昼前に息子に『ふつうでんしゃ乗って富山行くか?』と聞いたら『うん』と素直に頷いたのでしめしめと思った。実は富山で地ビールの祭典が開かれているのを知っている。電車で行くと飲めるし一石二鳥だ(笑)

身支度を整えて駅へ向かった。普通電車に乗って富山へ…それから市電(セントラム)に乗り換えてグランドプラザへ…

すごい集客のイベントだと思う。長テーブルと丸椅子がたくさん置かれているけれど果たして座るところがあるかな?と萎えそうになるもとりあえずチケットを買ってみた。自分しか飲まないのでビール券は4枚(1600円)。それからつまみにあきちゃんがラクレット・チーズと私がソーセージのセットを買い求め、ビール1杯目に『駒ヶ岳エール』(南信州ビール)を求めた。

美味い!!


運良く空席を見つけて着席…そしてビールを味わう。最初の一杯のチョイスとして良い感じの『駒ヶ岳エール』だった。美味い!それからあきちゃんと私が交互に食べ物を調達して、ハーフサイズのマルゲリータ、ブラック焼きそば、海鮮パエリアなどが増えた。息子は腹が減っていたようで海鮮パエリアをパクパク食べていた。

グラスが空いたので2杯目に『志賀高原ペールエール』(玉村本店)を求めた。たくさんのホップを使っています…と説明があり、そのホップが効いていてガツンと苦みがあり1杯目より更に飲みごたえがあった。良い流れだ。

何カ所かにシンクが設置されているのに気付いた。コップは入場時に買ったのを使い回すのだけれど、次のビールに行く前にそのシンクで洗うというのをこのタイミングで気付いた。このイベントは2008年からやっているとの事だけれど実は自分は初めてなのだった。

3杯目は『ヴァイツェン』(日本海倶楽部)大柄なチェコ人の醸造家が繊細なハンドルさばきで注いでくれた。キメの細かいクリーミーな白い泡が美しい。これはとてもフルーティーな香りがして、「一口ちょうだい」とちょっとだけ飲んだあきちゃんにも好評だった。のど越しの快感を味わう前に苦さでビールを敬遠する人にはこういうのが良いかもしれない。それにしても変わり種のビールもたくさんあるし、それぞれのお店が自慢の味を持ってきているので選ぶ方も迷う。

4杯目は『アンバーエール』(越前福井麦酒)ダークエールがなかったのでこれにしてみた。香ばしい香りがして飲みやすかった。毎日でも飲んでいたいような味だった。良い感じに酔っぱらったので片づけて席を立った。


グラスは2012年の在庫処分?まあいいか・・・


今年が「FINAL」という事で来年以降の開催はないのかな?公共交通機関が充実している街中開催は良かったし、日本各地のブルワリーのものを一堂に飲めるというのも良かったし、まあ1杯400円じゃあ提供している側は元が取れないのかも知れないけれど、素晴らしいイベントだと思うし、またどこかで開催されないかなと願う。希望を言えば自宅に近い高岡の街中が良いなぁ(笑)

地ビール万歳!

そして他にこれといって見るところもなく帰途に就く。グランドプラザ前のセントラムがちょうど行ってしまったところだったので、すぐそこの西町電停まで歩いたら『レトロ電車』がやってきた。旧い車両を著名な工業デザイナーのデザインでリフォームしている。明るい色の木材を使って温かみのあるものにしているのとロングシートの座席の前にまさかのテーブルを配置しておりテーブル面が折り畳めて限りあるスペースを有効に利用できるよう工夫しているのが特徴か・・・あと「富山地鉄」をデザインしたオリジナルっぽいマークがいろいろついている。素晴らしい!

いわゆる『水戸岡デザイン』


最新の駅にレトロな車両の組み合わせ・・・

駅に着いたら次の電車まで時間があったのでソフトクリームを食べる。この店も先程の市電の工業デザイナーと同じ人が手がけたようだった。やはり木材と折り畳みテーブルのお一人様座席みたいのとマーク・・・息子はそんな事お構いなしに濃厚なソフトクリームにガッついていた(笑)

そんな息子は帰りの電車に揺られている間に眠りに落ちて行った。駅から自宅までの徒歩が重い~~(><)