世界中の人が英語を学ぶ中、日本人の英語能力は相変わらず低いと言われます。TOEFLという世界各地の大学生がアメリカ受験の為に受ける試験でも、平均点は最低レベルで、カンボジアより上で北朝鮮より下程度だと聞いています。CVSでは10年以上、Visit Japanというプログラムをやっています。アメリカやメキシコから大学生を日本に招待し、ホームステイやトレーニングをするプログラムなのですが、来る人の多くが日本人が英語ができないので驚いたということを言っています。でもメキシコなど英語レベルが平均的にかなり低いので、「なんでお前らに言われなければならないんだ!」ということを言ったことがあります。でも要は彼らのポイントは、「日本人は一般的に豊かで平均的な教養が高いにもかかわらず、大学生でさえろくに英語ができない」ということに対する驚きであるとのことでした。確かに大学生というレベルで比較すると日本人の英語能力は高いとは言えません。

 

私は大学生時代、将来の日本は人々が普通に英語を話し、海外に日本人がどんどん進出し、色々な企業で日本人の存在感がある時代が来ると思っていました。英語教育が注目され、日本が海外にどんどん進出した80年代です。その後、ジョージタウン大学に留学していた時の友人に、「そんな日本になっていないね」と言われてしまったのですが、今の日本は30年前の日本と比べて、一般的な日本人の英語能力は伸びたとは思えません。日本人は英語を勉強していないわけではありません。むしろ、英語教育には力が入っており、かなりの工夫もみられます。Nativeで英語を話す外国人を政府で雇用して日本各地の学校に派遣したり、大学での外国人講師の採用、企業での英語教育、英会話学校なども普及しています。制度は充実しているのになぜ英語が上手にならないのでしょうか?「日本人は英語を学ぶプロセスが好きで、本当に英語をうまくなろうとは思っていないのでは」と英会話教師をしていたアメリカ人に言われてしまったことがあるのですが、もし本当にそうならもう絶望的ですね。但し、CVSに参加する大学生などに聞くと「英語力を強化したい」と希望しているので、「英語ができるようになりたい」という気持ちはあるのではないでしょうか?皆さんが英語が上手になりたいのであれば、まずはなぜ英語がうまくならないのかを考えてみてもらいたいと思います。今回は私なりになぜ日本人の英語能力が伸びないのかの原因追求と、それを克服するための方法を提案したいと思います。

 

1.       問題:コミュニケーション教育自体の不足

もう30年も前になりますが、アメリカのトップのMBAの大学が日本人全員に面接を要求するようになったということがありました。その背後にあったのが、優秀な日本人を合格させたと思っていたが、まったく貢献がない、クラスに参加しないということでした。アメリカの大学はケースなど議論といったVerbal Communicationを手段に学習をするというスタイルを取ります。そんな中、日本人の留学生がそれについてこれないという問題があったのです。でも実際のところ、合格者は全員TOEFLで満点近く、私を含めて学部でアメリカに留学をしている人もすくなくありませんでした。問題なのは英語ではなく、「議論をする」ということでした。この議論能力の低さというのは英語の問題ではなく、もっと深い教育の問題があります。私は小学生の子供をアメリカの学校、日本の学校それぞれに行かせています。アメリカの学校の教育は、考えさせ意見構築をしたうえで、意見を交換するという教育要素があります。一方、日本の教育は教員が言うことに従わせる、やり方を習得するということにあります。なので、一つの定義に従った算数などは進んでいると思いますが、意見構築、スピーチ、議論といった能力育成には効果がありません。更に、意見を文章に書かせるということはしていますが、それらにかける時間(思考時間)が長く、直感的に議論を進める議論のキャッチボールの習慣がないように思えます。日常生活でも活発に親子で議論をしたり、友人たちと論理的に議論をする習慣などもありません。必然的に英語での意見交換は難しくなります。

 

対策1:議論トレーニングレベル1 議論をするにはそれなりの背景が必要になります。特にアメリカで仕事の場での議論などになると、具体例、ジョークなどを盛り込みながら議論を進めていくので、かなりの背景理解、一般常識が必要になります。これは初心者にとってはかなり難しいことなので、まずは日本にいる外国人を対象に日本についての議論をすることを勧めます。「日本」という皆さんが知っている背景知識で議論や会話ができます。更に、日本にいる外国人は日本に興味があり、日本人に対して理解を示そうという態度もあります。英語が下手でも忍耐をもって接してくれる人もいます。私は学生時代慶応大学に交換留学をしている学生をホームステイさせ、日ごろから議論をしたり、一緒に商売をしたりしました。お金をもらいながら英語をかなりの水準にもっていくことができました。これはアメリカ人だけでなくても良いと思います。私の実家は私が幼少のころから、インド、タイ、ビルマなどから研修生を受け入れていて、一緒に生活をしていたので、英語での議論に関してはかなりのトレーニングになりました。日本にいる外国人の数は昔に比べて格段に増えていますので、わざわざ外国に行かなくても日本でかなり英語を勉強することができます。日本は観光にも力を入れており、更に観光に関してはガイドの説明がないと【背景知識がないと】難しいので、それなりのニーズもあります。まずはそういうOpportunityを活用することからスタートすると良いでしょう。

対策2:議論トレーニングレベル2 議論はトレーニングです。意見交換をする習慣をつけるしかありません。日本だと意見構築に関してファジーなままでも良い習慣があるので、政治、法律、経済といった比較的白黒つけやすく、論理的な裏付けがしやすいテーマを見つけ議論をする習慣をすると良いでしょう。ただ、周りが議論する習慣がない人ばかりだとトレーニングにならないので、日本ではやや難しいかもしれません。日本人同士での議論練習は良いのですが、ベースが日本式議論になるので、限界があります。英語での議論に関してはまた次元が違うスキルなどが要求されます。これは幼少から鍛えておいた方が良いので、一番簡単なのが、小学校や中学校レベルでアメリカなどに留学をすると良いと思います。大学生レベルであれば大学の正規留学などをすると、意見交換の場があり、中にはそれで成績がきまるようなクラスもあるので、そういったプロセスで鍛えるのが良いでしょう。

 

アメリカに来る学生を比較すると、英語を中心に勉強に来た語学留学の人より、エンジニアや医師など専門知識を持った人の方が格段に英語能力が伸びています。それはもともと頭が良いということだけではないと思います。専門知識を持っていると、それらをベースに議論ができるのと、それなりの「こだわり」をもって一緒に仕事や実験などをします。なので、cvsでは英語留学には奨学金は出しませんが、専門コース(ucla)などを取るコースは奨学金を出します。というのもその方が英語の上達に関しても近道だからです。更に仕事をする水準の英語であればそのレベルの英語力がないと結局は【使える英語】の水準にはならないのです。議論をするにはそれなりの背景理解と知識が必要です。知識が低いと、習慣として人に言われたことを鵜呑みにする傾向があります。深く考える習慣を身に着けてもらいます。なので、一番底が浅く専門知識を得れるのが会計なので、CVSでは会計のコースを勧めています。会計は就職にも大いに役立つし、アメリカで仕事をするにはITか会計が最短のコースでしょう。アメリカのクラスなどでやる会計のケースに関する議論は、会計のルールに対する理解と実態に対するものが多いので(3A、それぞれのアプローチのAdvantage、使い方Application、実態へのAnalogyなどの議論が中心)文化的な背景が低くても誰でも議論に参加できるという利点があります。そういった経験を通じて英語議論能力を鍛えるのがベストでしょう。これから将来的にも日本が経済的な繁栄を維持するには海外での日本人の活躍が重要です。そして英語での議論能力はそれに欠かすことができないツールなので、将来を背負った日本の学生は真剣にこの能力を高めてもらいたいと思います。

 

CVSでは:CVSでは小学生、中学生を対象とした1年間の親子留学制度をサポートしています。それだけでなく、CVSの春と夏のセミナーではホームステイをしてアメリカ人家庭の家に泊まって生活をするだけでなく、特定のトピックに関してホストファミリーと議論をする課題などもあり、ホームステイを通じての英語議論能力育成をしています。これらの機会をまずは使ってみてください。更に通信教育で会計を学べ、会計での留学には奨学金も出します。そういうOpportunityを活用してみてください。

 

【練習】

ちなみにこれは大統領選挙でのDebateですが、これはアメリカの一般の人にわかりやすいものなので、大学などでの議論よりわかりやすいものです。ただ、アメリカの社会などに関することなので、アメリカに関するある程度の理解が必要ですが、皆さんどの程度わかりますか?まずはビデオを見て議論の仕方というのに慣れてもらいたいと思います。

 

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新年あけましておめでとうございます。

 

今年は久しぶりに日本で新年を過ごしています。アメリカでの大騒ぎと違い、日本の新年はのんびりと、静かで、とてもいいですね。浅草の姉のところにいるので、早朝、スカイツリーに向かって歩いてきました。桜橋から撮った写真ですが、ここに来ると大学時代のことを思い出します。今、大学時代を振り返り、自分の人生でうまくいったことなどを考えました。すると、以下の言葉が浮かんできました。

 

1)「偉大なことは思い付きではなく、小さな努力の連続として形になる」

“Great things are not done by impulse, but by a series of small tings brought together” Vincent Van Gough

このゴッホの言葉は日本のことわざの「大事の前の小事」とも同じですが、小さなステップを継続することが自分の人生でとても役に立ったということです。自分の人生を振り返ると、短気で一気にやったことはあまり身についていませんが、時間をかけてじっくり培ったことは身についています。受験勉強など短期に一気にやったことはそれで大学に合格したというAchievementに対する価値はありますが、あまり覚えていません。逆にピアノやテニスなど毎日少しずつやっていたことはいまだに忘れない体で覚えたものとして残っています。少しづつでも日々、努力して培ったものは大きいものです。今浅草の姉の家にいますが、大学と社会人時代にここ浅草で過ごしたのですが、当時毎朝5時に起き、ジョギングをし、その後1年間毎日20分だけ勉強し、GMAT目標点数をパスし、UCLAのMBA留学をしたときのことを思い出します。ここは自分のキャリアの原点です。成功の秘訣はそういった小さな習慣(Habit)にあります。日々、積み重ねる努力をすることをHabitにするのです。成功する人の秘訣はHabitだといわれますが、新年を迎えるにあたり、そんな良いHABITを習慣づけることが重要です。今日はそんなHabitのスタートのDAY1です。

 

2)「力や知識ではなく、継続的な努力が我々の眠った才能を起こす」

Continuous effort – not strength or intelligence -  is the key to unlocking our potential.  Winston Churchill

ウィンストン・チャーチルは第二次世界大戦での連合国の勝利を導く実質的なリーダーであったと思います。戦後の状況を考えると大きな挫折もあったと思いますが、その彼が継続的な努力について語っているのには興味があります。ヤルタ会談でもうちょっと頑張ってボケたルーズベルトがしてしまったスターリンとの合意に強硬に反対してもらえれば、我々日本人の100万人にも登る民間人犠牲者をかなり減らすことができたと思いますが…私がコンサルティング会社で若手の社員を試すのには必ず試練を課して、リーダーがそこでどこまで耐え、どう結果に結びつけるかを見ていますが…CVSでも、スタッフのトレーニングでも、リクルーティングチームなどはまさにそういった試練の場を作っています。でも最近はそういった困難を避ける傾向があります。すぐに諦めたり、仕事を放置したり、「大変なことを避け」「簡単な道をさがす」ということを「要領が良い」と勘違いしている若者が多いようです。困難を伴うチャレンジを乗り越えること、地道な努力をすること、その重要な育成をないがしろにしないでください。以前、キャリアがうまくいかない人と、成功者を比較した際に、唯一の違いは困難にあったときの対象方法で、そこでやめてしまうか、なんとか突破口を見つけ出すかその違いがありました。日本では昨年の電通での自殺事件などをうけて、若者が大変な状況にあうこと自体を否定する風潮があります。確かに電通の場合など、日本の会社環境は抜け道がないカルチャーがあり、その中でのプレッシャーはあまり訓練としての効果はないかもしれません。映画Officer & Gentleman の中にあるエリート訓練のように、「これができなかったら、自分の会社をやめろ」といった逃げ道を準備させた上でチャレンジをさせるほうが訓練としては効果があると思います。CVSでは今回もリクプロジェクトのリーダーが途中でドロップアウトしてしまいましたが、リーダーシップのトレーニングをしていて、リーダーとして続かない人間が増えてきてしまったことは日本の将来的な強さに対する懸念事項です。若い間は苦労をし、簡単に諦めない習慣を身に着けてもらいたいです。そしてその困難に直面した際に自分の弱さが見え、同時に自分の隠れた才能が開花します。環境を変えること、困難に直面すること、そしてそんな中で諦めないこと、耐えるすべを見出してください。若い間にそういった修羅場をくぐることは大人になるうえで欠かすことができない育成のステップだと思います。

 

3)「今日が一年で最も良い日だと、心に書き留めよ!」エマソン

Write it on your heart that everyday is the best day in the year. Ralph Waldo Emerson

Transcendentalist の詩人エマソンらしく、すべての人が内面にもっているパワーが、毎日を最高のものにしようという姿勢にあることを述べています。まだ元旦なので、全ての人にとって今日が2017年でベストな日であるはずです。でもこれが何日たってもそうである可能性は高いと思います。それは家族が一緒で食事をしたり、人によってはお年玉をもらったりするから?ということではありません。それは今年が始まったばかりだということです。マラソンのスタートの時のようにまだ全員にチャンスがあり、その差は最も少ないのです。アメリカでは新年になるとNew Year’s Resolution 新年の誓いといって新年の目標を決めます。多くの人はダイエットだったりしますが、新年は何か小さな努力(Habit)を始めるときです。そしてそれを365日継続し、1年後にその成果が表れるというのが重要なので、New Years Resolutionの価値があります。なので、それを毎日やること、やり遂げることで1日のゴールを達成します。毎日の満足はやるべきことをやることで、あとは日々の出来事に追われます。だから朝いちばんにそれらをこなしてしまうことが重要で、1日の最後には自分の努力に満足をし、それを毎日繰り返すことが重要なのです。そんな日々の努力をするDAY1として皆さんに提案したいのが、以下の3つの努力をすることです。それぞれ20分使うことを想定し、1日1時間の投資を1年間続けてみてください。

 

英語と会計は社会人になる前にマスターしよう!

