二次創作小説⇒純情ロマンチカシリーズ小説「とりかえっこ」第1話(全3話) | ミにならないブログ~ゲーマー主婦のお絵描きと子宮体癌~

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二次創作小説


作品
純情ロマンチカシリーズ
上條×ヒロ、野分×忍

執筆日
2009年9月25日

コメント
攻め同士、受け同士で別れてラブラブ?
いや最後はちゃんと元のカップルに戻ります
ちなみにロマチカメインカップルは出てきません
すいません><
全3話
セリフ多くて申し訳ありません
小説でセリフが多いのってあまりよくないって聞きますが
どうしても会話セリフで状況説明させてしまおうとしがちです
もっと文才があれば、セリフの合間にいれる文章で
状況を表現できるんですけどねぇ…
ちなみに2話目は野分&忍の話になると思います
この2人はどんな一夜を過ごすのでしょう
もちろん、反則行為はしませんよ
私は原作通りのカップリングが好きですから!!
それを楽しみにしている人は申し訳ないですが諦めて下さい
ただし、それなりのラブラブ度は別カップルでも出すつもりです
逆にそれが嫌な人もいると思いますので、あらかじめ言っておきます
注意して下さいねってことで、、、

小説

「とりかえっこ」第1話




「かみじょぉ~お願いぃ~」

大学の1室から甘えている教授の声が響き渡った

「なんですかぁ~もうちょっと計画性を持って仕事して下さい!!」

「かみじょぉ~」

「仕方がないですねぇ、手伝いますから俺の名前連呼しないでください!!」

「かみじょぉ~」

「あーもー泣いてないで、さっさと始めますよ」

「かみじょぉ~、大好きだぁ~」

「な!?後ろから抱きつかないでください!!」

夜遅くすでに学生もほとんどいない大学の宮城教授の部屋で
助教授である上條が教授に泣きつかれて、仕事を手伝っているようだ

そんな様子を1人扉の隙間から覗いている男がいた

「みぃ~やぁ~ぎぃ~」

覗いている男が耐えきれずに声を発した
その男は高槻忍だった

「へ?その声は忍ちん?」

「いつまで抱き合ってるんだーーーーー!!!」

忍は大声をあげて激怒した
慌てて宮城は上條から離れた

「あ、こ、これはだな、ち、違うんだ」

この状況で勘違いをもう何度もさせている宮城は
どう説明しようかすぐに言葉が出ないでいた

「教授…巻き込まれるのはごめんですよ」

さきほどまで宮城に抱きつかれていた上條はクールな態度でその場から離れた

3人の間に気まずい空気が流れた


しばらく無言のまま立つつくす3人だったが

「俺、少し外に出てますから」

と上條が部屋を出た

部屋に残された宮城と忍
忍は宮城をじっと睨んでいた

「ま、まぁお茶でも飲むか?ジュース買ってきてやろうか?」

「いらない」

「まだ怒ってるのか」

「別に」

「あーもーいい加減大人になれよ!上條とは仕事上で部下なだけだ」

「じゃあ、なんで抱きつていたんだよ」

はじめは強気な態度で説明をし始めた宮城だが、
即答で返す忍に、しどろもどろになっていた

「そ、それはだなぁ…」

どう説明していいのか、どう説明したら忍に理解してもらえるのか
考えに考え言葉がすぐに出てこない宮城だった
簡単に説明してしまえば、”ただ単に仕事を手伝ってもらいたくて
甘えてお願いしていたところだ”と言えば良いのだろうが
なぜ抱きつく必要があったのか、なぜ甘える必要があったのか
など必要以上に問い詰められるといつも負けてしまうのを
自分でもわかっていたのだ

「説明がないってことは、やましいことがあるからだよな」

口ごもる宮城にキツイ一言を食らわせた忍だった

「あーもーめんどくせぇ、ちょっと待ってろ!」

と言って宮城は部屋を出て上條を探した
上條は少し離れた廊下に座り込んでぼーっとしていた

「あれ?話終わったんですか?」

上條は宮城に気づくと立ち上がった

「いいから戻ってこい」

と上條をひっぱり教授室に連れ帰った

部屋に戻ると忍は二人をにらみつけた

「や、教授、まだ話し合い終わってないのでは?」

「あー話はこれで終わりだ、最後はお前にも協力してほしくてな」

「え?いやですよ、2人のことは2人で解決してください」

逃げようとする上條の腕をつかみ半ば強制的にその場にいさせた

今度は忍が部屋を出ようとした

「なんだよ、また2人でいちゃいちゃするのを俺に見せつけたいのか
 わかったよ、勝手にやってろ!!」

忍の怒りは頂点に達していた

扉を開けようとする忍の前に上條の腕を掴みながら扉の前をふさいだ
宮城の口から思いがけない言葉が出た

「上條にも恋人がいるんだ、そんなに疑うならお前はその恋人と一緒に
 1日を過ごせ、俺は上條とどうしても今日中に終わらせないといけない
 仕事があるから、これから2人っきりでラブラブするつもりだ」

