通り越して、ハイになっていた。
みんな、笑顔!!
そして親御さんもそれぞれ各自でアートに取り組み、作品作り。(子供とは別)
子供達に刺激されて、大人もアート性が高まっていた様子。
楽しかったー!
レッジョ教育を広める会@キオッチョラ@さんは、9/4(土)のキャンドルナイトにも協力して下さいます。
第二部で、光のテーブルを作って頂く予定です。
(ガラステーブルに下から光を当てて、葉っぱや様々な素材を乗せ、自由に並べたりして遊べるスペースです。)
お楽しみに~!