大学生の皆さんに対して私が言いたいのは、もう少し大学時代に身に着けておかなければならない「力」であったり、「スキル」をしっかり身に着けるようにしてもらいたいということです。

 

1) 英語:その一つが「英語」です。大学生にもなり、10年近く英語を学習してもろくにできない、これは社会人としては恥ずかしい次第です。社会人になったら英会話学校にいって英語を学ぼうなどというのは甘い考えです。だから会社でも配属をする際に入社時点での英語能力を参考にするのです。英語をマスターすることに関してはもう少し真剣に取り組むべきです。そしてそれはフィリピンなどに留学するような短期的な安易な留学プランで補おうとしてほしくはありません。私は日本人は「英会話」ができないと思っているようなのですが、実際には、語彙、読み、書きなど日々努力が必要とする部分が圧倒的に不足しているのが問題だと感じています。通常の挨拶などの英会話はできて当たり前であり、もっと重要なのはより複雑な専門的な分野に関し、説明、議論、そして相手に影響を与えるといったコミュニケーション能力です。その為に毎日、語彙を増やすこと、さらに英語の文献を読むことにもう少し力をいれるべきです。文章をたくさん読むと、必然的に書く能力もましてきます。こういった基礎トレーニングが弱いので日本人の英語能力はいつまでたっても幼稚な水準でしかないのです。2017年、毎日単語を覚えてください。1日3語X365日=1095語、SAT(アメリカの大学の共通試験)に必要な単語1000語をマスターできます。(そこから抽出した特に日本人の英語能力が低い英単語をサイトにアップしておくので、CVS参加者はそれらをカルタゲームで競うので覚えておいてください)。

 

2) お金(経済)に関する理解:大学生のお子さんを持つ保護者からすると、大学卒業は子供の自立を意味しており、自立させることをゴールとした子育てにとってそれは重要です。ただ、ここでいう自立は「お金」の管理を自分でできるということですが、実際問題、大学生はお金の管理ができません。更に、バブル・デフレ世代の親はお金の価値に関する算定方法などを知りません。今後、想定できる円の価値の低下、インフレ、そういった時代にどのように備え、どのような通貨を保持するのか、さらに、年金が退職基金としてあてにならないなか、どのように資産を増やすのかといった今後必要とする能力を持っている大学生はほとんどいません。日経新聞を読めばいいと信じている人もいますが、時事的な情報はその本質がわからなければただの事象を読んでいるにすぎず、それらが社会、経済、そして自分の将来にどのような影響があるのか、まで落とし込むにはある程度の経済能力がないとダメです。これらに関しては、大学の一般教養の経済で学べれることではありません。1)の英語と兼ねて有名な経済関連の本を英語で読み、経済の理解を深めつつ日経やWall Street Journalを読むとそれらを購読する価値が初めて実感できるでしょう。なので、今年はそういった経済的な書物を読み、それぞれのテーマに応じた理解を深め、将来の経済環境について考える習慣をつけましょう。これらのシリーズの文献のリストにアップしておきます。CVSの学生には課題図書として産業の将来性について書かれた本を読んでもらいます。産業の将来性と国の経済、そして自分がどういった産業に就職するのかなど考える上でも重要です。人生に大きな影響があるので、しっかりとした将来に関する各産業の展開を考えておく必要があります。1日3ページづつ読めばX365日で1095ページなので、3冊は読めます。英語で経済の本を3冊は読みましょう。

 

3) 会計:現在社会は歴史的に最も経済の力が社会、生活に影響ある時代です。「お金」は生きるすべとして、価値が高まり、「お金」を稼ぐことに必死な時代です。そしてその「お金」を管理する仕組みとして会計があります。会計は私は義務教育の中に組み入れるぐらい価値があるものだと思います。会計は公認会計士になるから、経理をするからといった学ぶものではなく、ビジネスの共通言語なので、すべての人が知っているべきです。法律的な動きもそうなりつつあります。経営判断をするには会計の能力は不可欠で、我々が経済的な自立をするなかで、小規模ですが、日々、そのような判断をする必要があります。お金を何にどうつかうのか?そして貯金すること、投資すること、使うこと、それらの判断が各自の経済的な状況により異なります。家計簿事態本来は帳簿であり、QuickenのようにBSPLのあるソフトを使うと家計も経営判断的に管理することができ、家計が経営と同じであることがわかります。つまり、会計はだれしもが持っていなければならない知識です。更に、アメリカで働く際にもグリーンカードを得る際に優先的な職業にもなるので、会計を学ぶことはまったく無駄がありません。CVSでは会計の通信教育を提供しています。経営の角度からの会計と、米国公認会計士の問題を組み合わせたものです。コースが進むたびにポイントが出るので、CVSの学生は是非ともがんばってもらいたいと思います。将来的にCVS参加を考えている人は年会費を払えば通信教育にアクセスが得れるので、是非ともお問合せください。社会人も歓迎します。会員(年会費3300円)を払っていればアクセスできます。会計はこれからSKYPEで週1のクラスもします。是非ともご活用ください。会計のクラスは問題が全部で300問程度あります。毎日学習したら、必ず例題を解いてください。会計は「やることで覚える学問」です。問題を解いたり、実際に帳簿をつくらないと身に好かないので、日々それをやれば、どんな人でもCVSの会計の通信教育も確実に終わらせることができ、公認会計士試験を受けるだけの力がついたことになります。

 

それでは皆さん、2017年が豊かな成長の年となることを願っています。そしてその願いはこのブログを読んで、すぐ行動に移すことから始まることでしょう。興味がある人はCVSを受験し、合格をすれば通信教育には参加できます。興味がある人はこのサイトから受験をしてみてください。

www.CVSLI.org

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バレエ出演

クリスマスの季節になるとバレエNutcrackerがあちこちでやっています。昔、日本でも見に行ったことがあるのですが、チケットの値段が結構高かったですね。アメリカでは50ドル程度でしょうか?デフレで日本では安くなったかな?今回は息子のノアがPasadena Dance TheaterのNutcrackerにParty Boy役で出演しています。一番小さくワンパクな役なので、まさにノアそのものです。もともと娘の花が出たくてオーディションを受けに来たのですが、一緒にいった息子が入ってしまいました。まだ半年しかバレエをやっていないのですが、男の子が少ないので、結構簡単に出演できました。バレエのレッスンも男の子だと奨学金がもらえたりして、マイノリティーであることは悪くないですね。今回はCVS奨学金制度え留学している荒巻君も招待しました。居眠りをしないでほしいですね。彼はあまり興味がなく、このバレエの音楽さえ聞いたことがないとのことです。ちなみに彼はワシントンスクールから市場価格450ドルもする1月2日のローズボウルのフットボールチケット2枚もらいました(4枚もらったのですが、2枚返しました)が、あまりエキサイトしていません。ふむ、来年は女性のほうがいいかな?CVSではサンタモニカの高級住宅地に無料で1年間住めるuclaへの留学奨学金を出します。1月に面接をするので興味がある人は応募ください。社会人も歓迎です。ワシントンスクールで算数の先生もします。かなり良い体験になると思うので、是非とも応募してくださいね。

 

くるみ割り人形

私はジョージタウン大学に留学中、ワシントンDCのケネディーセンターで初めてくるみ割り人形を見たのですが、クリスマスのデコレーションがきれいで、見に来る人も皆、きれいなクリスマス調のドレスを着て集まるので、とても良い伝統だと思い、ほぼ毎年行くことにしています。このバレエは音楽は有名ですが、振り付けもバレエによりやや異なり、毎年あきずに楽しめます。皆さん見たことがある人はいますか?あまり日本ではなじみがないのでしょうか?cvsの学生はあまり知らないので、チケットをプレゼントをしてもがっかりだったのですが…大学生というより、子供向けのストーリーなので、大学生はたしかにあまり興味がないのかもしれませんが。チャイコフスキー作曲のこのバレエミュージックは、クリスマスになるとあちこちでかかっているので知っているはずです。このバレエはロシア帝国劇場館長のIvan VsevolozhskyがSleeping Beautyや白鳥の湖などの実績があるピョートル・チャイコフスキーに依頼して作られたバレエです。セントピータズバーグの有名なマリンスキ劇場1892年の12月に初公演にをしましたが、評判はまあまあで、チャイコフスキーはその翌年にコレラで急死しているので、まさかこれだけインパクトあるバレエになるとは思っていなかったでしょう。第一幕はクリスマスPartyのシーンで息子のノアはそこでのParty Boyの1人をやっています。そこで主人公のクララがくるみ割り人形をもらい、それが弟のフリッツと悪ガキたちに壊され、そこに出てくる謎のマジシャンのおじさんに直してもらう。夜、クリスマスツリーのところで人形とクララが寝てしまうと、その夜ネズミたちが現れ、クララを襲い始める(というかクッキーなどを食べ始める)するとくるみ割り人形とネズミが戦いはじめ、最後にはクララがなげた靴がくるみ割り人形を助け、お礼にくるみ割り人形がおとぎの国(人形たちの国)につれていくというものです。後半は有名なSpanish Dance, Arabic Dance, Tee Dance, Russian Danceなど色々な国の人形たちがダンスを見せてくれるというもので、色々な音楽要素とダンス要素があり、楽しいものです。最後にクララが夢が覚めてあさになって終わりという単純なChristmas Dreamの話ですが、ストーリーがわかりやすく、子供の夢の世界なので、子供たちが楽しむバレエです。音楽は多分知っている人も多いのではないかと思いますが、どうでしょうか?ビデオをUPしてみます。私はRussian Dance が一番好きですが、今回はノアの先生がダンスをしていて是非とも将来はこれに出れるようになってもらいたいと思います。来年もたぶん出ると思うので、来年CVSの奨学金でUCLAに留学する人は是非とも楽しんでもらいたいと思います。

 

くるみ割り人形はよく見ると怖い話

クリみ割り人形のストーリーは一見ホラー映画にもなりそうな話です。人形が話しだして、子供が夢の中で人形の国に連れていかれる…。まるでチャッキーとフレディが一緒になった恐ろしいホラー映画にでもなるようなストーリーです。でもDISNEYマジックのように、チャイコフスキーの素敵な音楽と、綺麗なバレエでおとぎ話となるのです。私は原作は読んだことがありませんが、原作者の19世紀ドイツ人作家のETAホフマンは、「黄金の壺」などの著者で、その後DickensやPoeに大きな影響を与えたホラー的な要素がある作家なので、確かに原作は奇妙なストーリーでもあったようです。私は読んだことがありませんが、特にポーは昔、「モルグ街の怪事件」「黄金虫」「アッシャー家の滅亡」など高校時代にはまったことがある好きな作家なので、そこに大きな影響があったということは「奇妙」なストーリーであったということは間違いないでしょう。原作だとネズミのボスに7つの頭があり、まるで聖書の黙示録に出てくる悪魔のようです。更に主人公のマリーはガラスで腕を切り血だらけになったり、人形が動く話を誰も信じてくれなかったり、くるみ割り人形が親戚の一人とダブったり、といったような奇妙な展開です。でも主人公の弟は原作と同じフリッツなのですが、クララではなくマリーです。クララはホフマンの別な小説「砂男」に出てくる女の子の名前なので、どこかでMix upしてしまったのでしょうか?実際くるみ割り人形は「三銃士」や「モンテ・クリスト伯」の著者で有名なデュマが作り直したとのことなので、彼が名前を混乱したのかもしれません。いずれにしてもバレエをする女の子たちの夢が「くるみ割り人形」のクララを演じることなので、是非ともいつか娘もクララを演じることができればと思います。でも女の子はかなり競争が厳しいので、ノアがフリッツをする可能性のほうが高いかもしれません。

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キリスト教右派アメリカ保守はなぜ強いのか?