「な、なんだと!!!」
「なにぃ~!!!!」

忍と上條から声が上がった
ようは恋人を取り換えようという作戦だ

「あのぉ…教授、俺はしかたないですが、俺の恋人まで巻き込むことは
 ないと思うのですが…だいたい恋人でもないっていうか…
 なんというか…」

上條は頭をポリポリ掻きながらそう答えたが、
宮城は問答無用で実行しようとしている

「あれ?この前きた背の高いかっこいい恋人に押し倒されてたの
 見たんだけどなぁ~?」

意地悪そうに宮城は上條に向かっていった

「あ、あれは誤解ですって!押し倒されてたんじゃなくて…そのぉ…」

「まぁまぁ、今すぐ恋人に連絡してお前んちに呼んでくれたまえ」

「なんで俺んちに?」

「お前今日は俺とここで泊まりだし、よそに行かれたら心配だろ
 お前んちなら安心だから、俺たちも仕事が早く終わったら様子見に
 行けるし、な?」

「な!じゃくて…もう、教授は一度言い出したら聞かないからなぁ
 とりあえず電話してみます」

そういうと、しぶしぶと携帯電話を取り出し、上條は野分に電話をした
野分は事情を聞くと協力すると即答した

「いや、断ってもいいんだぞ、むしろ断れ!」

宮城に聞こえないように小さな声でぼそっとつぶやく上條だったが
野分は明るい声でこういった

「だって、俺もいつも教授と一緒でヤキモチ焼いていたんで
 教授の恋人さんと話すのも勉強になるかなーって思うし
 安心できる材料になるかもしれませんしね」

「う、なんだか違う意味で嫌な予感がするなぁ
 野分と宮城教授の恋人を一緒にするのも…」

「あ?ヒロさんもヤキモチ焼いてくれますか?」

「だっ、誰がヤキモチなんか焼くかぁぁっぁ!!!」

「なんだ、残念です、ではやきもちを焼いてもらえるよう頑張ります」

「何を頑張るんだ!何を!!」

「それは…秘密です」

「…」

こそこそと野分と電話で話しているのを見てた
宮城が上條の電話を取り上げた
 
「えー、ゴホン、教授の宮城だ
 そういうことだから、しばらくの間、俺の知り合いの忍の
 相手をしてくれないだろうか」

「あ、いつもヒロさんがお世話になっています
 事情はヒロさんから聞きました
 俺は構いませんのでヒロさんの家で待ってます」

野分は丁寧に挨拶し、合意した

「ありがとう~お前たちは本当に愛し合ってるんだなぁ」

宮城は嬉しそうに言った

「はい、世界中で一番愛している人ですから
 ところで教授は知りあいといいましたが、恋人の間違いですよね?」

野分のつっこみに、認めたくないけど認めざるおえない宮城だった

「あ、まぁ…そういうことになるの…かな」

恥ずかしそうに顔を真赤にしながら言う宮城
もちろん、電話越しの野分に顔の表情までわからないが
なんとなく恥ずかしくて言えないんだろうなぁというのは伝わっていた
逆に、同じ部屋にいる上條と忍はどうして顔を真赤にしているのかわからず
やきもきしていた

「それを聞いて安心しました
 教授の恋人さんは俺がじっくり話しますので心配しないでください」

どちらかというと野分のほうがしっかりしている会話に
強引な宮城もいつの間にか敬語になっていた

「お願いします」

「あ、最後にヒロさんに変わっていただけますか?」

電話が切れそうな会話になったので慌てて野分はそういった
宮城は上條に取り上げた携帯電話を返した

「恋人が話したいって!」

と一言言ってから電話を渡した

「悪いな、野分、教授強引だから」

電話を代わってすぐに謝る上條だった

「あ、それはいいんです」

「で、他に話ってなんだ?」

「お仕事頑張ってください」

「それだけ?」

「はい」

「俺のことはどうでもいいんだよ」

「どうでもなんてよくないです、これから徹夜で仕事になるんでしょう
 夜は冷えますから気をつけて下さいね
 疲れたら適度に仮眠もとってください
 心配なんです、ヒロさんが…」

「あぁ、ありがとうな」

「はい」

「んじゃ切るから」

「はい」



こうやって2つのカップルが入れ替わり
宮城は上條と大学で徹夜で仕事をし
忍は野分と一晩を過ごすことになった

波乱はまだまだ続くのだった


--つづく--


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