二次創作小説⇒DEATHNOTE小説「a day…」 | ミにならないブログ~ゲーマー主婦のお絵描きと子宮体癌~

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二次創作小説


作品
DEATHNOTE
L×堂本光子

執筆日
2007年1月16日

コメント
キスあり
Lを大きな赤ちゃんにしてしまいました
甘えすぎ(笑)
イメージ崩してごめんなさい(^^ゞ

小説
「a day・・・」




「新年あけましておめでとうございます
 今年は内容を大幅に変更してキラ事件による捜査状況についてお届けします」


キラ対策本部にあるテレビがつけられる
捜査本部内にいるメンバーは今年こそキラ逮捕を目指して新年から張り切っていた

しかし、捜査部内で一番の大将である竜崎が姿を消した




それは年末も押し迫ったクリスマス後のことだった・・・

「月くんがキラである確立が5%から2%に減ってしまった・・・」

とあることで月を尾行させていた竜崎だったが、
調べれば調べるほど完璧なアリバイが捜査の手を塞ぐ


「どうして・・・私は月くんがキラだと思っていたのですが・・・」


すっかり肩を落としふさぎこむ竜崎をみかねたワタリは、
竜崎に好意を持っていた近所のレストランに勤める堂本光子を
泊まっているホテルの部屋に呼んだ


トントン


「堂本ですが、竜崎さんいますか?」

「はい、どうぞお入り下さい」

ドアの奥から声はすれども姿はない

光子はおそるおそる竜崎の部屋へ入っていった
そこはとても広い部屋でホテルの中でも
最上級のロイヤルスウィートスペシャルルームだった

「ひろぉ~い」

と少し感動しつつ、どんどん奥へ進んでいき竜崎を探した

「竜崎さん?」

「ここです」

声が聞こえたほうへ進んでいくと、
一番奥の部屋のベッドに腰掛けうつむく竜崎の姿があった

「竜崎さん、 堂本光子です、覚えていますか?」

「はい、覚えています」


光子の勤めるレストランにはワタリとよく食事をする場所
あまり外に出ない竜崎だが、ワタリの誘いで入った高級レストランで
専用ウエイトレスについた女性だ

光子は竜崎に好意を持っており、
またあまり人を好きにならない竜崎も光子のことを
気にしていたのをワタリは知っていたのだった

「ワタリさんに竜崎さんが落ち込んでるって聞いたんですけど、大丈夫ですか?」

光子はワタリから竜崎を励ましてくれと頼まれていた

「ワタリのやつ・・あ、私はかまいませんから、 光子さんはお帰りください」

そういうと、下を向き考えことをはじめてしまった

戸惑った光子だが、静かに竜崎のいる部屋をあとにした

しかし、ワタリからの頼まれごともあり、
自分も竜崎の側にいたい光子はとなりの部屋で
静かに竜崎が出てくるのを待っていた

陽が落ちてホテルの部屋からの眺めは
一気に夜景へと変わったが、竜崎は一向に出てこない

きゅるきゅるきゅる・・・

光子はお腹を空かせていたので、一度ホテルの部屋を出て買い物に行った

広いスペシャルな部屋にはキッチンも備わっていたので、
何か手作りで食事を作ろうと考えたのだ
一通り買い物を済ませ、ホテルの部屋へ戻ると、
おもむろにキッチンへ向かい料理を作り出した

トントントン

ぐつぐつぐつ

じゅわーじゅわーじゅわー


おいしそうな香りが部屋いっぱいに広がると、奥の部屋から竜崎が出てきた

「 光子さん・・・でしたね、まだいたのですか?」

「はい、お腹がすいたので食事を作りました
 竜崎さんたちがいつもお食べになっているものと
比べると庶民的でおいしくないかもしれませんが
 良かったら一緒に食べませんか?」

いつのまにか買い込んでいたピンクのエプロンをはずしながら、
テーブルにならべ竜崎を誘った

竜崎が部屋から出てこなくても、食事を作ったのでと誘うつもりだった

「いえ、私はこれがあれば大丈夫ですから」

竜崎はポケットからチョコレートを取り出すと、 光子の誘いを断った




「でも、多めに作ったんで少しだけでも食べてください」

そういうと は竜崎を無理矢理に席に着かせた

竜崎は口での抵抗はしても体は抵抗しなかった

「わかりました、では、少しだけ・・・」

そういうと甘辛く煮立った肉じゃがを口にした

「どうですか?」

味が竜崎の舌に合うか不安だった光子は竜崎の顔をそっと覗き込んだ

ごくり

口に入った全てのものが飲み込まれた音がした

ごくり

光子は唾を飲んだ


「・・・美味しいです、もう少しいただきます」


あまり顔の表情は変わらなかったが、味覚は刺激したようで竜崎の箸は進んだ


ほっとした 光子は自らも食事をはじめた



二人のお腹が満たされた頃、竜崎は箸を止め光子をソファへと誘った


「今日はありがとうございます」

食事のお礼をし、ポケットからぺろぺろキャンディーを手渡した

「お礼です、デザート変わりにどうぞ、
それとも今からホテルのスウィーツを注文しましょうか?」

「いいえ、キャンディーがいいです」

そういうと はその場でキャンディの封を開け、ペロペロと舐めだした

「かわいいですね」

竜崎がぼそっと言った

「え?そんなことないです、竜崎さんは元気でましたか?」

「私はわからないんです、私が誰なのか?何をしたらいいのか?」

そういうと竜崎は頭をかかえてしまった
そんな竜崎の姿を見て、 光子は竜崎の隣に接近し、横からそっと抱きしめた


「大丈夫ですよ」


小さくて優しい声で竜崎の耳元でそうつぶやく

「大丈夫、大丈夫だから、今は何も考えないで・・・」

優しく諭すように竜崎の背中をなでながら、
そっと寄り添う光子に竜崎はすっかり促されていた

「すみません、ひざまくらいいですか?」

竜崎は自分でも絶対言わないであろう言葉を口に出している自分に驚いていた
しかし言ってしまった言葉は撤回できない

「うふふっ、いいですよ」

「笑わないでください」

「はい、ごめんなさい」

光子が笑ったことを叱られ堪えていると、ひざにそっと竜崎の頭が乗ってきた
それは心地の良い重みだった

「しばらくこうしていてください」

「はい・・・」

あれからどれだけの時が経ったのだろう・・・

光子は竜崎がひざの上で眠ってしまったあとも、
動かずにずっと竜崎の寝顔を見ていた


「うふふ、大きな赤ちゃんの竜崎さんっvv」


なんて心に思いながらも、竜崎の頭の重みが
温かくて気持ちの良い幸せな気分を演出した


「ん、んんぅ~~~!」


「おはようざいます、竜崎さん」


「あ、私・・寝てしまったのですか」


「そうです、素敵な寝顔ありがとうございます」


「 光子さん、趣味が悪いですね、うふふ」


「そうですか?うふふ」


「どうやら私はあなたのことを好きになってしまったようです」

「竜崎さん・・」


二人は見つめあい軽くキスを交わした
それはとてもとても優しいキスだった
次の日から竜崎はまた回る椅子に
座ってキラ逮捕に向けて対策本部で捜査を続けた
キラ捜査での推理の自信がどこまで回復をしたのかはわからない
見た目では回復したかのように見えるが、
本当はこれっぽちも回復していないのかもしれない
だが、昨日の 光子との甘い1日によって、
竜崎の心に何かが芽生えたのは確かだった・・・


END


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