今回の選挙戦を見て、「まさかあのMediaに叩かれたトランプ氏が大統領に…」と驚いている人も多いのではないでしょうか?選挙結果を最初に受けた日本市場は先行きの不安から株価が暴落しました。(心理的な要因での株価下落はBUYの決定的なチャンス!私は株を買いあさりました。)共和党は株式相場にとってプラスの面も多いので、アメリカ市場は実際のところそこまで多くのインパクトはないでしょう(なので昨日に買いを入れてます)。ではなぜ、日本人にとってこれはサプライズだったのでしょうか?日本のMediaはアメリカMediaからの情報をうのみにするので、「まさか」という感じが強く、市場が不安になったのだと思います。アメリカのMediaはリベラルが強く(全米37誌中トランプを支持したのは2誌)、CNNなどでも「トランプに投票するのは衆愚政治だ」、などというコメンテイターを出していました。メディアが生み出したタレントである、ドナルド・トランプが政治になるとマスメディアから見捨てられました。トランプは、Twitterを愛用しながら独自の情報配信をし、過激な発言を恐れないトランプらしい発言をリアルに続けました。その新たなマイクロコミュニケーションが、マスコミュニケーションを上回ったという意味で今回の選挙結果は非常に面白いケースだったと思います。ケネディー大統領の選挙でスタートしたメディアの大きな影響力が薄らぎ、情報を消化するのにマス(マスメディア)ではなく、直接本人が発する情報をみて個別の判断をするという行動パターンの変化という意味で画期的だったと思います。そしてこの選挙結果を分析すると、民主党がMediaのサポートを受け、メディアの出す前評判に安心し、あまくみていた「戦略ミス」があります。今回の選挙はアメリカの変化であり、今後どうなるかを読むうえで、今回の選挙分析をしておく必要があります。

 

2分化したアメリカ

アメリカのElectoral College(選挙人代表者)の投票を分析するとそこに2分化されたアメリカの特徴が見えます。都市部は主に民主党に投票しますが、地方は圧倒的に共和党が強いということがわかります。トランプの出身ニューヨークは圧倒的にクリントン(民主党)です。カリフォルニアも同様です。そしてそれら「都市部」にあるのがメディアであり、あたかも都会の人たちの考え方がDefaultになっているかの報道をします。都市部には移民や人種的マイノリティー、同性愛者なども多く、女性の社会進出も顕著で、リベラルなクリントンは彼らのことをよく代弁していたと思います。ただし、忘れていけないのが、それら都市の人々はアメリカ人全体の声を代弁してはいないということです。バイブルベルトと言われるアメリカ南部は圧倒的にトランプが強さを発揮しています。テキサスなどを中心としたこれらの州は、社会的な観点から保守層の本拠であり、民主党にとってこれらの州を共和党に奪われることは想定済みでした。問題は民主党の伝統的なベースとなる中西部の労働者を逃したことです。オハイオ、ペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシンといった州を落としたことは大きな戦略ミスです。特にペンシルベニアは民主党副大統領バイデンの地元であり、そこをトランプに奪われたことは大きな問題です。今回の選挙は、南部に強い社会的な保守層が、労働組合なども取り込み、新たな保守層を作ったという意味で画期的です。トランプ自身はニューヨークの人で、社会的な価値感として宗教心も強くなく、むしろリベラルな都会的な生活をしています。なので、伝統的保守層との価値観での接点は薄いと思います。でも保守層は選挙で勝つこと、リベラルを打破するという点で、共和党に忠実であり、どんなに顰蹙発言があっても、税金を払っていないという大統領としてありえないようなことがあっても、トランプに票を入れます。そこにアメリカの保護主義の強さがあり、それがClintonの言うGlass Ceiling(ガラスの天井)であるとも言えます。そしてそれは厚く、今回の敗北は新たなNew Conservatismの時代の幕開けであるとも言えます。

 

保護主義(Conservatism)対革新(Liberal):Fiscal Policy(経済政策)

民主党のミス2:自由貿易への加担のしすぎ(ビル・クリントンの罪)

共和党が保守(Conservative)で民主党が革新(Liberal)だということは周知のことです。保守派は政策的には小さい政府(予算や政府機能が小さく、民間主導で社会が動くというもの)を好み、保守的な価値観に基づく社会を目指します。リベラルは政策的には大きい政府で社会保障の充実や貧富の差をうめることに政府が大きく関与します。高所得者には税金を課し、企業には規制を強め、その予算を社会保障などを充実させるというものです。リンドンジョンソンのGreat Societyなどはその典型です。ただし、共和党のロナルド・レーガン大統領以降、共和党のサプライサイド政策など、政府が積極的に税金を使ったり、「大きな政府」的な経済政策に立っています。更に、ビル・クリントンに始まる民主党政権もWall Streetとの関係を強化し、規制緩和をするという従来共和党的な路線にシフトしました。民主党は伝統的に労働者の代弁をし、労組がその支持層のベースでした。本来雇用を守るという観点から、貿易政策に関しては保護主義的な立場をとるはずの民主党政権下でNAFTAやTPPなどを押しすすめ、そこを共和党のトランプにつかれ、本来共和党の考えと矛盾する保護主義的な政策をトランプに推し進められました。ヒラリーがオハイオ、ペンシルベニア、ウィスコンシン、ミシガンなどの中西部で、労働組合の本拠で負けたのはまさに、資本家よりになってしまった(「裏切った」)民主党とヒラリーから離れていったということです。クリントンもTPP批判の立場になり、保護主義的なことを後半は言ってはいましたが、今までの実績がその信憑性にはつながりませんでした。キャピタリスト(資本家)の代表であるトランプに労働者たちがかなりの票を入れたことは民主党にとって大きな反省点であり、共和党にとっては貿易面に関しても「保守化」することで、より強固な支持層を得ることになるでしょう。なのでトランプはAmerica Firstと言っていたので、保護主義の枠組みの中で、競争をさせ、景気を回復させるというアクションを取るでしょう。中にいると得をしますが、外から中に入るのは困難になります。日本企業もそれを意識しておくと良いでしょう。

 

 

保護主義対革新:社会問題

民主党のミス3:保守的な社会的価値観に対する配慮の低さ

ジョージタウン大学に留学していた時に大統領選のDebateを見て以来、アメリカの大統領選挙のDebateは必ず見ています。今回も3回見ましたが、どう見てもDebateとしてはヒラリーの方が良くやったと思いました。さすがベテランの弁護士、政治家です。多くの専門家や、実際の国民投票でもヒラリーの圧勝だと言われました。ただし、それはあくまでもDebateの話であり、選挙の票を得るという観点では必ずしも成功であったとは言えなかったのが今回の選挙の結果に表れています。これは民主党で2期大統領を務めたバラク・オバマ大統領のDebateでの姿勢との違いに表れます。ヒラリーは若者、特に社会的なリベラルな人の喜ぶメッセージを流ちょうに語っていましたが、それは中間層や共和党よりのアメリカ人の投票を得るのには失敗しました。彼らはどうせヒラリーにいれるので、むしろヒラリーは中間層の票を集めることに特化すべきで、そちらに気を使ったメッセージを送るべきでした。それに無頓着であったことが命取りで、フロリダ、アイオワ、ユタなどでの票を集めるのに失敗していました。今回、トランプが唯一Debateでよかった点として挙げられていたのが、保守的な価値観を主張した3回目のDebateでした。それが以下の社会的な3項目になります。これはアメリカでは重要な議題であり、よく議論される問題です。オバマとヒラリーを比較し、それぞれの対応の仕方を比較すると、民主党の「おごり」が今回の敗北を生んだことがわかります。つまり、Nasty Womanとトランプがコメントをした際に、それに同調するアメリカ人が多くいたという事実がこの配慮の違いです。

 

1) 人工中絶:保護主義はPro-Life(原則中絶禁止)ですが、リベラルはPro-Choice(母親が決定できる)というPositionを取ります。私の友人でも以前Pro-Lifeの活動をしていた人がいたのですが、彼らにとってとても重要な問題です。オバマがPro-Choiceの立場を議論した際には、非常に遠慮的に、女性の選ぶ権利、そして賢く、命の大切さを意識した上での決定をRespectすべきだと遠慮気味に答ええいたのに対して、ヒラリーはPro-Choiceの立場を堂々と自信を持って、当たり前のように「女性の権利」である点を主張し、子供の命を絶つという点に関して安易にとらえていうように映っていました。これに関しては、この問題を、「無実の子供に対する殺人行為」と考える保守的な人間の嫌悪感を増したのは明らかで、数名のアメリカ人の知人はそれを意見していました。

2) 同性愛結婚:共和党は原則反対、民主党は賛成の立場(これも地方議員は反対している)にあります。これも同様にクリントンは強い口調で、それが正しいと主張していました。一方オバマは同様の問題に関し、神経を払いつつ、同性愛者も受け入れるような寛容性をもっていこうといったようなやや遠まわしの主張をしていました。ヒラリーはこの件に関しても、自信たっぷりに権利を擁護するということを主張していました。実をいうとこの問題はアメリカ社会で非常に大きな問題です。アメリカ人の75%はクリスチャンであり、最近この問題でアメリカでもっとも大きな宗派の一つである長老派教会(Presbyterian)で分裂騒ぎがおきています。都市部のリベラルな長老派教会が法律的な枠組みでの差別撤廃の観点から同性愛を認めていこうというのに対し、聖書的な観点から保守的な長老派がそれだけはゆずれないという対立構造があります。そして教会のメンバーという数字では、リベラルなキリスト教会は、メンバーが激減し、ファンダメンタルな保守的なキリスト教会が勢いを増しています。ドナルドトランプがどんな人間であれ、保守的なキリスト教徒にとって民主党の立場、そしてそれを堂々と主張するヒラリーは快く思われませんでした。オバマは非常にローキーにそして、キリスト教的視点を意識しながら対応していました。

3) 自衛の権利、武器を持つ自由:これに関してはキリスト教会でも武器のコントロールを主張する人も少なくありません。銃規制反対のロビーグループのNRA(National Rifle Association)は共和党の支持母体で、今回もいち早くトランプを支持しました。この武器に関してはキリスト教の教えに反する部分もあるので、保守派の中でも反対する人が多く、ヒラリーが最も保守票を確保できる「チャンス」の部分でもありました。ところが、ヒラリーは例のFBIからも調査を受けたEメールの問題や、ベンガジでの責任問題などもあり、「信用できない政府の象徴」となっていたことでした。保守派にとって、政府が自分たちの権利に関与することは上記同性愛を認めるというプレッシャーと合わせ、自分たちの信仰の自由に対する政府の関与のし過ぎという問題です。そしてその「信用できない政府」としてのシンボルとして長年ホワイトハウスにいるヒラリーがいたのです。このイメージを払しょくできなかったのが民主党のミスです。実際にトランプに投票をした友人は、「トランプは問題、でもヒラリーよりは良い」ということを言っています。それはヒラリーが自分たちの信仰に対する政府の関与のし過ぎのシンボルであり、民主党政権下で保守と反するリベラルな社会的な考え方の押しつけに関する反感です。

 

結論:アメリカ政治の視点で今回ユニークだったのは、新たな強固な保守層の形成です。今までは労働者と資本家という観点での分断があり、共和党は労働者の支持を得るのに苦労していました。白人の労働者で週末はファンダメンタルな教会に行くクリスチャンが、思想的にも経済政策的にも共和党を選ぶという構図ができたことです。共和党多数の議会と、共和党の大統領という圧倒的な保守的な強固な体制を確立したということです。リベラルにとって大きなSet Backです。2017年以降はその保守型の新たな政策が主流になることを意識しつつ準備をする必要があるでしょう。

 

トランプとどう付き合うか

私のビジネススクール時代のクラスメイトが、ドナルド・トランプのテレビ番組、アプレンティスという番組優勝して、賞金としてドナルド・トランプの下で働くことを得たことがあります。トランプは、ビジネスマン的な弱肉強食の哲学がその根本にあります。そして日本とアメリカの間の歴史的関係などとは関係なく、ビジネスライクに合理的かつ強硬な要求を突き付けてくるでしょう。阿部さんはクリントンに会いに行きますが、何をしに行くのでしょうか?トランプの注文聞きの為にわざわざアメリカに行くことにならなければ良いのですが…日本人が思うほど、アメリカ人は日本のことは特別に感じていなく、興味もないのが現実です。何らかの利点を明確にしないと、交渉にも応じてこないでしょう。アメリカの大学に留学すると、ヒラリー型のリベラルな雰囲気があります。リベラルな環境は、外国人でも非常にやりやすく、受け入れてもらいやすい印象を持ちます。ただ、就職すると違います。外国人だからという特別感はなく、日本に対する興味も浅い人たちが多いのです。そして、アメリカ人の7割が白人で、彼らの「やり方」「流儀」に従っていかないとうまくやっていけません。アメリカの保守化は、まさにその部分が重要になってくるでしょう。白人たちの中で実績を残し、彼らの流儀にあわせ、彼らとうまくやっていかねば先がありません。その壁は厚く、簡単ではありません。その保守的なアメリカ人の価値観を理解することが重要です。私が講師をしているCVSではそのようなアメリカ人宅にホームステイし、彼らの考えや価値観を理解するようなDiscussionの場を設けています。興味がない人に自分の言い分だけを伝えても意味がなく、むしろ彼らのアジェンダに深い理解を示すことを優先しないと埒があきません。日本にとって最大の友好国で、最も重要なトレードパートナーであるアメリカを理解するには保守派のアメリカ人を知ること、人間関係を構築することはMUSTです。

 

さて、来年からアメリカ政治は大きく変わるでしょう。下院も上院も共和党が多数、保守的な政策が次々と進められることが想定されます。アメリカは動きが早く、そしてリーダーが変化すると組織も大きく変わります。アメリカも変わるでしょうし、その変化に対する期待が今回の選挙の結果です。アメリカで利益を上げている日本企業もそれなりに準備をする必要があるでしょう。日本事態も保守化することは競争力を失いつつある日本産業にとっても悪いことではないと思います。TPPもアメリカ抜きには意味が低いので、保護主義的な路線の方が良いかもしれません。競争力を失いつつある日本の産業にとってはその方が救いになるかもしれません。環境の変化にあわせて戦略を早く組むことが環境の変化をプラスにするのには重要です。私も今までは民主党的なライフスタイルを送っていましたが、来年からは共和党的にする予定です(さて、何をするのでしょうか?)

