二次創作小説⇒トリックスター「美人の湯」 | ミにならないブログ~ゲーマー主婦のお絵描きと子宮体癌~

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二次創作小説


作品
トリックスター

キャラクター
主要プレイヤーキャラ

執筆日
不明

コメント
オンラインMMORPG「トリックスター」の二次創作です
公式メルマガの「カバリア通信」に掲載されました♥
お恥ずかしい(/ω\*)
2008~2011年?頃に書いたものだとおもいます
もうそのメルマガ残ってないのでわかりませんが…(^^ゞ
マニアックすぎかな?

小説

「美人の湯」

ある日のカバリア島での話です。
羊さんと猫さんが流行りのファッションについて
女子トークを炸裂させていたときのことです。
遠くから二人を呼んでる声が聞こえました。
「ねーねー聞いた聞いた?」
息せき切らして走ってきたのは、兎さんでした。
「どうしたの?そんなに大声で…」
羊さんはそういうと、兎さんの汗を拭き拭きしてあげました。
「あ、ありがと☆」
兎さんは息を整えて、改めて大声を発しました。
「大事件なのよ!!」
「それはわかったから、何があったの?
新しいボスモンスターでも出現したとか?」
猫さんは呆れ顔で兎さんに言った。
「そうじゃなくて!!大変なのよ」
「はいはい、大変なのはわかったから少し落ち着きましょうね」
慌てふためいている兎さんの横でマイペースな羊さんだった。
「パラダイスの銭湯がリニューアルして
美人の湯って名前でオープンするんですって!」
瞳をキラキラさせながら自慢げに話す兎さんに
二人のリアクションは薄かった。
「あれ?興味ない?美人の湯だよ、び・じ・ん!!
女なんだもん、誰だって美人になりたいじゃん」
強い口調で兎さんが力説した。
「へぇ~意外ね~兎さんが美人を気にするなんて」
「そうよね、猫さんならわかりますのに」
「まぁね、私はアイドルだし、入りにいってこようかしら」
「じゃあ、私も便乗しようかしら」
情報元の兎さんをそっちのけで、羊さんと猫さんは
急に盛り上がりだした。
「だったら、明日、みんなで入りにいこうよ、決定ね」
兎さんが両手を腰にあてて、勝手に明日の予定を決めて
しまった。
「ま、いいか」
「そうね、いきましょう」
こうして次の日、3人でパラダイスの銭湯へ行くことが
決まったのだ。
「じゃあ、明日ねーまたねー」
兎さんは言いたいことだけ言って、どこかへ足早に
立ち去ってしまいました。
「相変わらずのうさちゃんですの」
「そうね、うふふふ」
二人が兎さんの後ろ姿を微笑ましく眺めているとガサガサと
物陰から音がした。
「誰?」
「えっ?」
「今、草むらに誰かいたみたいですの」
「そっちも気になるけど、誰かが近くにいる気配もあるのよね」
「どっちも気持ち悪いですの」
「今日は解散しようか」
「では、明日ですの」
「明日ねー」

次の日、昨日の約束通りパラダイスの銭湯に羊さん、猫さん、
兎さんの3人が集合したのでした。
「楽しみだね」
「そうですの」
「これ以上美人になったら猫困っちゃう」
3人は少し興奮気味で服を脱ぎ、女湯へ入って行った。
「ふふーん♪ふふふーん♪」
お風呂場には誰か湯船につかっているようだった。
「あれ?この声どっかで聞いたことがあるなぁ」
「もしかして…ですの」
「まさかねー」
湯船につかっていたのは、親父のようにタオルを頭に乗せて
気持ちよさそうに鼻歌を歌っていた、狐さんでした。
「昨日のあの見られてる感覚は、バニッシュだったのね」
猫さんは謎が解けたかのように、呟いた。
「美人になりたかったんだねー」
「狐さんも女ですの」
兎さんも羊さんも納得してお風呂に入りました。
たっぷり美人の湯につかって体をほてらせ銭湯を出た4人は
1人のおだんご頭の男子とぶつかりました。
「いたっ」
「いてっ」
「きゃっですの」

「あーーーーーー」
みんなの声がハモって聞こえてきた。
「いや、あの…その…いい湯だったね」
男湯から出てきたのは龍くんでした。
「龍くんも美人の湯が気になったのね」
「草むらでこそこそ盗み聞きしてたのはあなただったのね」
兎さんと猫さんが言った。
龍は頭をポリポリ掻きながらも
「昼寝していたら聞こえてきただけなんだ。盗み聞きしたわけでは…」
と、誤解を解こうとしていた
「ま、いいか」
「そうだね、男子でも美人さんになりたいですの」
「そうよ、年齢も性別も関係ないわ」
「きつねぇさん、年齢って…」
「俺、美人になったかな…ポッ」

うさぎさんの情報から5人が美人の湯に集まった。
美人になれるらしい、と噂が噂を呼んでリニューアルした
パラダイス銭湯は、その後連日大盛況だったのは言うまでもない。

-END-


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