 

CVSのワシントンプログラム:日本人にとってアメリカは最も重要な国、この国のことを知らずして、日本の将来は読めません。来年夏のCVSではワシントンDCに行き、アメリカの政治の仕組みなどについて学習をします。この春参加する中から無料で夏のプログラムに参加できる人も選びます。興味がある人はコンタクトください。デロイト・コンサルティングの奨学金もあります。CVSの教育の高さは企業や、卒業した学生の成功に表れています。多くの参加者と会えることを期待しています。内容の明細はこちらから

www.cvsli.org

 

日本人はラスベガスの宿泊費が高い!?

ラスベガスは日本人に人気があるアメリカの観光地で、かつては日本から直行便が出ていたほどです。但し、日本人がラスベガスに行っても、ギャンブルで大きなお金を使う人が少なく、平均的に日本人だとホテルの値段が高くなると聞いたことがあります。ラスベガスで大金を吸った人といえば、4億6000万すった元代議士のハマコーぐらいでしょうか?一方中国人はラスベガスでお金を使うので、ホテルが安くなるとのことです。私の以前の会社の同僚などはラスベガスでホテルの宿泊費を払ったことがないと言っていました。中国人は人口比で最も株式投資をするということを聞いたことがありますが、一般的にギャンブル好きなようです。マカオなど行くと結構ギャンブルに夢中になっている中国人の勢いが見れます。

でも、そんな「差別価格」があるのでしょうか?私がUCLAのビジネススクールに行っていた頃、システムの教授がラスベガスにシステム導入のアドバイザーをしていると言っていました。その当時言っていたのは、メンバーシップのカードを配り、それでカジノでポイントを出すことで、ターゲットとなる顧客(多額のお金をBIDするハイローラーのお客)を選び、そういう人に無料でギフトやホテルの宿泊券などを送り囲い込むというものでした。人種などの差別ではなく、むしろ、お金を使ってくれるターゲット顧客をどう見つけるのかという差別になります。つまり、恐れくはそれらのデータから中国人は大金をかける人が多く、その結果、ホテル宿泊費などが安くなっているということでしょう。ためしに、この顧客データなのですが、クラスメートが試しにそういったメンバーシップのカードをスロットの機械に入れっぱなししておいたら、カメラが送られてきたと言っていました。きっとハイローラーだと思われたのでしょう。ラスベガスもデータの世界、データで良いものを残せばメリットを得ることはできます。メンバーになって何人かでそれをシェアすればいいのでしょう。

ラスベガスの楽しみ方

ギャンブルは中毒だと言われます。なので、逆にハイローラーだと思われない方がかえっていいですね。ラリー・フリントなど、毎晩数億円相当のかけをしているので有名です。でもラスベガスは統計的な世界なので、負けっぱなしということもないようで、双方それぞれビジネスは成り立っているようです。いずれにしてもラスベガスのビジネスはホテルの宿泊費ではなく、ギャンブルの勝ち負けで成り立っているので、チープなほてるに泊まるより、ゴージャスなホテルにやすく泊まるというのがベストです。週末をさけていればかなり安い料金になり、さらにホテルの施設はかなり良いものもあるのでうまく活用しましょう。さらに、ショーや買い物、ビュフェの食事、テーマパークなどかなり遊びがいがあります。元々は親にギャンブルをさせて、その間家族が楽しめるという家族エンターテイメントを意識していたようですが(アメリカ人は家族で遊びに行くというのが主流なので)、家族全員ギャンブルに引っかからずにエンターテイメントを楽しんで、早めに引き上げて、ザイオンやグランドキャニオンなどの観光に行くというのがベストでしょう。

プールが人気のホテルトップ10

ギャンブルはオッズの世界、一番オッズが高いゲームがCRAPSで、一番割が悪いのがスロットマシーンです。なので、無駄にギャンブルなんかするよりプールで遊んでいたぼうがいいですね。やるとしたらCrapsでみんなで盛り上がる程度かな?【未成年はいずれにしてもギャンブルは禁止なのできません。カジノの中をうろつくことさえ禁止されています】。ラスベガスのホテルはリゾートで、リゾートFEEなどを取ります。それがプールなどを使う費用として別途チャージされるので使わない手はありません。そして有名なホテルはどこもリゾートフィーが1部屋につき20ドル~40ドルと高いです。なのでプールを使わないのが損。そしてどうせ、リゾートFeeを支払うのであれば、プールが良いホテルに泊まりたいものです。
Aria, ベラージオ, Wynn Encor、Artisanなどは大人向けの落ち着いたきれいなプールがありますが、いまいちプールとしては面白みがないので、面白いプールだと以下のホテルだということは同意できます。

10位:Palmsリゾート
2Acreにも及び巨大なプールエリア、3000人も入るとのこと。ポリネシアスタイルのリゾート感覚のプールでかなり人気がある。

9位:Excaliburホテルエクスカリバープール

中世のお城のコンセプトのホテル。ここは4つのプールにウォータースライド、子供たちに人気のホテルでもあります。

8位:フラミンゴ・ヒルトン
禁酒法時代のマフィアのボス、BUGSYがスタートしたフラミンゴホテル。一時期HILTON系列になっていましたが、いまだに豪華さは健在。このホテルのプールはカリブのスタイルで、大プールが2つ、Water Slideもあり、サービスも充実、かなりプールを楽しめます。

7位:ハードロックホテルハードロックホテルプール
1980年代のデイトナビーチのプールサイドPARTYを思い出させるような雰囲気があります。プールサイドでのコンサートやPARTY、若者が集まり大騒ぎをする。そんなコンセプトです。80年代のデイトナはちょっとクレイジーすぎましたね。部屋のバルコニーからプールにダイブするよっぱらいとかいて、死者まで出ていました。私は学生の酔っぱらいの雰囲気はあまり好きではないので、ここは好みませんが…

6位:MGMグランドMGMグランドのプール
MGMグループのホテルはどこもプールにかなり力をいれています。私も株主ではありますが、総合エンターテイメントに力をいれている雰囲気が伝わります。このホテルのプールは6.6Acreもあり、川のようにつながっていて、ラグーンの中にいる雰囲気があります。

5位:Mirage
ラグーンがつながったプールで滝があり、ポリネシアスタイルの樹木との融合がとても良い雰囲気を醸し出しています。私はプールにはいったことがないのですが、ミラージュと言えばあの白いトラがいる謎の雰囲気があるホテルですね。

4位:Venetian Palazzoラスベガスベネチアンホテルプール

イタリアの雰囲気あふれるVenetian。まだゴンドラやっているのかな?プールサイドの魅力は落ち着いたトスカナの雰囲気もあるローマ的なプール。

3位:シーザーズ・パレスシーザーズパレスのプール

でも、古代ローマの雰囲気、ローマ公衆浴場的な雰囲気があふれているのはシーザーズパレスです。退廃したローマ時代の文化とラスベガスはぴったりのコンセプト。シーザーズパレスは1966年に設立したかなり歴史あるホテルですが、この雰囲気はやはりラスベガスの中心といっても過言ではないでしょう。

2位:マンダレイベイラスベガスマンダレイベイホテルのプール
このホテルはオープンした時からプールが有名。波の出る砂浜のあるプール、流れるプールと、ちょっとしたウォーターパークに匹敵するプールです。プール以外はイマイチインパクトありませんが…

1位:Golden Nuggetラスベガスゴールデンナゲットホテルのプール
最近開発が進んが大型ホテルが多い空港近くではなく、旧ストリップに昔からあるホテルGolden Nugget。1946年に建てられた最古のカジノであるとのこと。27キロの巨大な金のNuggetが飾られている。このホテルはテレビでも有名なレストランやホテルのオウナーのTilman Fertitta所有のLaundrysが買収し、経営している。このホテルが1位にランクされたのは、なんといってもサメの泳ぐ水族館のタンクの中をくぐるように作られたウォータースライド。あたかもサメのタンクに突入するような雰囲気になるそうだ。今回はここに行ってみるぞ!

動画もあったのでどうぞ


CVS25期に泊まるアワードホテルは!
今回は、ここにあるExcaliburにまずは泊まります。プールを楽しもう!そしてなんといっても行ってみたかったサメタンクWater SlideのGolden Nuggetにも泊まります。みなさんお楽しみに!そこに泊まれるようにミッションで優勝できるように頑張ってください。それでないとDAYSINNになります。

ロス~ラスベガス~ザイオン国立公園~アンテロープ国立公園~グランドキャニオン国立公園~ブライスキャニオン国立公園 10泊11日 $800 Only!
たまたま欠員が出たので2名まで行けます!宿泊費、食費、授業料込み。興味がある人は連絡ください!cvsli.staff@gmail.com 一緒に楽しいアメリカ旅行をしましょう!
料金に含まれるもの
• 移動費用、宿泊費、食費(キャンプ期間中)、授業料、国立公園入園費、等
CVSチームの皆さん!この期間だけでもだれかをチームに入れて戦力UPしましょう!誰かを連れてきたら5000CVSポイント出ます!




CVS24期開始

本日CVS24期の開会式が行われます。CVSは合格後、合格者同士でチームを組み、事前課題に取り組み、その成果を相互評価シートで分け、個人ポイントを出します。そのポイントはCVSDISNEYランドやユニバなどの観光や食事に使えるCVSポイントとなります。ポイントはコア期間に入ると投資金という形でチームに投資し、そこから更に給料やポイントのリターンを稼ぐことができます。つまり、参加者の学習成果に応じて、参加期間の生活費が変わるのがCVSです。優秀な人は安くなり、得をします。本日は、開会式で、点数が上位の人がある種のルールに則った計算方式でチームが決められます。そしてそこで自分の投資、そしてOBOGなどが過去の参加期に稼いだポイントを投資し、チームが決まります。これらのプロセスを通じて株式会社の仕組みや経営における資本金の回転方法などを学びます。本日は開会式でいよいよチームが発表されます。

スタッフはいつもダービーといって裏で誰が優勝する可能性があるか投票します。もしその人が優勝するとそれをあてたスタッフもポイントがもらえます。このプロセスを人の能力やビジネスで活躍できるポテンシャルを見抜くのには効果的です。過去、私は、コンサルティング会社やメイカーなどで長年採用をしてきましたが、なかなか「優秀な人材」を見抜くことは困難です。面接の場合はその場での受け答えや、印象の影響が大きすぎ、その人の本当の意味でのビジネスの実力を見抜くのは困難です。CVSで、プログラム中に活躍した日は卒業後も活躍しています。なので、このプログラムで活躍した人が優秀であることは間違いありません。但しまだCVSが始まったこの段階でそれを見抜くのはやや困難です。今回も優秀なメンバーが参加していますが、私は今の段階では磯部さんがかなり頭角を見せています。彼女の事前期間チームはほとんどのミッションで優勝しており、個人でもサルサでのダンスから、TOEFLや会計の試験までかなりの水準です。さすが東大生というところでしょうか。東大生の個人優勝者は15期のマッキンゼーに就職した芳賀さん以来になります。果たして厳しいチームでの競争であるCVSで磯部さんはだれとチームを組み、どのような成果を出すでしょうか?今回CVSの参加者を知っている人は、誰が優勝すると思うか投票してください。(CVSの卒業生や今回の参加者を除く)217日まで受け付けます。当てた人には2500CVSポイントをプレゼントします。日本で6月の温泉旅行や、セミナー、CVSの参加費やクルーズ、夏のヨセミテ旅行参加費などに使えます。ここにコメントしてください。

さて、CVSはかなり厳しいプログラムで事前期間は大学やバイトを続けながら課題に取り組むことになります。中には全くそれらに取り組まずに、LAに来てこちらでの1週間(事前期間の最終週)で一気にキャッチアップしようとする人もいます。本当に優秀な人はそれもできますが、ほとんどの人はそれを取りかえすことができず、スタート時点で「失業者」になります。「失業者」から社長になるのはかなり困難ですが、過去数名個人優勝までした人もいます。これは社会人になる日本人の大学生と共通した状況だと思います。これは就職を控えた日本の大学生の状況と似ています。実力があれば後でもキャッチアップできますが、ない人は早い段階からビジネスの準備をしておかないと、ビジネスマンとして出遅れることになります。

CVSの事前期間には以下のことを試しています。

1)タイムマネジメント:現代社会の人生は忙しい日々が続きます。そして複数のことを両立させなければならない状況が続きます。選択と集中が成り立ちにくく、更に集中したことがリスクになりうる社会です。ビジネスの世界でも選択を誤ってしまい、ビジネス自体が窮地に追いやられることもあります。人生もビジネスも時間が勝負なので、複数のことを両立させリスクヘッジをする必要があります。CVSでは事前期間に学業、バイト、それに加えてCVSの課題を両立してもらいます。

2)チームマネジメント:私がビジネススクールで教育を受けた中で最も役立ったのがチームマネジメントスキルです。ビジネスの世界はチームで動きます。そしてアメリカだとそのチームに入れるか、チームプレイヤーとして動くことができるかが重要な要素になります。CVSでもまだあったことが無い異なる大学の合格者がSKYPEなどで知り合い、チームを組みミッション(体験学習課題)をこなします。一緒にチームを組んでミッションをすることで、チームケミストリーの出し方、チームダイナミックスの重要性、そして信頼とそれにこたえる重要性を学びます。

3)リモートでの共同作業:事前期間は大阪、東京と場所が離れている中で、一緒に作業をすることを学びます。デロイトで私もインドや日本、その他の地域にいる人と一緒にプロジェクトを進めることがありました。距離が離れている環境では、効率性は上がりますが、そこで問題になるのが効果性です。離れている中でも意味あるコミュニケーションをもち、共通の価値観に則った作業ができるかを体験します。

CVSを優勝するのは簡単ではありません。磯部さんは優勝するでしょうか?誰が24回目のチャンピオンになるでしょうか?

皆さんあけましておめでとうございます。

日本はまだ新年の休みでしょうか?新年の休みが短いアメリカでは通常通りのビジネス・学校の生活になっています。


さて、本日、OBAMA大統領が銃規制に関するスピーチをしました。涙を流したので、有名になるかと思いますが、スピーチの内容、構成、そしてキーメッセージ非常に力の入ったすばらしいもので、掃除をしながら見ていたのですが、思わず感動してしまいました。


アメリカにおける銃規制の問題
OBAMAが涙をしたのは3年前にコネチカット州であったSUNDY HOOK小学校での銃乱射事件のことを語った時です。私も覚えていますが、クリスマスの数日前に小学校で20名の子供達(1年生が中心)が殺され、6人の教員も撃ち殺された事件です。これに関しては当時ブログを書いたと思いますが、自分の子供が同い年ぐらいで、非常に衝撃を受けたのを覚えています。私は20年以上アメリカに暮らしていて、アメリカの制度や社会には合理性があり、それを気に入っていますが、GUN CONTROLだけいまだに西部劇の世界かのような「遅れた」印象を持ちます。ホームステイでミシシッピ州バトンルージュに留学していた日本人高校生服部君がハロウィーンに間違った家に行って銃で殺された事件がありましたが(加害者は無罪)、日本人から見てアメリカで自由に銃が持てる社会を異常に思える人も少なくはないのではないでしょうか?服部君のご両親も長年アメリカでの銃規制に関して努力をされたと聞いています。ただ、この議論をするときにすぐ出てくるのが1791年に可決されたSecond Amendment(憲法修正第2条)で、人民の自衛の権利をBill of Rightsとして認めたものです。この部分はアメリカ社会制度、根本的な理念にかかわることなので、簡単に変えることはできません。なので、今回オバマ大統領が言っている新しい法律は自衛権を取り去るのではなく、拳銃の購入に関するバックグラウンドチェックを強化するというものです。でも、アメリカでは銃規制は「聖域化」されており、なかなか先に進みません。その結果としてOBAMA大統領も言っていますが、先進国で狂気に満ちた銃乱射があるのはアメリカぐらいです。なので、全ての銃所有者がバックグラウンドチェックを受けることは合理的な考えだと思いますが、それは上院多数を占める共和党にブロックされています。Lame Duck【任期最終】を迎えたオバマにとって銃規制に関してなんとかしたいと気持ちがわかります。


銃規制に関しては20年以上前、ジョージタウン大学に留学した時に調べたことがありますが、その当時はNRA(National Rifle Association)のロビイストの力が大きく議会が乗っ取られているというようなことを覚えています。ただ、実際にはそれだけではなく、アメリカの文化の中に自分の身は自分で守るという考えが定着していることを感じます。つまり、悪い人が襲ってきたら銃で相手を殺傷してでも自分を守るのがアメリカなのです。まさに熊か何かに襲われるのと同じ考えです。学生時代にジョージアの農場に滞在したことがありますが、農場であったら、なんとなくその意識はわかります。但し、テロリストや学校にいきなりやってくるクレイジーな人を自分が銃を持ってくるからといって守ることはできるのでしょうか?昨年San BernardinoでもISISに同意する夫婦による銃の乱射がありました。私も現場近くにたまたま昨年の夏に行っていたのですが、おそらく誰もが銃の乱射などを想定できるような場所ではない、普通の郊外の新興型のBusiness Parkのような場所です。日本の憲法9条解釈の延長にある「自衛」の定義のように、自衛というのはファジーでアメリカ人の多くはそのことを理解しています。ただ、なぜこの議論が先にすすまないのかというとそれは、アメリカ人がアメリカ社会における「規制」「政府の関与の度合い」ということに関して根本的な抵抗があることです。但し、現実問題としてビジネス、交通や住宅などアメリカは他の先進国同様に規制だらけの社会なので、今更「自衛の権利」だけを聖域化していることはやはり異常に思えます。


私がアメリカではじめてGUNを見たのは、大学生の時に遊びに来た時にアメリカ人の友人たちの車に乗せてもらい、Daytona Beachに行ったときに、ガソリンスタンドで車の下に落ちがお金を探していた時に、ほら、GUNを常に持っているよ!と気軽に見せられたことでした。その時のステイで別な友人のFarmで、ライフルの撃ち方を教えてもらったりしましたが、あまりにもGUNが身近なのでかなりびっくりしたのを覚えています。

LAに住むようになってからも、知り合いの日本人がGUNで強盗にあった話や、CHURCHのメンバーがROAD RAGEで相手の運転手にいきなりGUNを頭に突き付けられた話を聞いたことがあります。日本人の中には観光の一環としてGUNを撃ちに行く人もいますが、アメリカには民間で3.1億ものGUNが流通しており、毎年では毎年1万を超える殺人、2万を超える自殺がGUNです。もし日本でも気軽にGUN所有ができたら、自殺・エスカレートした喧嘩などにより多くの人が死ぬことになるでしょう。今回のオバマ大統領のスピーチで、一歩一歩GUNに関する取り組みをすることが大切だと言っていましたが、その方向に進み、アメリカのバイオレンスを少なくしていってもらいたいものです。

オバマのスピーチとアメリカにおけるスピーチの重要性
私は共和党支持の友人が多く、政策的には共和党のほうが好きだったのですが、オバマ大統領は好きです。なんといってもスピーチのうまさは卓越しています。オバマはKennedyのようにスピーチライターに依存せず、自分で原稿を準備することでも有名です。本日のスピーチにしても、オバマが心から語っているのがわかるからこそ、涙と沈黙が効果的になっています(OBAMAは過去何回か涙のスピーチはやっていますが…)。最初にオバマのスピーチで感動したのが、2008年の民主党の予備選挙でのニューハンプシャーでの敗北スピーチ(Yes We Can!)です。このスピーチの分析はCVSのクラスでもしますが、いくつかの有名なスピーチの手法を用いた素晴らしいものです。オバマはまさにこのスピーチ力で無名の候補者から一気に大統領にまでなった人物です。

アメリカではそのようなスピーチ力が非常に重要です。というのも、民主主義の原点は意見を述べ、人々に影響を与え、世の中を動かすというものなので、最高指導者である大統領を国民が選ぶというプロセスにおいて、スピーチはとても重要になります。そしてスピーチは、その人のリーダーとしての力(Skill)、将来に対するビジョン(Vision)そして、最終的にはその人がどういう人であるか(Character)というのをわからせるとても重要なものです。今回のObamaのスピーチでも自分は弁護士なので、Second Amendmentの重要さは重々承知しているが、法的な枠内での規制が必要だという点(Skill)、完全に犯罪をなくするのは無理だけど一歩一歩前進することが重要、銃による被害を減らす努力をすることが重要(Vision)そして、銃による犠牲者のことを思うと心が痛む+涙(Character)という点でバランスの取れた素晴らしいものになっています。

口から出る言葉はその人がどういう人間であるのかを表します。アメリカではビジネスなどでも、どういう人か直接会ってみよう!という場があります。というのも直接会って話すことで得られる、その人間はどういう人間かということが関係を持つうえで重要になるからです。私がやっているCVSのようなNPOではまさにそこがチェックされます。なので、人前でどのように話ができ、自分自身がどういう人間であるかを印象付けることができるかは、アメリカで生きていくには重要な要素です。

ビジネスでも同様です。特に新年は会社の役員などが年初挨拶をする場もあり、私も過去何回か日本人役員が話をするのに同席したことがあります。ただ、日本人はアメリカ人と違い、スピーチのトレーニングがされていないことが多く、なかなか効果的なスピーチができていないのが現状です。

CVSではリーダーシップの一環として英語でのPublic Speechのトレーニングもします。CVSの参加者の皆さんは渡米前から上記のCとVとSを意識してせめて自己紹介や、簡単なプレゼンができるようになっておいてください。ちなみに、このObamaのスピーチを見て感じたことをブログに書いてください。一番良くできていた人に5000CVS($50)の商品券をプレゼントします。CVSの参加費、渡航費、現地での買い物などに使えます。



市民と武装 ―アメリカ合衆国における戦争と銃規制/慶應義塾大学出版会

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銃社会アメリカのディレンマ/日本評論社

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国際ビジネスを成功させるのに「信頼」はキーワードです。信頼できるビジネスパートナーを見つけ、信頼できる現地社員を雇用し、顧客やベンダーと信頼関係を築き、ビジネスを行う。これにつきます。私が長年、アメリカやメキシコでコンサルをしていく中で、これらのリンクのどれかが崩れたことで経営がうまくいかなくなった会社をいくつか知っています。多くの場合は日本側のクライアント(社長さん)が「騙された」というようなことを言ってくるのですが、良く調べるとその「騙された」社長さん自身が、人を見抜けない、どのようにして「信頼」を構築するかを意識していな、国際ビジネスの常識に欠けるといったことが問題の原因になっています。その人の肩書や学歴で信頼したり、ちょっとした「会話」(Small Talk)だけで判断したり、雰囲気や知名度、話術、ひどいケースになると「日本語ができる」だけで信頼しきってしまうことがあります。今回は国際ビジネスにおける「信頼」ということについて話をしたいと思います。


信頼とビジネス
ビジネスの世界では効率性が重要です。その効率性を支えるのが「信頼」です。内部統制同様に信頼が崩れるとチェックプロセスが増え、効率が犠牲になるのです。信頼性は外部との取引においてもクリティカルです。ビジネスの世界での常識的な取引は信用取引といって、お金を支払ってもらう前に出荷をします。そして20日後などにまとめて支払ってもらう。これをすることで、お金のやり取りの手間やキャッシュフロー負担といった点での効率性が生まれてきます。通常信用取引の際は、アメリカではDUNS(DUN&Bradstreet)レポートという信頼チェックのデータベースや金融機関からの証明などに基づき「貸付できる金額の上限」を独自に設定し、取引を開始します。その後は、過去の取引履歴、そして定期的な経営状態のチェックなどで信頼をチェックしていきます。これは世界共通の信用取引プロセスですが、日本企業の特徴として、過去の実績がデフォルトになり、経営環境が変わっても、信用枠を減らさなかったり、取引先の経営状況をチェックしていなかったことで大きな貸し倒れが発生することはあります。「過去の関係」を過大評価してしまうので、ついつい「今までどうやってきたか」をデフォルトにしてしまう日本人的な考え方もその原因の一つにあるのかもしれません。恋人同士もそうかもしれませんが、関係というのは過去の実績も重要ですが、お互い情報共有をしつつ、どのように関係を発展させるのかと注意して意思疎通をしていく必要があります。発展だけでなく、状況に応じて関係を弱めたり、断ち切ることも必要になります。そして恋愛と違い(個人の人間関係では過去の実績はとても重要です)刻々と変わるビジネスの世界では、常に市場に目を置き、状況の変化と将来に対する読みを極め、状況に応じて資源を集中させる相手を乗り換え、利益のある発展をしていくということが重要になります。


日本人は騙されやすい
日本という国は、かなりの水準で「信頼」が確立されています。電車は時間通り来るし、警察が人を騙したり、物を盗もうというような悪い人もそれほどいない。それが日本人の「常識」のベースになっています。「信頼」できる環境があるから、すぐ人を信頼してしまったり、言っていることをうのみにして騙されるということがあります。つまり「信頼する」ことがデフォルトになるので、「疑う」ことをしない、だから、簡単に騙されるということです。これは「オレオレ詐欺」なんかを見てもわかります。海外で似たような詐欺はあったとしても、日本ほどの多くの人が騙されることはないでしょう。最初から「信頼」ができあがっている環境だと、「信頼」を構築するプロセスが比較的簡単なステップになります。通常は評判、雰囲気、その場の状況などで決まります。こういった日本での商習慣をそのままもっていってしまうと危険です。過去そういう形で騙された日本人会社経営責任者も日本や他の国では実績がある人たちばかりでした。なので海外に行く際にはそういった判断視点を育成する学習が必要になります。判断のベースとして独自の視点がないと、属人的になり、裏付けのない信頼に賭けることになり、それが大きな失敗を呼ぶことになります。日本企業の多くは海外に人を送る際に、英語能力、外国語能力などをベースにしているようですが、実際ビジネスをするということは言語の問題だけではありません。逆に中途半端に言語ができていしまうと、話術によって騙されるというリスクも背負ってしまいます。むしろ、「信頼構築」のステップを理解し、判断基準となる海外でのビジネスノウハウのベースを持った人を海外に送り出すということが重要になります。「総合商社にいたから」とか「外資コンサルにいたから」といったことを理由に中途採用し、海外法人の代表として人を送り込んでくる会社もいます。でも逆にそういう人は中途半端に海外ビジネスの理解があるので、むしろ癖が悪く、大きなトラブルに巻き込まれた会社も少なくありません。むしろ謙虚に知らないことを認め、学習をし、成長することが重要です。


信頼構築プロセス:レベル1
日本企業がアメリカに駐在員を送り出す際には会社の商品知識や技術などがあり、日本や他の国での実績などがある人を送ってきます。但し、海外子会社経営に関しては十分備えていない人、あるいはそういった勉強をさせずにいきなり送り出すことがあったりします。そういった準備の不備が大きなトラブル、そして経営の破たんのリスクとなります。日本企業の海外子会社の場合、表に出ないことが多いのですが、子会社管理責任者の管理ミスにおける莫大な損失という状況が少なくはありません。国際競争が激しい時代、海外でのビジネスの成功は生命線であるともいえます。なので、しっかり経営者として備えができた人を送り出さないと企業として大きな失敗、成功の機会の損失となるでしょう。中国、韓国企業と比較し、日本企業はアメリカや他の海外でのビジネスの実績がある分、駐在員の人材育成という観点ではもう少ししっかりとしたプロセス、そして取り組む姿勢がないとその強みを発揮することができません。そしてその成熟度をチェックできるのが、送り出す駐在員が海外で信頼を見抜く力です。

信頼というのは「判断」です。信じるか、信じないか、あるいはどの程度信じるのかということです。そしてその判断をするには判断のベースとなる知識が必要です。経営者として海外に行く際には以下の領域の知識を勉強して身に着けてから行くべきです。この勉強を怠った場合には、「経営者」としていくべきではありません。むしろ、経営を誰かに任せ、親善大使的に駐在するというモデルのほうが良いでしょう。以下はCVSでも、コア期間の前半に中心的に学習する課題でもあります。

人事:雇用、育成、報酬・プロモーション、解雇といったプロセスや基準を知っておくことは法的に重要なだけではなく、職場の雰囲気やカルチャーを作り上げるうえでも重要です。「良い人が雇えない」「社員がやる気がない」といった問題点を指摘する日本人経営者が指摘する一方で、「上司の魅力がない」「自分のキャリアの将来が見えない」といった問題点を指摘する現地社員がいるのが日系企業の特徴です。一般的に人事に関し、法的なコンプライアンスの学習のみにフォーカスしすぎ、「良い職場」を作るという環境づくりに関しては関心を払わなすぎる傾向があります。その結果として、良い社員が離れ、適当な社員しか残らないといった状況が出てきます。

商法(取引に関するコンプライアンス):契約はビジネスの常識です。これも日本企業に共通する問題として、人間関係に依存して十分契約をしなかったり、契約書や法的な書類を十分理解しないままサインをしてしまうということがあります。特にアメリカは契約社会なので、最低限契約書のフォーマット、取引における規定は勉強をしておくべきです。そういったビジネスの常識的な知識がないまま経営判断はできません。特にアメリカは契約社会なので、取引をはじめ、さまざまな契約書のフォーマットや内容に関して精通しておくことは重要です。

会計及び会計プロセス・システム:これはCVSでお世話になる弁護士事務所やアメリカ全国展開したスーパーの経営者だったブルースさんも言っているのですが、日本人は計算が得意なわりに経営における計算の仕組みを知らない人が多くいます。つまり経営における数値管理やデータ判断があまり得意ではないということです。駐在員として経営責任を担うと監査書類や税金の申告書にサインをする責任が出てきます。契約同様にサインをするということはその内容を熟知している必要があります。一般的に日本人ビジネスマンの会計に関する理解は「簿記」のHow toが中心で、経営情報として会計情報の意味合い、それぞれの仕訳や申告書に記載する数字の意味合いや、会計データに基づいた改善活動、予算管理やゴールへの進捗管理といったことに関する活用手法の理解が不足しています。一般にアジア人は計算に強いと思われているので、せめて会計や財務部分は、しっかり押さえてもらいたいものです。会社の中枢部分でもあります。


信頼構築プロセス:レベル2
私がUCLAのビジネススクールで最も価値ある学習だと思ったのが、リーダーシップです。経営をするということはリーダーシップであり、その中に含まれるコミュニケーション能力、ゴール策定能力、ビッグピクチャースキルといったCognitive Skillや、人間関係において安定しさらに相手に影響を及ぼすEmotional Intelligenceといったものが重要になります。

Cognitive Skillなどは通常の英語でのコミュニケーションスキルや管理職研修などである程度は鍛えられているのでここでは触れませんが、日本人の経営者などを見ているとEmotional Intelligence(EQ)に関してはある程度、理解と育成が必要ではないかと思います。EQはアメリカでは90年代にはやり、最近日本ではそういった領域の育成にも力を入れていると聞いています。要は多くの成功するリーダーに共通する唯一の領域がEQであり、良いリーダーが良い会社を作るので、高いEQをもった人が経営責任を持つことが重要だということです。日本ではそういた魅力的なリーダーもいるようです。ただ、これが海外になると、異なる言語、文化、宗教、哲学といった観点から、深く、厚みのあるEQが必要ではないかと思います。EQの研究で有名なDaniel Golmanが提唱した5つの領域がありますが、その5つの領域を国際経営の枠に入れて考えてみたいと思います。

Self-Awareness:自己認識とでも訳すのでしょうか?私はその説明を読む限り、これは一貫した価値観だと捉えます。リーダーとしてしっかりとした判断基準を持ち、経営をするにあたって「哲学」ともいえる一貫した基準をもっていることが重要です。これはモラルという形で表面に出てきます。そのモラル観における一貫性が重要です。それがリーダーのINTEGRITYと言われるものであり、周りの雰囲気や、その場の心理的な状況に流されないような一貫性が求められます。なので、普遍的な価値観がモラル基準のベースとしてあると安定します。歴史上、それらの要素があることから各国の政府は宗教的な社会的モラルベースを奨励していた部分があります。これは現在も海外ではある程度生きています。つまり宗教心というものがRESPECTされ、それ自体が信頼性のベースとしてプラスになるということです。そういった海外において、一般的に宗教心が薄い日本人にとって外国人にも理解・共有でき、倫理やモラルの大きな影響を与える普遍性を出すのは困難です。但し、最低限海外でビジネスをするのであれば、その国に影響がある宗教や文化、考え方といったものを理解したうえで、それが自分自身の価値基準と共通性があることを確認する必要はあるかと思います。ビジネスの世界では「金儲け」という共通のゴールがあり、組織運営はしやすいのですが、人と人の接点であり、更にその結びつきを強め、高い一体感と忠誠心を高めるのにはこういった異文化の学習と理解は欠かせません。

Self-Regulation:自己抑制。これは文章を良く分析すると感情抑制ということとは異なります。むしろ自分の感情表現が相手にどのように影響があるかといったことです。日本人経営者の中にはやたらいつも怒っていたり、感情を爆発させる人もいます。そういったクライアントに行くと、現地の社員が「日本人ってもっと感情抑制をするのかと思っていた」といったようなことを言われてしまうのですが、自分が経営者として、リーダーとしてどういったResonance(風土)を築いていくのかということは重要です。アメリカでの裁判や、大統領選挙などでは、その感情表現の部分で効果的にその人のキャラクター作りをします。海外に来て、やたら社員に対しコントロールしたり、トップダウンで意思判断をしたり、乱暴が言葉を言ったりするのはリーダーのキャラクターとして問題があります。そういった会社の役員を分析すると、日本の親会社のカルチャーがそうであったりする場合があるのですが、日本ではそれでよかったとしても海外で同じやり方をするようであれば社員からの心からの信頼を得ることはできません。

SOCIAL SKILL:ネットワーキング。ビジネスの世界で、社長はリーダーであり、対外的な顔でもあります。社長がいつも事務所にいて自分の部屋に閉じこもっているようではだめです。以前日本の本で読んだものに、そういた社長は「穴熊社長」と言われ、会社に成長を呼ばないダメなリーダーであると書かれていました。同時に社長は会社で最高の営業マンであるとも言われます。つまり、「売り上げ」という会社存続においてもっとも重要な要素を持ってくる責任があるのが社長です。CVSの卒業生を分析すると、ベンチャー系の会社に行くとこの部分が学べているので、それはベンチャー会社に行く利点でもあると思います。大企業に就職してしまうと官僚化している部分が多く、社内政治に注意が行き過ぎ、この部分を伸ばすのが困難です。Social Skillをネットワーキングと書いていますが、これはただのネットワーキングではなく、自分の為に動いてくれる人間関係を他にどれだけ持っているかということです。特にお金という打算的な関係だけでなく、友人関係のような信頼関係の構築です。アメリカでは、企業のリーダー達の多くは、非営利起業での活動、教会、各種ボランティア活動などに積極的に関与します。それらの流れを次いで日本でもライオンズクラブやロータリー財団などもありますが、アメリカで、企業のリーダーたちは複数の団体に関与し、積極的にコミュニティー活動などに関与しています。日系企業のリーダーたちはどちらかというと日本人同士のコミュニティー活動や、ゴルフのようなエンターテイメントに夢中でこちらのリーダーほど社会奉仕活動などに積極的に関与する人をあまりみたことはありません。社会への働きかけはその人自身の価値観の現れであり、信頼のベースにもなり得ます。一般的に日本は欧米に比べ社会活動、ボランティア活動への関与率、寄付率などが低いと言われます。せめて海外に出たら、そういった社会活動などに積極的に関与し、友人を作り、人間関係の輪を広げてもらいたいと思います。ただ、それらには慣れが必要で、ある程度の年齢が行ってしまった人は抵抗があるようです。なので、CVSでは滞在期間中、留学期間を通じ、ボランティア活動への参加を奨励し(やや義務的)、教会などのコミュニティーにも入ってもらい、コミュニティーでの人間関係構築のトレーニングに力を入れています。(ちなみに世界のチャリティー活動などに関するベンチマークであるWorld Giving Indexによると、アメリカは世界第二位であるのに対して、日本は先進国であるにも関わらず世界第102位になっています。この部分は日本人として改善をしてもらいたいと思います)


EMPATHY:協調:これは「相手の気持ちがわかる」思いやりの気持ちです。日本人は相手の気持ちを考えることや、気配りといった配慮をする文化があり、一般的に高い水準のEMPATHYをもっているという自負があるようです。CVSの学生の多くも自分のEQの中でEMPATHYは高いといいます。但し、日本は文化的、人種的にHOMOGENEOUS(同一)であり、文化や人種がDIVERSE(種類豊富)な社会では同じ感覚でのEMPATHYは通用しません。文化、言語、そして宗教なども異なる人のことを知ろうとせずに、その人の気持ちを理解することはできるでしょうか?アメリカで仕事をする際に、特に重要なのが「相手を理解することに時間投資をする」ことです。バックグランド、文化、宗教、習慣などを理解し、相手はどういう人間なのか理解することが重要になります。コンサルティングの仕事などではアメリカのどこかの都市に行き、スタバなどで1時間ほど打ち合わせをしてから、すぐに仕事に入ることがあります。そういう場合は、時間投資の時間がないので仕事をしながらお互いを理解していきますが、初期段階で、コミュニケーションや意思決定、仕事のプロセスなどに関するフォーマルなルールを作ります(Group Norm)。但し、仕事に対して自分の価値観ややり方、仕事に対する姿勢などで相手に影響力を与えるには人間関係構築が欠かせません。相手は「人」なので、ルールや権威だけでは動かないのです。相手を知ること、そして相手の価値観をしっかり理解することは異文化ではとても重要であり、国際的リーダーシップにおいて、日本人は特にこの部分に意図して力を入れるようにすべきです。なのでCVSではアメリカで教会に行ったり、メキシコでいきなり相手の大学生とチームを組んでビジコンをするといった異文化でのEMPATHYの育成に力を入れています。

MOTIVATION: モチベーション:
Daniel Golmanは、全ての優れたリーダーの共通点としてEQの5つの領域を提唱しましたが、その中で最も多くのリーダーに共通していたのがMotivationです。私が過去接した素晴らしい上司たちも、なぜ素晴らしいかと言われると実に自分をうまくモチベートしてくれたということです。人をモチベートするのは簡単ではありません。その背後にその人に対するEmpathyやCompassionというものが重要になります。日本でもコーチングという仕事が普及してきたようですが、まさにコーチングの中で重要なのがMotivation Skillです。企業が好んでスポーツマンを雇用する背景にMotivation があると思います。スポーツの世界ではまさにMotivationが重要であり、精神的な強さが試合での勝ち負けに影響を与えたりします。スポーツのコーチとビジネスのコーチは同じようなものです。そしてそのプロセスでのキーワードがAchievement(達成)です。小さなゴールを設定し、それを達成させること(Achievement)で、自信をつけさせ、より大きな目標に向かうというものです。異文化の世界で困難なのは、現地社員と日本人駐在員の待遇や、キャリアパスにギャップがありすぎ、違う世界に生きているということがあります。それ故に日本から来た駐在員などはより、現地の人の立場になり、自分ができる範囲での指導とモチベーションを与えることが重要になるのです。この前のブログに書きましたが、CVSでは現地の小学校での先生をするボランティアを始めました。そこでまさにこのスキルを鍛えてもらいたいと思います。CVS24期生もこの体験をすることができますが、全員ではないので、合格した人から順に興味がある人はコンタクトしてください。ボランティアをする手順と申し込みなどを始めておきたいと思います。私もMBAの時にマイノリティーの若手ビジネスマンのメンターになるというプログラムを2年間しましたが、それはとても自分の為になりました。人をモチベートすること、育てることができること、それは究極のリーダーシップスキルです。社会人になるとなかなかこういった機会はないので、是非ともCVSに参加し、これらの体験を通じ、異文化でのモチベーションスキルを高めてください。


グローバル化したビジネスの世界に生きていくのに、海外のことは無視できません。そしてこくさビジネススキルというのは言語だけではありません。それを意識し、上記の領域を成長し、海外に出てビジネスを動かし、成長させ、最終的に日本に大きく貢献できる人材になってください。良いリーダーがいれば組織は育ちます。その逆もしかりです。





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昨日六本木でノザワ奨学金30周年記念が開かれました。私もその奨学金でUCLAでMBAを取ることができたので、招待を受けたので行ってきました。久しぶりに同じ奨学金をもらった仲間などと会うこともでき、わざわざこれに合わせて日本に帰国してよかったと思いました。

NOZAWA Fellowshipと私の留学
Nozawa Fellowshipは日本人のMBA留学を対象にした奨学金で非常に珍しいものです。アメリカの大学には奨学金が多数ありますが、そのほとんどはアメリカ人を対象にしており、アメリカの大学が出す、日本人だけに特化した奨学金というのは恐らくこのNozawa Fellowshipぐらいではないでしょうか?金額もかなり多く、当時MBAの授業料が全額この奨学金でカバーできました。私にとって非常にありがたい奨学金であり、今の自分があるのもこの奨学金のお陰なので、非常に感謝をしています。もともと日系人の起業家George Nozawaさんが亡くなられた翌年1984年にUCLAに当時のお金で50万ドルもの寄付をされ、今では運用で300万ドルにもなる奨学基金になったと聞いています。昨日ホストをして頂いたUCLAのジャコビー教授はこの奨学金が知られたなさすぎると嘆いておられましたが、素晴らしい奨学金ですので多くの日本人に知ってもらいたいと思います。

私は当時ブリヂストンの海外事業部で働いていて、企業派遣でMBA留学を狙っていました。ところが、突然、企業派遣制度がなくなるという話になり非常に悩んでいた時でした。特に私はジョージタウン大学に学部留学をした時からアメリカでMBAを取るという固い決意を持っていたので、どうしてもその夢はすてることができず、借金をしてでも留学をしたいと思っていました。当時は結婚を考えていたのですが、留学資金などを考えると二人でアメリカに行く余裕などなく、それもしばらくはないと思っていました。ところが、この奨学金に合格できたので、すぐ妻にプロポーズし、一緒にアメリカに来ることができました。この奨学金は私の結婚もサポートしてくれたことにもなります。

更にMBAを取った後に日本に戻り外資金融などで働く普通の日本人MBAキャリアを考えていたのですが、幸い借金がなかったので、「アメリカで力試しをしてみよう」という決意をし現地で就職をしました。最初は公認会計士で監査や税務をしていたのですが、社内ベンチャーを提案し、コンサル部門を立ち上げ、自分のキャリアをスタートすることができました。そういったリスクを負うことができたのも、借金をせずにMBAを取ることができたというこの奨学金のお陰です。私のMBA後のキャリアもこの奨学金がなければかなえることができなかったので、この奨学金を頂けたことは非常にありがたいことでした。なので、私が現在NPO法人のCVS Leadership Instituteで海外留学やMBA留学に奨学金などを出し、支援しているのもPay Forwardの恩返しの一つという気持ちなのです。

NOZAWA FELLOWSHIP
MBA留学当時、Kimiko Nozawaさんと食事をする機会がありました。その当時、一緒に奨学金をもらった仲間と一緒に何か記念品をお渡ししようと、大きな花瓶を購入してもっていったのですが、それを見た奥様が大きな包装された箱を見て「ひょっとして炊飯器?」といって大笑いをしていました。George Nozawaさんはアメリカで炊飯器のビジネスを成功させ、母校のUCLAに寄付をし、「日本の会社のお陰で成功をしたので」という意向で、日本人に限ってその奨学金を出すことになったと聞いています。そしてその日本の会社というのがPanasonicです。昨日の30周年の際にはPanasonicの方も来ており、NozawaさんとPanasonicの関係なども話を伺うことができまひた。PanasonicとしてもNozawaさんとのビジネスがアメリカで最初の大きなビジネスとなり、その後の大きな発展があったそうです。もともとNozawaさんは戦後収容キャンプから戻ってきたのちに羅府新報(RAFU SHINPO)というロサンゼルスで100年以上の歴史がある日系人の新聞の記者をしていました。そこで留学してきたパナソニックの社員と親交を持ち、炊飯器販売を始めたそうです。創業者の松下幸之助さんとも親しい関係にあったとのことでした。

日系人と日本のアメリカでのビジネス
Nozawaさんがおられた羅府新報(RAFU SHINPO)は現在もある100年以上の新聞で日系人社会の伝統ともなっている新聞です。私も何度か接点がありましたが、日系人社会の歴史とコミュニティーの中心的存在にもなっています。私がデロイトで日系企業に特化したコンサルティングをスタートしたのが1997年にサポートをしてくれたのがパートナーのTom Iinoでした。彼は身内が羅府新報にいたこともあり、日系人社会のリーダーだったこともあり、日系人社会の中でかなりのネットワークを持っていました。実を言うとNozawa さんの会社Nozawa TradingもTomのクライアントだったようです。たまたま事務所でEd Nakataというリタイヤしたパートナーと会ったのですが、それはNozawa Fellowshipの後見人をしていた人で奨学金の合格者を選ぶのにも関与した人でした。その時一緒に食事をしたのですが、彼もNOZAWA奨学金をもらった私がデロイトに入ったのを喜んでいました。アメリカに来ると多くの人が「どこに属するのか?」といったIDENTITYというものを意識します。我々日本人がアメリカで生活をする中で、IDENTITYの観点からも、こういったコミュニティーは重要であり、そこでの人間関係は無視できません。

Tom Iinoの会社(Tomの父Sho Iinoが建てたSho Iino会計事務所)はデロイトに買収される前から多くの成長する日系企業を抱え、彼らの成長を支えたのですが、それが評価され彼は一昨年前に日本領事からOrder of Rising Sun Golden Raysという勲章をもらったそうです。デロイトの日系企業部門で、私がコンサル部門を立ち上げるのに交渉した際には、TOMはSlow Season(閑散期)の監査人をコンサルプロジェクトに使うことで売り上げを増やすということを買ってくれました。私がその後コンサルタントとしてキャリアを実現できたのは、その当時日本の監査法人トーマツから駐在で来ておられた現在監査法人トーマツ社長の天野さんとトムのお陰です。トムの場合は、仕事の面以上に、そこでできた人間関係から、特にロサンゼルスの日系人社会を紹介してもらうという機会を作ってくれたことにも感謝しています。CVSでも過去日米文化会館(JACCC)、日系人博物館、KEIROホームなどでボランティア活動をしたのもその関係です。そのトムが語っていたことで気になったことがあります。「アメリカに進出する日本企業は初期の段階では日系人の会計士、弁護士などをやといパートナーとして一緒に仕事をしていた。でも成長する過程で日本企業は白人を好んで、我々との関係をないがしろにしてきた。だから日系人も日本企業から離れてきている。」ビジネス的には日本人だからといった人種的な要素は確かにそれほど持ち込む必要はないかと思いますが、文化的には日系人との関係はとても重要だと思います。なので、CVSのプログラムでもFirst Presbyterian Church of Altadena, Mission Valley Free Methodist Church, WL Holiness, Wintersburg Presbyterian Churchといった日系人教会と一緒にこのプログラムを運営し、ホームステイ先なども日系人家庭を多くしています。CVSで、今後アメリカで起業をするプログラムなどを提供しますが、その前提条件として日系人たちとの交流を深めていきたいと思っています。


日本人が知っておくべきInternment(日系人強制収容)と442部隊

日系人と接点を持つ際に日本人がしっておくべきこととして、第二次世界大戦中のInternment(日系人強制収容)があげられます。CVSに参加される方もぜひともこれにつては知っておいてください。今回のテーマであるNozawaさんも同様に収容所にいたそうです。日本軍のパールハーバー攻撃の後に、アメリカで日系人が財産没収をされ、捉えられ収容所に送られた話です。これは戦後違法だったことが認められ、レーガン大統領の際に謝罪と損害賠償をしたということで有名な話です。でもその当時の日系人の話をすると、その収容所での集団生活がより関係を強化し、戦後日系企業がアメリカに進出する際の手助けをすることにもなったようです。つまり、アメリカ人でありながら日本人であるので、日本企業はある意味自分たちの企業でもあるのです。私が学生1年の時に初めてアメリカでお世話になったのが、Ai Yamadaさんで、そのご主人は442部隊のChaplain (従軍牧師)だった人でした。たまたま両親が交流があり、私もお世話になり、442部隊のことについて知る良い経験になりました。彼らはパールハーバー攻撃後、敵視された日系人たちがアメリカへの忠誠を示し、従軍した人たちなのです。その後ヨーロッパの激戦地区に送られ、多くの犠牲を払いながらも勇敢に戦ったので有名です。実に9946のPurple Heartの勲章、21ものCongressional Medal of Honorが与えられた軍のUNITで有名です。このビデオを見てください。アメリカの上院議員で1963年から2012年までの長年上院議員をつとめたDaniel InoueもMedal of Honorの受賞者で有名です。私がお世話になったAiさんのご主人のMasao Yamadaさんはアメリカで最初の日系人Chaplain(従軍牧師)で負傷をおいながらも、日系人部隊のモラルを保ち、戦後も同じ部隊の遺族の人たちを訪問したりなど重要な役割を果たした方です。YAMADAさんはお亡くなりになっていますが、私は別に442部隊の方でご健在の知り合いの人がいますので、CVSの学生で興味がある人がいたら一緒にハワイに訪問につれていってあげてもいいと思っています(前回CVSでハワイに行った際に何人かは奥さんと面会しております)。


山田さんの記事はこちら
http://www.100thbattalion.org/history/veterans/chaplains/masao-yamada/2/

CVSでお世話になるFirst Presbyterian Church of AltadenaはInternment(強制収容)から帰還した日本人を受け入れ、社会復帰させるために教会が支援をしたのがその起源になっています。CVSの学生は是非とも日系人の歴史などを知ったうえで来てください。日系人は日本人に特別な気持ちをもっていてくれています。なので、敬意を示すためにも皆さんしっかりと勉強をしてからホームステイなどに行くようにしてください。

今回たまたま実家に帰ってきたらAnderson School (UCLAのビジネススクール)の卒業名簿が出てきました。私は幸い卒業の際にHonorをもらえたのですが、アメリカの大学、そしてアメリカ社会の良い点は努力をすれば報われる点です。卒業のHonorも何千ドルか忘れましたがお金をくれました。それもNozawa奨学金と合わせて私にチャンスをくれたものです。CVSを受験している皆さんも、頑張って努力をし、成果を出せば経済的な面を含め私は協力をします。ぜひとも頑張ってください。
95 UCLA MBA Graduate List

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プレッピーとアイビー
ジョージタウン留学時代インターン先NHKにて私が初めてアメリカに留学をしたのは、ロータリー財団の奨学金をもらい、ワシントンDCにあるジョージタウン大学に留学をした時でした。ジョージタウンは東部の名門校で、ハーバードやイエールなどのアイビーリーグと似た雰囲気のお金持ち大学です(カトリックだったのでアイビーリーグに入れなかったと言われています)。国際関係では全米トップクラスで、当時外交官を目指していたので、その大学に決めたのですが、本物の外交官や政治家を招待した食事会やPartyがあったり、当時日本で普通の大学生をしていた私にとっては実に刺激的な留学になりました。

私はジョージタウン大学の寮に入ったのですが、ルームメートのMattは父親がゴールドマンサックスアジアの社長、母親がイエール大学の教授という名門家庭の出身でした。そのMattと仲良くなったことがさらに自分が知らないような世界に入るきっかけになりました。週末にはニューヨークに行き、グリニッジビレッジにある高級コンドに滞在しながら、彼の高校時代の友人などと一緒にクラブなどに遊びにいきました。マットはCHOATEという有名な全寮制の私立高校の出身でした。NYにはコロンビアやNYUなどに行く高校時代の友達がいて、一緒に素敵なカフェやレストランなどで会ってクラブなどに繰り出すのです。アメリカには私立大学の授業料にも相当する高額な授業料がかかるプレップスクールという私立高校が多数あります(ファッションのプレッピーはそこから来ている)。全寮制のものも少なくなく、Boarding Schoolと言われます。そしてその卒業生の多くがアイビーリーグの学校に行きます。ジョージタウンの友人にイギリス人もいて、彼らもHarrowやEatonといったイギリスの名門私立高校から来ていました。おそらくアメリカのBoarding Schoolはそのイギリスの伝統からきているのだと思いますが、いわゆる特権階級の人が最高級の教育を受け、社会のリーダーとなっていくという構図が成り立っています。比較的貧富の差が低い日本出身で、更に全て公立校に行っていた私にとってはなんとも不思議な世界を見てしまった気がしました。でも驚いたことにそういった高校出身の日本人も結構いました。

アメリカの社会問題:貧富の差と教育の不平等
ジョージタウンにも中級や貧困家庭出身で奨学金などをもらい、更にアルバイトなどを掛け持ちしている学生も多数いました。私は徐々に彼らに近くなっていったのですが、彼らの多くは反骨精神があり、しっかりと頑張り、成功しようという気合が入っていました。お金持ちの学生の中には親が大学に多額の寄付をしたから入れたといわれるちょっとおつむが足りないような人たちもいたので、常に苦労をしながら公立校から私立の学校に奨学金で来たような学生には魅力を感じました。ジョージタウン大学を出たので有名な人の一人にビル・クリントン元大統領がいますが、彼は貧困の母子家庭出身でそんな苦学生だったと聞いています。

アメリカでは教育の不平等が大きな問題になっています。お金持ちの人が、良い教育を受け、良い大学に行き、良い仕事につくが、逆に貧困家庭はその逆になるということです。つまり金持ちはより金持ちになり、貧乏人は貧困からなかなか抜けることができないという二極化の問題です。貧富の差が広がる中、教育の機会を平等にしていこうという取り組みもされています。特に税金を出資している公立の大学などでは、過去人種の枠(Affirmative Action)で優先入学をさせていたのを、人種だけではメリットを見極められないので、最近では家庭環境に置き換え優先的に貧困家庭からの学生を取ろうという働きをしています。カリフォルニア大学(University of California)などでは、Hardshipといってどういった困難を乗り越えてきたかを受験のエッセイに課すほどです。なので、アメリカらしく、社会的に恵まれない環境の中から成功をつかむ道は確かにあります。ただ、実際にそういったチャンスを得れる貧困者はごく少数です。貧困家庭から、そういったチャンスをつかむには相当な意思の強さが必要です。

教育の現場の問題とTFA
一般的にアメリカの公立校は、高級住宅地にあるものはレベルが高く、貧困地域だとレベルが低いという構図ができています。日本から来る駐在員の多くもそれを気にして自分が住む地域を選びます。LAであれば、トーランスの南のパロスベルデスやアーバイン地区などです。先ほどプレップスクールに日本人がいた話を書きましたが、ブランド好きな日本人は特権階級的な生活が好きなようです。なのでLAでも高級住宅地には日本人が多くいます。そんな日本人は、白人が作り上げた社会に傾倒するようなもので、パンの白いところだけを食べようとするようなもので、アメリカを知るといった観点で私は抵抗を感じます。移民の国アメリカでは、その多くは貧困地域からスタートします。貧困地域は通常、移民(違法移民も多数)が多く、人種的には黒人やヒスパニックが多く、治安も安定していないという問題があります。学校のランクは共通の試験などで決まりますが、当然移民が多い地域は英語もろくに話せない子供が多いので、成績が落ちます。更に統計的に子供の学力は親(特に育児を担当する親)の学歴と比例しているという統計もあり、貧困地域の学力を上げるのは簡単ではありません。

アメリカの大学生が就職を希望する会社のトップ10に入っているNPOがあります。これはTeach for Americaという団体で、アイビーリーグのプリンストン大学の学生のWendy Koppが卒論として取り上げた教育の不平等是正のイニシアチブが実現したもので、アメリカのトップの学生たちが社会に出る前に公立校で1~3年ほど教師をして、公立校のレベルを上げようよいうPeace Corpの教育版のようなものです。さすがアメリカ人らしく、若い学生が自らこういった団体を立ち上げ、社会問題に取り組むのには魅力を感じます。ただ、実際問題として、そういた活動をするにしてもアメリは広く十分な人材が足りていません。更に、学生の多くも「お金儲け」に興味があり、数年で投資銀行などに移り、金もうけをしていこうという流れに入ってしまうのです。

CVSでの新たなイニシアチブ:皆さんも協力してください!
ワシントンスクールのデビー先生と子供達
私は元コンサルタントだったせいか、常に問題を見るといてもたってもいられなくなります。職業病でしょうか?全米第二の都市ロスアンゼルスでは、ビジネスで大成功をした人が住むビバリーヒルズ、マリブ、サンマリノなどの高級住宅地もあれば、サウスセントラル、コンプトンなどの貧困地域もあり、公立校の教育格差が歴然としています。この問題に関してはUCLAのビジネススクールに通っているころにクラスメートが取り組んでいて、私も貧困地区の学校にいったりしたので、いつかは取り組みたいと思っていました。昨年私は、全米でもボトムに近い公立校のカウンセラーになり、自分の子供のそこに送りました。先生から、「過去10年教員をしているけど、この学校に来たアジア人はわずかに1人で、しかも1年でやめていった」と言われたほどです。確かに子供に「ベストな教育環境を提供する」というのは親心なのですが、何をもってベストというかはやや考え方が違うようです。私にとって重要なのはアメリカの中の貧困層、特にヒスパニックの世界を理解してもらいたいということです。アメリカは移民の国であり、貧困の中頑張ってチャンスをつかんでいくというのがアメリカンドリームであり、移民が多い地区にいることは、その精神を知る一番の源泉です。ヒスパニックはアメリカでもっとも増えている人種で、更にアメリカの根底を支える労働層なので、そういった世界を知ることの方が、白人たちが築き上げたPrivilegeされた社会を知ることよりはるかに価値があると思うからです。そして子供は子供、小学生ぐらいであれば、金持ちであろうが、貧乏人であろうが変わりません。彼らはみんな純粋で安全です。子供たちは今年で2年目ですが、ヒスパニックや黒人の友達が多く、英語だけでなく、スペイン語も学べて、むしろとても良い環境であると思っています。その学校はアメリカ連邦政府から選ばれ、なんとかして成績を上げること、より、アメリカと同化したコミュニティーを作ることを目標に3年間限定で特別な予算が出たほどです。その予算で学校はSTEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)に力を入れたプログラムを採用しています。 確かに理数系に力をいれるのは、白人中心の世界でマイノリティーが競っていくのには効果的な方法です。学校側では教員をトレーニングし、機材をアップグレイドし、NASAやCal Techなどからボランティアが来たりして、環境は整備されているのですが、現場レベルではギャップがあるのがわかります。昨年のMeetingでこんなリアルなコメントが出てきて私は心を打たれました。これはある親のコメントです(スペイン語しかできないのでスペイン語で言っていました)。「私も自分の子供に良い教育を受けてもらいたいし、なんでも協力はしたい。学校で学力強化に力をいれているが、宿題は難しく、そんな宿題を手伝えといわれても、私たちの多くは教育を受けていないし、字も読めない人も少なくありません。手伝いたくても手伝えないのです。どうしたら良いのでしょう?」ということでした。貧困のサイクルを打ち切るには、何らかのサポートが必要であるのは間違いありません。そこでCVSで学校に提案し、子供たちの算数能力を鍛えるMath Dojoというアフタースクールプログラムをスタートすることにしました。

CVSでの取り組み
阿部君佐藤君先生デビュー
大阪大学の佐藤翔平君と阿部直道君にUCLAでの奨学金を出して留学をしているのですが、彼らの協力で、昨日子のイニシアチブをスタートしました。学校には若手でやる気があるMr. Bondsという数学を担当する教員の人がいて、一緒にプログラムを開発しています。そして昨日のMeetingでとりあえず今年の大きな目標が決まりました。地区の算数大会で優勝することです。パサデナ地区はお金持ちでレベルが高い小学校も多く、算数大会ではいつもそのお金持ち学校がが優勝しています。もし、我々の学校がそれで優勝すれば、劣等感を感じてしまう貧困地区の子供たちに自信と夢を与えることができます。こちらで子供を選んで大会に出すのではなく、希望者を募り、その子供たちをトレーニングしていくことで、学校全体の成績アップにも貢献しようというものです。昨日はDay1で、校長先生からも歓迎され、子供達も翔平君や直道君に積極的に話しかけていました。お昼もカフェテリアでご馳走され、スタッフからも「ありがとう!期待している!」と声をかけられています。なんといっても純粋な希望に満ち溢れた子供達の目をみていると、やる気がわいてきます。次回のCVSでは数名選抜し、2月3月の毎週金曜日にはこれを手伝ってもらうことも考えています。これを読んでいる中の誰か、一緒に参加しませんか?先着順なので11月7日~16日まで来日するので面接を受けてください。正規ボランティアになるので、登録などの手続きが必要なのでその説明をします。

学生にとってのメリットと、留学を成功させる秘訣
CVSの学生にとって、このイニシアチブは大きなメリットにもなります。私は長年ボストンキャリアフォーラムで留学生の就職面接をしていましたが、留学生の多くはこれといって学校の授業についていっているだけで、非常に受け身的な学生が多く、アメリカのコンサル会社などでやっていくにしてはイマイチという人がほとんどでした。留学は学校の勉強だけでなく、異文化の社会にどう接点を持ち、どう取り組んでいくかということです。こういった社会問題に取り組むことは、ただの留学ではなく、アメリカの大学生らしく、より意味が深く、社会に貢献し、より深くその社会にかかわるということの証明になります。そのようなイニシアチブに熱意をもって参加した学生がいたら、面接をしていてもかなり高い評価を受けることになるでしょう。更に、このようなイニシアチブを通じでCal Techの教授や、NASAの研究者などとも知り合いになれる良い機会を提供してくれます。教育といいう観点でも、アメリカ人に何かを教えるという能力をい鍛えるという点でかなり価値があります。アメリカの数学や科学の教育方法は日本のものと違い、それを理解したうえで、現地化させて算数を教えるのです。まさに日本の国際企業が取り組んでいるイニシアチブです。英語がいまいちできない人でも、日本の算数能力はそれほど低くないので、大学生であれば教えることはできるし、子供たちや先生方と会話をすることで英語能力も伸びるでしょう。CVSでは留学の奨学金を出していますが、その心は金銭的なものではなく、育成です。翔平君、直道君にとって成長があるからこそ、これをやらせています。ついつい留学期間中も日本にいるときの癖で怠惰になってしまう日本人学生にとってはとても良い自己成長の場となるでしょう。

募集要項
阿部君と佐藤君は3月で帰国してしまうので、4月以降、UCLAに留学し、彼らがスタートするMath Dojoを引き継いでくれる学生を募集しています。留学奨学金は渡航費、授業料、滞在費など出るものですが、CVSの卒業生に限定されています。なので、興味がある人はまずは第一歩としてCVSの春のプログラムに応募してください。希望者の先着5名のみ、2月3月のコア期間にボランティアとしてこの学校に行ってもらいます。子供たちに希望を与え、仲良くなってください。そして4月にそのMath Contestがあります。ぜひとも一緒に会場に行き、チームを応援してあげてください。優勝すればそれは大きな貢献をしたことになります。11月8日に東京で、14日には京都、15日には名古屋にてCVSのイベントがあります。その場で留学、教員体験に関しての説明もしたいと思います。こういった面白く、意味あるイニシアチブに参加したいと思うようなやる気がある学生に会うのを楽しみにしています。そういった学生であれば、支援をおしみません。みなさん、ぜひともこのイニシアチブに参加ください
ボンド先生とCVSの学生マヤ

テーマソング
貧困地区の子供たちにとって、成功をつかむ秘訣としてまだあるのがプロのスポーツ選手になることと、ミュージシャンなどになる道があります。LA のコンプトンの貧困地区出身でUCLAを出てNBAのプレイヤーになったAaron Afflaloという選手がいます。そしてその高校時代の友人でラッパーで成功したのがLamerがいます。そのラッパーがAfflaloについて歌っているのですが。貧困から抜け出る手段として、スポーツ選手、ミュージシャンがあります。でも、同じ貧困地区のコンプトンから2人も同世代のBillionaireが生まれたというのは、やはりアメリカン